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1948-04-06 第2回国会 衆議院 議院運営委員会 第26号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年四月六日(火曜日)     午後一時四十分開議  出席委員    委員長 淺沼稻次郎君    理事 坪川 信三君       赤松  勇君    佐々木更三君       笹口  晃君    後藤 悦治君       小島 徹三君    小澤佐重喜君       廣川 弘禪君   山口喜久一郎君       山崎  猛君    石田 一松君       川野 芳滿君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         副  議  長 田中 萬逸君    議員 北  二郎君 議員 斎藤  昇君    議員 佐竹 晴記君 議員 鈴木 仙八君    議員 野坂 參三君 議員 徳田 球一君    議員 本田 英作君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日に会議に付した事件  連合軍司令部民政局長内閣総理大臣宛書簡  に対する議長談話に関する件  本会議日に関する件  委員の変更に関する件  檢察廳法の一部を改正する法律案参議院回付  案の取扱いに関する件  常任委員長辞任に関する件  議員出席に関する件  國会法改正に関する件     —————————————
  2. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 これより会議を開きます。  それでは昨日から問題になつてつて解決を得ておりませんでした休会の問題を議題に供します。速記を止めていただきたいと思います。     〔速記中止
  3. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 速記を始めてください。  それでは声明のことを議題に供します。事務総長から御説明願います。
  4. 大池眞

    大池事務総長 昨日も交渉会でありましたか、運営委員会でありましたか、内閣から通告を受けましたところの政治部長ホイツトニー氏からの内閣総理大臣あての本院議員出席率の問題に関する勧告文に対しまして、内閣から何らかの声明を出すやの情勢にあつたのでありましたが、それは事いやしくも議会の問題だから、内閣からすぐに声明を出すのは一應待つていただいて、議長の方から出すべきであろう。從つて議長声明あるいは談話の内容については一應案をつくつて運営委員会におかけして、その上で発表するということに相なつてつたわけであります。從いましてただいまお手ともに差上げましたほんの草案になつておりますものは、ここで内閣の方から議案等も出てこないという状況をもうたつて出席率の惡いのは單に議員のみのものではないという形で出してもらいたいというお話もありまして、そういう点も含めて書いたわけでありますが、昨晩私どもが考えましたときには、大体本院並びに千議院側休会ということが前提になつてつたわけでありまして、從いまして休会前提としてつくつたわけであります。ところがただいまのお話のような情勢になりますと、実はこのままではちよつと困難な形に相なると思つております。從つてこれを相当修正していただかなければならないような情勢に相なつたと思いますので、一應この案について御檢討をお願いいたします。
  5. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ちよつと速記を止めて、懇談のうちに檢討しましよう。     〔速記中止
  6. 大池眞

    大池事務総長 それでは最初の案について、修正いたしましたものを読んでみます。    衆議院議長談  本院議員出席率惡いためにG・H・Q民政局長から時局に鑑み各政党指導者が必要な措置を講ずるよう内閣総理大臣宛勧告があつた旨昨五日議長通告があつた。最近の本院議員登院数の少いことについては、各政党首脳部でも夫々自粛を申合せて所属議員登院を促す処置を採つていたが、他面議院運営委員会及び各派交渉会においてもこの点につき屡々問題となりこれが防止策について眞劍に研究を進め速かに具体的措置を講ずることになつている。而してこの時、総司令部から注意を促されるに至つたことは衆議院としては眞に遺憾に感ずるところである。現に國会開会中であり時局重大性國会立法的責任とを考えれば濫りに、本会議及び委員会欠席すべきものではないから各政党指導者においても十分に必要な対策を講ずると共に衆議院自らも適当な措置を執りたいと思う。議員各位におかれては速かにその職責を完うするために帰京されるよう期待する。
  7. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それでは今事務総長から朗読せられましたものを議長談の形式で発表することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 御異議がなければ、さよう決定いたします。  そういたしますと、決定した結果は必然的に休会はせず、別の角度から議論するということになりますから、御了承願います。     —————————————
  9. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それでは本会議開会日のことについて御相談申し上げたいと思います。本会議開会日は火、木、土ということに決定になつてつたわけでありますが、委員会の能率をあげて、委員会から本会議にまわされてくるまで、委員会に重点をおいて議会運営をやつていくというふうに決定して異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではさよう決定いたします。  次に昨日の各派交渉会において、各委員でこぼこ調整行つて、今朝の公報に載せていただくことになつてつたのでありますが、それが今朝の公報に出ておりませんので、その理由のついて事務当局に伺いましたところ、各党各派は全部辞表のとりまとめができたが、無所属の方のとりまとめができないために、各党各派の数字をそのまま入れると、場所によつては多くなつたり少くなつたりする所ができて、定員等の問題の解決がつかないからそういうことになつたとのことですが、どういうような処置にしましようか。
  11. 徳田球一

    徳田球一君 無所属の人を呼んでみてはどうか。
  12. 大池眞

    大池事務総長 ほとんど見えないのです。無所属の方は小西寅松さん、花月純誠さん、岡部得三さんの三人ですが……。
  13. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 問題になることは、本人がおいでにならないうちに辞めさせることがはたして可能であるかどうかということですが、それができないということになれば、自然関係委員の所だけは、どこかの党派で話のつくまで遠慮してもらう場所をつくつておかないといかぬと思います。
  14. 石田一松

    石田(一)委員 常任委員会出席できないでその職能を果すことができないということは、根拠はどうであろうと絶対に不合理だと思う。これは議長委員長において善処されたい。議長運営委員長に一任したいということを提議したいと思います。
  15. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 そうすると議長及び運営委員長に一任することに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  17. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それからもう一点は、参議院からの回付案がございますが、それを事務総長から御説明願つて衆議院態度を御決定願います。
  18. 大池眞

