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冨田照君 ただいまお取上げを願いました房総西線の電化
実現のことにつきましてお願いを申し上げたいと思います。御
承知の
通り房総西線はかつてガソリン・カーが運轉されておつた所でございまして、
戰爭のために中止に
なつておる
関係にありますが、終戰前後を通じまして、大都会からの疎開者あるいは戰災者、その後におきましては引揚者、こういう人たちが
東京、横浜に近いために非常に多く移住してまいりまして、沿線の人口が急激に増加いたしたという
実情にあります。のみならず沿道十万人の人たちが熱心に調印いたしまして、その筋の方へはすでに
陳情にまかり出ておるような次第でありまするが、
國会を通じてぜひこれが
実現を促進したいという熱情をもつて
請願申し上げる次第であります。現在この木更津、千葉間の線路を利用いたしておる通勤者、あるいは戰災によつて住宅難、食糧難等の
関係から通学いたしておる、定期券による人々がきわめて殖えてまいりました。そのほかまた農産物にいたしましても、林産物にいたしましても、あるいは房州を控えまして、水産物等が
東京、横浜
地方の消費都市へ非常に多量に運ばれておるようなわけであります。その上に、
將來を考えますと、三浦半島と房総半島とを結ぶこの地点がいわゆる観光地帶としての重要性をもつておりますことは、すでに
皆さんのお認めくださるところであろうと存じます。その上現在その終点に
なつております木更津は、
関係方面とのことがありまして、この
関係も非常に復雜なものがございます。こういう点からいたしまして、かつてガソリン・カーが通つておつたものを、一時中止しておつたという
実情をお考え合せくださいまして、できるだけ早く、この線の電化を
実現させていただきたい、こういう意味をもつてお願いいたす次第であります。どうぞこの
委員会におかれましても十分御
審議くださいまして、これを御採択され、一日も早く
実現して、この
請願の目的を達成いたしますように、お願いいたす次第であります。