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小澤(佐)
委員 大体
山口さんと
高橋さんから言われたのですが、われわれの希望としては、こういう際には國権の最高機関の代表者である
議長が、たとえば第一党に主導権が行くべきだということを公正に
決定して、その上で行動することが望ましい。たとえば、せんだ
つての片山さんの出る場合に、わが党の吉田総裁のと
つたような態度が
議長にとれるならば、それに賛成してくれと言うのではないが、それが望ましい。また今回の場合でも、要するに与党の人が責任を負
つて辞職したのだから、今度はわれわれは責任を負
つて野に下る、そういう建前からこの際の主導権は野党である民自党に行くべきが当然ではないか。もちろん
高橋君が言うように、
総理大臣をだれにするというのではなくて、
政局収拾の主導権を、民主自由党にもたせるべきである。現在の日本の実情に照らして民自党が
政局を
収拾してくれというような決意が
議長にあるならば、また
皆さんがこれに賛成してくれるならば、こうしたことがわれわれとしては一番望ましい。しかし今までの経験と現在の客観情勢において、そういうことを望んでも、おそらく
議長さんはできまいと私は思う。
従つて私はそういうことを望もうとはしないが、一方
小島君の発言の
通り、國権の最高機関である
國会の代表の
議長が、
内閣がつぶれて黙
つてじつとしていることもよくない。そこで
議長はどういう態度をとることが必要であるかといえば、私は率直に言
つて、もちろん新聞やその他の情報で各党は知
つておるけれ
ども、たとえば本日ならば本日の午後三時正式にこうこういう書面が
内閣から来ました。ついては政治の空白は一日も許されない、この際あなた方が協力して何とかこれをや
つてくれと申し出ることは、むしろ
議長としてやるべき責任があると思う。そういう見地から
議長が行動されることは私
どもは了承するけれ
ども、一歩進んで三党首会談を開くとか、四党首会談を開くとか、連立
内閣でいくとか、あるいは各党の幹事長が開くとかいうことまでいくことは、遺憾ながらこれに同意できない。なぜかとなれば、私
どもの考え方から申すと、次に来る主導権というものは、ただいまこの席できめなくても、客観的にはきま
つている。総
選挙において第一党をと
つた党にやることが適当だということは、前にも吉田総裁あるいは片山さんが言
つたように客観情勢がきま
つておると思う。しかしこの
委員会ではそういうことは許されないかもしれないから、そういうことは強調しないけれ
ども、だからとい
つて、先ほど言
つたように
議長が、今正式に
内閣から
通知が来て、率直に
政局を担当するように政党の党首に向
つて國権の最高機関としての代表者たる
議長が呼びかけて、こういう
事態にな
つているから、あなたの力をも
つてやることが適当だということになれば、あえて反対しないという
意味で、
小島君の
意見にも、
高橋君の
意見にも、
山口君の
意見にも賛成である。