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1948-06-16 第2回国会 衆議院 国土計画委員会請願小委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年六月十六日(水曜日)     午後二時二十分開議  出席小委員    小委員長 村瀬 宣親君       高田 弥市君    原  孝吉君       池谷 信一君    野本 品吉君  出席政府委員         厚生事務官   飯島  稔君  小委員外出席者         議     員 小林 運美君         議     員 千賀 康治君         議     員 村上  勇君         総理廳技官   熊本 政晴君         專門調査員   田中 義一君     —————————————  本日の会議に付した事件   請願  一 石動、羽咋間道路改修請願内藤友明君    紹介)(第五〇八号)  二 砂川町、新十津川村間の石狩川橋梁架設    の請願岡田春夫紹介)(第五二二号)  三 飯田村地先の太田川に橋梁架設請願(竹    山祐太郎君外一名紹介)(第五三五号)  四 上田小諸間道路改修請願小林運美君    紹介)(第五三八号)  五 有珠登山道路開設請願(稻村順三君紹    介)(第五五七号)  六 二万橋架換え並びに二万村地内道路改修の    請願重井鹿治紹介)(第五六〇号)  七 大里輕井澤間道路改修請願小林運美    君紹介)(第五八〇号)  八 岩村田下仁田間道路改修請願小林運    美君紹介)(第六二三号)  九 亀井田村大字駒籠海谷間道路改修工事國    庫補助請願金野定吉紹介)(第六五    九) 一〇 松丸町地藏峠トンネル開設請願井谷正    吉君外十一名紹介)(第六六二号) 一一 遊佐町、一の瀧間道路築設の請願金野定    吉君紹介)(第六六三号) 一二 福島、都城間道路改修並び都城、都井岬    間観光路線指定請願川越博君外三名紹    介)(第七〇七号) 一三 足尾、粕尾間道路改修請願高瀬傳君紹    介)(第七〇八号) 一四 大里輕井澤間道路改修請願井出一太    郎君紹介)(第七一三号) 一五 大都市道路緊急整備費國庫補助請願(梅    林時雄紹介)(第七五〇号) 一六 観音寺、原間道路改修工事費國庫補助増額    の請願藤田榮紹介)(第七七九号) 一七 三原呉間海岸道路改修請願前田榮之    助君紹介)(第八〇二号) 一八 松山温泉道路復旧請願坂東幸太郎君紹    介)(第八〇九号) 一九 三原呉間海岸道路改修請願武田キヨ    君紹介)(第九〇九号) 二〇 金澤江島間道路縣道編入請願(千    賀康治君外二名紹介)(第九一三号) 二一 上狛、市坂間道路改修工事促進請願(太    田典禮君紹介)(第九一八号) 二二 新井、川奈間道路改修請願小松勇次君    紹介)(第九三六号) 二三 新篠津村地内の石狩川橋梁架設請願(    松浦榮君外一名紹介)(第九七一号) 二四 吐合、尾八重間道路改修請願川野芳滿    君紹介)(第九九四号) 二五 開拓道路井川線完成促進請願神田博君    紹介)(第一〇二六号) 二六 四國地方道路改良整備事業促進請願(秋    田大助君外二名紹介)(第一〇五〇号) 二七 下堅田米水津間の道路縣道編入の請    願(村上勇紹介)(第二五三号) 二八 五島國立公園指定請願西村久之君    紹介)(第八一号) 二九 秋吉臺國立公園指定請願今澄勇君    紹介)(第一一六号) 三〇 三浦半島一帶を國立公園指定請願(    小暮藤三郎君外一名紹介)(第二二七号) 三一 宇奈月温泉地帶中部山岳國立公園追加    指定並びにその施設整備費國庫補助請願    (佐伯宗義君外一名紹介)(第三八三号) 三二 瀬戸内海國立公園施設事業実施促進請願    (小枝一雄君外一名紹介)(第五六四号) 三三 白山を國立公園指定請願竹田儀一君    外二名紹介)(第六〇七号) 三四 琵琶湖を國立公園指定請願長野重右    ヱ門君外一名紹介)(第六六一号) 三五 十二湖を國立公園指定請願坂東幸太    郎君紹介)(第七一〇号) 三六 櫻島、開聞一帶國立公園指定請願(    上林山榮吉君紹介)(第八七二号) 三七 大雪山國立公園施設促進に関する請願(坂    東幸太郎君外一名紹介)(第九三七号) 三八 定山溪、登別、支笏湖、洞爺湖、羊蹄山一    帶を國立公園指定請願椎熊三郎君外    二名紹介)(第九四一号)     —————————————   (筆 記)
  2. 村瀬宣親

