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1948-06-01 第2回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第13号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年六月一日(火曜日) 午前十一時二十二分
開議
出席委員
委員長
河野
金昇
君
理事
水谷 昇君
理事
若松 虎雄君
理事
川合
彰武
君 竹尾 弌君 亘 四郎君 成田 知巳君
藤原繁太郎
君 門司 亮君 和田 敏明君 伊藤 恭一君
西山冨佐太
君 村瀬
宣親
君
東井
三代次君 高倉 定助君
川橋豊治郎
君
出席政府委員
復員事務官
荒尾
興功
君 五月二十五日
坂口主税
君が議長の指名で
委員
に補 欠選任された。 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
委員派遣承認申請
に関する件
委員会
の
活動範囲
に関する件 —————————————
河野金昇
1
○
河野委員長
これより
会議
を開きます。 この際お諮りしたいことがあります。先般引揚地の視察に本院からも參ることに
なつ
ておりましたが、いろいろな事情で実現しませんでした。今般
庄司彦男君
が主として樺太、千島からの引揚者の
住宅問題等
について、北海道の
受入態勢
の調査に行きたいという
申出
がありますが、
庄司彦男君
を派遣するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河野金昇
2
○
河野委員長
御
異議
がなければそういうような取計らいます。 —————————————
河野金昇
3
○
河野委員長
この際今度の新
機構
によつてできました
引揚援護廳
について、一
應政府委員
から御説明願います。
荒尾興功
4
○
荒尾政府委員
いろいろおせわに
なつ
ておりますが、今度前の
復員局
と前の
引揚援護院
、この
二つ
が合体いたしまして
引揚援護廳
というものになりましたので、いろいろ御
質問
、御
連絡等
の御都合もあろうと思いますから、簡單に申し上げておきます。 昨年の十月四日に
復員機構
に関する
永久計画
を提出するようにという指令がありまして、爾後第一段に
復員廳
を解散いたしまして、まず旧
陸軍
の
復員
をやつておりました第一
復員局
を
厚生省
の内局に入れられました。次いで本年の一月一日に旧
海軍
の
復員
を処理しておりました第二
復員局
の中に、
復員関係
だけを第二
復員
の
残務処理
としまして、
復員局
の中に入れまして、
厚生省
の
復員局
ということになりました。掃海とかいう
仕事
をやつております部分は、運輸省の方に參りました。そうして爾後この
永久
の
計画案
といたしましていろいろ研究せられました結果四月二十日にさらに先方の意向をはつきり示されましたので、五月三十一日までに実行すべき
計画
を内閣から出しまして、
承認
を得て昨日施行せられたのであります。それは
厚生省
の外局であります
引揚援護廳
、
長官
は前の
斎藤長官
であります。この下に
官房
と
援護局
と
復員局
とその
出先機関
、これだけあります。
官房
は
総務課
でありまして、
援護局
は前の
引揚援護院
の
援護局
とそれから
引揚援護院
の檢疫局と両方合併したものであります。すなわち
上陸地
における
應急援護
、檢疫、
衞生
、物資の配給というふうな
仕事
をやつておるのが
援護局
であります。なお
援護局
におきましては
指導課
というものがありまして、
受入地
における
援護業務
につきまして一部受け持つておるような課がございます。それから
復員局
の方は、從來の
復員局
と、千葉にあります
留守業務局
の
二つ
を合併いたしまして
復員局
というものになりました。
復員局
の中には旧
陸軍
の
復員
をやつておりますものは前の
通り市ケ谷
の台の上にありまして、旧
海軍
の
復員
をやつておりますのは、もとの
海軍省
の跡、
厚生省
の中に第二
復員残務処理部
として残つております。
出先機関
としましては
引揚援護院関係
におきましては舞鶴、凾館、佐世保にあります現地の
引揚援護局
であります。この下に旧
陸軍
、旧
海軍
の
復員
のために
機関
がありましたが、合併いたしまして
引揚援護局
の
復員部
となりました。それから旧
陸軍
の
復員
をいたしますために全國に八つの
復員連絡支部
があります。
海軍
の方は
復員廳
の
復員残務処理部
というのが四箇所あります。それによりましておのおの各地の
復員
をやつております。各
府縣
の
仕事
は完全に
地方自治法
の精神によりまして
府縣廳
の隷下にはいつておりまする点は前の
通り
であります。時日を五月三十一日という御指定がありました
関係
上、
ポツダム宣言受諾
に伴う
政令案
によりまして昨日施行になりましたが、いずれ
厚生省設置法
というものが議会において制定せられました曉には、これらの
機構
を全部
厚生省設設法
の中に取込みまして御審議を願うことになると思います。事務的の
内容
につきましては從前
通り
でありますから、十分御支援を賜われたいと思います。
河野金昇
5
○
河野委員長
機構
の変つた問題に対しまして、何か御
質問等
はありませんか。
河野金昇
6
○
河野委員長
去る五月二十五日の本
会議
において
満場一致
で可決されました
引揚同胞対策
に関する
決議
の取扱い方について、お諮りいたしたいと思います。具体的な盛られている
内容
に触れる前に、取扱いの
方法そのもの
に対して相当御
意見
もあろうと思いますが、ますその問題からお諮りいたしたいと思います。 參議院と衆議院とでは
大分考え方
も違つているようにも思いますが、こういうことに勲して御
意見
があつたならばこの際承りたいと思います。——この問題は
速記
を止めた方がいいと思いますから、
速記
を止めてください。 〔
速記中止
〕
河野金昇
7
○
河野委員長
速記
を始めてください。 それでは本
委員会
の性格は、あくまでこれを最初設けた当時の
通り
で、引揚促進に重点をおいていくということをいま一度ここで再確認したいと思います。それと同時に先般本
会議
において
満場一致
で
決議
されました本
決議案
については、
委員長
におきまして、
厚生委員長
あるいは
厚生委員
と打合わせて、これの
実現方
に努力をすることにいたします。 本日はこれで散会いたします。 午前十一時五十九分散会