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苫米地國務大臣 この
予算提出の問題につきましては、この前からこの席でしばしば話があ
つたと思いますが、要点は、
総理からは中旬には出す、こういう話を申上げたと思います。それから
大藏大臣は十五日と言われたように私は思います。私はこの
両方の
発言がありますから、かりに十五日に出しても、
予算の
審議期間は一体どれくらいかかるでしようかと伺
つた。そうしたらば
最小限度三週間かかるという話がありました。そこで
会期延長の問題にもな
つてい
つたのですが、少くとも
暫定予算を出しまして、それから本
予算の方は多少は遅れるかもしれぬが、中旬に出すつもりでやる、こういうつもりで
申合せをしてお
つた。それで
暫定予算の方は十五日に出す、本
予算の方は中旬には出す。これは確かに申し上げましたことが齟齬を來してことになりますが、
政府としては八日に
政府の
予算案がきま
つて、十日に
関係方面にこの
予算について
打合せをしたわけなのであります。ところがこの
打合せはその前からずつとや
つておりましたから非常に早く運んでいくであろうと思
つておりましたけれども、結局歳入の分についていろいろ向うとの間に
意見の相違が起り、それを往復している間に時が経
つたのでありまして、たしか二十二日であ
つたと思うが、一應向うからの
意思表示を受けまして、それについてもう一遍檢討したのですけれども、それでは全面的に
予算の体制は思わしくないということから、さらに押し返して
打合せを進めたわけであります。そのために約一週間ぐらいかか
つて結局二十七日に解決を見た。こういうことで遅れたことはまことに申訳がありませんけれども、遅れるについての
政府のと
つた経過は、二十日ぐらいまでには出せるような段取りで運んでお
つたわけであります。その点ははなはだ遺憾でありますが、
政府のと
つた経過を御
了承くださいまして、この際その点についたは、ひ
とつ御了察願いたいと思います。