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1948-07-02 第2回国会 衆議院 議院運営委員会 第65号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年七月二日(金曜日)     午前十一時十五分開議  出席委員    委員長 淺沼稻次郎君       小澤佐重喜君    工藤 鐵男君      山口喜久一郎君    佐々木更三君       山下 榮二君    椎熊 三郎君       神山 榮一君    中村 俊夫君       平川 篤雄君    成重 光眞君       中野 四郎君    林  百郎君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         副  議  長 田中 萬逸君         不当財産取引調         査特別委員長  武藤運十郎君         議     員 河野 金昇君         議     員 中村元治郎君         議     員 本田 英作君         事 務 総 長 大池  眞君         不当財産取引調         査特別委員会調         査員      松本 大俊君     ————————————— 本日の会議に付した事件  法案を付託すべき委員会に関する件  國会職員法の一部を改正する法律案起草に関す  る件  不当財産取引調査特別委員会予算に関する件  事務局職員の任免に関する件     —————————————     〔筆 記〕
  2. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 これより議院運営委員会を開きます。  最初委員付託の件についてお諮りすることがありますから、事務総長から御説明を願うことにいたします。
  3. 大池眞

    大池事務総長 競馬法案國営競馬特別会計法案付託委員会を御決定願いたいと思います。競馬法案につきましては國営競馬地方競馬二つ内容がありますために、本来競馬の問題は馬匹改良その他の関係農林委員会に当然いくものと事務的に考えておつたのでありますが、地方競馬が含まれておるから治安及び地方制度委員会に持つてきてもらいたい。しかも國営競馬を行う競馬場が函館、札幌、福島、新潟、中山、東京、横浜、京都、阪神、小倉、宮崎の十一ヶ所が國営競馬場になる関係上、地方的の関係が多いから、治安及び地方制度の方へ持つてきてもらいたいという委員長の申出がありましたので、事務的には農林委員会に付託したいと思つておりましたが、議院運営委員会で御決定を願いたいということであります。それと、國営競馬特別会計法案財政金融委員会と思つております。その二件の御決定お願いしたいと思います。
  4. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 いま事務総長から御説明になりました通り競馬法案については農林委員会國営競馬特別会計法案は、財政金融委員会に付託することに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  6. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に國会職員法の一部を改正する法律案議題に供します。これは昨日事務総長から御説明を願いまして、各党で意見があれば御審議を願つておいて決定することになつておるのでありますが、原案通りに可決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。取扱いについては委員長に御一任願います。     —————————————
  8. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に不当財産取引調査特別委員会予算の件を議題に供します。武藤委員長の御説明を願いたいと思います。
  9. 武藤運十郎

    武藤不当財産取引調査特別委員長 ただいま議題となりました不当財産取引調査特別委員会予算に関する件につきまして、御説明申し上げたいと存じます。事務の方は事務局長が参つておりますから、事務局長をして御説明を申し上げさせたいと思います。
  10. 松本大俊

    松本調査員 それでは一応御説明をしたいと思います。過日百万円限度内において月額予算を御承認いただいたのでありますが、できる限りの範囲内において、経費の節約をはかつていきたいという建前で、一応の予算を取つたのでございますが、第一、手当及び給与金四十七万一千円の内訳を申上げますと、雑費は四十四万一千円、旅費二十一万円、消耗品費五万円、役務費二十五万二千九百円、備品費一万円、合計九十九万三千九百円、手当におきまして報酬でございますが、顧問員数において一人、単価六千円、調査員二十人現在はまだ十人しかおりませんが、先日の予算を御決議いただきましたときに、この不当財産事務局内容を拡充し、同時に委員会の活動を活発になさしめるという建前で、調査員を増すことにいたしまして、二十人ということで一応予算を立てたのであります。これが一人平均月額手当一万円で、二十万円、技術員というのは現在採用しておりませんが、これも時に応じまして採用したいという意図のもとに、十人だけ員数をあげて、単価七千円で七万円を見ました。経験者と申しましても、事件を扱う上におきまして、短期間経験者ということでお願いするときの見込みが年十五人で、単価三千円で四万五千円を見ました。調査員二名、単価五千円で一万円、事務補助員二十人で五千五百円平均で十一万円、最初顧問海野普吉さんをお願い申上げておりましたが、六月一ぱいで辞任されましたので現在は欠員でございます。なお相談員はその時に応じまして、お願いを申し上げるというところで現在は置いてありません。この顧問調査員技術員経験者相談員、は不当財産取引調査特別委員会設置規定に基きまして、「委員会は右のものを置くことを得」ということで一応これを予算化したようなわけ合であります。諸謝金三万円、旅費委員旅費を一日四百円と見まして、延百五十人、一人平均五日の出張と見まして一人当り二千円で、六万円組んだのであります。職員旅費調査員経験者あるいは事務補助員こういつたものを合算いたしまして、月二十四人、一人平均五千円に見まして十二万円になります。それから証人旅費でございますが、これは一日三百円と見まして延百人約三万円、しかしこの証人は時によりますと先日の地崎さんのように北海道からお呼びしますと、約一人四千円かかる場合もあります。消耗品費は五万円ですが、文具費が一万円、消耗器械費が一万円、食糧費が二万円合計五万円であります。役務費は二十五万二千九百円でございますが、印刷製本費が二万円、広告料三万円、通信費一万三千二百円、筆耕料一万円、翻訳料、二万円、自動車借料が十四万九千七百円、運搬費が一万円、備品費が一万円、以上合計九十九万三千九百円でございます。
  11. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 何か御質問ございますか。
  12. 中野四郎

