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1948-02-20 第2回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年二月二十日(金曜日) 午後二時十分
開議
出席委員
委員長
天野
久君
理事
川合
彰武
君
理事
庄司
彦男君
理事
水谷
昇君
理事
若松
虎雄君
理事
中嶋 勝一君
理事
成島 憲子君
成田
知巳君
藤原繁太郎
君
松谷天光光
君
庄司
一郎君 竹尾 弌君
西山冨佐太
君 吉川 久衛君
根本龍太郎
君 高倉 定助君
委員外
の
出席者
外務事務官
小島
太作君 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
海外
同
胞引揚促進
に関する件 —————————————
天野久
1
○
天野委員長
それではこれより
会議
を開きます。
会議
に先だちまして御
報告
いたすことがあります。先の
委員会
におきまして、
引揚港視察
及び対
日理事会
その他に
陳情
をいたすことにな
つて
おりましたが、
引揚港
の
視察
はこちらの
委員
の都合で随時行かれたらどうかということでありますので、ひとつこれは各
委員
御協議の上、適当の時期をきめて御
視察
願いたいと存じます。 それから対
日理事会
及び
ソ連大使館等
への
陳情
に対しては、
渉外課
を通じて
シーボルト
氏の方へ
交渉
しておりますが、まだいつ
來い
という日時が指定されません。しかしこれは早速あることと存じますので、そのときには
委員
を選んでひとつお願いいたしたいと思います。 なお続いて御相談申し上げたいことは、その対
日理事会
に参りまするのに、こんなふうにも
つて
い
つた
らどうか、こういうようなことでここに
案文
をつくりまして皆さんのお
手もと
に差し上げてありますが、これをごらん願います。これは
案文
でありますので、いろいろと御訂正及び取捨をお願いいたしたいと思います。一應読むことにいたします。
シーボルト
対
日理事会議長
に対する
衆議院海外
同
胞引揚
に関する
特別委員会委員長
の
挨拶要旨案
一、まずも
つて
、
在外残留同胞
に対する対
日理事会側
の從來からの
好意
に満ちたお取計らいの
趣旨
が
日本國民
にいよいよ深く理解され、
國民
がひとしく抱いている
感謝
の心持が、
引揚促
進の
大会
や
引揚者大会
その他で、最近ますます明瞭に表明されている事実を
感謝
の念をも
つて
御
報告
申し上げます。 二、去る二月十二日附のワシントンからの報道によれば、
極東委員会
において、旧
日本
軍捕虞七十万の
取扱い
に関し各
委員
の間でいろいろと熱心に議論せられ、「
復員
とは、捕虜についてはその者がその家郷に帰
つた
ことである」ということが、あらためて確認せられたとの趣きで、これが
日本國民
に與えた
感激
はまたきわめて大きいのであります。 私は、
衆議院海外
同
胞引揚
に関する
特別委員会
の
委員長
として、同
委員会
を代表し、ここに
連合
各國特に
米國側関係者
の御
好意
に対し、深き敬意と
感謝
の念を表明するとともに
國民
の
感激
をお傳え申し上げ、併せて
貴殿
から
極東委員会
に対し、今回の御措置に関する
日本國民
の
感激
を御傳言あらんことをお願い申し上げます。 三、なお
ソ連関係地域
からの
残留同胞還送
については、これが一日一刻も早く再開せられ、かつ第四十四回対
日理事会
における御主張の通り一箇月十五六万人以上の
同胞
が帰國し得るよう、
貴殿
に対する特に深き
感謝
の念を抱きつつ、
國民
とともに衷心よりあらためてお願い申し上げます。國内における
受入
の
態勢
については、この上ともこれを整備せしめて、万が一にも御期待に副わぬということのなきよう、お誓いする次第であります。これが
シーボルト閣下
に対して
陳情
いたす大体の
趣旨
をまとめたものでありますが、これについていかがでしようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
天野久
2
○
天野委員長
それではその次に
シーボルト
氏に対し、
ソ連
の
大使館
へ行くために申出を
許可
してもらうという意味でお願いする件ですが、
