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1948-06-29 第2回国会 衆議院 決算委員会鉱工業委員会連合審査会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年六月二十九日(火曜日) 午後二時四十分
開議
出席委員
決算委員会
委員長
松原
一彦君
理事
冨田
照君
理事
竹谷源太郎
君
理事
中曽根康弘
君 大上 司君
樋貝
詮三君 平井
義一
君 松本 一郎君
宮幡
靖君 花月 純誠君 片島 港君 河合
義一
君 高津 正道君 玉井 祐吉君
辻井民
之助君 中垣 國男君 矢野 政男君
田中
健吉君
木村
榮君
鉱工業委員会
委員長
伊藤卯四郎
君
理事
生
悦佳貞太郎
君
理事
三好
竹勇
君
理事
谷口 武雄君 有田 二郎君 生越 三郎君 神田 博君 庄 忠人君
前田
正男君
今澄
勇君
金野
定吉君 成田 知巳君 福田
繁芳
君 豊澤 豊雄君 斎藤 昇君 高倉 定助君
出席政府委員
商工政務次官
正木
清君
商工事務官
松田
太郎
君
商工事務官
始関
伊平君
委員外
の
出席者
専門調査員
大久保忠文
君
専門調査員
亀卦川 浩君 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
商工省官制
の一部を改正する
法律案
(内閣送 付)(
予閣第
二〇号)
工業技術廳設置法案
(
内閣送付
)(
予閣第
二一 号) —————————————
松原一彦
1
○
松原委員長
これより
会議
を開きます。
商工省官制
の一部を改正する
法律案
及び
工業技術廳設置法案
を
一括議題
と致します。
政府
の説明を求めます。
正木政府委員
正木清
2
○
正木政府委員
ただいま
議題
となりました
商工省官制
の一部を改正する
法律案
の
提出理由
を説明申します。申すまでもなく、戰後日本
経済復興途上
において
鉄鋼業
の
占むる比重
は著しく増大しており、石炭、肥料、電力とともに超
重点産業
として、指定され、その
傾斜生産政策
のいかんによ
つて
は、わが
國鉄鋼界
にも影響するところ大なりというべきであります。
終戰後
、
鉄鋼行政
は一
鉄鋼課
において所管しておりましたが、
鉄鋼部門
の
総合的計画
を遂行するには、
拡大強化
の必要を認めましで、新しく
鉄鋼局
を設け、また
賠償実施局
を
賠償実施部
として
総務局
に置きまして、さらに製品の
品質向上
のため、
任意検査
または
輸出品取締法等
に基いて檢査を行う
機関
すなわち
検査所設置
を必要とするものであります。 次に、
工業技術廳設置法案
に関してでありまするが、
鉱工業技術水準
の
改善向上
と、資源の
開発利用
とを急速に推進
実施
することは、わが
國現下
の
國状
から見て、緊要のことと存じます。この意味より
商工省管下
の
試験研究機関
並びに
工業標準化
を担当する部局を統合して、
工業技術廳
を設け々どするのでありましてこれにより、公務諸
研究機関
との協力をはかり、その他
試験
、
研究
及び
技術指導
の
実施
を強力に遂行いたさんとするのであります。以上で両案に対する
提出
の
理由
を御説明いたしました。何とぞ速やかに御賛成あらんことを切望いたします。
木村榮
3
○
木村
(榮)
委員
國家行政組織法
との
関係
についで同法第八條の
試験所
、
研究所
と重複するようなことはないか。
松田太郎
4
○
松田政府委員
試験所
、
検査所等
については、御指摘の通り、
予算
上の措置が伴
つて
いなければならないことにな
つて
おりますから、その
範囲
は限定されていると存じます。
政府
としましては一方的に新設することはできないと存じます。その場合には十分御
審議
をお願いいたさなければならないと存じます。同種のものを重複新設するようなことはないよう十分注意しでいかねばならないと
考え
ております。
木村榮
5
○
木村
(榮)
委員
商工省
の
外局
としてこういつたものをつくらねばならないか、その
理由
は。
松田太郎
6
○
松田政府委員
現にある
検査機関
の相互の
連絡
をはかり、
一つ
の方向にまとめる線に向
つて
いる。今後増すには特別に御
審議
をお願いする。
木村榮
7
○
木村
(榮)
委員
各省
の
外局
がどんどんふえるのは困る。
各省
に
関係
あるものが
各省
にできるようでは困る。各綜合的なものができなければならぬ。
商工省
のみの立場から提案されたか。
松田太郎
8
○
松田政府委員
戰時中
技術
院なるものがあ
つて
各
産業
間の
連絡
をと
つて
や
つて
きたが、
成果
としては
検査機関
、
研究所等
の