    中野(四)委員 四つにわけてお話をしたいと思います。昨日申し上げたように、不当財産委員でありながら、こういうことを言うのは、どうかと思いますが、議院運営委員会委員として承りたいことは、総括的に見てどうもこの予算がちよつと杜撰な感じを与えられます。たとえば第一番の手当及び給与金ですが、この委員会のあり方からいえば、なるほど先日関係方面の御意見によつて必要なだけの費用は捻出を求めたがよろしいということにしても、われわれがこの委員会強化拡充を図る上において、当然必要なものは要求してもいいと思うし、議院運営委員会でもこれを認めることにはやぶさかでないと思いますが、この経験者というのが非常に小いということです。この委員会事務局の構成の中心をなす技術員経験者というものがきわめて少い。その割に給料が非常に多額であるという点が一つ。  次は旅費の問題ですが、証人旅費というのは理解できない。なぜならば訴追委員会におきましても、各委員会においても証人を要求する場合においては、これは國会において支弁するのが当然であります。しかるに不当財産委員会においてのみ、この中から証人旅費を支給することになりますと、もし将来において相当厖大事件が現われてきたとする。その事件に対して証人を要求する場合に、証人旅費及び日当というものに支障を来すおそれを考えなければならない。この委員会において証人旅費というものはどこから生じてくるか。  第三はこの委員会重点はどこかといえば、証人陳述に基くところのおそらくその次にくる段階を、われわれは相当買わなければならぬ、従つて証人陳述に対する速記を重要視するのであります。この委員会には速記の完備はないので、便宜上衆議院速記課の特別の働きを願つている次第でありますが、通信筆耕翻訳という面において、より以上に必要なものは速記者であるから、ここに重点をおいて、この委員会運営を効果あらしめるようにしていただきたいというのが一つ。  第四は委員長自動車がないこと、これは國会に要求してもらうべきである。こういう四つの点において疑問を生ずるので、質問したいと思います。
  13. 松本大俊

    松本調査員 技術員が現在は実際中野委員もおつしやる通り充実しておりません。委員会事務支障を来していることは事実です。これは委員会がごく短期間設置でございまして常置できない、従つて優秀なる人を得ることに非常に困難を来しております。ぜひとも今後理事会あるいは委員会等の御要求に応じていきたいと思います。  旅費のことでございますがこれは一応不当財産委員会での証人であるから、不当財産予算の中からだすべきが至当ではなかろうかという建前で、不当財産事務局といたしましては、國会事務局の方とも御相談の上、一応当委員会予算中に繰り込んだのでございます。今の速記お話でございますが、十分御意思を取入れて、この方面に努力したいと思います。  それから自動車のことにつきましてはちよつと申し上げかねます。
  14. 大池眞

    大池事務総長 証人のことと、自動車のことですが、他の委員会には委員会運用費用は全然ございません。この委員会のみ最初でき上ります場合に、國会予備金から、第三回國会の始まるまでの費用として、二十五万円を支出をして、その中で全部やつておるので、中野委員のおつしやる通り証人旅費自動車の借上げの費用にしても当然國会委員会でありますから、こういう予算がなければ、当然國会の出すべき性質のものであります。ところが二十五万円では不足を告げまして、五十万円に増額になりました。そういうふうにこの委員会は特殊の性格に鑑みまして、従来の予定の費用では当然足りぬ、足りぬものはこの委員会予算として得にとつてやつたらよかろうという関係方面の御意向もありまして、一応五十万円ということになりましたわけでありまして、さらにそれが五十万円でも事実上いろいろ計画を立ててみれば不足であるという観点から、ただいまは一箇月百万円という予算を組んで請求をすることになつておりますために、この委員会に関する限りは委員会に与えられた予算というものがあるわけでありますから、その委員会に使われる費用はその委員会費用で賄うことを原則的にしていただいた方が、國会の他の費用との不均衡を来さない上でいいのではないかと思います。自動車の問題でもこの委員会自体が必要であるということになれば、それで賄う。なお百万円では賄えない、さらに自動車が必要であるから國会の適当の予算で賄えということであれば少しも文句は言いません。証人旅費もその通りでありまして、これだけしか払えないから不足はこちらから出せということになりますならば、当委員会にお諮りして出すことに異議はありません。
  15. 中野四郎

