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1948-03-26 第2回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第7号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年三月二十六日(金曜日) 午後二時二十五分
開議
出席委員
委員長
天野
久君
理事
川合
彰武
君
理事
庄司
彦男君
理事
水谷 昇君
理事
中嶋
勝一君
理事
成島 憲子君 高瀬 傳君 成田 知巳君
藤原繁太郎
君
松谷天光光
君
松原喜之次
君 菊池 義郎君
西山冨佐太
君 村瀬
宣親
君
東井
三代次君 高倉 定助君
出席政府委員
大藏事務官
平田敬一郎
君
委員外
の
出席者
議 員 受田 新吉君
総理廳技官
小林
秀彌君
厚生事務官
難波
一正君 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
引揚者
の
受入態勢
に関する件 —————————————
天野久
1
○
天野委員長
これより
会議
を開きます。
会議
に先だちまして、本日は
陳情団
の方がおいでにな
つて
おりますが、
委員
以外の
発言
を許すことに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
天野久
2
○
天野委員長
御
異議
ないものと認めます。 まず第一にお諮りいたしたいことは、実は先般当
委員会
におきまして、
國際連合マツカーサー司令部シーボルト議長
に対して
帰還促進
の
陳情
を
衆参両院全員
の
署名
をも
つて
お送りするということでそれぞれ順序をとりまして、本日午後三時に
シーボルト議長
のところに参りまして、それを渡して御傳達願う手はずにな
つて
おり
いろいろ準備
は進めておりましたが、実は
衆議院
の
共産党
の
方々
が、一度は御了承を願い、私が書類をも
つて
行つて署名
をお願いいたして
署名
もいただいたのでありますが、昨日になりまして、あの
文案
では
共産党
としては
同調
ができない、こういうようなことでありまして、その
文案
を直すのでなければその
署名
を取消してくれという申し出がありました。
参議院
の方といたしましても、それぞれ
準備
はいたしておりましたが、
中平委員長
が御
病氣
のため休んでありまして、二、三日前こちらに帰られました。私としましては、他の
委員
を通じて
参議院
にそれぞれ
連絡
をいたしておりましたが、
委員長
といたしまして一
應委員会
に諮る必要がある、こういうようなことで昨日午後三時に
委員会
を開き、やはりこの
文案
の問題についていろいろと論議されましたその結果、
参議院
の
共産党
といたしましても、この
文案
では
同調
ができない、自由民主党でもいくぶん直す点があるではないか、こういうような御
意見
でありまして、無所属の星野さんも少し直す必要があるではないか、こういうことでありましたので、今日早朝から実は
委員
を選びまして御協議いたしました。その結果がまだ
一致点
を見出しておらないわけでして、実ははなはだ遺憾ながら、本日参りましても
シーボルト議長
にはその成行きを申し上げておわびをする、こういうこと以外にはない、こういう段取りになりました。そこで皆様にお諮りいたしますことは、先般当
委員会
におきましては、
スターリン元帥
と
マツカーサー元帥
にお送りする
文案
について御同意を得ておりましたが、今申し上げるような
事情
でありまして、そこに協調いたさなければ
全員
の
署名
が得られない、こういう
状態
にな
つて
おります。実は時間がありますればいろいろ御協議いたしたいのでありますが、時間がありませんので、まことに遺憾に考えておりますが、大体
参議院
の方の意向といたしましても、
衆議院
の
文案
と大差はないような形にな
つて
おりますが、ただ一点六十一万
帰つた
ということに対する感謝の言葉についてわずかに
行違い
が生じておりますが、もしこの
文案
の
作成
についてここに
