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1948-06-15 第2回国会 衆議院 国土計画委員会請願小委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年六月十五日(火曜日)     午後二時十七分開議  出席小委員    小委員長 村瀬 宣親君       池谷 信一君    山本 幸一君       野本 品吉君    大瀧亀代司君  出席政府委員         厚生事務官   飯島  稔君  小委員外出席者         議     員 守田 道輔君         議     員 多賀 安郎君         議     員 福田 繁芳君         議     員 若松 虎雄君         議     員 梅林 時雄君         議     員 淺利 三朗君         総理廳技官   熊本 政晴君         專門調査員   田中 義一君     ————————————— 本日の会議に付した事件   請 願  一 五島を國立公園指定請願西村久之君    紹介)(第八一号)  二 光市室積港を中心とする西部瀬戸内海を國    立公園指定請願守田道輔君紹介)(    第一一三号)  三 秋吉臺國立公園指定請願今澄勇君    紹介)(第一一六号)  四 三浦半島一帶を國立公園指定請願(小    暮藤三郎君外一名紹介)(第二二七号)  五 瀬戸内海國立公園施設整備に関する請願(    多賀安郎君外六名紹介)(第二九四号)  六 宇奈月温泉地帶中部山岳國立公園に追加    指定並びにその施設整備費國庫補助請願    (佐伯宗義君外一名紹介)(第三八三号)  七 瀬戸内海國立公園施設事業実施促進請願    (小枝一雄君外一名紹介)(第五六四号)  八 象頭山國立公園指定請願福田繁芳    君紹介)(第五九〇)  九 白山を國立公園指定請願竹田儀一君    外二名紹介)(第六〇七号) 一〇 琵琶湖を國立公園指定請願(長野重右    ヱ門君外一名紹介)(第六六一号) 一一 十二湖を國立公園指定請願坂東幸太    郎紹介)(第七一〇号) 一二 雲仙國立公園指定区域拡張並びに島原半島    を一周する縣道國道編入請願若松    虎雄君外二名紹介)(第八一九号) 一三 櫻島、開聞一帶國立公園指定請願(    上林山榮吉君紹介)(第八七二号) 一四 大雪山國立公園施設促進に関する請願(坂    東幸太郎君外一名紹介)(第九三七号) 一五 日田市及び日田両郡内の景勝地阿蘇國立    公園地域編入請願梅林時雄君外一    名紹介)(第九四〇号) 一六 定山渓、登別、支笏湖、洞爺湖、羊蹄山一    帶を國立公園指定請願椎熊三郎君外    二名紹介)(第九四一号) 一七 三陸沿岸地帶を準國立公園指定請願(    淺利三朗君外五名紹介)(第九八一号) 一八 函館臼尻間道路開設請願冨永格五郎    君紹介)(第四一号) 一九 大水トンネル開通請願周東英雄君外一    名紹介)(第四三号) 二〇 奈井江地先石狩川橋梁架設請願(    北二郎君外六名紹介)(第九六号) 二一 森、犬居間道路改修請願竹山祐太郎君    紹介)(第一二七号) 二二 奥尻湯濱間道路開設請願冨永格五郎    君紹介)(第一四三号) 二三 戸次坂ノ市間道路改修請願梅林時雄    君紹介)(第一八〇号) 二四 丸亀附近國道改修工事促進請願福田    繁芳紹介)(第一九五号) 二五 三國國道改修工事促進請願松井豊吉君    外一名紹介)(第一九八号) 二六 落部清水間道路改修促進請願冨永格    五郎君外一名紹介)(第二〇一号) 二七 大川町地先筑後川橋梁架設請願(荒    木萬壽夫紹介)(第二五二号) 二八 下堅田、米水津間の道路縣道編入の請    願(村上勇紹介)(第二五三号) 二九 谷口橋改築請願岡野繁藏紹介)(第    三二一号) 三〇 彼杵諌早間道路改修請願藤原繁太郎    君外五名紹介)(第三五〇号) 三一 滑川地先利根川橋梁架設請願(山    村新治郎紹介)(第四五二号) 三二 新井川奈間海岸道路改修請願小松勇    次君紹介)(第四八七号)     —————————————     〔筆 記〕
  2. 村瀬宣親

