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1948-03-23 第2回国会 衆議院 議院運営委員会 第18号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年三月二十三日(火曜日)     午前十一時三十七分開議  出席委員    委員長 淺沼稻次郎君    理事 坪川 信三君       笹口  晃君    森 三樹二君       安平 鹿一君    吉川 兼光君       小島 徹三君    後藤 悦治君       鈴木彌五郎君    小澤佐重喜君      山口喜久一郎君    川野 芳滿君       田中 久雄君    中野 四郎君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         副  議  長 田中 萬逸君         議     員 加藤吉太夫君         議     員 榊原  亨君         議     員 外崎千代吉君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  予備金支出承諾に関する件  常任委員及び特別委員割当変更に関する件  常任委員長割当変更に関する件  彈劾裁判所裁判員及び訴追委員割当変更に関  する件  中小企業廳設置法案の取扱に関する件  國会改正に関する件     —————————————
  2. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それでは会議を開きます。  まず最初に予備金支出承認に関する件を議題に供します。事務総長から御説明を願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 これは御承知の通り國会予備金に関する法律というのができておりまして、國会にあります予備金支出をしました場合に、その支出額につきまして、並びにその支出方法につきまして、「議院運営委員会委員長が、次の常会の会期の始めにおいて、その院に報告して承諾を求めなければならない。」ということに相なつておるわけであります。そこで第一回の國会において、予備金支出した金額を、第二回の今度の会期の初めにおいてこれを報告して承認を得ることになるわけであります。國会会期の初めということにも大分御議論があるでありましようが、実質的に審議にはいつたことでございますので、近くその承認を求めていただきたいと考えまして、第一回の國会において出しました予備金金額報告書で差上げてあるわけであります。この報告書に基きまして、委員長から御承認を求めていただきたいと思います。出しました金額は、死亡手当といたしまして十三万二千円、その内訳は、服部崎市さんの分と田川大吉郎さんの分であります。次に交際費といたしまして議長交際手当の中から五万円だけ出してございます。これは先年御承認を得ました國政調査のために議員を派遣いたしまする場合に、現金がないと、すぐあした行くというような場合に困りますので、旅費の立替金として一時交際手当から支出いたした分でありまして、結局もどつてくる金でありますが、一時手もとに置く立替金として出していただいた金額であります。それから消耗品費といたしまして予備金の中で十四万五千円出しております。これもその際に御承認を得た金額でありまして、これは各常任委員に一箇月千円ということで割り当てましたその際に、両院法規委員その他に割り当てましたために、予算額に不足を生じました分を、予備金の方から支出するという御承認のもとにやりました金額であります。それだけのことを御承認を得たいと思います。
  4. 小島徹三

    小島委員 事務総長に伺いますが、服部君の分のところに、歳費一箇年分相当額とありますが、これはたとえば八月になくなられて一年分出すというわけですか。
  5. 大池眞

    大池事務総長 そうです。たとえば十二月になくなられても、ずつとさかのぼつて一年分もらえるわけです。
  6. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではこれを承認することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。  それから報告は適当な時期に本会議報告することにして、委員長にお任せ願いたいと思いますが、異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     —————————————
  8. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に常任委員割当変更に関する件について、農民党から懲罰委員を辞職して財政金融に入替を願いたいという御申出があります。これを議題に供したいと思います。
  9. 大池眞

    大池事務総長 この前の委員会で御決定願いました常任委員各派割当を整理いたしました表ができておりますから、お配りいたします。
  10. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それでは農民党の方から御趣意を御説明願いたいと思います。
  11. 加藤吉太夫

    加藤吉太夫君 農民党といて財政委員にぜひひとつ仲間に入れていただきたいのです。大事な方にはいつておらぬと非常に迷惑しますので……。
  12. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ではこの決定は、一應各派で前に決定になつたのでありますから、前の決定決定として尊重することにして、農民党民主自由党の間で問題を処理願うということでよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではさよう決定いたします。     —————————————
  14. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次は特別委員割当変更に関する件であります。事務総長から御説明願います。
  15. 大池眞

    大池事務総長 この前は常任委員会の方のでこぼこ調整というお話のみ出ておりまして、特別委員会はこの表の下にありますように、政党法及び選挙法特別委員会水害対策特別委員会、海外同胞引揚特別委員会不当財産取引調査特別委員会、今この四つあるわけであります。その方の委員現行のままですと、下に出ております括弧の数字になります。もしこの際同じような比率に直しますと、上の数字になります。從いましてこれをでこぼこ調整するかしないかを御決定願いたいと思います。
  16. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 特別委員でこぼこを調整するに御異議ありませんね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。  それではどういうふうにいたしましようか、ちよ速記を止めて懇談していただきます。     〔速記中止
  18. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 そうすると政党及び選挙法関係は、國民協同党現状維持なつていただいて共産党にまわす。それから水害対策の方は、無所属のものを共産党にまわす。それから不当財産取引関係では、抽籤の結果社會党が七になる。それで各党大体整理はできておるでしようか、今日までという話だつたのですが、いつまでにやりましようか。
  19. 小島徹三