衆議院
から
委員
をお選びくださるなり、あるいは
委員長
にその
文案作成
をお任せくださることが願えればたいへんに仕合せだと考えておりますが、その点はいかがでありましようか、御
意見
を承わりたいと思います。 〔「
異議
なし」「
委員長一任
」と呼ぶ者あり〕
天野久
3
○
天野委員長
それでは私に御
一任願つて——文案
はいろいろ
関係方面
のこともありますので、御一任願いまして、できるだけ遺憾のないように
文案
を
作成
してやりたいと思いますが、どうか
一つ
私に御一任願いたいと思います。 本日は今まで
引揚問題
に対してそれぞれ御論議を願いましたが、
引揚げ
の
促進
には引揚後の
定着
あるいは
援護
、こういうような問題が重要な問題とな
つて
まいりますし、また
ソ連側
といたしましてもわが國の
受入態勢
がいかぬというようなことに、非常に関心をもたれておると聞いておりますので、まずも
つて
本日は
引揚者
の引掲後における
住宅
問題に対する
対策
につきまして、いろいろと御協議願いたいと存ずるのであります。どうかこの点につきましていろいろお氣づきの点がありましたら、
政府当局
もお見えにな
つて
おりますので、十分な御質疑が願いたいと存じます。
中嶋勝一
4
○
中嶋
(勝)
委員
まず
政府当局
の
説明
を先に聽きたいと思います。
天野久
5
○
天野委員長
それでは
住宅
問題に対する
政府
のお考えを御
説明
願いたいと思います。
小林秀彌
6
○
小林説明員
住宅問題全般
についてですか、それとも
引揚者
の
住宅
問題ですか。
天野久
7
○
天野委員長
全般
と
引揚げ
とを
関連
してお話願いたいと思います。今
建設局
では十万と六万、十六万戸の
建設
をしたいと言うが、それが
大藏省
ではたして承認するかどうか、こういうようなことが考えられております。もしその根本が思う
通り
にいきませんと、やはり
引揚者
の
住宅
にも影響があることではないかと考えますが、もしそれが
関連
がないものであるならば、
引揚者
だけでもよろしうございます。おそらくそれは
関連
するではないかと考えますので、
庶民住宅
及び
引揚者
の
住宅等
の
関連
について、御
説明
願いたいと思います。
安本建設局建築課長小林
君。
小林秀彌
8
○
小林説明員
では
委員長
の御指名によりまして、
住宅問題全般
につきまして、ただいま
政府
のと
つて
おります
対策
の概略を申し上げたいと存じます。 昨年六月に発表いたしました
経済白書
にも書いてございますから、皆さんすでによく御存じのことと存じますが、戰災によりましてわが國の不足しております
住宅戸数
は、約四百万戸と推定されております。これに対しまして
政府
はできるだけ早く
住宅
の
復興
をするように、一々手を打ちまして鋭意努力しておるのでございますが、
資金
、
資材
その他の
関係
がございまして、なかなか思うように
住宅
が建ちません。建てるというばかりでございませんで、たとえば在來は
住宅
以外の用途に供せられていたのが、
終戰後
の
事情
の変化によりまして、空いております建物、たとえば軍の
兵舍
のようなものでございますが、こういうものを
住宅
に轉用する。さらに非常に大きな
住宅
でありまして、
家族数
の非常に少いものを
余裕住宅
と申しておりますが、これをいくつかに区切りまして
住宅
にする。
余裕住宅
の開放と申しておりますが、こういうことも含めまして、それぞれ
住宅難
を緩和するという
施策
をと
つて
まい
つて
おります。概数を申し上げますと、
昭和
二十年におきましては、それらの
住宅
を合わせまして十四万四千戸でき上
つて
おります。
昭和
二十一年におきましては二十三万七千戸でき上
つて
おります。二十二年度は現在まだ三月でございますので、二十二年度の
全数
が上
つて
おりませんが、かりにこれを二十二年の一月から十二月までの
竣工戸数
といたしますと、
全数
で三十一万五千戸でき上
つて
おります。ただいま申し上げたように逐次
数字
が多くな
つて
まいりまして、二十三年度におきましても二十二年度よりさらに多くの
住宅
