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1948-02-13 第2回国会 衆議院 議院運営委員会 第13号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年二月十三日(金曜日)     午後一時三十三分開議  出席委員    委員長 淺沼稻次郎君    理事 坪川 信三君       笹口  晃君    森 三樹二君       吉川 兼光君    工藤 鐵男君       小島 徹三君    後藤 悦治君       小澤佐重喜君   山口喜久一郎君       石田 一松君    中野 四郎君       林  百郎君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         議     員 佐竹 晴記君         議     員 外崎千代吉君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  小委員選定に関する件  赤坂離宮活用に関する件  常任委員再割当に関する件  國会法改正に関する件  内閣総理大臣指名に関する件     —————————————
  2. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 これより議院運営委員会を開きます。赤坂離宮活用に関する件でありますが、これは現在大藏省で管理して一部を最高裁判所、檢察廳で使つておるそうであります。これが建設院の管理に行かないうちに、國会でこれを活用すべきではなかろうか。現在部屋が二百八十あつて、二百くらいまだあいておる。これを有効適切に使うようにしたらどうかというのであります。それは議員会館ができるまでの処置か、あるいはそれとは別かということを聽きますと、議員会館議員会館としてでき上つても、さらにこれを活用してしかるべきでは、なかろうか。そうして活用する方法としては、委員会に活用するとか、議員事務所に使うとか、あるいは速記者の学校などに活用してもいいじやないか、こう言われております。これが第一点。  それから第二点、これは速記をやめてください。     〔速記中止〕  そこで第一の赤坂離宮のことに関しては、前から事務総長の方にも話があつたそうでありまして、ごく簡略にそのことを事務総長から伺います。
  3. 大池眞

    大池事務總長 これは速記なしで申し上げたい。     〔速記中止
  4. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ただいま赤坂離宮をいかに活用するかということが問題になつておるわけですが、これは大藏省が所管しておる間に話をつけた方がいいと思いまして、福利委員の方々にお願いをして、どういうぐあいに活用するかという案をつくつていただく、参議院の方とも連絡をとつて活用方法を考えたらどうか、そういうふうに、決定して差支えありませんか。
  5. 工藤鐵男

    工藤委員 あそこは非常に濕氣が多くて、東宮殿下のお住居としてこしらえたのだけれども、その点が非常に欠陷で、東宮殿下がおはいりにならなかつた。その点も御研究願いたい。
  6. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それでは先ほど申し上げましたように福利委員会中心として調査その他のことは事務当局でやつていただく、参議院の方とも連絡をとつてやる、こういうふうに決定して御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  8. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 その他の給告した事項は大体了承しておくということで御異議ありませんか     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  10. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それから國会法改正に関する件が、ちようど先週の金曜日にこの運営委員会にかけられまして、今週の金曜日までに大体のものを集めようということになつたわけですが、たまたま政局に変化があつて各党ともそれぞれ忙しいので、まだとりまとめもできておらぬと思います。從つてこれは少し先に延ばすということでいかがでしよう。
  11. 林百郎

    ○林(百)委員 その場合に、もし委員長並びに委員会の所属を変更することを立法化するというなら、その案文化だけでも法制部かどこかに頼んで……。
  12. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 そのこともございますし、今できておる案の中には、でこぼこ調整の規定がはいつておるわけです。さらにそれ以外に事務当局でも、この点は修正すべきであるという案をもつておるようでありますから、政府の問題とは別に、一應とりまとめができたら、また運営委員会を開いて協議する。それは早急ではないけれども、そういうことでよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  14. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではこの前運営委員会議長から懇談会の形式において次期総理大臣指名議決に関する件の取扱い方について諮問があつて、私ども答えたわけでありますが、その後の経過について議長から承ることにいたします。
  15. 松岡駒吉

