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1948-06-07 第2回国会 衆議院 議院運営委員会 第43号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年六月七日(月曜日) 午後一時二十二分
開議
出席委員
委員長
淺沼稻次郎
君
理事
坪川 信三君 石田 博英君 稻田 直道君
小澤佐重喜
君 高橋 英吉君
益谷
秀次君
山口喜久一郎
君 赤松 勇君 佐々木更三君
笹口
晃君 吉川 兼光君 小島 徹三君
椎熊
三郎君 中村 俊夫君
成重
光眞
君 田中 久雄君
榊原
亨君 林 百郎君
委員外
の
出席者
事 務 総 長
大池
眞君 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
委員派遣承認申請
に関する件
裁判官彈劾法
の
改正
に関する件
中小企業廳設置法案
、
消防組織法
の一部
改正及
び行政代執行法案
の
参議院回付案
の取扱ひに関 する件
議員
の待遇に関する件 —————————————
淺沼稻次郎
1
○
淺沼委員長
これより
会議
を開きます。 今日
委員会
を開きますのは、
通信委員会
の方から
公聽会
を開きたいという要求がありまして、開いたのですが、
通信委員会
の方から
公聽会
を取止めるという
申出
がありましたから、さよう御了承願います。 さらに
通信委員会
の方で視察のため
委員派遣
の
申出
があります。
事務総長
から御説明願います。
大池眞
2
○
大池事務総長
委員派遣
の
承認申請
の件でありますが、
通信委員会
で
福井郵便局火災被害
の
実地調査
をしたいというので、
長谷川政友
君ほか二名で三日間行きたいという
申出
であります。 〔「その必要なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
3
○
淺沼委員長
それでは保留でなく、その必要なしというように決定いたします。 —————————————
淺沼稻次郎
4
○
淺沼委員長
もう
一つ
は、
彈劾裁判所法
の
改正
について、
関係筋
の方から
一つ
の
意見
が出ております。それを皆さ んの手もとにお配りいたしますらか、御
研究
をお願いいたします。 これは三月に
渉外部
を通じて当
委員会
に参
つて
いたわけでありますが、
國会法
の
審議
に集中されてお
つたの
でお配りすることが遅れてお
つたの
でありますが、この
勧告案
を
各党
で
研究
することにきめると同時に、さらに
訴追委員会
並びに
彈劾裁判所裁判員
の
各位
から、それらのことについて
意見
を求めるということにしておきましようか。——それではこれは
委員各位
が党に持ち
帰つて
御
研究
を願うことが一点、もう
一つ
は
彈劾裁判員並び
に
訴追委員
の方にこの案をまわしまして御
研究
を
願つて
、
意見
があれば当
委員会
の方に申達していただく、こういう方法に決定して
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
5
○
淺沼委員長
さよう決定いたします。
大池眞
6
○
大池事務総長
それから
訴追委員会自体
の方で、
裁判官彈劾法
の一部分を
改正
してもらいたいという御
意見
があるように聞いております。まだ具体的にどういうふうに
改正
してもらいたいというのかそれはわかりませんけれども、御
研究
をしておられるものがあるようでございますから、もし
向う
に御
意見
があれば、それも一緒につけてや
つて
いただいたらよろしいと思います。
淺沼稻次郎
7
○
淺沼委員長
さよう取計らいます。 —————————————
笹口晃
8
○
笹口
委員
この間の
財政委員会
と方々の
委員会
との調整のことについて、話がありましたか。
大池眞
9
○
大池事務総長
この間の
貿易資金特別会計法
の一部を
改正
する
法律案
、この問題は原則的には
財政委員会
に行くべきものであるが、たまたま
商業委員会
の方には
議案
がないし、また
貿易資金
の問題については、前からいろいろな
研究
をして申達してお
つた点
もあるから、
便宜議案
の促進の意味で移してもらいたい。こういう
お話
でありまして、
委員長
の方の了承さえ得られれば、そういう便宜な
取扱い
をしてもよかろうということで、
議長一任
にな
つて
おりましたが、お打合せをいたしたところ、
委員長
の方は
委員会
の
理事
その他のいろいろ強い反対もあるので、今すぐ
商業委員会
の方にも
つて
いかれることには同意いたしかねるということで、まだ懸案にな
つて
おります。從いまして、
財政金融委員会
の方へそのまま行くとすれば、
財政金融委員会
の方で現にや
つて
おりますからよろしいが、まだそれは確定しておりません。 それから先日
議長
御
一任
になりました運賃の万は、
財政金融委員会
とも話合いがつきまして、
運輸交通
の方へ行
つて
おります。それから
通信
の点も、
通信委員会
の方へ
郵便料金値上げ
が行
つて
おります。それ以外に
行政機構
の改革で
各省
の
官制
の問題、今出てきておりますのは外務省と
大藏省
でありますが、その二つをそのおのおのの
委員会
に行くようにしたが、二十八も來たらたいへんだろうからというので、
決算委員長
と御相談をいたしましたところ、
決算委員長
の方は、これは
審査
の都合上、
各省
の所管的な方面へこれを分配されること
自体