を建てたいと考えております。ただいま申しましたのは
住宅
の
全数
でございまして、この中には
自己資金
によりまして建てます
住宅
も
相当数
ございますので、こればかりでは
住宅
問題に対処する方針といたしましては万全とは申されませんので、
かたがた戰前
にはわが國の
住宅
の
相当部分
は
貸家
でありました
関係
上、なるべく
貸家
もたくさん建てたい。ところが
戰後
の
経済情勢
からいたしまして、
戰前
のように
貸家
を建てましても
收支
が償わないという
事情
もありまして、民間で
貸家
を建てるということが非常に少いので、國が半額の
國庫補助
をいたしまして
貸家
を建てるということをや
つて
います。 〔
委員長退席
、
西山委員長代理着席
〕 これがいわゆる
庶民住宅
でございます。このほかに
炭坑労務者用
の
住宅
であるとか、
硫化鉱
の
労務者用
の
住宅
であるとか、あるいは
肥料工場
の
労務者用
の
住宅
であるとか、
入植者用
の
住宅等
いろいろ種類もございますが、こうい
つた
ものに鋭意努力いたしまして、
産業方面
からも
住宅不足
の緩和ということをはか
つて
おります。結局
住宅
の
全数
は
住宅
に割き得ます
物資需給調整法
によります
資材
で
総額
がきま
つて
まいりまして、その次には國が
住宅
に触資し得ると考えられます金額と、半額の
國庫補助
でも
つて
どの
程度庶民住宅
が建てられるかという問題と、この二つから、
給與住宅
と一概に申しておりますが、
給與住宅
の
戸数
がきま
つて
まいります。そうしてそれの残りのものが
一般住宅
になるわけであります。現在
給與住宅
はできるだけ殖やすようにと鋭意努力してまい
つて
おりますが、現在の
國家財政
あるいは
金融状態
から考えまして、思うように
住宅面
に
資金
が投ぜられないのは非常に遺憾としておりますが、二十三年度においてはただいま申し上げました二十二年度の
数字
をさらに上まわるようにいたしたいと考えております。
中嶋勝一
9
○
中嶋
(勝)
委員
いま御
説明
になりました
庶民住宅等
というのはやはり
引揚者
を入れることになるわけですか。
小林秀彌
10
○
小林説明員
引揚者
だけではございません。
戰災者
並びに
一般
の
住宅
に困
つて
おります者を平等に入れることにな
つて
おります。
中嶋勝一
11
○
中嶋
(勝)
委員
私は
山口縣
ですが、下関市に
引揚者
が待
つて
おれぬから
自分
で家をつくるということにな
つて
約五十人ばかりの者が組合をつく
つて住宅
をつくるということにしましたけれども、しかしながら
裸一貫
で
引揚げ
てきたので
資金
がないから、その
資金
を
復興金融金庫
で借り入れるようにしようということにな
つて
、地元の
銀行
は理解してくれた。それを今度東京にも
つて
きて
理事長
に会
つて
みたけれども、どうも話がよくわからぬから一緒に会
つて
くれというから
行つて
みたところが、
理事長
い
わく
、
從來
は
引揚者
の
住宅
に対しても
復金
の金を貸しつけるところの
わく
がある。ところがそれを改良した、そのために現在では
住宅
に対して貸しつけるところの
わく
が全然ないから、いかんともすることができぬと言うのです。ところがその
わく
はどういうわけで解除せられたのですか、そうしてその
わく
があ
つて
、どのくらいの金が出ておるか、今後この
わく
をさらにつくられる御意思はないか、この点をお伺いいたします。
小林秀彌
12
○
小林説明員
ただいま御
質問
の問題につきましては、私どもはむしろ同じ要求があるわけでございます。
大藏省
なり、あるいは
安本
にいたしましても、
財政金融局方面
の答弁を求められるのがいいのじやないかと思います。
中嶋勝一
13
○
中嶋
(勝)
委員
それはどういうわけで
從來わく
があ
つたの
ですか。
小林秀彌
14
○
小林説明員
從來
二十二年度当初までは
わく
があ
つた
と考えます。と申しますのは、一方におきまして
一般
國民にも
融資
をして、
住宅
を建てさせるという
わく
があ
つたの