ソ連大使館訪問
に関する申出の件 一、
ソ連関係地域残留同胞
七十万をぜひとも本年中に
内地
に
帰還
せしめられるよう
努力方
を
懇請
するため、最近の
機会
に
ソ連大使館
を訪門いたしたく考えておりますので、御了承をお願いします。 二、なお
ソ連大使館
において私が申し述べようと考えております点は、 1 一昨年(一九四六年)十二月
ソ連関係地域
から
還送
が開始されて
以來
、とにかく六十一万の
同胞
がその家庭に帰ることができたことは、その
家族
はもちろん一般
國民
もこれを喜んでいる、しかし
ソ連関係地域
には未だ七十万の
残留者
があるので、このため
國民生活
がなお安定を欠いている
状況
であること 2
残留者
があるため
國民
に與えている著しい
影響
は、 イ
残留者
の大多数が一家の
生計
の
中心
たるべき人であるため、
生活困窮家族
が次第に増加している ロ
家族
として情が逐次惡化し耐え得られなくなりつつあり、ひいては
國民一般
にも不安定の感を與えていること の
二つ
の点であります。 こういうことでありますが、何かお氣づきの点は……。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
天野久
3
○
天野委員長
それではその次に、
ソ連
の
大使館
へ参りまして、
衆議院海外
同
胞引揚
に関する
特別委員会
の
委員長
としての
挨拶
の
趣旨
は、 一、まずも
つて
、一九四六年十二月上旬
ソ連関係地域
から旧
日本軍所属軍人
その他
一般邦人
の
内地還送
が開始されて
以來今日
に至るまでの間に、約六十一万の
同胞
が
無事内地
に帰り得たことについて、貴
大使館員各位
を初め、
邦人還送
に携わられた貴
國関係官
の御
努力
、貴
國政府
の御
好意
に対し、
衆議院海外
同
胞引揚
に関する
特別委員会委員長
として、同
委員会
を代表し、ここに深甚の謝意を表明いたします。 二、しかしながら、
ソ連関係地域
にはまだ約七十万の
同胞
が残
つて
おり、これらの
人々
に対し貴
國側
でいろいろ
配慮
しておられると聞いております。この御
配慮
に対して、私共はもちろん
感謝
するものではありますが、何分にも、
残留者
の大部は
家族
から遠く離れて
氣候風土
の全然違う土地で
生活
をしている
関係
から、その
留守宅
の
人々
はもちろん
國民大衆
は、非常に心配をしております。殊に
留守家族
の人達は、
本人
の
留守
ということから起
つて
くる
家族
としての心情あるいは
生計
の支柱を欠くということ、それに他の
残留者
の多数が帰
つて
きているのに自分の夫、子、父は未だに帰らぬという
感情
も加わ
つて
、その憐れな
状況
はだんだん深刻な氣持とな
つて
堪え得ないというところにきています。 この
國民感情
を反映して、
衆議院
内の各政党は残らず、
引揚
を
促進
しなければならぬと考えているのであります。 三、以上のような國内の
状況
であります。
ソ連関係地域
からの
引揚げ
が、ぜひとも本年秋までには終るよう、貴
大使館各位
の御
盡力
をお願いいたします。 なおわが國における
引揚者
の
受入態勢
の整備については、私
ども
としても、この上とも完全にすることについて、大いに力を入れることを誓う次第であります。 これが
ソ連大使館
へ
行つて
の
陳情
の
趣旨
でありますが、何かお氣づきの点がありましたならば……。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
天野久
4
○
天野委員長
その次にお諮りしたいことは
國際連合
にこの
趣旨
を訴願したらどうかというような議がありますが、この点はいかがなものでしよう。
庄司彦男
5
○
庄司
(彦)
委員
これはできるだけの手を盡す必要があると思います。
天野久
6
○
天野委員長
もしそれがいいといたしますれば、大体
趣旨
といたしましては、
國際連合
への訴願の
要旨
一、
終戰以來
の
ソ連
の
邦人抑留状況
一九四六年十二月
還送開始以來
の
還送状況
、
残留者
の
状況
二、多数人員の
抑留状態
がわが國内に及ぼしている
影響
三、
抑留下
における衞生
状況
(一例
引揚医師
の
調査
) 四、人道上の
見地
