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1948-06-21 第2回国会 衆議院 議院運営委員会 第55号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年六月二十一日(月曜日) 午後三時三十分
開議
出席委員
委員長
淺沼稻次郎
君
理事
坪川
信三君
小澤佐重喜
君 工藤 鐵男君
高橋
英吉君
山口喜久一郎
君 金野 定吉君
佐々木
更三君
笹口
晃君
吉川
兼光君
小島
徹三君 神山 榮一君
石田
一松君 平川 篤雄君
成重
光眞
君
田中
久雄君
中野
四郎
君 林 百郎君
委員外
の
出席者
議 長
松岡
駒吉君 副 議 長
田中
萬逸
君
文化委員長
小川
半次君
通信委員長
土井
直作君 事 務 総 長
大池
眞君 事 務 次 長
西澤哲四郎
君 ――
―――――――――――
六月十九日
水産委員会存置
の
陳情書
(第七八五号)
選挙人名簿関係条文
の一部
改正
に関する
陳情書
(第八二二号)
水産委員会存置
の
陳情書
(第八五三号) 同 (第八五七号)
水産委員会存置
の
陳情書外
二件 ( 第八八〇号) を本
委員会
に送付された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した
事件
法案
を
付託
すべき
委員会
に関する件
参議院回付案
の
取扱い
に関する件
國会法
の
改正
に関する件
政務官設置
の
法制化
に関する件
不当財産取引調査特別委員会
の
性格
に関する決 議案
委員派遣承認申請
に関する件 小
委員選定
に関する件 ――
―――――――――――
淺沼稻次郎
1
○
淺沼委員長
これより
議院運営委員会
を開きます。
皇室経済法
の一部を
改正
する
法律案
を
付託
すべき
委員会
についてお諮りいたします。
吉川兼光
2
○
吉川
(兼)
委員
それは
財政金融委員会
でよいではないか。
淺沼稻次郎
3
○
淺沼委員長
財政金融委員会
に
付託
するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
4
○
淺沼委員長
それではさよう
決定
いたします。
淺沼稻次郎
5
○
淺沼委員長
次に
放送法案
の
取扱い
についてお諮りいたします。
事務総長
から御
説明
を願います。
大池眞
6
○
大池事務總長
放送法案
は十八日に出てまいりましたが、この
放送法案
の
付託委員会
について問題があるのであります。
文化委員会
の
所管事項
の六に「
ラジオ放送
に関する
事項
」というのがございまして、一方
通信委員会
の
付託事項
の四に「
電気通信
に関する
事項
」というのが載
つて
おります。
ラジオ放送
に関する
事項
と
電気通信
に関する
事項
とを別々の
委員会
に置きました当時の
事情
は、前に申し上げたと思
つて
おりますが、一応ここで御
決定
を
願つた意味
は、
ラジオ放送
に関する
事項
として
文化委員会
が
所管
することは、
ラジオ放送
の
内容
、あるいはいかなる方法でこれを
放送
するかというような、
放送
の
内容
及び
放送そのもの
を掌る点に中心をおき、
電気通信
という方は、
電気通信
上の設備その他
通信
的な
機関
の
内容
というようなものに重きを置いて、両
方面
にわかれておりますが、今度の
放送法案
を見ますと、
提出理由
並びにこの
法律
をつくる
目的
からい
つて
、
文化委員会
にも
つて
いくのがいかにも適当のように思われておるのであります。その
目的
というのは、ごく簡単でありますから、ここに
ちよ
つと読んでみますと、 第一条 この
法律
は、左に掲げる原則に
従つて
、
放送
を公共の利便、利益又は必要に合致するように規律するとともに、その自由を保障し、その健全な発達を図ることを
目的
とする。 一
放送
が、情報及び教育の手段並びに
國民文化
の媒体として、
國民
に最大の効用と福利とをもたらすことを保障すること。 二
放送
を自由な表現の場として、その
不偏不党
、真実及び自立を保障すること。 三
放送
に携わる者の
國民
に対する直接の職責を明らかにすることによ
つて
、
放送
が健全なる
民主主義
に奉仕し、且つ、それを育成するようにすること。 これだけがこの
放送法案
の
目的
にな
つて
おりまして、これを出しました
理由
についても、この
目的
とま
つた
く同じような
提出理由
