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政府委員(佐藤達夫君) この
法律七十二号に伴う
処置につきましては、たしか一度ここに参りまして大体の
見当を申し上げましたことがあつたのでありますが、その後いろいろ努力を重ねて今日に至
つております。その経過を追
つて申し上げますと、この七十二号で今回十二月末までに
処置をするについて一應
研究の対象になる件数は、一体どのくらいあるかということを
各省に手わけして調べさしたことがありますが、これはぴんからきりまで、御承知のように府縣知事の発する府縣令というようなものも小さな罰則をつけたものが相当あります、件数は大体二、三百件で、各府縣のものを
一つずつ数えますものですから大変な数になります。しかしこれは重点主義で調べれば事柄は各府縣共通のものがあるわけです。重点主義で調べてどうしても延長する必要のあるものを表のようなものをつく
つてそれによ
つて作業をや
つておるわけであります。しからばどういうものを割愛したかをいいますと、風呂屋取締法の施行細則とか、古物商の取締法の施行細則とか、あるいは男女混浴の禁止、それなどはこの忙しいときに取上げて申すまでのこともないじやないかという話に
なつたことを覚えております。落ちるものは相当ございます。今申しましたように重点主義で表を書き出してみました。そうしてこれをどういう形で
法律にまとめるかということをプランを立てて、実は二十件くらいにな
つておるということであります。そのうちすでに今日までに
國会に
提案になりましたものが正確な調べはも
つてきておりませんが、七件は
手もとの
資料によ
つて確かにございます。その他の十何件がまだ
提案にな
つておりません。それも
政府部内の作業はもう全部済んでおりまして、その中の大
部分は閣議決定をも済ましております。
各省から閣議決定済の分も、済まない分も、
関係の向きへもちこんですでに審査を受けておる
段階にな
つております。閣議決定の分については、向うの正式の承認のあり次第議会に
提案できるように、実は印刷もして内々
準備を整えて待
つておるわけです。大
部分はそういう手はずまでい
つております。その中で正直に申上げますと、多少難航を極めると申しますか、はかどりの惡いのは、警察犯処罰令を地方犯罪法という形に直して、近代的な表現にして
準備したのですけれ
ども、それが担当の人のところへいろいろな
法案が殺到しておるせいもありましようが、割合はかどりが惡い。とりあえずその辺のところを申し上げておき、お尋ねによりまたお答えいたします。