に基く
帰還促進方懇請
(目標 四月以降毎月十五万以上) こういうような四
項目
のものでありますが、いま少し詳細に書いてや
つた
らどうかと考えておりますが、何かお氣づきの点がありましたら
一つ
……。
若松虎雄
7
○
若松委員
國際連合
に出されるのでしたら、データをはつきりさしていただきたい。たたぼんやりした話でなしに……。
天野久
8
○
天野委員長
承知いたしました。その点は十分注意いたします。 それからいま
一つ
、先日全國の
復員促進同盟
の方が來られて、
議員連盟
で
嘆願書
を対
日理事会
及び
國際連合
へ出してもらえないかという話がありましたが、この点はどんなものでありましようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
天野久
9
○
天野委員長
それではこれもやることにいたします。 それではこちらからの御
報告
はこの
程度
であります。あと御
質問
を願いたいと存じます。
水谷昇
10
○
水谷
(昇)
委員
先般この
委員会
が
懇談会
を開きましたときに、今後どういうふうに
活動
をしたらいいかということを懇談したのでありますが、それにつきましては、この
委員会
においてたびたび各
委員
からそれぞれ
質問
もして、御
答弁
も得ておるのでありますけれ
ども
、この際ひとつ一括して御
質問
申し上げて、
当局
の御
答弁
を得たいと思います。 それはこれから先私
ども
の
活動
を続けていきますのに、どういう問題を
解決
したらいいかということであります。まず第一番に
引揚げ
を
促進
して
年内
に
引揚げ
を完了させたい、こういう
熱望
があるのであります。それにつきまして、具体的に申し上げますと、
ソ連関係地域
からは毎月確実に十五万人以上
引揚げ
が行われるようにしたい。それから
滿洲
や
北鮮
、特の
中共地区
の
残留者
の
情報
を得るようにして、そうして急速な
帰還
をはかりたい。もう
一つ
は
外地裁判
の公正迅速な
実施
と、
内地服役
が可能なように
懇請
の途をつけたい。もう
一つ
は、
服役者
等特殊の
環境
にある者に至るまで
保健
の点に特に留意したい。こういう
希望
をも
つて
おるのでありますが、これに対して御
当局
の御所見を伺いたいのであります。
小島太作
11
○
小島説明員
お答え申し上げます。今年度内に引き揚げるべき者がぜひ引き揚げ得るようにという方向に向
つて
の
努力
は、本
委員会
における皆々樣方の強い御熱意を体しまして、われわれ
事務当局
も
関係方面
と不断に折衝を続けておるわけでございますが、われわれの事務的な見透しといたしまして、今年度の
引揚げ
はどうなるかということを、
手もと
にある材料から見透しを立ててみますと、一昨年の十二月の
月平均
五万人
帰還
せしめるというあの
協定
を
基礎
にいたしますれば、昨年の十二月からこの三月まで四箇月間にわた
つて
、同じくその
協定
の
條項
に基いて
引揚げ
が一時中止されておりますから、この四箇月分の空白を
月平均
五万人の
割合
に直すためには、今年の四月以降
引揚げ
が再開された場合には、当初の四箇月間にわた
つて
、少くとも五万人分ずつ
平均
よりも多く帰らなければ、
月平均
五万の線が維持できないという見透しをわれわれは立てております。從いまして、今後のどの月にその増加が振り向けられるかはわかりませんが、四、五、六、七と、この四箇月間に冬の間の一人も帰らなか
つた
分を取返すといたしますれば、その四箇月は、少くとも十万人ずつ毎月帰る、この割でいきますれば、ただいま約七十万の未
帰還者
がございまするが、
年内
に
引揚げ
は一應可能であるという見透しを立てております。 その次に満洲、
北鮮
、特に
中共地区
における
残留者
の
情報
を入手する手段、それの急速な
帰還
に関する点につきましては、ただいまのところこれらの
地区
から
残留者
の
状況
を正式に入手する
方法
は一應ないのでございます。というのは、特に
中共地区
について申し上げますと、ただいままでの
調査
によれ
ぱ國
府
軍地区
からの
中共地区
に向
つて
の
通信
も、
中共地区
からの國府
軍地区
に向
つて
の
通信
も、両方が禁止されておるという
情報
を得ております。從いまして最近