がついておるのであります。従いましてその観点から見ますと、この
法案
は当然に
文化委員会
にかかるように
思つたの
でありますが、その二章、三章、四章という中に、
放送委員会
、
日本放送協会
、
一般放送局
、すなわち
放送
します機構の面が相当はい
つて
おります。そういう
関係
で
通信委員会
の方の
電氣通信
という中に当然これをまわしてもらいたいというお
考え
があるのであります。そこでごく最近のことでありますが、
衆参両院
の
通信委員長
が
関係方面
に呼ばれまして、
放送法案
が近く出るが
云々
というような、これに対する
お話等
もあ
つたの
で、
通信委員長
は当然に
自分
の方へ来るものなりとお
考え
に
なつ
た。ところがこの形から見て、
ラジオ放送
のことであるから当然に
文化委員会
にかけてもらいたいという
文化委員長
の強い御主張があ
つたの
でありまして、結局そういうことなら両
委員長
で
お話
を願えないかということになりましたが、やはり両方譲れないから、そこで当
委員会
で御
決定
を願いたいということに相な
つたの
であります。御協議願いたいと思います。 御
参考
までに申し上げますと、
参議院
の方でも両
委員会
でこれがなかなか問題になりまして、
運営委員会
で両
委員長
の御
意見
を求められたそうでありますが、今も
つて
きま
つて
おらないということも聞いております。
坪川信三
7
○
坪川委員
今
事務総長
の
説明
を承りましても、私は
文化委員会
に
付託
するのが当然だと思います。必要と認めた場合に
連合審査
という形で、一応
文化委員会
に
付託
されたらいかがですか。
吉川兼光
8
○
吉川
(兼)
委員
今の御
説明
を聴いても、大体私はそれでよいと思いますが、一遍両
委員長
の話を聴いた上で……。
淺沼稻次郎
9
○
淺沼委員長
それではこれは
あと
まわしにしておきまして、両
委員長
に
出席
してもらうように願います。 —
——
——
——
——
——
——
淺沼稻次郎
10
○
淺沼委員長
次に
政務次官
の問題。
大池眞
11
○
大池事務總長
政務次官
の
臨時設置法
がこの議会でなくな
つて
しまいますので、
従つて
この
政務官制度
を全然廃止するのがよいというお説と、その間ブランクを置かずに、ある程度
政務官
というものを
設置
した方がよいのではないかというお
考え
とがあるのでありまして、その点の大筋だけでも
各党
で、今急にというわけには参りますまいが、お
考えおき
を願いたい。こう思いまして、私
ども
の方で、これははなはだ行き過ぎたことですが、
もと
がないとなかなか議論ができないだろうと思いまして、
佐藤法制局長官
とも私
打合せ
を十分にいたしまして、これはま
つた
くの試案でありますが、つく
つた
ものがありますから、それをごらんくださいまして、こういう形のものがよいとか悪いとかいう点でお
考え
を
願つて
、至急に進めていただきたいと思います。その要点は、
各省
の次官には
議員
が当然なれるという
規定
で一人副
大臣
ができる。それ以外に従来の
政務官
を
各省
の
総理大臣
もしくは
國務大臣
の長とな
つて
いる
行政庁
に一人だけ置こう、こういう形になる。結局合わせて二人、一人は副
大臣
、
あと
は
政務官
という形であります。
淺沼稻次郎
12
○
淺沼委員長
今
事務総長
から
説明
がありました
政務官設置法案
を議題に供します。 一応これで
説明
は承
つた
わけでありますが、御
意見
がございましたら…。
小澤佐重喜
13
○
小澤
(佐)
委員
この案では
政務官
の待遇はどんな程度になるのですか。
大池眞
14
○
大池事務總長
政務官
は
現状
のままでちつとも
変り
ない、
政務官
に
なつ
たがために特別な
報酬
は受けない。
小澤佐重喜
15
○
小澤
(佐)
委員
地位
は今の副
大臣
とどういう
関係
になりますか。
大池眞
16
○
大池事務總長
副
大臣
と
総務長官
とのおそらく中間になると思います。
淺沼稻次郎
17
○
淺沼委員長
それでは
國会法
の一部を
改正
する
法律案
は、今
事務総長
が御
報告
申し上げたことで、
関係方面
の了解を得ることに
決定
して
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
18
○
淺沼委員長
さよう
決定
いたします。 それから
政務官設置法案
については、一応お
持帰り
を
願つて
、
各党
で御
研究
を願う、そう
決定
して