    松岡議長 大体新聞を通じて御存じと思いますので、形式的に長い時間をかけてくどく申し上げることもでうかと思うので、かいつまんで申し上げると、運営委員会の満場一致で御賛成のあつた点は、四党首会談をやつたらどうか、私もそういうことも考えておつたから、幹事長会談なんかして御相談しなくても、すぐさまそうしたらどうかと思いましたけれども、とりあえず四党の幹事長に、お集まりいただいて、運営委員会で多数の御意見のあつた点を紹介し、こんなことをやつてみたいがどうかと相談したわけです。それより前に、一体議長が歴訪するということはどうか、各党総裁よりも議長の方が上だからあまりひよこひよこ出ない方がいいじやないかという個人的な意見を耳にしたりしましたので、念のためにそれも幹事長会議で相談してみました。そんなことは構わない、行つた方がよかろうという御意見でありましたので、十一日すぐさまそういう手続をとつたわけです。その前にそういう方法をとることを参議院議長にも打合せいたしまして、今後の情勢いかんによつては御協力願いたいということで、打合せの上でそういう行動をとつた。十日の晩に各党総裁に電話いたしまして、十一日になるべく能率的に訪問したいと思つて打合わせたところ、自由党の方では三時後でなければいけない、片山総理は十一時半には総理廳に出てくる、三木さんは一時半頃でなくてはぐあいが惡い、芦田さんは二時過ぎでなくてはいかぬということでした。それでおのずから党の大きさとかなんとかいうことより、順序社会党國民協同党民主党自由党というぐあいにきめざるを得ないことになりまして、自由党を一番後にしたということに対する不評もあるそうですけれども、三時から後にお会いしてそれからということになると夜になつてしまいますし、他に支障が出て会えぬ人も出たりしてはいかぬと思いまして、そういう順序でまわりました。大体の御相談の要旨は、各党党首がお集まりいただいて時局收拾についての経綸抱負あるいは構想をざつくばらんに述べ合つていただくということのうちに、それならばひろつどの党の総裁にお願いした方がよかろうということが、各人の間におのずから判断も行われることになるのだから、それが最も大事だと思うし、國民に対するゼスチユアとしても当然なことであるように自分としては思うので、そういうことをやつていただきたいと思う。運営委員会の諸君もそれを希望しておられる、こういうことが一つ。それから小会派が四党首会合にも加わりたいという御希望があるが、これについては幹事長会談では党首を歴訪しておるうちにイエスかノーかをはつきりなさらないにしても、話しておるうちにそれと察せられるような点もあるから、その上で議長判断したらよかろう、こういう四党の幹事長意向であるので、その点もあらためて聽かしていただきたいといつて歩いたわけです。  社会党並びに國協党民主党はそれぞれ賛意を表され、小会派の問題については特に明確にされませんでしたが、幹事長会議考え方もあるようだから、それと並行してその方でやつてもらつた方がいいだろうという氣持が強いように見受けられました。結局自由党総裁に最後にお会いしたのですがまことに残念だが四党首会談ははなはだ明朗を欠くことになるので出席したくないと言われた。私は、必ずしも四党の党首が集まつて、おのおのの所信を話し合うのは不明朗な感じはしない、むしろ総裁として当然の責任ではないか。またあなたの言われるように、議長としては、ただいまから記名投票を行うという機械的な動きをすればいいというわけのものでもないと思う。一應思い直していただけないかと聽いてみたところ、実は党議で決定したというお話であつたので、それではとあきらめたわけです。幹事長会議もやはり同趣旨でおもしろくないという話であつたが、これだけはぜひやつていただかないと、だしぬけにこれを議題に供するわけにもいかぬじやないかと申したところ、それでは考えてみましようというわけで、結論的には幹事長会議には出ていただけるようになりました。  なお小会派の問題については、全体を通じて二名選考していただく方法はないかといつてみましたが、それではわれわれは出ないということで、同時にまた自由党の方でも、小会派が出ぬことになれば、自由党幹事長会議には出ないという話でありました。そこで先日四党の幹事長が集まつて、小会派の問題については今日午前十時からの会合で、その考えておられることを、率直に聽かしていただこうということに決定しました。そして昨日の四党幹事長会談で明らかになつたことは、民主党並びに國協党は挙國的な政権自由党民主党國協党からの質問に対して、大野幹事長としては、單独内閣、場合によれば解散総裁意見を想像すると、なるべく解散を避け、連立を欲している。但しその連立保守連合であろうと大野氏は言うておられました。それから社会党としては、與党中心をなす事実に鑑み、かつまた党内の事情等から積極的な意見を開陳するときになつていないから御了承願うという話があつた程度で、昨日の幹事長会議は、小会派に今日の午前十時から参集してもろうということが決定して今日の会合があつたわけです。今日の会合も内容については、詳しく申上げることもないが、自由党は特別の発言はなかつたから、從來の態度を堅持しておられると考えてよかろうと思います。社会党國協党民主党も昨日と同じ態度でした。小会派としてはいろいろ議論もあつたが、明日午前十時から今日と同じような会合を開こうということになりました。小会派等から主張されたことについては、自由党はとにかく指名した後にせよと言つているくらいだから、よほどめんどうだと察せられます。
  16. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 何か御意見があれば……。
  17. 林百郎