    村瀬委員長 開会をする。日程を適宜変更することがあるから了承されたい。  日程第四、上田小諸間道路改修請願小林運美紹介、第五三八号を議題とする。
  3. 小林運美

    小林運美君 國道十号線は東京と裏日本新潟縣とを結ぶ最重要かつ、ただ一つの直通國道であるが、その中、上田小諸間の未改修区間交通上悪條件の個所のみで、交通の事故ははなはだしい。ついては速やかに該区間道路改修工事を施行されたい。
  4. 熊本政晴

    熊本説明員 國道十号線中本区間改修はその必要性を認め、本年度においては上田、縣村間の一部を施工する予定である。     —————————————
  5. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第七、大里輕井澤間道路改修請願小林運美紹介、第五八〇号を議題とする。
  6. 小林運美

    小林運美君 長野縣北佐久大里字西原と同郡輕井澤町追分に至る路線はしばしばその改修要望され、本縣においても数次政修工事を施行しているが、近年緊急物資の輸送増加するも、本路線は狹隘で曲折はなはだしく交通事故頻発している現状である、また本路線改修輕井澤長野間において約一時間の節約、車輛故障並びに燃料等経済的効果大である。ついては速やかに該路線改修を施行されたい。
  7. 熊本政晴

    熊本説明員 幹線道路網の観点からもその重要性は十分認めるが、他に整備の急を要する箇所が相当あるので、緩急順序考慮上後年度において考慮したい。     —————————————
  8. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第八、岩村田下仁田間道路改修請願小林運美紹介、第六二三号を議題とする。
  9. 小林運美

    小林運美君 長野縣北佐久岩村田町より群馬縣北甘樂郡下仁田町に至る路線は、両縣を結ぶ重要路線であり、かつ産業上、交通運輸及び観光路線としても重要である、しかるに未だ千八百三十五メートルが未改修のままである、ついては速やかに本路線改修されたい。
  10. 熊本政晴

    熊本説明員 必要性は認めるが、本年度においては群馬長野両縣より要望もなく、縣当局意向聽取して次年度において考慮したい。     —————————————
  11. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二七、下堅田米水津間の道路縣道編入請願村上勇紹介、第二五三号を議題とする。
  12. 村上勇

    村上勇君 大分縣南海部郡下堅田村は都内屈指生産村であり、殊に柏江津志河内一帶の平野はその主要地で、豊富な農林産物を有し、かつ蔬菜、果樹の栽培も盛んに行われている、從つてこれらを結ぶ下堅田村より柏江津志河内、小島を経て米水津村に連絡する道路は、生産道路として、また輸送道路として、生活日用道路として重要なる道路である、ついては該道路縣道編入されたい。
  13. 熊本政晴

  14. 村瀬宣親

    村瀬委員長 紹介議員の出席していない請願については、專門調査員にその趣旨説明をいたさせることに御異議はないか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 村瀬宣親

    村瀬委員長 異議なきを認め、さよう決定する。  日程第一一、遊佐町、一の瀧間道路築設の請願金野定吉紹介、第六六三号を議題とする。
  16. 田中義一

    田中專門調査員 山形縣飽海遊佐町より同町区内鳥海山麓一の瀧に至る路線は、遊佐町、蕨岡村、南遊佐村、稻川村にわたる産業開発の動脈で、沿道には林産資源並びに大開懇地を有し、また渓谷の奇観及び景勝縣立公園指定されている、ついては産業開発観光事業発展のため、該道路開設に対し昭和二十三年度において國庫補助をされたいというのである。
  17. 熊本政晴

    熊本説明員 必要性は認めるが、縣よりの要望もなく、他に整備の急を要する箇所が相当あるので、緩急順序考慮の結果、縣の意向聽取の上、次年度において考慮したい。     —————————————
  18. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第一四、大里輕井澤間道路改修請願井出一太郎紹介第七一三号を議題とし、日程第七の請願同一趣旨であるから、その審査を省略する。     —————————————
  19. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二〇、金澤江島間道路縣道編入請願千賀康治君外二名紹介、第九一三号を議題とする。
  20. 千賀康治

    千賀康治君 金澤江島間道路靜岡縣濱名地方から名古屋田口線に出て、名古屋方面への運輸路となり、さらに長野縣伊那地方から東三奥地を経て豊橋方面に通ずる最も近道であり、かつ、交通量もきわめて多く、附近農村供出米麦並びに蔬菜、青果、木材等搬出路として重要であるから、該路線縣道編入されたい。
  21. 熊本政晴