    村瀬委員長 開会をする。日程を適宜変更するから了承されたい。紹介議員の出席していない請願については、専門調査員にその紹介説明をいたさせたいがどうか。     〔「異議者なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 村瀬宣親

    村瀬委員長 さよう取り計らうことにする。日程第一八、函館白尻間道路開設請願冨永格五郎紹介、第四一号を議題とする。
  4. 田中義一

    田中專門調査員 函館市は道南開発の拠点として、既設諸道路により近接町村連絡し、産業経済上重大な使命を果しているが、これらの諸道は主として鉄道沿線に限られている関係上、天然資源の豊富な茅部郡の噴火湾に面する白尻尾札部方面との連絡が実現されないので、これら資源が未開発のままに放置されている、ついては函館白尻間の道路を速かに開設されたいというのである。
  5. 熊本政晴

    熊本説明員 林産物生産道路として重要性を認めるが、本年度においては道廳からの要望がないから、知事意向聽取次年度において考慮したい。     —————————————
  6. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第一九、大水トンネル開通請願周東英雄君外一名紹介、第四三号を議題とする。
  7. 田中義一

    田中專門調査員 山口縣美禰郡共和村字柏木と大津郡三隅町字辻並の間にある観光道路大水トンネルは明治三十六年に國費をもつて着工に決定していたが、日露戰爭のために中止となつて今日に至つている、この間地方民の不利不便はもとより、観光事業の発達、豊富なる農林水産物輸送等に大なる支障を來している、ついては該トンネル開通を速やかに実現されたいというのである。
  8. 熊本政晴

    熊本説明員 本箇所について縣当局からの要望がないから、知事意向聽取して次年度において考慮したい。     —————————————
  9. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二〇、奈井江地先石狩川橋梁架設請願北二郎君外六名紹介、第九六号を議題とする。
  10. 田中義一

    田中專門調査員 北海道空知奈井江村と同樺戸郡浦臼村との村界をなす石狩川に橋がないため、二十二万の町村民がわずかに渡舟によつて連絡している有様で、その不利不便はもとより、産業開発を阻害すること大である、ついては奈井江地先石狩川橋梁を架設されたいというのである。
  11. 熊本政晴

    熊本説明員 必要性は認めるが、本年度においては道廳からの要望もなく、相当資材資金を要するから、道廳意向聽取して次年度において考慮したい。     —————————————
  12. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二一、森、犬居間道路改修請願竹山祐太郎紹介、第一二七号を議題とする。
  13. 田中義一

    田中專門調査員 静岡縣周智郡森、犬居間縣道は、三倉村から犬居町に至る間は山腹を縫つて曲折し、直視十間を許さないようなカーブが三百六十有余もあつて、通行人の難儀は一通りでない、しかもこの道路は周智郡南北を貫くただ一つ幹線で、本道路残工事部分八百間を完成すれば、北周一帶林産物宝庫が開かれることになり、國家経済に寄與するところ大であるから、本道路改修を速やかに実施されたいというのである。
  14. 熊本政晴

    熊本説明員 本区間改修重要性は十分認めるが、内二百六十メートルの遂道掘鑿の必要もあり、資材資金の窮迫した今日ただちに着工はできないから、次年度において考慮したい。     —————————————
  15. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二二、奥尻湯濱間道路開設請願冨永格五郎紹介、第一四三号を議題とする。
  16. 田中義一

    田中專門調査員 北海道奥尻奥尻村は寒暖二流に囲まれた海陸ともに豊富な資源を有し、道南宝庫といわれているが、交通機関に惠まれないため開拓は東海岸に局限されている、殊に本村奥尻より湯濱に至る路線間には数百町歩農耕適地及び牧野適地があるが、東西連絡道路施設がないため荒廃している。ついては産業開発のため該路線間の道路を速やかに開設されたいというのである。
  17. 熊本政晴