には特に異存はないので、やられることもいいが、しばらく待
つて
もらいたい。なぜかと言うと、あの
各省
の
官制
の変るのは、
行政組織法
が変るために変
つて
くるわけである。ところが、その
行政組織法自体
を
自分
のところで今や
つて
おる。どういう
機構
がいいかということを今や
つて
おるので、それがきまらないうちに
各省
の方で何局をどういうものにする。あの
機構
は相当大きくなるもので、
行政組織法
に今
議論
が集中しておるのに、
行政組織法
はそのままで、
各省
の
機構
が大き過ぎては、かえ
つて
繁を重ねるのではないかという
議論
であります。それで
議論
をしておる最中に、
各省
のところはあのままでいいというので、さつさと諮られたのでは、
合同審査会
は混雜を來すので、しばらく待
つて
くれ、
機構
の方でまとまつたときに、
向う
にも
つて
いかれるのはいいが、しばらく待
つて
もらいたい、こういうことにな
つて
おります。從いまして今日の午前の
常任委員長会議
でも、それが問題になりまして、松原さんがたまたま座長を務めておられましたから、その情勢を申し上げて、むしろわれわれの方の
意見
としては、
各省
の方の所管にやると、みんな
自分
の方の仕事のことであるから、むしろ有利に見るような傾向にな
つて
いかぬ。現実の問題としては、しばらく待
つて
もらいたいということにな
つて
おります。
淺沼稻次郎
10
○
淺沼委員長
待つことも結構ですが、
行政組織法
がきまらなければ
審議
が延びるということにな
つて
、そのために議会として責任を負わなければならぬことにな
つて
くるのではないかと思いますから、
行政官廰組織法
を一日も早く上げるように
お話
を願いたい。
大池眞
11
○
大池事務総長
議決
はあとにして、
審査
だけは進めていくというようなことも考えられますが、今日はそんなようなことで
常任委員長
は了解を得られたのです。
成重光眞
12
○
成重
委員
ずつと前の
運営委員会
で、
議員
が進駐軍の
專用列車
に乘れるように交渉願いたいということをお願いしておきました。
議長
において何か相談してみようということであ
つたの
ですが、その後どうな
つて
おりましようか。
大池眞
13
○
大池事務総長
その点については、先日慰問の
決議案
も通つたことであり、これを近く
向う
へ申達する時期があろうと思いますのでその機会に今の御希望の点を話してみたいと
思つて
おります。
淺沼稻次郎
14
○
淺沼委員長
それでは
成重
君の御
提議
は、
議長
に取次ぐことで御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
15
○
淺沼委員長
さように決定します。 —————————————
淺沼稻次郎
16
○
淺沼委員長
それから
中小企業廳法案
が
参議院
から
回付
にな
つて
おるそうですが、この
取扱い
は
議院運営委員会
にかけてきめていきたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
17
○
淺沼委員長
さように決定いたします。
大池眞
18
○
大池事務総長
中小企業廰
と
行政代執行
、
消防組織法
の
改正
が修正されて、きよう
回付
なりました。
淺沼稻次郎
19
○
淺沼委員長
今
事務総長
から御報告のありました
参議院
からの
回付案
については、今明日中に
各党
の態度を決定していただいて、できれは明後日
あたり運営委員会
を開いて
取扱い
をきめる、これで
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
20
○
淺沼委員長
さよう決定いたします。 もう
一つ
は、正式ではありませんが、
参議院
の
政党資金規正法案
の
審議
の小
委員長
をや
つて
おりました藤井君から、
衆議院
の
送付案
に対して相当の修正を加えて、またこちらに
回付
してくるからということを言
つて
おられました。内容は新聞に出ておる通りであります。それと同時に
衆議院
の方でも一遍
議決
にな
つて
お
つて
、先に延びているわけですが、
議員
の待遇問題について
一つ
の案をつく
つて
、
合同審査
をや
つて
いただくようにしたいということを言
つて
おりました。
向う
から
提議
がありましたら、場合によ
つて
は
福利委員会
と
向う
の庶務の
委員会
とで、
合同審査
をや
つて
いただくことも結構と思います。
榊原亨
21
○
榊原
(亨)
委員
ひとつ申し上げたいことは最近
不当財産取引調査特別委員会
の
傍聽者
が非常に多くて、
議員
が聽こうと
思つて
もはいることができぬ。バツジを持ておる者はみなはいれるというので、小さい女のボーイのような人まではい
つて
きて
場所
を占拠して、
委員
も中にはいることができない。あれは何とか
場所
を区切
つて
いただいて、整理し、そこが満員になれば入れないようにしていただかぬと、興味半分に聽いている者が非常に多数で、
議員
で聽きたいと
思つて
も聽くことができない。あれはぜひ整理していただきたいと思います。
淺沼稻次郎
22
○
淺沼委員長
それは
事務総長
を通じて
警務課
の方に何とか話していただきたい。
大池眞
23
○
大池事務総長
その点は
警務課
というより、むしろ
委員長
の権限です。
淺沼稻次郎
24
○
淺沼委員長
ちよつと
速記
をやめてください。 〔
速記中止
〕
淺沼稻次郎
25
○
淺沼委員長
本日はこれにて散会いたします。 午後一時四十二分散会