でございますが、その
融資
の方が非常に緊迫してまいりましたので、二十二年度の第一・四半期においてこれを打切ることといたしました。これもただいま御
質問
の
一つ
の同樣な例だと考えます。
中嶋勝一
15
○
中嶋
(勝)
委員
これは
ひとり山口縣
だけの問題ではないと思う。全國にこうした
関係
の境遇にあられる方が非常に多いと思うのです。それで
復金
としてもそう言うてお
つたの
であるが、これを打切られることはおかしい、
引揚者
は
裸一貫
で帰
つて
きたのだから、その
人たち
が家をつくるのに金を貸してやるということは当然なことだと思うのだけれども、これがどういうわけで打切られたかわからないので、あなた方の方で御調査なさればよい、こういうことであ
つたの
です。ところがそれに対して、私は
委員
の一人として、ぜひこうしたような問題に関しては
融資
をすべきものだと考えるのです。ぜひ
融資
をするところの
わく
をひ
とつ
つくりたいと思うのです。ここで改めて
委員会
の
決議
によ
つて
、
わく
をつく
つて
もらうことを
当局
に要求するという
動議
を提出いたします。お諮りを願います。
西山冨佐太
16
○
西山委員長代理
ただいまの
中嶋
君の
動議
に対して、皆樣の御
意見
はいかがでしようか。
川合彰武
17
○
川合委員
その御趣旨にはもちろんわれわれは異存のあるべきはずはありません。ただ実は私は
財政金融委員会
の
委員
をしておりまして、今そちらの方の
会議
をや
つて
おるわけですが、
復興金融金庫
に
わく
があるとかないとかいうことをしばしば言われるのでありますが、実はきよう午前中も
復興金融金庫
に関する小
委員会
がありまして、われわれは
わく
というものがないことをしばしば聽き、またあ
つて
はならないということをわれわれが主張し、これも
当局
はよく了承しているはずです。
從つてわく
がないから
資金
の
融通
ができないというようなことはないはずであります。もしそういうようなことを言われるならば、そこには何らかの
行違い
が、
からくり
があ
つた
はずです。問題は
復興金融金庫
としては
日本再建
のために必要な
資金
を
融通
するというのでありますから、
わく云々
ということは私はここで
陳情
すべき性質のものでないと思う。今ここに
主税局長
も見えておりますが、
主税局長
はこの
復興金融金庫
の
わく云々
という問題とは
関連
がないと思いますが、私は
財政金融委員会
の
委員
の一人といたしまして、
わく
の
陳情
というようなことは少しどうか、問題は
資金融通
をさす、ささぬにあるということを申し上げたいと思います。
中嶋勝一
18
○
中嶋
(勝)
委員
私は
陳情
というのではない。
決議
ですよ。
決議
をするという
動議
を提出しておるのです。それで
わく
というのは必ずあるのです。それはどうしてあるかというと、
復興金融金庫
へ
行つて
お調べに
なつ
たらわかることで、漁業に関して
いくら金
を出す、石炭に関して
いくら金
を出すというような
わく
が必ずある。
理事長
が
はつ
きりそのことを言うておるのですから、これは
からくり
などあるはずはないから調べてもらいたい。これは
ひとり山口縣
だけの問題ではない。全國的な問題である。それ
わく
をつくられることはあなた
方議員
でできるのだから、その
わく
をつくるように仕向けられたらよろしいと
復金当局
が言うておるのです。
川合彰武
19
○
川合委員
中嶋
さんのお説ですが、
わく
はありつこないんです。問題はそういうようにして向うは逃げる
口実
があるんですね。われわれはその
逃げ口実
をとらえればいいんですよ。
わく
というものはないんです。というのはもつと詳しく申し上げれば納得がいくと思いますが、
復興金融金庫
の増資とかあるいはまた
安本
の
資金計画
のときに、
各局
から、あるいはまた
各省
からいろいろな資料を出す。それを
各省
あるいは
各局
において
わく
と思うんですよ。しかしそれは今
言つて通り
、どこまでも資料的なものであ
つて
、決定的なものでない。
從つて
もし
わく
ということを