割合
に新疆
方面
から
引揚げ
られました
方々
の
報告
によりましても、ほんのすぐ向うにある
中共地区
の
状況
がほとんどわか
つて
いないということは、その両
地区
の交通、
通信
というものがほとんど完全に近い
状況
に遮断されておるということに基因しておるのでありまして、それではいかなる
方法
でその
情報
を入手するかと申しますと、
在外邦人課
におきましては
引揚港
である佐世保、舞鶴、函館に課員を派遣しておきまして、その港における
引揚援護局
及び
上陸地支局
の
方々
と密接な
連絡
をとりまして、その該当する
地区
からの
引揚者
についてごく最近の
情報
を入手してこれを
基礎
に所要の
交渉
その他を続けておるのでございます。
中共地区
からはときたまただいままでに
脱出者
がございました。
北鮮
からはいわゆる
留用技術者
がときどき解除されまして、これまた
随時船
で
帰還
しております。
滿洲
の國府
軍地区
からはときどきこれまは
留用解除者
が
帰還
しておりまするが、ただいま残
つて
おる
方々
約四千五百名もそう遠からぬ將來に
引揚げ
てこられるだろうという
情報
がはい
つて
おります。 次に、
國外方面
における
裁判
の公正迅速な
実施
と
外地服役
の問題について申し上げます。
海外
における
戰犯関係
の
裁判等
につきまして、その公正に行われるようにとの
希望
を体しまして、その
関係裁判
が始ま
つて以來
、
南方
に対しましては
日本人
の弁護士や通訳を派遣して
容疑者
の弁護に努め、また
容疑者
の
家族
からの
嘆願書
を
終戰連絡事務局
、最近は
連絡調整事務局
から総
司令部
を経由して
裁判所
へ送付しております。中
國方面
における
戰犯関係
その他につきましても、総
司令部
を経由してその公正迅速なる
裁判
の
実施
を
懇請
しておりまするが、中
國方面
の
戰犯裁判
の
促進振り
に関しては
関係者
の間にその遅い点について不滿がしばしば傳えられましたが、ごく最近の
情報
によりますと、
審理
もきわめて速度を増してまいりまして、ただいまの
情報
によりますとここ一、二箇月の間に全部
審理
は終るのではないかといわれております。その
審理
の公正であるかどうかという点につきましても、
関係者
によりましては不滿の声を漏らすところなきにしもあらずでございましたが、最近は
関係裁判所
において有利を証言や証人の呼び寄せ、
証拠
の取寄せ等を認可するようになりまして、おおむる滿足すべき
状況
にな
つて
おるという
報告
を受けております。これらの
関係
の
家族
の方からの
嘆願書
もそれぞれ
裁判所
へ送付されております。こういう
戰犯関係者
の
外地
における
服役
の問題につきましては、その御当人はもとより
関係家族
その他の
方々
からの
熱望
がありますので、すでに
政府
は総
司令部
に対してその
実現方
を
懇請
しておるのでございますが、ただいままでの
状況
を申し上げますと、
本件
は時期尚早であるというような結果にな
つて
おるのでございます。もちろんわれわれの方におきましては、時期の熟したときは、ただちに何回でも
本件
を取上げまして、
希望
が
実現
できるようにと心がけております。 最後に、
服役者
と、特殊な
地域
にある者の
保健
に関していかにすべきか、この問題につきましては
政府
の
從來特別
に
関心
を拂
つて
おりまして、
國際赤十字委員会
にお願いしまして、それぞれ
視察
をお願いしたいと思う地点に対して、
國際赤十字委員会
の代表の方に
現地
の
視察
を願
つて
おります。その
視察
の
報告
は賄時われわれの見もとに到達しておりまして、ただいままでのところこのような特殊な
環境
にある
方々
の
状況
は、
程度
の差はございますがおおむね満足すべき
状況
にあるとの
報告
に接しております。ごく最近は
上海地区
の
抑留者
の
状況
を
報告
していただいております。
政府
といたしましては、この
報告
その他
引揚者
や
関係者
からの
希望
の開陳を受けまして、これを参酌して
南方
、中
國方面
に向けて
慰問品
の
発送
を行いまして、
栄養方面
における不足を少しでも補
つて
差上げたいと
努力
をしております。ただいままで
南方各地