    中野(四)委員 いま事務総長から御説明を伺えばごもつともだと思います。もしそういう観点に立つてこの予算がとれるものであるならば、全面的に賛成です。
  16. 山下榮二

    山下(榮)委員 委員出張旅費が四百円となつておりますが、最近のいろいろの事情から考えて、四百円ではなかなか困難ではないか、旅費が安いからつい出先で饗応を受けたりする。こういう面から考えて、旅費十分費用を賄い得るだけのことを考えるのが当然ではないかと思います。それに対してどういうふうにお考えか、伺いたいと思います。
  17. 大池眞

    大池事務総長 私からお答えするのは少し筋違いかと思いますが、おそらくこの不当財産の方は、衆議院委員会から派遣される委員旅費が四百円になつておるために、不当財産から行く者だけが余分にとることはいかぬということで同額にされているのではないかと思います。いま山下さんのおつしやる通り、最近の情勢において、四百円が妥当なりや否やは、他の委員会派遣費等から考えて、現在は各役人等出張します場合の例によりまして、二百円であつたのをそれではいかぬということで最近倍額にされたわけでありまして、これでも今の情勢ではだめだということになれば、その方をかえていただくことをお願いをするよりほかないと思います。
  18. 山下榮二

    山下(榮)委員 ほかの出張地方に出ていろいろ御馳走になつたりする場合もあると思いますが、不当財産取引調査特別委員会の使命から考えまして、もしかりにも出先地方でさようなことがあつてはならぬのでありまして特殊な委員性質から考えてこういう人たち旅費等については、他とは特別に考慮を払つて、世間の非難の的にならぬように十分なことをお考え願うことを特にお願しておきたいと思います。
  19. 河野金昇

    河野金昇君 私は代理で正式の委員ではありませんが、発言を許していただきたいと思います。この調査員技術員経験者ですが、不当財産特別委員会というのは、非常にこわもての委員会なんです。実は調査員名刺を持つて岐阜縣静岡縣愛知縣の方を大分荒らして歩いた人があつて、聞いてみたところ加藤委員長のときに雇つて二日来ただけの人が名刺を振りまいて、大分いろんなことをしている形跡があつた。これは必要があれば調査員技術員もお雇いになることは異存はないが、雇う場合には相当慎重に雇つていただかないと、非常な弊害がありますから、十分調査の上採用願いたいと思います。
  20. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ほかに御意見ございませんか——なければ本予算案を認めることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  22. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に國会職員ならびに不当財産取引調査特別委員会職員のことについてお諮りいたします。事務総長より御説明願います。
  23. 大池眞

    大池事務総長 昨日お手許に差上げました名簿の中に、一番最初図書館職員と身分の変更になつた方々だけが並べてあるわけですが、図書館の方は非常に多い職員をスタート早々とつたようにお見えになりますが、外部から参りましたのは、中井正一中島宗一、武内時之助、岡田温入江俊郎の五君でありまして、岩淵君以下は前から両院の図書館関係におられた方々であります。あとはごくわずか、主事補を採用されたことを聞いております。
  24. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 これを了承するに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  26. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に不当財産取引調査特別委員会臨時職員についてお諮りをいたします。
  27. 大池眞

    大池事務総長 不当財産取引調査特別委員会職員名簿について御説明いたします。松本大俊さんは、二十三年の四月九日に任命をされた方であります。長谷川勉さんは加藤委員長時代事務局長として、二十三年の月二十五日に任命された方であります。山西善一さんは本院の渉外課に勤務をいしたておられたのでありますが、加藤委員長時代渉外課から不当財産の方へ迎えられて参つたのであります。松本慧さんは現に弁護士をやつておられた方で、加藤委員長時代に三月五日御任命になつた方であります。高橋巳之助さんは弁護士をやつてつた方で、三月四日に入つて来られた、井本威夫さんは三月七日に、日高貞太郎さんは四月二十日に、益子敬一さんは、同じく四月二十日にご採用になつた方であります。高橋正雄さんは、議長さんの手許でまだ御決裁が済んでおりませんので、私はまだ見ておりません。中島信夫さん以下は事務補助員方々であります。
  28. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 この問題はよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  29. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  30. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 あとは閉会中の委員会運用について、もう一つ政務官法についてお諮りしたいのでございますが、時間も経つておりますから、本日はこれにて散会することにいたします。     午後零時三十五分散会