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
19
○
淺沼委員長
さよう
決定
いたします。 —
——
——
——
——
——
——
淺沼稻次郎
20
○
淺沼委員長
通信
、
文化
両
委員長
がお見えにな
つて
おりますから、
放送法案
の
付託
のことについてお諮りすることにします。 両
委員長
に申し上げますが、これはどの
委員会
に
付託
すべきか、いろいろ協議しましたところ、両
委員長
の御
出席
を
願つて意見
を
伺つた
上で
決定
しようということにな
つたの
で、この際御
意見
を承りたいと思います。まず
文化委員長
の御
意見
を伺います。
小川半次
21
○
小川文化委員長
委員長
からお許しを得たので申し上げますが、
國会関係
の法規にも定めてあるように、
文化委員会
の第六項に「
ラジオ放送
に関する
事項
」というのがあります。
従つて
われわれは初めから
ラジオ放送
に
関係
するものは、当然
文化委員会
に来るものとして、それらの資料も集め、かつこの
方面
の
関係者
とも、しばしば
懇談会
を催してお
つたの
です。
従つて文化委員会
の各
委員
としては、当然
文化委員会
に今回提出される
放送法案
が
付託
されるものと期待しております。そんな
事情
ですから、どうぞよろしくお願いします。
淺沼稻次郎
22
○
淺沼委員長
次に
通信委員長
。
土井直作
23
○
土井通信委員長
大体今度の
放送法案
は、当初
放送事業法案
という名称で出まして、それがさらに範囲を拡大する
意味
で
放送法案
ということにな
つたの
であります。その
内容
を見ていくと、大体
放送
に対する
事業
並びにその他業務上に関する
規定
が非常に多いのであります。
従つて小川文化委員長
が言いましたように、
文化
の面で取上げる場合には、大体において
放送
の
内容
、言いかえれば、どういうスケジユールによ
つて
、あるいはプログラムによ
つて國民
の
文化向上
のために資すべきかという
内容
のものを、
文化委員会
が取上げるべきではないか。しかし今度の
放送法案
の中には、電波すなわち周波の問題とか、
事業
を許可すべき
内容
という面がおもに取上げらたております。
従つて法案
の
内容
の面からい
つて
、
文化
の面とは多少離れているということからこれは
通信委員会
に
付託
していただくことが妥当だと
考え
ております。
淺沼稻次郎
24
○
淺沼委員長
両
委員長
からそれぞれの
説明
というか、
考え
方を伺いましたが、何かお聴きすることがありますか。
小川半次
25
○
小川文化委員長
事業
というものは、
内容
をもたなければ成り立たない。
ラジオ
に関する
内容
は
文化
です。今度は
一般放送
も許されて、
文化
的なものを多分にも
つて
いるのです。私はその後
研究
してみたが、
電気通信
と
ラジオ
とは
関係
がないですよ。
淺沼稻次郎
26
○
淺沼委員長
両者の間の御
意見
はあろうと思いますが、
委員
から何か聴くことはありませんか。
笹口晃
27
○
笹口委員
認許可
ということは、やはり
逓信省
の
認許可
ということになるのですか。
土井直作
28
○
土井通信委員長
そうです。今までの
放送
は大体一元化しておりますが、今度は民間でも
放送事業
をなし得ることになる。それに対する認可、許可は
逓信省
の
所管
において
決定
されることになると思います。
淺沼稻次郎
29
○
淺沼委員長
ほかにお聴きすることがなければ、両
委員長
に申し上げます。
あと
で十分審議して
所属
を
決定
したいと思いますが、
決定
したらそれに
従つて
いただきたいと
考え
ます。 この際
土井通信委員長
から、今保留にな
つて
いる
全逓
の
大会
への
議員派遣
の
内容
を御
説明
願えれば結構だと思います。
土井直作
30
○
土井通信委員長
委員会
において、
全逓
の
大会
に
委員
を派遣しようとした主なる
理由
としては、いわゆる
通信委員会
は、
逓信省
の
所管事項
を主として審議する
機関
でありまして、
従つて逓信従業員諸君
とはきわめて
密接不離
な
関係
に置かれておるわけであります。こういう面からいきまして
逓信従業員
の
大会
というものは即
通信委員会
に対して大きな示唆を与え、あるいは
参考
になるべき点が多々ありますので、全体の空気なり、
意向
なりを参酌することが必要であろう。殊に今回提案されておる
逓信職員訓練法
の問題とか、あるいは