にわたりまして数回
日用品
、
医藥品
、
娯樂品等
を送りましたが、ごく最近は中国に向れまして衣類、
食料品
、藥品等を送る
申請
をいたしましたところ、総
司令部
から認可されまして、これを
関係抑留者
その他
在留邦人
で
困窮状況
にある者の
救済
のために差向けたいと、
引揚援護院
その他
関係方面
と
連絡
いたしまして、この
計画
を急速に
実現
するよう努めております。このような
方法
で実際
上保健状況
を改善するようにや
つて
おるのでありますが、一番大きな
項目
といたしましては、
ソ連地区
に抑留されておる
方々
のことであります。これにつきましても中
國方面
に対する
慰問品
、
救恤品発送
の申入れと同時に、
申請
を進めておりますが、未だに
許可
の回答を受けておりません。その他の
地区
はほとんど全部送ることができましたので、この際
残つた
最もわれわれが
関心
を拂
つて
おる
ソ連地区
に対する
救恤品送付
の
実現
について、さらに力を注ぎたいと考えております。以上をもちまして御
報告
といたします。
水谷昇
12
○
水谷
(昇)
委員
一番最初の
引揚促
進でありますが、御
説明
によりますと、休んでお
つた
昨年の十二月から三月までの四箇月の分、それを本年の四月以降四、五、六、七の四箇月に十万人ずつ環送させてもらうということにすると、大体見込みがつくというお話でありますが、やはり八月以降も十万人ずつでないとこれは完了しないように計算になりますが、その点は特にひとつ御
交渉
をいただいて、そして
促進
のできるように御
努力
を願いたいと思います。 それから満洲や
北鮮
、特に
中共地区
との
連絡
の御模様を
伺つたの
でありますが、これは
通信
その他の杜絶しておるので、私うようにいかぬようでありますが、さらにひとつ御研究を願いまして、できるだけかの地の
状況
を知り得るように御
盡力
を願いたいと思います。
外地裁判
の点についていろいろ御
努力
願
つて
おるようでありますが、
内地
の
服役
はまだ時期がこない、こういうことでありますから、これまた適当な
機会
に特別の御
盡力
を願いたいと思います。 それから特殊の
環境
の者に対する
保健
の点については、
慰問品
を送
つて
いただいておるようでありますが、まことに結構であります。シベリヤの方はなお御
交渉願つて
、ひとつ
慰問品発送
の
許可
を得るようにしていただきたいと思います。この
慰問品
は大体
先方
の
人数
に應じていきわたるように
お送り
にな
つて
おるのですか、どの
程度
に
お送り
にな
つて
おるのか。内容がわか
つて
おりましたら御
説明
願いたいと思います。
小島太作
13
○
小島説明員
ただいままで
慰問品
を送付するにつきましては、送られる
地域
に抑留されておる
方々
の
人数
を調べまして、大体その送る
慰問品
を何箇月間にわた
つて
使
つて
いただくかという
計画
を立てます。三箇月なら三箇月、半年なら半年、その間に衣服でございますれば一着ないし二着で半年もつ、タバコであれぱ一日に何本というような、それぞれ
基礎
の数字は違いまするが、
金体
三箇月なり半年の間に使われる品の
数量
を算出しまして、それもなるべくよけいに届くようにという
配慮
を加えまして送
つて
おります。
水谷昇
14
○
水谷
(昇)
委員
その
慰問品
が
先方
に届いて配給せられるという
状況
はわか
つて
おるのでございますか。
小島太作
15
○
小島説明員
ただいままでに
南方
は元の
軍司令官
の
方々
から非常に感涙にむせんでおるというような
感謝状
をいただいております。ごく最近
佛印地区
に送りましたものも、同様に非常に
感激
しておるという手当を受取
つて
おります。
水谷昇
16
○
水谷
(昇)
委員
中國の方はこれから送るのですか。もう
発送
したのですか。
小島太作
17
○
小島説明員
中
國地区
は、ただいまの
計画
では、
地区
によりましては、御承知のような政情でありまするので、まず第一回は
上海
の
中心
に
計画
いたしております。從いましてその数は限られておるのでありまするが、最近の
情報
によりますると、
戰犯関係者
が
各地
の
折留所
から逐次
上海
に集結せられつつあるという
状況
でありますので、
上海