連絡
が不十分なため、
産業面
に大なる影響を與えた、これを是正するため
工業技術廳
を置くことにしたのであ
つて
、同
一つ
のものを
各省
に置くようなことはないと思う。この
官廳
は
商工業
との
関係
も深いので、
商工省
の
外局
として
設置
することとした次第である。
冨田照
9
○
冨田委員
試験所
、
研究所等
の従横の
連絡
をとることはよいことであります。また
行政整理
の際ではあるが、よいものを置くには賛成だ、しかし系統的、総合的にというのは結構であるが、断片的なものを寄せ集めて全体として
成果
がどの程度あがるか、これに疑問がある。私の知
つて
いる武蔵野の一角にある
植物館
の例もあり、
設置
の上はさらに一歩を進めて強力のものとし將來民間の
技術
も取入れた國全体の
科学
、
技術
の
総合研究機関
とする
考え
はないか。
松田太郎
10
○
松田政府委員
將來産業
を、確立さ迂るため
輸出貿易品
の
品位向上
、内容の優秀さ等の点から取上げられる。それは現状とにらみあわせて出來得る
範囲
で進めていくべきだと思い、まず
商工省内部
のものを統一することにした。これらの
成果
を見た上、廳として発展させることも
考え
ている。
科学面
、
技術面
と
行政面
と車の両輪のことぐ進めていく
考え
である。
冨田照
11
○
冨田委員
審議会
と
協議会
との性格の
想違
について。
松田太郎
12
○
松田政府委員
お答えします。本案は参議院にも
提出
したが
工業技術運営審議会
の構成は会長は
商工次官
で本省各
局長
、
商工省内部
の
局長
を
委員
とし、官吏である。
協議会
は
民間人
も入
つた委員会
である。
冨田照
13
○
冨田委員
審議会
のメンバーは明確にしておくのがよいのではないか、
統一連絡
が綜合的にできないだろう。
指導者
は実用品をつくるとともに
文化國家建設
にふさわじいものを選ぶべきだ、よき
指導者
が得られるかこの二点について。
松田太郎
14
○
松田政府委員
産業
の
復興
とともに
文化國家
となるには、いろいろな問題がある。その時の実情に即して檢討すべきである。各
関係方面
においても、よい
成果
が得られるよう協力すべきだと思う。陣容については
運営
について遺憾のないように人選をするつもりであ偽。
指導者
は
省内
にあると思
つて
いるが、また
民間人
にも適当な人があれば、このポストにつかせるにやぶさかではない。また
人格等
も
考え
ている。
冨田照
15
○
冨田委員
東京工業大学について、文部省における
予算
があまりにも少額のため資材及び
資料
に困却して有意義な
研究
もすることができぬと聞いている。また
醗酵研究所
が
特別会計
に入
つて
いると聞いたがこの点について。
松田太郎
16
○
松田政府委員
十三、四年ごろ
アルコール専賣
が
大藏省
より
商工省
の所管に移されて現在これをつかざど
つて
いる。
田中健吉
17
○
田中
(健)
委員
議事進行
について
速記
、
参考資料
がないので
重要審議
ができぬ。
速記
をつけて
審議
されたい。これについて。
松原一彦
18
○
松原委員長
委員長会議
で五本と定まり、
重要法案
のある所にとられるので当
委員会
にはまわらぬ。
田中健吉
19
○
田中委員
後日
速記
がとれてから改めてやられたい。
松原一彦
20
○
松原委員長
お諮りいたします。本日は
速記
がないのですが、このまま続けますか。
伊藤卯四郎
21
○
伊藤
(卯)
委員
法案
の取扱について、
鉱工業委員会
では此の案についてすで十分
審議
し盡してあるし、また打合せも済んでおり、
鉄鋼増産
には
局設置
はどうしても必要なことを認めて速やかに
設置
ざれることを希望しておることを申し上げておきます。
松原一彦
22
○
松原委員長
連合審査会
を再度開くかお諮りいたします。
前田正男
23
○
前田
(正)
委員
連合審査
を続けられたい。
伊藤卯四郎
24
○
伊藤
(卯)
委員
鉱工業委員会
で済んでいるし、ぜひ必要な点もあるのであらためて述べたい。
松原一彦
25
○
松原委員長
伊藤委員長
の御希望もあり明日も
懇談会
で時間
一ぱい審議
をすすめてはいかがでしようか。
冨田照
26
○
冨田委員
重要法案
を
審議
するのに
会期
が迫りすぎており、
政府
は、もつと、はつきりすべきだ。
松原一彦
27
○
松原委員長
会期延長
の件は
國会
の責任であ
つて
、私一人ではお答えできない。
金野定吉
28
○
金野委員
次会
においても
速記
がとれることがわか
つて
おれば、このまま続けられたい。
松原一彦
29
○
松原委員長
では本日はこの程度とし散会いたします。 午後三時三十二分散会