    ○林(百)委員 各会派合同会議議長幹旋の役をしているのですが、議長としてはこれで話がまとまる見込みがあるのかどうか。もしこれがまとまらなくて延びて、ある時期に行つたならば國民に対する責任上、投票で決するということを議長としては考えておられるかどうか。また議長としては、でさるならば決選投票は避けたいと新聞に書いておられるが、國会法の精神から言うと、投票で決すべきもので、話合いということは、むしろ國民に対して、何か政治的な取引をしているという印象を與える。一体議長の、できるならば避けたいというのはどういう意味であるか。以上三点を伺いたい。
  18. 松岡駒吉

    松岡議長 投票を避けるという意味ではありません。候補者が二人ときまれば、おのずから問題は簡單だが、それぞれの立場自分の好きな者を投票することになると、過半数に達しないから、いきおい上位の二人をとつて決選投票をすることになろう。私の言つたのはそういう意味で、四党首会合したり、また各党の代表が寄つて手を打つて投票を用いないで済むというものでは断じてない。投票なくして済む場合もあり得るが、投票を避けるという意味でなく、何人かの候補者が出て、上からとつてつて決選投票というところまでしなくても、何とか方法があろうと思うから、ああいうことを言つただけで、憲法の命ずるところによつて行うのが当然であります。ただ無制限に話合いがつけばというようなことで、いつまでも長引かすということは断じてすべきではないと思う。そうかといつてあまりに早く、これはいつ何日までにこうしなければならぬだろうということを相談するのも、穏当でないような氣がするものですから、いくらか努力をしてみて、めやすがつくか、あるいはとうていつきそうもないのか、ひとり私の判断ばかりでなく、皆さん自身も、とうていそんなことをなつてもだめらしいということであれば、おのずから多数の人々の御意向によつて、場合によつては遺憾ながら最終の日をきめて本会議を開いてやる。それまでにまとまればよいし、まとまらなければやむを得ず投票になる、こういう覚悟をせざるを得ぬことになるかもしれない。これは今からいつごろまでにやつたらいいということを軽々しく言うわけにもいかぬような氣がするのです。
  19. 林百郎

    ○林(百)委員 大体今のお話の模様では、これは非常にむずかしい注文かもしれませんが、一体今言つた候補者の整理というめやすがつく可能性があるかどうかという結論は、議長としてつきかねますか。
  20. 松岡駒吉

    松岡議長 今日のところではどうも……。
  21. 工藤鐵男

    工藤委員 ちよつと伺いたい、この前の片山君の票のわかれ方はどうだつたのですか。議長の今心配する散票ということは、非常につまらぬ話だが、よく田舎の縣会では自分の名前を書いたりしてやるが……。
  22. 大池眞

    大池事務總長 それは出席数が全部で四百二十六名だつたと思います。その中で片山さんに四百二十票あつたと覚えております。散票は白票があつたり、吉田さんが一票、無効が一票あつたと思います。
  23. 林百郎

    ○林(百)委員 この首班選挙の場合には、候補者を公式にあげるのですか。
  24. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 そうではない。
  25. 石田一松

    石田(一)委員 この前の片山内閣のときの組閣の行き方ですが、私の記憶するところによると、自由党を混えた四党政策協定なるものが先にできて、その範囲内において次期政権政策を実行するという含みをもつて自由党指名投票片山氏に投票したと思います。私はそうであつてこそ、初めて自分の指名する一票に責任がもてると思う。これがただ指名して、しかる後に政策協定をやることになると、あれが前例とはならないまでも、第一國会傍頭においてなされたことと順序が逆になると考えておるが、こういうことについて、自由党意見を一度聽いてみたいと思う。
  26. 林百郎