    小島委員 もう二日延ばしていただきたい。
  20. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではそういうぐあにきめておきましよう。質問演説終了までには全部とりそろえて、終了日あたりには本会議で指名のできるように各党で段取をつけることにいたしませう。     —————————————
  21. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 その次は常任委員長割当変更に関する件です。これはこの前に申合せ事項として、與党側委員長に就任するという申合せをしまして、あと比率のことになつておつたわけですが、その比率はどうなりますか、事務当局の御説明を願いたいと思います。
  22. 大池眞

    大池事務総長 二十一の委員会比率を申しますと、社会党は十一、民主党は八、國協党は二となつております。
  23. 川野芳滿

    川野委員 特別委員会はどうなりますか。
  24. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 特別委員会は、これとは別に、與党関係で数が殖えていけば殖えるに從つて、三党で協議をしておつた。今までは数があまり殖えないものですから、四つのものに限つて民主党社会党ということになつておつた
  25. 川野芳滿

    川野委員 國協は今まで三つだつた。今まで通りつていただきたい。
  26. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 これは原則をこのようにきめていただいて、あと與党間の話合いということにしていただけないでしようか。ここで原則をくつがえすと、かえつてそれが前例になりますから。——それでは十一、八、二にきまりました。     —————————————
  27. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それから先ほど話に出ました訴追委員並びに彈劾裁判所裁判員比率について小沢君から。
  28. 小澤佐重喜

    小澤委員 あれは法規からいえば問題が起るのでしようが、しかし実際にあたつてはこれと同じように、やはりここで是正するのが適当ではないか。法規が違いますから……。
  29. 森三樹二

    ○森(三)委員 法規も違いますし、性質も……。
  30. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 この問題は一應研究して、どういうふうなでこぼこがあるかということを考えてみることにしましよう。それではそういう取扱いでよろしゆうございますね。     —————————————
  31. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に中小企業廰設置法案取扱いに関して、これを議題に供します。
  32. 松岡駒吉

    松岡議長 この問題について、実は先般鉱工業委員会からの申出によつて、これは商業委員会連合審議ということになつておつたのですが、一昨日鉱工業委員の方がおそろいで議長室に見えられまして、どうしても承知ならぬ。これでやるというなら、本会議で論議して決定されたい。内容的にも商業委員会に無関係法案だし、この法案作成前から自分たちが関與していたのだからということでした。先般の運営委員会できまつたときには、今後こういうことのないように、むしろ決算委員会にやらせるのがいいというような意見も出たのですが、いまさら変えるということになれば、おそらく決算委員会ということにおちつきはじないかと思われる傾向すらある。そういうわけでいまさら僕のところにそう言うてこられても困るから、むしろ各党運営委員会に出ておられる人々に事情をよく話して、了解してもらうよう御努力になつてはどうか、議長としてもう一回運営委員会にお諮りしてみますということで、お帰り願つたようなわけです。こういうきわめて強いお申出があつたことを御報告申し上げます。
  33. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 中小企業廰設置に関する問題は、これで三度諮問にかかるわけですが、どうしたものでしよう。
  34. 小澤佐重喜

    小澤委員 商業委員会の方でもう審査は始まつたのですか。
  35. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ちよつと速記をとめて……。     〔速記中止
  36. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それでは中小企業廰設置法案取扱いに関する件については、議長に両委員長、それに運営委員長が加わつて、この取扱いについて協議をするという申合せにしてよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ではさよう決定いたします。     —————————————
  38. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に國会法改正に関する件を議題に供します。これは皆さんのお手もとに試案は配つてあると思いますが、図書館法制定に伴い、いわば立法考査局というものができてくるような形になるわけでありますが、國会の方としても、それとは別に法制部の充実を行つて法制局というものをこの際設けたらどうかという意見が、図書館法制定のときにもあつたようなわけでありまして、それを早くやる必要があるのではなかろうかという事務当局からの強い意見があるわけであります。從つて國会法改正も急いで仕上げたらどうかという議論も出ておるのであります。これについて事務総長から御説明を願います。
  39. 大池眞

