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松岡議長 大体
新聞を通じて御存じと思いますので、形式的に長い時間をかけてくどく申し上げることもでうかと思うので、かいつまんで申し上げると、
運営委員会の満場一致で御賛成のあ
つた点は、四
党首の
会談をや
つたらどうか、私もそういうことも考えてお
つたから、
幹事長会談なんかして御相談しなくても、すぐさまそうしたらどうかと思いましたけれども、とりあえず四党の
幹事長に、お集まりいただいて、
運営委員会で多数の御
意見のあ
つた点を紹介し、こんなことをや
つてみたいがどうかと相談したわけです。それより前に、
一体議長が歴訪するということはどうか、
各党の
総裁よりも
議長の方が上だからあまりひよこひよこ出ない方がいいじやないかという個人的な
意見を耳にしたりしましたので、念のためにそれも
幹事長会議で相談してみました。そんなことは構わない、
行つた方がよかろうという御
意見でありましたので、十一日すぐさまそういう手続をと
つたわけです。その前にそういう
方法をとることを
参議院の
議長にも打合せいたしまして、今後の
情勢いかんによ
つては御
協力願いたいということで、打合せの上でそういう行動をと
つた。十日の晩に
各党の
総裁に電話いたしまして、十一日になるべく能率的に訪問したいと思
つて打合わせたところ、
自由党の方では三時後でなければいけない、
片山総理は十一時半には
総理廳に出てくる、三木さんは一時半頃でなくてはぐあいが惡い、芦田さんは二時過ぎでなくてはいかぬということでした。それでおのずから党の大きさとかなんとかいうことより、
順序は
社会党、
國民協同党、
民主党、
自由党というぐあいにきめざるを得ないことになりまして、
自由党を一番後にしたということに対する不評もあるそうですけれども、三時から後にお会いしてそれからということになると夜にな
つてしまいますし、他に支障が出て会えぬ人も出たりしてはいかぬと思いまして、そういう
順序でまわりました。大体の御相談の要旨は、
各党の
党首がお集まりいただいて
時局收拾についての
経綸抱負あるいは構想をざつくばらんに述べ合
つていただくということのうちに、それならばひろつどの党の
総裁にお願いした方がよかろうということが、各人の間におのずから
判断も行われることになるのだから、それが最も大事だと思うし、
國民に対するゼスチユアとしても当然なことであるように
自分としては思うので、そういうことをや
つていただきたいと思う。
運営委員会の諸君もそれを希望しておられる、こういうことが一つ。それから小
会派が四
党首の
会合にも加わりたいという御希望があるが、これについては
幹事長会談では
党首を歴訪しておるうちにイエスかノーかをはつきりなさらないにしても、話しておるうちにそれと察せられるような点もあるから、その上で
議長が
判断したらよかろう、こういう四党の
幹事長の
意向であるので、その点もあらためて聽かしていただきたいとい
つて歩いたわけです。
社会党並びに
國協党、
民主党はそれぞれ賛意を表され、小
会派の問題については特に明確にされませんでしたが、
幹事長会議の
考え方もあるようだから、それと並行してその方でや
つてもら
つた方がいいだろうという氣持が強いように見受けられました。結局
自由党の
総裁に最後にお会いしたのですがまことに残念だが四
党首会談ははなはだ明朗を欠くことになるので出席したくないと言われた。私は、必ずしも四党の
党首が集ま
つて、おのおのの所信を話し合うのは不明朗な感じはしない、むしろ
総裁として当然の
責任ではないか。またあなたの言われるように、
議長としては、ただいまから
記名投票を行うという機械的な動きをすればいいというわけのものでもないと思う。一應思い直していただけないかと聽いてみたところ、実は党議で決定したという
お話であ
つたので、それではとあきらめたわけです。
幹事長会議もやはり同趣旨でおもしろくないという話であ
つたが、これだけはぜひや
つていただかないと、だしぬけにこれを議題に供するわけにもいかぬじやないかと申したところ、それでは考えてみましようというわけで、結論的には
幹事長会議には出ていただけるようになりました。
なお小
会派の問題については、全体を通じて二名選考していただく
方法はないかとい
つてみましたが、それではわれわれは出ないということで、同時にまた
自由党の方でも、小
会派が出ぬことになれば、
自由党も
幹事長会議には出ないという話でありました。そこで先日四党の
幹事長が集ま
つて、小
会派の問題については今日午前十時からの
会合で、その考えておられることを、率直に聽かしていただこうということに決定しました。そして昨日の四
党幹事長会談で明らかにな
つたことは、
民主党並びに
國協党は挙國的な
政権、
自由党は
民主党、
國協党からの質問に対して、
大野幹事長としては、
單独内閣、場合によれば
解散、
総裁の
意見を想像すると、なるべく
解散を避け、
連立を欲している。但しその
連立は
保守連合であろうと
大野氏は言うておられました。それから
社会党としては、
與党の
中心をなす事実に鑑み、かつまた党内の
事情等から積極的な
意見を開陳するときにな
つていないから御了承願うという話があ
つた程度で、昨日の
幹事長会議は、小
会派に今日の午前十時から参集してもろうということが決定して今日の
会合があ
つたわけです。今日の
会合も内容については、詳しく申上げることもないが、
自由党は特別の発言はなか
つたから、從來の
態度を堅持しておられると考えてよかろうと思います。
社会党、
國協党、
民主党も昨日と同じ
態度でした。小
会派としてはいろいろ議論もあ
つたが、明日午前十時から今日と同じような
会合を開こうということになりました。小
会派等から主張されたことについては、
自由党はとにかく指名した後にせよと言
つているくらいだから、よほどめんどうだと察せられます。