    ○林(百)委員 石田さんの言うのは、連立内閣ができることを前提にしての問題ではないかと思う。各党とも政策國民発表してあるから、今さらここで政策発表するというのは、もし連立内閣をつくるとすれば、その連立内閣としての政策協定、その政策発表ということはあり得るか、まだそこまでいつていないから、やはり原則として、國会議決で次の首班を決定すべきであつて、その前に政策協定をして、それに基く政策発表があつて、それから國会議決を要するということは、本筋でないと思うのです。
  27. 石田一松

    石田(一)委員 それが私たちの正しい考え方だと思うのですが、どの党も、一党で單独内閣を組織すれば、どうしても過半数を得ない。この際いずれかの党の協力を得なければならぬ。他の党の協力を得るのには、どういう政策をもつて次期政権を担当しようという大きなわくが一應示さるべきだと思う。示されて初めて、その間に事前の強力なる受入態勢ができる。そこで指名されて初めて円満に行けると思う。あなたのように、純理的に指名されて、あとでやればいいと言うけれども、その人が指名されて総理大臣になつた。さて連立内閣をつくろうとしたが、できない。それでは單独でいこうとすれば、数が足りない。結局議会解散しようということになる。そうすると、今片山内閣は、議会解散しようとすればできる立場にあつた内閣でありながら、議会解散しないで総辞職しようという形をとつている。これは國政の円満なる運営をはかろうとした意思が、次に指名された人によつて、すなわち少数の党の選ばれた総裁によつて議会解散される。こういう矛盾がくる。
  28. 小澤佐重喜

    小澤(佐)委員 この前の片山内閣の出現のときは、とにかく挙國内閣というものが何とかできるだろうという見透しのもとにあつたのです。ところがわれわれとしては、この前はもちろんのこと、その前の連立内閣の二度の経驗によつて、とても挙國内閣は不可能た。それでは單独内閣かというと、そうでもない。この内閣が瓦解した理由、そういう諸般の事情を考慮すると、全部の挙党連立内閣は不可能だ。しかし挙党でなくても、ある党とある党とお互いに協調することによつて過半数を得られるのだから、それまでも否定する意味ではない。  議長として大体いつごろに本会議を開いてこれを正式に日程にして、そして國会法に基いて選挙を行うかという見透しは、今ないわけですか。
  29. 松岡駒吉

    松岡議長 今のところでは、それを言うのは少しまずいと思う。明日の会合もあるわけだから、それらの会合で聽いて正式にこの問題を取扱うことになると思う。
  30. 小澤佐重喜

    小澤(佐)委員 今までの態度、また現在の御心境を伺つてわれわれ了とするが、愼重過ぎることによつて、かえつて複雜になるおそれがある。その見透は……。
  31. 松岡駒吉

    松岡議長 ある段階に達すれば……。     —————————————
  32. 吉川兼光

    吉川(兼)委員 福利委員を第一國会できめた。ぼくはその委員長つたが、これは第二國会であらためて改選すべきものと思う。
  33. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 自然小委員会は残つているものと私は了承していたが、事務当局から注意があり、第一國会議院運営委員会は、第一國会から第二國会、これは選挙に直面するまで残つているわけで、でこぼこ調整のない限りにおいてはそういうことになるわけだが、その中にできた小委員会は、一應國会ごとに解消する見解のようである。考えて見ればそうかもしれないと思うので、あらためて福利委員を選定しておきたい。それはまたでこぼこ調整をするときには變えるということを前提にして、第一回國会委員であつた者をそのまま第二回國会においても引続き福利施設について研究してもろう、これについて異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ではさよう決定いたします。  小委員前回通りとして、新たにできた会派からも一名出てもろうことに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。
  36. 吉川兼光

    吉川(兼)委員 運営委員の出てない会派もある。
  37. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それはオブザーバーとしてはいつていただいて……。では御苦労ですけれども從前通り吉川君にやつていただき、福利委員会を一遍開いていただきたい。委員の方は吉川君、小沢君、小島君、石田君、田中君、中野君、林君それに工藤君。
  38. 佐竹晴記

    佐竹晴記君 私の方は赤松君にしておく。
  39. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ではさよう決定いたします。  本日はこれで散会いたします。     午後二時二十分散会