    大池事務総長 この点は、実は大藏省に出す國会の本年度の本予算を御審議願わなければならぬわけでありますが、今私ども手もとで各予算の見積りをして、それに多少の事務折衝等も見越しをつけたところで、本委員会に御提示を申し上げて提出の運びにいたしたいわけであります。それらに関連いたしまして、今までのままの形で予算を請求するのと、先日來御審議願つていた法制局独立という形で拡大強化をするという意味の予算との関連も非常にございます。また人事の選考等にも相当の影響があると思いますので、國会法制部法制局なら法制局という形に拡大強化するかしないかという点が、相当中心問題になろうかと考えておりますので、皆さんの御意見をなるべく筋だけでも御決定を願いたいと考えます。先日來お手もとに差上げた案は、一應議長直属のもとに事務局法制局とがあるという両建案でありますが、その案がいいか悪いかという点については、字句等の問題並びに勧告案に基いた修正等があるわけであります。いずれ今日ということにはまいりませんでしようが、その各條別具体審議は、なるべく早い議会にお願いするとして、その点をお考えおき願いたいと思います。つきましては、これは國会法改正になりますので、衆議院側意見でどしどしやつてしまうということもいかがかと考えます。大体こちら側の意見がまとまり、あるいは筋のきまりましたところで、両院合同審査ということも考慮の中にお入れを願わなければならぬかと考えておるわけであります。そこで私どもの方の案は、先日申し上げた通り二本建の案をつくり、あと字句の点並びに勧告に基いた案の修正、そのほか問題になりました一、二の條文だけにいたしてあるわけでありますが、その案に基きまして、衆議院事務当局側意見も一應連絡上承つておきました。向うは私どもの案に漏れている点で重要な二箇所を考えているようであります。しかしこれも事務局だけの意見で、まだ向う運営委員会の議として確定的ではないわけですが、第一点として、現在開会式においては、衆議院議長が、議長職務をとつております。これは國会法の第九條に該当するわけでありますが、それを参議院側の要求としては、開会式については衆議院議長参議院議長が毎議会交代して、議長職務を行うように願いたいという点であります。これは両院の建前上向うから一應要求といいますか、希望する点であろうと思います。いま一点は、例の百二十六條の訴追委員の問題であります。訴追委員会衆議院議員のみで組織せられております関係上、参議院側の意向としては、この訴追委員両院同数をもつて組織するようにしてもらいたいという点が大きな点であります。從つて向う運営委員会でもこれを了承して、おそらく一應あるいは強く主張せられることと思いますから、その点をこちらの方はどう考えをきめられるか、御考慮を願つておきたいと思います。その他の点は、大体私どもの方の考え方と、向う考え方と根本的には少しも違いありません。ただ一つ違つておるのは、法制局を独立して、それから議院事務局並に取扱う点については、原則的な議論は違いありませんが、私どもの方の考えましたのは、二十六條並びに二十七條等ではつきり法制局長並びに事務局長を置いて、法制局長はこういうものだ、事務局長はこういうものだというように、仕事の分担をこしらえてありますが、向う考え方は、事務局法制局とを全然同じに並べて、同じ大きさの法律案をつくらずに、現行のままでまいりまして、最後の百三十一條に、議員法制に資するため、法制部を置くとあります。そこを法制局を置くとして、法制局長はここに書いてあるように、議院承認を得て議長が任命する、あるいはその他の必要な職員は法制局長が任命できるというように、三十一條に並べておいた方がいいのではないかという考え方で、全般的に法制局をこの中に組み込まずに、なるべく現行のままで進んでいつて、百三十一條法制部法制局として、そこでまとめていつたらどうかという御議論であります。その点は立て方一つでありますので、いずれともなろうかと考えております。
  40. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 今事務総長から申されました通りに、暫定予算に次いで、さらに本予算を組む必要があるように承りますので、この法案審議は急がなければならぬと思うのであります。それで今参議院の方の説明を受けたわけでありますが、議会には参議院のも出しでいただきまして、意見が一致する点だけの改正行つて、どうしても一致しないものがあれば、先の延ばしておいてよかろうと思います。そうして予算編成に間に合わせるようにいたしたいと思いますが、いかがでしようか。明日もまた恐れ入りますが、十時からお集まり願つて、少しそれらの問題に触れてみたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  41. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではさよう決定いたします。
  42. 中野四郎

    中野(四)委員 大体常任委員長與党でやるという原則なつているが、特別委員長與党でやらなければいかぬですか。少くとも今日のように、野党で第一党を占むる党がある場合には、特別委員会委員長は、最大数を占めるたとえば民主自由党にやらすような方法をとつたらどうでしようか、たとえば布当財産委員会にしても、あるいは他の特別委員会にしても、少数党から委員長が出てくることはおかしいではありませんか。
  43. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 これから私からお答えするのはいかがかと思いますが、やはり委員長議院運営の上から、與党側でもつという政治的な協定を映していると思うのでありまして、そのことは同時に特別委員会にも及ぶのではないかと思います。
  44. 中野四郎

    中野(四)委員 了承しました。それから休会はいつからにするか、きめておいていただきたい。
  45. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それは一般質問終つてから協議することになつております。大体の法針としては、今出ている法案を四月の暫定予算をきめてしまつて、四月初めからやつたらどうかという話合いなつております。  本日はこれで散会いたします。     午後零時二十八分散会