逓信省設置法案
とか、こういうような案件は、
従業員
と直接
関係
がある問題です。
従つて
それらが
大会
に相当強く反映されてくるのではないか。われわれが
委員
として審議いたします面においても、
従業員諸君
の
意向
というものを十分参酌する必要がある。いわゆる
全逓
四十万
諸君
を集約された
大会
の全体の空気をキヤツチすることが必要であろうという
意味
において、
委員
をぜひ派遣したいということを
希望
したわけであります。
淺沼稻次郎
31
○
淺沼委員長
それでは
放送法案
を
付託
すべき
委員会
についてお諮りいたします。
林百郎
32
○林(百)
委員
通信委員会
にどうです。
坪川信三
33
○
坪川委員
これは当然
文化
へ行くべきだ。
淺沼稻次郎
34
○
淺沼委員長
速記
をやめてください。 〔
速記中止
〕
淺沼稻次郎
35
○
淺沼委員長
それでは
議長
に一任ということで、
議長
に御斡旋を願うということにしておきます。 なお
土井委員長
から
お話
がありました
全逓大会
の話は、いましばらく留保しておきます。 —
——
——
——
——
——
——
淺沼稻次郎
36
○
淺沼委員長
それから今日は
不当財産取引調査特別委員会
の
性格
に関する
決議案
の審議をやるわけですが、その前に
参議院
からの
回付案
が、ずいぶん前からまわ
つて
お
つて
未
解決
にな
つて
おるものがありますので、その御
報告
を
願つて
、
解決
のできるものは明日の本
会議あたり
で……。
大池眞
37
○
大池事務總長
事務次長
から御
説明
いたさせます。
西澤哲四郎
38
○
西澤事務次長
私から御
説明
申し上げます。最初の
行政事件訴訟特別法案
は、
内容
が
ちよ
つとめんどうなことにな
つて
おりますが、実は
司法委員会
でもこれは
研究
中でございまして、
司法委員会
で
態度
が
決定
しておりません。
内容
が
訴訟
に関する問題でございまして、
ちよ
つと私
たち
はつきり申し上げることができません。 その次の
中小企業廳
の問題でございますが、これはその権限について
参議院
の方で改めております。
もと
は「
中小企業
の
経営状況
の
調査
及び診断並びにこれに基く必要な
指示
をすること。」とな
つて
おりましたが、それをあくまでも
発展
に
協力
せしめる、
協力
的な
組織
のものにするのだというような
意味
から、「
中小企業者
の
申請
に基いて、その
経営状況
を審査し、必要な
指示
をし、その
発展
に
協力
すること。」というふうに直しております。それから局の名前が従来「
指導局
」とありましたのを
指導
というものではなく、今申し上げたように
協力
というように改めるために「
協力局
」。こういうふうに直すことにな
つて
おります。また
職員
の数を
法律
で百人以内ということを
決定
しております。それから
職員
のうち少くとも三分の一は学識、
経験者
の中から任命することにな
つて
おりますが、
商業委員会
の方の御
意見
は
原案通り
に
決定
したと聞いております。つまり
参議院
の
修正
に応じないというふうに
決定
したと聞いております。 それから
消防組織法
の問題でありますが、
消防團
の
設置
、その区域及び
組織等
は
市町村長
がこれを定めるというふうに、
消防團
を
法律
で認めた
團体
とする。こういう
修正案
であります。
従つて消防團員
の定員、あるいはその他の任免、
給与等
の
事項
は、
市町村條例
でこれを定めるというふうに、
消防團
についての
規定
を設けたことであります。過去の
消防團
の
地位
というものを
考え
て、新たにこの
規定
を設けたと聞いております。ただこの点についても
委員会
はただいま
研究
中であ
つて
、まだ結論が出ていないそうであります。 それから
裁判官
の
報酬等
に関する
法律案
、並びに
檢察官
の
俸給等
に関する
法律案
、これは関連しておりまして、従来は
國務大臣
の例に準じ
給与
を支給するというふうにな
つて
おりましたのを、
内閣総理大臣等
の
俸給等
に関する
法律
が新たにできましたので、「
内閣総理大臣等
の
俸給等
に関する
法律
の例に準じ」というふうに改めてまい
つて
おります。それから
檢察官
については
裁判官
との均衡上、檢事の
最高
一号俸一万三千円であ
つた
ものを一万四千円とすることができると改めております。なおこの一万四千円とする
檢察廳
は、八つの
高等檢察廳所在地
の
地方檢察廳