    熊本説明員 生産道路として必要性は認めるが、なお他に整備の急を要する箇所相当あるので、緩急順序考慮の結果次年度において考慮したい。     —————————————
  18. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二三、戸次坂ノ下間道路改修請願梅林時雄紹介、第一八〇号を議題とする。
  19. 田中義一

    田中專門調査員 大分縣道戸次坂ノ市線は北海部郡坂ノ市町を縦断する主幹道路で、人車交通物資の交流に最大の便を供しているが、丹川地区下佐野より延命寺に至る千八百十メートルの間はその幅員三メートルで、屈曲多く、人車交通並びに物資輸送に少からぬ危險と困難を來している、ついては該区間の道路改修を速やかに施行されたいというのである。
  20. 熊本政晴

    熊本説明員 請願の趣旨は認めるが、縣からの要望もないから縣の意向聽取上次年度考慮したい。     —————————————
  21. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二四、丸亀附近國道改修工事促進請願福田繁芳紹介、第一九五号を議題とする。
  22. 田中義一

    田中專門調査員 高松、丸亀両市を結ぶ國道第二十三号線は、昭和十四年以來継続事業として実施され、昭和十八年度より丸亀市地位内の改良工事を施行中のところ、土器村地内の道路及び土器川橋上部の延長千百メートルを除いて昭和二十二年度完成する予定であるが、この除いた道路完成なくしては幹線道路としての使命は達成できない、ついては産業交通発展のため当初の計画通り引き続き早急に工事を施行させたいというのである。
  23. 熊本政晴

    熊本説明員 前年度よりの継続工事で本年度においても引続き施工する予定であると。     —————————————
  24. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二五、三國國道改修工事促進請願松井豊吉紹介、第一九八号を議題とする。
  25. 田中義一

    田中專門調査員 三國國道は高崎市より新潟市に至り表日本裏日本を結ぶ重要路線であるが、本路線の中央に三國峠があつて自動車の運行を止めているため、その利用價値はきわめて少ないので、これが改修に着手したのであるが、戰爭のため中止されている、しかもこの附近三國山脈國立公園候補地中心にあたり、観光方面からも重要である、ついては速やかに本國道改修工事を促進されたいというのである。
  26. 熊本政晴

    熊本説明員 幹線道路網の観点からも十分整備の必要を痛感し、昭和十四年に一度着工したが、資材資金の窮迫の現状ではただちに着工できないので、後年度において考慮したい。     —————————————
  27. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二六、落部清水間道路改修促進請願冨永格五郎君外一名紹介、第二〇一号を議題とする。
  28. 田中義一

    田中專門調査員 北海道茅部落部字落部から檜山郡厚澤部村宇清水に至る道路は、國有地内を貫通するもので、一大密林と可耕適地二千余町歩を有しているのみでなく、道南産業交通上重要な路線であるが、十七キロの未完成道路があるので、速やかに道南開拓道路として残余道路改修工事を施行されたいというのである。
  29. 熊本政晴

    熊本説明員 林産物資源、豊富であり、その必要性は認めるが、道廳よりの要望もなく、他に整備の急を要する個所が相当あるので、緩急順序考慮の上、道廳意向聽取上次年度において考慮したい。     —————————————
  30. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二七、大同時地制筑後川橋梁架設請願荒木萬壽夫紹介、第二五二号を議題とする。
  31. 田中義一

    田中專門調査員 福岡佐賀両縣境を貫流する筑後川肥筑平野を養つている大河川であるが、久留米市の豆津橋から下流七里の間に橋が一つもないため、両岸地区は全く両断され、産業交通上一大障害をなしている、ついては大分熊本及び鹿兒島三縣方面と佐世保、長崎方面とを結ぶ最も重要な位置にある福岡縣大同時と佐賀縣諸富の間の筑後川橋梁を架設されたいというのである。
  32. 熊本政晴