理事長
が言うならば、明日の会合のときに
とつ
ちめます。絶対に
わく
というものはない。それだけは
はつ
きりしておいた方がいいと思います。もしそういうことを言うならばわれわれはどこまでも今日のこの
委員会
におけるあなたの
発言
をも
つて
復興金融金庫
の
理事長
に対してその
責任
を追究します。
わく
ということはあり得ないのです。
中嶋勝一
20
○
中嶋
(勝)
委員
これは
わく
があ
つた
ということを
はつ
きり言うておるのは、
わく
の金がまだ数千万円
残つて
お
つたの
です。それでその金がどう
なつ
たかということを係りの者を呼んで私の方では聽いた。ところが全部
貸出済
にな
つて
それはない、だからその
わく
は解除したということであ
つた
。それから私はあの当時一松さんが
厚生大臣
をや
つて
おられたので、
厚生大臣
に話してみた。ところが
わく
はぜひつくりたいと思う、こういうことを一松さんも話しておられた。それであるから必ずそれはあると私は信じておるわけです。
庄司彦男
21
○
庄司
(彦)
委員
この問題は、実は
川合
君と同じ党でありながら私も今まではそう
思つて
お
つた
。
水産関係
などで
陳情
したり
資金
の問題をも
つて
いくと、
わく
があるとかないとかいうことを言う。私は
決議
に対しては心から賛成いたしますが、この問題は一度
責任者
を呼び出しまして、
はつ
きりさせた上において
決議
をしたらどうかということを提議します。
中嶋勝一
22
○
中嶋
(勝)
委員
一應
復金
の
理事長
にでもこの次の
委員会あたり
に出てもら
つて
はいかがでしようか。
川合彰武
23
○
川合委員
銀行局長
に來てもらいたいと思います。
西山冨佐太
24
○
西山委員長代理
では
銀行局長
に來てもら
つて
はつ
きりして、それからのことにいたしましよう。
中嶋勝一
25
○
中嶋
(勝)
委員
動議
は一應取消します。
西山冨佐太
26
○
西山委員長代理
それでは
主税局長
は今何かの所用で出ておるのですけれども、時間の
関係
で早く願いたいということですから、
主税局長
がこちらへ参りますまで
質問
を願いまして、参られましたら
ちよ
つとそこで
質問
を打切
つて
いただいて、その方へ移らしていただきたいということを御
了解願つて
、ひ
とつ
質問
を願いたいと思います。
受田新吉
27
○
受田新吉
君
厚生省
の
政府委員
の方に
ちよ
つと先にお伺いしておきたいのでありますが、
住宅営團
の
住宅
に住んでおる者に対する
厚生政策
は御
担当
にな
つて
おられますか。
難波一正
28
○
難波説明員
建設院
の方でや
つて
おります。
受田新吉
29
○
受田新吉
君 そうすると、
引揚者
の
住宅
問題としては、先ほど御
説明
に
なつ
た限度しかないわけですか。
難波一正
30
○
難波説明員
厚生省
の
引揚援護院
といたしまして、
引揚者
の
住宅
につきましては、
終戰以來
いろいろ考えてきておるのでありますが、大体二十一年度におきましては、
総額
二億六千五百万円
程度
の
施設費
が出ておりまして、もちろん新築ではございません、元の
兵舍
、会社、
工場
、
病院等
の改造、間仕切り、補修などいたしまして、約十七万五千人ほど收容いたしてきたのであります。二十二年度の
引揚者
につきましては、
一般邦人
は大体
樺太
、
千島方面
が多かたつのであります。昨年の七月以降、
樺太
、
千島方面
からは二十五万七千人
引揚げ
ておりまして、そのうち一四%は内地に全然
縁故
のない事
縁故者
であります。從いまして二十二年度におきましては、九千八百万円、約一億円の
國庫補助
を出しまして、三万一千人ほど收容いたしてきたのであります。現在におきましては、
樺太
、
千島方面
の
残留引揚者数
は、大体十八万七千人
程度
でありまして、過去の
実績等
よりいたしまして、大体一六・二%は
縁故
のない者でございまして、これらの人々のために、再び
樺太引揚無縁故者
の
住宅
を設置いたしたいと考えております。今日の十九日に
函館
の
援護局
の方へ参りまして、
北海道並び