の
檢事正
と、京都、神戸、横浜の三箇所の
檢事正
としたいという
意味
だそうであります。 最後の
政治資金規正法案
、これは申し上げるまでもないと思いますが、「
政党
」という字を「
政治團体
」に改めたこと、それから従来は収支の計算の
報告
とな
つて
いたのを
財産
の現況を
報告
しなければならないことにしたこと等が、重要な点であるように思います。なお題名が改まりまして、「
政治資金規正法
」を「
政治資金規正公開法
」と改めております。
淺沼稻次郎
39
○
淺沼委員長
これはすぐというわけには参らぬと思う。
両院協議会
でも開かなければならぬということになれば、
手続等
もあるから、早く
態度
を
決定
しておかなければならぬ。のむかのまぬかをきめるだけなら問題はないが、相当日時を要することになるから、大体扱い方をここで今日きめられるものなら、きめておきたいと思います。
——
それでは明日までに大体
態度
を
決定
できるものは
決定願つて
、本
会議
に上程できるものは明日や
つて
いただく。それから
両院協議会
を要求するようなものがあれば、明日中にその
態度
を
決定
して、
参議院
に申しこむ、そういうことでよろしゆうございますか。
松岡駒吉
40
○
松岡議長
先ほど
最高裁判所
の
長官
が見えまして、実は
一般官吏
の方はきま
つて
おるけれ
ども
、
裁判官
の方はきまらない。一日も早くおきめ願うように頼んでもらいたい。
参議院
の
修正
をどう扱うかきめておられないからどうこうということはないが、
自分
の見解を言えば、衆
議院
でおやりに
なつ
た
態度
はいいと思
つて
おるけれ
ども
、とにかく一日も早く何とか
解決
がつくように骨を折
つて
くれということを懇々と話があ
つて
、その旨を皆さんに伝えてくれということでした。
淺沼稻次郎
41
○
淺沼委員長
それでは明日中に
決定
することにいたします。 —
——
——
——
——
——
——
淺沼稻次郎
42
○
淺沼委員長
次は
不当財産取引調査特別委員会
の
性格
に関する
決議案
についてお諮りします。
佐々木更三
43
○
佐々木
(更)
委員
こういう
原案
をきめることは結構でありますが、この
字句
の
内容等
については多少私
ども
も異存があ
つて
、もしこういう
決議
をするならば、一応やはり小
委員
か何かをつく
つて内容
を検討していただきたいと思います。一の「
所属
各
政党
はみだりに
党議
を以て」こういう言葉が要るかどうか。また二に項目は要らないじやないかという気もいたしますし、三に特に「本院は
右委員会
を信頼し」とあらためて書かないでも、われわれは信頼しておるのですから、何かこういうことを特に書くことが妙な感じがする。これは私一個の
考え
ですが、そういうふうに
内容
については多少
違つた意見
もありますから、小
委員
か何かをきめて、もう少しよく
内容
を御検討
願つて
決定
していただいたら結構だと思います。
成重光眞
44
○
成重
委員
今の
字句
の問題に関して、
所属
各
政党云々
ということは、むしろ私
ども
は
佐々木
君と同様な
意見
ですが、しかし
不当財産委員長
の武藤君みずからが、こういうふうにしてもら
つた
方がいいということを
新聞紙等
に発表してお
つた
こともあるし、またこういう
意向
を入れないならば
不当財産取引調査委員会
の
運営
に対しては、か
つて
本
会議
において激励的な
意味
で超党派的に活発にやれと一度
決議
しておることであるから、この
字句
、つまり第二項を抜いたならばこの前の
決議案
と何ら
内容
において
変り
がないことになり、この前の
決議
を再び繰返すことになりますので、私
ども
はむしろこの
字句
こそ、この第二項こそ、当然入れておくべきものだと
考え
ます。
佐々木更三
45
○
佐々木
(更)
委員
私もこの趣旨には賛成ですが、第一の「
所属
各
政党
は」というものを入れるとすれば、もつとこれは吟味して入れる必要があるだろうと思う。というのは、
不当財産取引調査委員会
を傍聴しておりますと、
各党
からそれぞれの人が参りまして、事実上において
委員
をあそこで指揮しておるような
現状
であります。これは
各党
ともそういう傾向があるのであります。特に何か問題が混乱してくると、各
委員
がそれぞれ一応部屋の外に出まして、
打合せ
をして入
つて
くるというような
情勢
があるのであります。こういうようなことも、この際この中に入れまして、ほんとうの
意味
の
不偏不党