    熊本説明員 道路網の見地より、また農産物搬出道路としてその必要性は十分認めるが、多量の資材資金を要する上、技術上十分調査の必要があるので、縣当局とも連絡上次年度において考慮したい。     —————————————
  33. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二九、谷口橋改築請願岡野繁藏紹介、第三二一号を議題とする。
  34. 田中義一

    田中專門調査員 静岡縣道島田川崎線にある大井川谷口橋は、島田市を中心として南部の海産物及び北部の木材、薪炭等輸送上きわめて重要な橋であるが、昭和三年改築後三十年を経過してその破損がはなはだしい、ついては速やかに谷口橋改築工事を施行されたいというのである。
  35. 熊本政晴

    熊本説明員 橋梁腐朽現状より緊急施工の必要を認め、本年度において施工したい。     —————————————
  36. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第三〇、彼杵諌早間道路改修請願藤原繁太郎君外五名紹介、第三五〇号を議題とする。
  37. 田中義一

    田中專門調査員 國道第二十五号國道改良工事区間中未改修部分長崎縣東彼杵彼杵町より大村市間約十二キロ、大村市より諌早間約五キロは、幅員狹く路状劣悪のため、自動車及び関係方面トラツク等の事故多く交通危險であるので、速やかに該路線改修工事完成されたいというのである。
  38. 熊本政晴

    熊本説明員 前年度より継続施工所であり、本年度においても引続き施工したいと考えている。     —————————————
  39. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程三十、滑川地先利根川橋梁滑設請願、山村新治郎紹介、第一五二号を議題とする。
  40. 田中義一

    田中專門調査員 千葉縣香取滑川町と利根川対岸茨城縣稻敷郡金江津村との間には橋がなく、渡船をもつて一日数百の貨客輸送をしているので、その不便はこの上もない、ついては滑川地先利根川橋梁を架設されたいというのである。
  41. 熊本政晴

    熊本説明員 必要性は認めるが、本年度においては縣の要望もなくまた相当資金資材を要するから、縣の意向聽取して次年度において考慮したい。     —————————————
  42. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第三二、新井川奈間海岸道路改修請願小松勇次紹介、第四八七号を議題とする。
  43. 田中義一

    田中專門調査員 伊東市は観光地並びに漁業地として発展を期しつつあるが、川奈港との連絡は、縣道下田伊東線より分岐する川奈線によるだけで、しかもこの道路は急勾配で、漁獲物輸送にも十分の能率を発揮することができない、もしこれを海岸傳いに開設すれば、新井漁港川奈漁港の距離荘短縮するばかりでなく、風光明美観光道路ともなるので、速やかに市道新井川奈海岸線改修をされたいというのである。
  44. 熊本政晴

    熊本説明員 水産物搬出道路として改良必要性は認めるが、他に緊急施工を要する箇所相当あるので、緩急順序を勘案し縣と連絡をとり次年度において考慮したい。     —————————————
  45. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第一二、雲仙國立公園指定区域拡張並びに島原半島を一周する縣道國道編入請願若松虎雄君外二名紹介、第八一九号を議題とする。
  46. 若松虎雄

    若松虎雄君 雲仙國立公園区域が狹小のため、他の國立公園に比して規模が雄大でない、ついては該地域を拡張して島原半島全域天草群島、有明海、橘湾一帶にまで拡張して、海陸併せた一大國立公園たらしめるとともに、現在島原半島海岸線を一周している縣道幅員が狭く、自動車交通に不便が多いので該縣道國道編入し、幅員を拡張されたいというのである。
  47. 飯島稔

    飯島政府委員 雲仙國立公園区域拡張については、当局においてもその必要を認め調査研究中のものである。なお道路については建設院連絡の上善処いたしたい考えである。     —————————————
  48. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第一五、日田市及び日田両郡内の景勝地阿蘇國立公園地域編入請願梅林時雄君外一名紹介、第九四〇号を議題とする。
  49. 梅林時雄