    大池事務総長 先日の検察廳一部改正法律案でございますが、檢察官の罷免をされます場合に、適格性審査をする檢察官は、適格審査委員会は全部で十一人をもつて構成されております。そのうちの國会議員が六名選出されまして、その六名は衆議院が四人、参議院が二人ということに本院で議決をして向うにまわしたわけであります。それを向う衆議院参議院とも三人ずつ折半するということに修正をしてまいつたのであります。それに附加するに予備員を選任するということがございます。その予備員は、ちようど委員が十一人でありますから、予備員も十一人置くという規定をもつてきております。それからこの十一人の委員任期というものが法律には書いてございませんので、その任期についてはおそらく政令で定めてよいようになつております。「檢察官適格審査委員会に関する事項は、政令でこれを定める。」とういのが原案であります。その中に三年という任期をつけて向うからまわつてきております。從いまして参議院修正は、國会議員を半々にするという点と、委員会予備員を十一人置くということと、その任期を三年とする。この三点が内容的に修正になつておるわけであります。  それからこの委員会は「内閣総理大臣監督に属し」と規定がありますのを、「監督」を「直轄に属し」と字句の点で直しておるわけであります。
  19. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 御異議はございませんか。
  20. 小島徹三

    小島委員 ちよつと伺いますが、その参議院修正箇所の一部を承認、一部をけとばすというようなことをしても差支えないのですね。
  21. 大池眞

    大池事務総長 向う修正は今申し上げた三点並びに「所轄」を入れて四点あるのですが、これは向う修正案でありますから、この修正一部分は賛成して、一部分は反対というのは要するに修正全部について反対するということになる。やはり両院協議会に諮つてやることになります。
  22. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ではこれは各党にもち帰つて相談することにして異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではさようにいたします。     —————————————
  24. 大池眞

    大池事務総長 竹山祐太郎大原博夫常任委員長の辞任申出がありましたので御報告いたします。
  25. 松岡駒吉

    松岡議長 本日の議長談話の発表とは別に、前から懸案になつておる本会議委員会出席者登院者のリストをつくつて公表することを本日きめてもらいたいと思います。と申しますのはやるべきことは自主的にやらないと、矢継早にこういうことを指示して來られるとはなはだ不体裁で困るのです。その方法としてはその委員会出席した者は、だれだれ欠席した者はだれだれと公報に発表すればいいと思います。
  26. 佐竹晴記

    佐竹晴記君 議長の御提議ごもつともと思いますが、この問題は議会みずからの重大な問題でもありますから、一應党に帰つて他議員の意向なども聽き、明日の運営委員会で最後的におきめ願いたいと思います。
  27. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 議長から具体案が出ておりますが、他の委員諸君にも案がありましたらどうか……。
  28. 石田一松

    石田(一)委員 二つの委員会に兼任の場合、一つに出れば他に出られないが、それは欠席ではないと思います。そういうことはあり得ますね。
  29. 松岡駒吉

    松岡議長 そのこと自体は同一の時間において開かれる場合もあるのだからということを、書いておけばいい。
  30. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 議論はあとにして、問題は出欠を明らかにして公報に発表する、それを本会議にするか委員会にするかということは、それぞれの代議士会で議論してその結果をもち寄る。ほかにございませんか。
  31. 石田一松

    石田(一)委員 それから具体的な問題ですが、こういう長期にわたつて國会が開会されておるときには、あらゆる犠牲を拂つて速やかに議員宿舎をつくつて議員の上京しておる間の生活の負担をいくらかでも軽くするようなことを、まず根本的に考えなければならぬ。
  32. 松岡駒吉

    松岡議長 ごもつともです。
  33. 小澤佐重喜

    小澤(佐)委員 石田組の言う宿舎も必要ですが、現在の滯在費用あるいは歳費では、実際おちついておれないのではないかと思う。だからこれに関連して、いろいろ待遇すべきものはする、一方また制裁を加えるということでいかなければならぬと思う。
  34. 野坂參三

    野坂參三君 欠席の問題については、今滯在費の問題とか、いろいろありましたが、私は原因があると思う。その原因を除かずに、ただ出席の率をああだこうだといつても、ほんとうの解決はできないと思う。たとえば今日なども、もう三時になるが、何もない。こういうような議事のやり方では、どうも時間の空費の來るようなものだ。出席率をよくするためには議事運営をうまくやつて、充実した議事をやつて、ないときは休むようにすることが必要だと思う。もう一つは、公報に発表することも最後の手じやないかと思うが、その前に議長の方で、無届の場合とかに、特別にその人に対して警告を発するとか、こういうような手をまず打つて、それから公報は発表するということも考えられる。
  35. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではほかに御議論ありませんか——実はこういうことをやつておかないと、ただ決めつぱなしになろうと思うのですが、常任委員長会議議長の方から招集願つて、休まないことに決定したということの御通告を願うと同時に、政府を煩わさないで、自主的にできるようなものからやつていくというようなことの話合いをやつておく必要があるのではないかと思う。  それからもう一つ議院運営委員会に関することですか、議院運営委員会國会法がまだ付議されておるので、継続してこれを開かなければならぬわけですが、これはさきにやつておいて休むという形にするか、それとも明日から一週間ぐらい息を抜いて、それからお集り願つてやることにしますか。
  36. 坪川信三

    坪川委員 あとの方がいい。
  37. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 そうすると議院運営委員会に関する限りについては、各党間で今言つたことに対する態度を御決定願うことが一つと、もう一つ各党間において委員会の分合についてここ一週間ばかりの間に、事項別委員会にするか、各省別委員会にするかの問題について御決定を願いたいと思う。  それではあと適当なときに開くことにして、本日はこの程度で散会いたします。     午後二時四十三分散会