のものをつくるということにおきまして、やはり私は小
委員会
でさらに案文を吟味することが必要だと思います。
林百郎
46
○林(百)
委員
この
決議案
は最もこの
決議
を必要とする
不当財産取引調査委員会
が、今までの
仕事
の
経験
からい
つて
、ぜひこの
決議
が必要だとい
つて
きているわけだ。そこでやはり
自主性
を認めてやるのがいいということが一つ。それから四囲の
情勢
からい
つて
、これは早くやらないと、
不当財産取引調査委員会
の活動もいろいろな点で支障を来すので、早くやる必要がある。そういう点で私の方はこの発議の最も
もと
である
調査委員会
がこういう
決議
をしてくれというのだから、通していいと思います。
佐々木
君のいろいろ言われるところは、これを除いたら
意味
をなさない。こういうことを特にうた
つて
くれと
調査委員会
が
言つて
おるのだから、それを除いたら何もする必要がない。
高橋英吉
47
○
高橋
(英)
委員
こうしてもらわないと、われわれ
委員
の方はやれない。
民自党
としていろいろ他党の人、他派の
委員
に対する注文もあるけれ
ども
、ぼく
ら自身
が
民自党
に対してこういうようにしてもらわないとやりにくい。これをや
つて
もらえれば、いくら
党議
でどう
言つて
も、これではねつけられる。積極的に党の方を牽制してもらうようにしてもらわないと実際やりにくい。だから実際に
仕事
のやりやすいようにしてもらいたい。今日
理事会
で、すでにこれが
決定
されたから、党派的と見られような紛争が起
つて
、一時
野党系
の総退陣とい
つた
ようなことまでも現出したが、一日も速やかにこれから
決議
をしてもら
つて
、党派を超越してやれるようにしてもらいたい。
佐々木更三
48
○
佐々木
(更)
委員
私の方でもこういうことは要らないというのではない。ただこういうように「各
政党
はみだりに
党議
を以て之を拘束すべきものではない」と、何だか始終各
政党
が
党議
をも
つて
拘束しておるように書いてあるが、先ほど申上げたように不備不党のものにするならば、これをもつと吟味して、
不当財産取引調査委員会
におもしろくない影響を与えておるものを取除くように、文句をよく吟味したい。こういう私の方の
希望
であ
つて
、決して要らないというわけではない。小
委員会
でよく
字句
を推敲してみてはどうかというのです。
林百郎
49
○林(百)
委員
われわれ他人から見れば不必要なものでも、
委員会自体
が、ぜひこうしてくれというのだから、
譲つて
、早くこれを通してや
つた
らどうか。
運営委員会
でけちをつけなくてもいいと思う。
佐々木更三
50
○
佐々木
(更)
委員
林君のおつしやる
通り
、
委員会
がそういう
希望
をも
つて
きたということからしましても、いかに現在の
特別委員会
がおもしろくない
運営
をしておるかがわかる。それだけに、私
たち
はこれを慎重にしなければならぬと思うのでありまして、
委員会
がそういうことを望んできたから、
自主性
を重んじようではないか、こういうことではいけない。
議院
全体の
立場
から、どうすれば
不当財産取引調査委員会
が正当に運用されるかということを、高い
立場
から検討する必要がある。そういう
意味
においてやはり小
委員会
を設けてや
つて
いただきたいと思う。
淺沼稻次郎
51
○
淺沼委員長
ちよ
つと
速記
を止めて……。 〔
速記中止
〕
淺沼稻次郎
52
○
淺沼委員長
小
委員
を設けることにして御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
53
○
淺沼委員長
それでは
社会党吉川
君、
笹口
君、
民主党小島
君、
坪川
君、
民主自由党高橋
君、小沢君、
國民協同党石田
君、
社会革新党成重
君、
農民党中野
君、
共産党林
君、第一
議員クラブ田中
君、
日本自由党榊原
君、これで
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
54
○
淺沼委員長
さように
決定
いたします。小
委員長
はどういたしますか。 〔「
委員長兼任
」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
55
○
淺沼委員長
それでは小
委員長
は私が
兼任
ということにいたしまして、明日午前十時から開きます。 ほかにございませんか。
——
なければ本日はこれで散会することにいたします。 午後四時三十三分散会