    梅林時雄君 大分縣日田市及び日田郡は風景にも産業にも交通にも、まことに勝れた條件を具備し、独特の風致を有する土地として、國立公園として最適候補地である、ついては日田市及び日田郡内の景勝地をも阿蘇國立公園地域編入されたいというのである。
  50. 飯島稔

    飯島政府委員 この地域阿蘇國立掃園区域拡張予定地として地元縣意向を徴し、目下研究中であつて、これらの利用中心地としての日田地方については、特にすぐれた部分編入するよう考究の上善処したい考えである。     —————————————
  51. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第八、象頭山國立公園指定請願福田繁芳紹介 第五九〇号を議題とする。
  52. 福田繁芳

    福田繁芳君 香川縣金刀比羅宮鎭座する象頭山一帶の風光は金刀比羅宮とともに全國に知られているが、象頭山はその林樹の豊富と林相の優美は交通至便の地に近く、頂上のながめは、瀬戸内海の多島美を望んで四季ともハイキングコースとして最適の地である、ついては象頭山國立公園指定されたいというのである。
  53. 飯島稔

    飯島政府委員 当地区一帶の瀬戸内海國立公園編入については、景観的にやや難色があること、及び保護保存についてはすでに文部省において史蹟名勝天然記念物指定しているが、当省としては、なお、檢討の上善処したい考えである。     —————————————
  54. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第一七、三陸沿岸地帶を準國立公園指定請願淺利三朗君外五名紹介、第九八一号を議題とする。
  55. 淺利三朗

    淺利三朗君 三陸沿岸地帶廣大山岳地帶を背景に、風光明美で、景勝價価が大であるばかりでなく、この地帶に点在する大船渡、釜石、宮古、その他都市あるいは漁村の発展が著しく、経済的にも、文化的にも、祖國再建に寄與するところ大であると信ずる、ついては該地帶を準國立公園指定されたいというのである。
  56. 飯島稔

    飯島政府委員 請願地域は古來より景勝地として著名であり、松島、金華山を含めて目下立案中の國立公園法準用地区として檢討中である。     —————————————
  57. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第五、瀬戸内海國立公園施設整備に関する請願多賀安郎君外六名紹介、第二九四号を議題とする。
  58. 多賀安郎

    多賀安郎君 瀬戸内海國立公園はその指定以來十四年になるが、まだ施設らしいものがほとんどなく、美林風致は著しく荒廃している、ついては該公園の施設整備の格段の助成をされたいというのである。
  59. 飯島稔

    飯島政府委員 道路その他施設に関する計画及び事業昭和十一年十二月、同十五年一月決定告示したもので、戰爭のため中絶したのであるが、今般重点的にこの地域施設整備するべく目下鋭意努力中である、なお近く設置する地方管理所をしてこれらの風景保存の取締りを強化いたしたい考えである。     —————————————
  60. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に日程第二、光市室積港を中心とする西部瀬戸内海國立公園指定請願守田道輔君紹介、第一一三号を議題とする。
  61. 守田道輔

    守田道輔君 山口縣光市は既に景勝の地として知られ、西部瀬戸内海絶景中心で、暖帶林の繁茂する峨嵋山、白砂青松三里の松原とを近景に、庭石のように並ぶ大小の島々が眼前にあり、関西第一の称がある、殊に室積港は最も景勝の地で西部瀬戸内海観光基地として比類のない地である、ついては室積中心とする、西部瀬戸内海國立公園指定されたいというのである。
  62. 飯島稔

    飯島政府委員 本地域については、昭和九年三月瀬戸内海國立公園指定する際当然編入せらるべきところ、要塞地帶に属していたため、除外されたのであるが、目下地元縣意向を参酌し、区域等につき調査中であつて編入いたしたい考えである。
  63. 村瀬宣親

    村瀬委員長 残余請願は延期する。本日はこれで散会する。     午後四時二十五分散会