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1948-06-30 第2回国会 衆議院 決算委員会鉱工業委員会連合審査会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年六月三十日(水曜日)     午前十一時五十分開議  出席委員   決算委員会    委員長 松原 一彦君    理事 冨田  照君 理事 竹谷源太郎君    理事 中曽根康弘君       樋貝 詮三君    平井 義一君       松本 一郎君    宮幡  靖君       片島  港君    河合 義一君       高津 正道君    玉井 祐吉君       辻井民之助君    戸叶 里子君       中垣 國男君    矢野 政男君       田中 健吉君    木村  榮君   鉱工業委員会    委員長 伊藤卯四郎君   理事 生悦住貞太郎君 理事 三好 竹勇君    理事 谷口 武雄君       有田 二郎君    生越 三郎君       神田  博君    庄  忠人君       前田 正男君    今澄  勇君       金野 定吉君    成田 知巳君       福田 繁芳君    豊澤 豊雄君       齋藤  晃君    高倉 定助君  出席政府委員         商工政務次官  正木  清君         商工事務官   松田 太郎君         商工事務官   始關 伊平君  委員外出席者         專門調査員   大久保忠文君         專門調査員   龜卦川 浩君     ————————————— 本日の会議に付した事件  商工省官制の一部を改正する法律案(内閣送  付)(予閣第二〇号)  工業技術廳設置法案内閣送付)(予閣第二一  号)     —————————————     〔筆記〕
  2. 松原一彦

    松原委員長 開会をする。
  3. 伊藤卯四郎

    伊藤(卯)委員 百二十万トン生産達成の用意ありや、原料炭を輸入してスクラツプ関係計画性について伺いたい。
  4. 始關伊平

    始關政府委員 鉄鉱石については海南島の鉄鉱石が輸入されるよう、また石炭が輸入されるようになつていたが、昨年度は十分にいかなかつた。本年度は輸入される鉄鉱石が、百万トン実績の前提になつているから、ぜひ確保したい。しかして確実の度を増してはいるが、適切な手を打つ要がある。
  5. 伊藤卯四郎

    伊藤(卯)委員 百二十万トン生産達成についてもつと具体的の見透しがあるかどうか。
  6. 始關伊平

    始關政府委員 重油は二十万トンアメリカから順調に輸入されている。電力は十九万キロワツト確保されている。また輸送力は八百数十万トン予定されている。
  7. 伊藤卯四郎

    伊藤(卯)委員 困難を克服してやるには行政機構強化のために鉄鋼局に昇格が必要となる。
  8. 竹谷源太郎

    竹谷委員 釜石鉄鉱が生産されているが釜石の地元で製品化されるよう施設をする意思はないか。また秋田縣下製鉄用石炭があるといわけているが、調査されているか、お伺いしたい。
  9. 始關伊平

    始關政府委員 鋼鉄や薄鉄板ができるように、八幡から薄鉄板生産設備を移設する計画がある。二千トンのうち一千トンを釜石にまわす予定である。秋田縣下石炭については未だわかつていない。
  10. 中曽根康弘

    中曽根委員 鉄鉱局が出來て海外に響きがあると思うが、具体的にどう響くか。
  11. 始關伊平

    始關政府委員 專任局長を置き、スクラツプル二倍にする。そして増産対策を樹立する。鉄鋼増産協力会の力を借りて、隘路を打開する考えである。
  12. 冨田照

    冨田委員 課か、局に変つて現実においてどう効果があるか。局をつくる急ぐ理由はいかん。また國家行政組織法第八條と関係について、檢査所の全貌について御説明を願いたい。また事業團体法や、私的独占禁止法と関連して改変するのは困る。
  13. 松田太郎

    松田政府委員 現在の鉱山局の一課では無理で、石炭廳電力と相並んで鉄鋼局にぜひ拡大強化する要がある。予算は増さないで、賠償実施部を縮小して、浮いたものを鉄鉱局にまわす。商工省先般については、輸出組合解散のため、品質檢査を國の機関として設置する必要を感じた次第であり、國の檢査機関として(輸出品取締規則との関係)五ツの檢査機関、すなわち纖維、機械、家庭雜貨日用品、試藥などを設けるつもりである。生産行政技術行政と結びつける。関係機関同士の連繋をとりたい。
  14. 冨田照

    冨田委員 商工省官制の中の一部改正では十分ではなく、全体の機構改革に際しては、公務員の信念で、すなわち自分が責任をとるという強い行政が現われる心意氣で行くべきだ。
  15. 伊藤卯四郎

    伊藤(卯)委員 工業技術廳設置に関しては、鉱工業委員会においては全委員が賛成で、至急実施されることを希望している。また從來特許法改正を必要としておるし、戰時中の軍規の祕密はこれを一掃すべきであつて工業技術の交流や、発明が國家再建飛躍に貢献することを確信して疑わない。
  16. 松原一彦

    松原委員長 両案に関する鉱工業委員との連合審査会を終了することに御異議ないか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 松原一彦

    松原委員長 御異議ないと認める。  本日はこれにて散会する。     午後零時四十七分散会