に主なる
定着地
であります東北六縣の
担当官
を招集しまして、
函館
において、その
施設
を建てることにつきまして協議をいたしまして、本日
帰つて來
る予定であ
つたの
でありますが、まだ帰
つて
おりませんので具体的にはどういうふうにな
つて
おるか
はつ
きりいたしません。
西山冨佐太
31
○
西山委員長代理
ちよ
つと申し上げますが、
建設院
の方に
連絡
をと
つて
おるけれどもまだ見えないので、やがて見えるだろうという話でありますから……。
受田新吉
32
○
受田新吉
君 それで
引揚援護院
としては今からの
住宅
でなくして、現在
引揚げ
てきている
人たち
のそうした
住宅対策
をどういうふうに考えておられるか。それから現に
引揚げ
てこちらに帰
つて
いて非常に不自由しておる人が、
自分
で家を求めていろいろ苦労しているのと同時に、もう
一つ
現在住んでいる家が、
住宅営團
に
関係
するのですが、
閉鎖整理委員会
などで
相当高價
に賣り渡されようとしている、これらに対して買受けねばならぬという原則があるようですが、これらに対しては別に
多額
の金を出して買受けなくても現在の借受をそのまま継続し得るようにしてや
つて
はどうか。こういう点については現在までに
引揚げ
ておる
人たち
、そして今住んでおる家に対する問題についての何かしつかりした考はないかどうか。
難波一正
33
○
難波説明員
今さら申し上げるまでもありませんが、
引揚者
の特別な
援護
につきましては、特に
引揚者
のみに今後
援護
するということにもまいりませんので、從いまして、
住宅
をつくるにつきましても、
引揚者等
という等という字を入れまして、
生活困窮者
、
戰災者
を含めて、そういう名前をも
つて住宅
を建てております。從いまして特に
引揚者
だけをどうするこうするということはただいまのところむずかしいのではないかと思うのであります。
受田新吉
34
○
受田新吉
君 現在各地に
引揚者住宅地帶
があります。特に私の縣の
山口縣
などにおいて、光市という爆彈を受けたあの市には、市内に五箇所の
住宅地帶
があ
つて
、そこにおよそ一万五千の
引揚者
ばかりが住んでおるのです。これは全國から多数の者が集ま
つて
、つまり
引揚者住宅地帶
という俗称をも
つて
、そこに実にささやかな
生活
をしているのでありますが、こうした
人たち
は
國民一般
から見たならば、
引揚者
という
特定称
をつけることは不適当かもしれませんが、事実はそうな
つて
おります。特にこういう者は
引揚者
という名称でなくても考慮しなければならぬと思いますけれども、ここにいる
人たち
は、前の
軍事施設
であ
つた
関係
上、二、三年のうちにどうかなればいいということで、かりにつく
つて
ある
関係
で非常にそまつである。雨は漏る、戸板を拔ける、
壁板
を落ちる、そういうそまつな家に住んでいて、現在坪千五百円見当で賣渡しを慫慂されて、もし買受けない者は出て行けというような態度に出ている、こういう点に対しましてやはり
厚生省
として特にお考え願わないと、これは厚生問題として大事な問題だと思いますから、特に御考慮願いたいと思います。
難波一正
35
○
難波説明員
ただいま仰せられました
住宅
の
厚生方面
のことですが、私の方といたしましては、一月の二十二日並びに一月の二十八日附の
通牒
をもちまして各
府縣
に対して設置いたしてきてまいりました。また
引揚者
の
住宅
につきまして
火災防火施設
並びに衞生
施設
について不満のあるところは申し出るように、それにつきまして
連合軍
の支持などがありますれば、それも併せてつけて申し出るように、すでに
通牒
が出ておりまして、これにつきましては近く集計できますので、
大藏省
の方へも折衝いたしまして、これらの
厚生施設
につきましては十分考えたいと
思つて
おるのであります。
受田新吉
36
○
受田新吉
君 そうした慈愛ある
政策
をおとりにな
つて
おられることを感謝いたします。 それから今私が申し上げたような
引揚者
が
特定
の地域で、たとえば旧
軍事施設
を利用するとかいうようにして
生活