    熊本説明員 縣道編入については縣当局意向聽取の上善処したい。     —————————————
  22. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程二八、五島國立公園指定請願西村久之紹介、第八一号を議題とする。
  23. 田中義一

    田中專門調査員 長崎縣五島群島は一年を通じて氣候温暖空氣清澄健康地で、島々の配置、海山の景色等、その美は松島に優るとも劣らない風光の地であり、さらにわが國第一の豊富な水産物と亞熱帶植物とはまさに総合観光資源地帶をなしている、ついては國際観光ルートの最西端たる雲仙長崎コースを延長して、五島を海の國立公園指定編入されたい。
  24. 飯島稔

    飯島政府委員 五島列島は地理的関係で、目下のところ未調査地域に属しているので、確答いたしかねるが、よく調査した上で善処いたしたい。     —————————————
  25. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二九、秋吉臺國立公園指定請願今澄勇紹介、第一一六号を議題とする。
  26. 田中義一

    田中專門調査員 山口縣秋吉台はわが國最廣の石灰岩地方で、その中の秋芳洞はアメリカのマンモス洞に次ぐ大鐘乳洞で、すでに天然記念物として指定されたものは、秋芳洞の外に景清洞大正洞中尾洞カルスト地形地獄台カーレンフエルト植物に樫の森等がある、なお幾多特有のカルスト現象があつて、自然科学研究の宝庫とも言い得る、ついてはこれが國家的に保護され、世界に紹介宣傳されるように該地を國立公園指定されたいというのである。
  27. 飯島稔

    飯島政府委員 本地方は位置及び景観その他の点より独立の國立公園としてはやや困難と思われるので、目下立案中の「國立公園法」の準用地区として檢討中である。     —————————————
  28. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第三〇、三浦半島一帶を國立公園指定請願小暮藤三郎君外一名紹介、第二二七号を議題とする。
  29. 田中義一

    田中專門調査員 三浦半島京濱大都市を背後に控えて、湘南地方を代表する一大勝区として地の利を得、しかも山海の幸到るところ豊かな観光地として、名有ることは論をまたない。さらに沿岸及び陸上交通はすでに完備している。ついては本三浦半島一円の地域を速やかに國立公園として指定されたいということである
  30. 飯島稔

    飯島政府委員 國立公園編入することについては、旧要寒地帶として、各種軍用施設利用上の有利性はあるが、規模の狭少なる点、やや開き過ぎている点等に難色があるが、將來は國立公園に準ずる地域として考慮いたしたい。     —————————————
  31. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第三一、宇奈月温泉地帶中部山岳國立公園追加指定並びにその施設整備費國庫補助の請甘、佐伯宗義君外一名紹介、第三八三号を議題とする。
  32. 田中義一

    田中專門調査員 現在全國的に観光事業復活の機運が根りつつあるので、富山縣民愛着景勝地たる有峰地帶黒部渓谷玄関口たる宇奈月温泉地帶とを中部山岳國立公園追加指定されるとともに、その設備費に対して國庫補助をされたいというのである。
  33. 飯島稔

    飯島政府委員 宇奈月温泉中部山岳國立公園黒部渓谷入口に近く位置し、この方面におれる利用中心地であり、自然景観にも見るべきものがあるので調査の上善処したい。     —————————————
  34. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第三二、瀬戸内海國立公園施設事業実施促進請願小枝一雄君外一名紹介、第五六四号を議題とする。
  35. 田中義一

    田中專門調査員 政府國家再建の方策として國立公園中心とする観光事業を積極的に推進しているが、岡山縣中心とする瀬戸内海國立公園施設整備こそ、國策として第一に取り上げらるベきである、ついては厚生省告示第五号により決定された本縣内瀬戸内海國立公園道路並びに埠頭棧橋計画施設事業を速やかに施行されたいというのである。
  36. 飯島稔

    飯島政府委員 道路その他施設に関する計画及び事業は、昭和十一年十二月、同十五年一月決定告示したもので、戰爭のため中絶したのであるが、今般重点的にこの施設整備すべく目下鋭意努力中である。なお、近く設置する地方管理所をして、これらの風景保存の取締りを強化したい考えである。
  37. 村瀬宣親

    村瀬委員長 残余の請願は延期し本日はこれにて散会をする。     午後三時十二分散会