を
中心
にすることは、
救恤品送付
の目的からいたしますと、非常によく合致しておるという
状況
にございます。しかしながら、その他の
地区
にも今後続けてその
方面
に残留していられる
方々
のために
お送り
したいと
計画
しております。この
上海地区
に向ける
救恤品
は、ごく最近に
許可
が届きましたので、ただいま品目、
数量
、
荷造り方法
、
発送期日等
について
関係省
と打合せをして、できればごく最近の船便で送り出したいと
計画
しております。
成田知巳
18
○
成田委員
すでに今まで問題にな
つて
いるかもわかりませんが、
引揚同胞
の
在外資産
の問題についてちよつとお尋ねしてみたいと思います。
在外資産
は
講和條
約が締結されなければどうこうというようにはつきりした
処理
ができないということはわか
つて
いるのでありますが、私が聞きました二、三の例のうち、
引揚同胞
の
在外資産
と申しますよりは、
終戰当時
に、たとえば
在外
の公使館、
日本
の
出先官憲
の
給料支拂
が困難だからということで、
在外同胞
に借金を申込んできた。これに対して金を貸して、たとえば正式に総領事の
領收書
もと
つて
いるという例があ
つた
のですが、
本人
がいろいろ調べましたところ、二十一年度の議会が終了次第
支拂
うという話も聞いた。しかるに一向音さたがないのだがどういうふうにな
つて
いるのかという
質問
を受けた。そういうことについて少し具体的な
事情
がわか
つて
おりましたならば御
説明
願いたい。
小島太作
19
○
小島説明員
ただいま御
質問
は、事務的に申し上げますと、
在外公館
借
上金
、
難民救済資金
というこの
二つ
の表現を用いまして、
國会
でもしばしば論議されたところでございます。ただいまの
本件
の
状況
を申し上げますと、
終戰後大陸
の
各地
で多数のいわゆる
避難民
が発生いたしまして、本
國政府
から当然これの收容送環の費用を送付すべきでありましたけれ
ども
、当時の
事情
から送れなか
つた
ために、
現地
の
在外公館
、
日本人会等
がやむを得ず居留民の
人々
から借上げまして、本國へ帰
つた
ら
政府
と
交渉
して返すという約束のもとに
相当額
の
借入金
を
行つて
いるのであります。このような
借入金
は事の
性質
上事後において
政府
としては当然追認すべきものであるという
見地
に立ちまして、これはある
非常災害
を
救済
するための
政府
の行政費的な支出と考える考え方に立ちまして、最近までこれの
返済処理
に関する
交渉
を続けておりましたが、ごく最近に至りまして、一月三十一日の参議院本
会議
における
緊急質問
に答えて、
外務大臣
及び
大藏政務次官
から、この金は
支拂
うべきものであるという
答弁
がなされております。
事務当局
におきましてはこの
方針
に從いまして、目下借
上金
の行われた実情の究明に努めております。いずれにいたしましても、これは混乱時におけるでき事でありまして、
証拠書類
の
蒐集等
に非常に困難を感じておりまするが、原則的には
解決
するというところにすでに結論が來ておりまするので、
事務的処理
の
段階
を急速に進めております。ただこの問題の
終局的処理
に関しましては、
本件
は
在外資産
に属する、
從つて在外資産
の
凍結令
に該当するという非常な難点がございます。それと
困窮者無差別待遇
という強い原則がありまするので、
当局
といたしましては、この
解決
に対して合理的なる案を附していかない限り、内部限りの決定では即座の
解決
にまで達し得ないという
状況
にありますので、その
方面
を急速に進めようという
段階
にただいまございます。以上もを
つてお答え
といたします。
成田知巳
20
○
成田委員
そういたしますと、
在外資産
としてお
取扱い
にな
つて
おるわけですか。
小島太作
21
○
小島説明員
これは
性質
上
在外資産
になるわけでございますが、いわゆるごく最近動産、不動産という
在外資産一般
とは切り離すという建前で、独立の
処理
を要するという
方針
にきま
つた
という意味合いでございます。
天野久
22
○
天野委員長
それでは御
質問
がないようでありますので、本日はこの
程度
に止めて散会いたします。 午後二時五十一分散会