しておられるとことが、全國的に見てほかにもありましようか。
難波一正
37
○
難波説明員
別に聽いておりません。
受田新吉
38
○
受田新吉
君 それからこれは
厚生省
から
大藏省
の方に御
連絡
を願いたいと思いますが、
厚生省
が今おとりにな
つて
おられるその
厚生施策
において、今申し上げたような非常に氣の毒な
人たち
に対して千篇一律に
住宅
を開放するのであるから、買い得ない者は退散せよというようなやり方ではなく、この点
厚生省
としての
立場
から
特定
の買い得ない
資力
のない者には、
從來
通り
特別措置
として
営團
の例の
住宅開骨
の問題についても、考慮してもらうように、
大藏省
へ要望していただきたいと思います。 それから
登録税
が四割五分ぐらいかか
つて
おるようでありますが、こういう
多額
の
登記料
をとられて、それでなくてもああいう所へ住んでいる人はほんとうに
資力
のない氣の毒な
方々
であるから、かかる
人たち
に対してはそうした税の軽減をはかるように、
厚生政策
の
立場
から
大藏省
へ御要望願いたいと思います。そうして身
一つ
で帰
つて
こられた
方々
にせめて現在住んでいる家が安住の家となれるように、そうした
住宅
問題でいつ退散を命ぜられるかわからないという不安な氣持を一掃してもら
つて
、そういう
困窮者
に対する慈愛ある
施策
を講じていただくことをお願い申し上げておきます。
難波一正
39
○
難波説明員
私の方も極力や
つて
いきたいと思いますが、
厚生省
の
施設
として、
生活困窮者
を対象とする
社会局
においてもこの
方面
につきましては相当考えておりまして、その方とよく相談して、その結果私の方で処置をとりたいと
思つて
おります。
受田新吉
40
○
受田新吉
君 ありがとうございました。次にもう
一つお願い
ですが、
引揚者
の
住宅
と
関連
し
職業補導
の問題、これは今
労働者
の方へ
行つて
おりますが、
從つて地方
からいろいろの要望がある際に、
引揚援護院
の
関係
もあり、労働省の
関係
もあり、
建設院
の
関係
もある。こういうばらばらのものの間の相互
連絡
に実は不自由をしておるので、この点
引揚者
の
厚生施策
について、何らかの方法で
関係
省との間に
連絡
会議
のごときものがもたれておりまんか、もしなければ、そういうものをも
つて
あなた方のところにお邪魔すれば、それらについて総合的な解決ができるような途はないものであろうか。さしあたり今あなたの方へ
住宅
問題をお尋ねするならば、そこを通じてさつと解決できるような途が開かれないものであろうか
ちよ
つとお尋ねします。
難波一正
41
○
難波説明員
まことに失礼ですが、
ちよ
うど
援護
院の長官も
援護局
長も用事がありましてここにおられませんので、
ちよ
つと私どもから申しかねるのでございますが、現在
参議院
の方において在外同胞特別更生
委員会
というものがございます。そちらの方で
引揚者
のことにつきましては特に協議いたしてまい
つて
きておるのであります。この点につきましては帰りましてよく相談してみたいと
思つて
おります。
受田新吉
42
○
受田新吉
君 私の
質問
は終りました。
西山冨佐太
43
○
西山委員長代理
ちよ
つとお諮りいたしますが、松谷さんより
質問
があるはずですが、
主税局長
が答えるつもりでおいでにな
つたの
でありますが、今議長サロンの交渉会に出られて直ぐこちらに來られないということで、それから
建設院
の方も電話が通じておらないのでうまくいかない、そこでそれらの方と先ほどの
銀行局長
と三者合わせて次会においで願うようにいたしたいと思いますがいかがでしようか。
松谷天光光
44
○松谷
委員
日にちを大体まとめていただけたらいいと思います。
西山冨佐太
45
○
西山委員長代理
三十一日くらいにいたしたらどうかと思います。
受田新吉
46
○
受田新吉
君 そのほかに労働省
関係
の
職業補導
の
関係
の方においでを願いたと思います。
西山冨佐太
47
○
西山委員長代理
承知しました。 本日はこれにて散会いたします。 午後三時十分散会