○木下源吾君 二、三お尋ねしたいのですが、
北海道の
石炭代を
支給してやるということについでは当局で深切にや
つて頂いて、
北海道は非常に感謝していると思うのです。けれども、外の方面のこともお話がありましたが、何せ
北海道の寒いことは非常に、
石炭を焚くことが習慣にな
つておる。二トン何ぼうというように配給にな
つても、今一トン千何百円しますから、そこでまだ足らんというようなことを言い出すと思うのですが、それはそれとして、とにかく
北海道道の寒いということははつきりしておるのである。実は
北海道の燃料炭、これは特別價格を
一つ認めるわけには行かないものでしようか。というのは今日
北海道の
石炭燃料炭が、私はこの間帰
つて、自分の家庭で何したのは千人百円ぐらいにつくのです。運搬皆入れて公定價格を入れて、炭の質にもよりますけれども、我々の家庭でも四トンぐらい焚くのです。毎年、それは節約して半分にしても三千何百円要るわけです。半分では到底足らん。どんなにしてもやはり一家庭では三トンは要ります。配給はそうありませんから、それでは薪ということになれば、薪一「そく」やはり千六百円くらいします。これは三尺六寸の薪が百把です。これは
石炭一トンに対して、どうしても二「かま」以上になります。從
つて千円も六千円もの燃料になるのです。そこでどうしても
北海道は
石炭がなければ仕事ができないのです。私は考えるのに炭價を千二百円と決め、運賃を入れて千六百円もというものは、これは非常な値上りです。元は五円五十銭か、八円のものがこれぐらいの値上がり、ひどいです。而も炭價を決めるというということは、これを使
つて物を
生産するという面から炭價を決めておると、私は考えておるのであります。ところが一方家庭用煖房の炭というものは直接
生産にはならんのです。これを使
つて自分の生活をしても、自分の給料といえば、給料はその割に高くないのです。
石炭を使
つて製品を作ればそれを加えて行くことができる。それならばちつとも高くならない。こういう直接
生産の面から決めた炭價と、どうしても煖房に焚がなければならん、生活必需物資としての煖房用炭價というものは、これは当然区別せらるべきだと考えるのであります。これは特に特別價格は六百円にな
つております。こうい價格でやはり煖房用炭というものが考慮されなければならんとこう考えておりますが、
北海道の煖房用炭に限り特別價格にするということについて何かお考かどうかということと、もう
一つは官吏の諸君には、
石炭の何がありますが、今地域的にいは、
北海道とは区別がなかなか……、公吏の諸君は、机へ向い合
つてお
つて、自分は
石炭を貰
つた。公吏の前で働いてお
つた人は貰
つていないと、こういうことになる。そうすると、それは当然使われておる方面に要求することになる。そうなりますと現に
北海道ではこの公吏は、何で行きますと一億二千万円要ります。道聽から市町村にかけて……、ところがこの
財源はございません。それはもう私が申上げるまでもなく
大藏当局よくお分りです。内務省も分
つております。
北海道は取るだけは一切
歳入も殆ど取り盡しておる状態なんでございます。これは先程局長のお話では國家はそれは知らんと、こう言われるけれども、そういう途を拓きました以上は、地方の
財源というものはいわば國の
特別会計のようなもので、そうして分興税が一律に決ま
つてお
つて、特に
北海道がこういう特殊的なという場合においては、分興税を増すなり、或いはその他の方法で國家でこれは何とかなさらなければならんと、こういうように考えておりますが、これはやがての問題でありますから、よく考慮を願
つて置きたいと思
つて居ります。
そこでもう
一つは、五十銭の札は、一体どのぐらいの印刷費並びに紙代等が嚴密に掛か
つておるか。これは
一つ御計算にな
つたことがあるかどうか、恐らく我々があのぐらいのものを印刷しますと三円も五円か掛かると思うのでありますが、なかなか大藏省はこれをうまく造
つておるから非常に安く造
つておるかも知れませんけれども、凡そこれは興味的でありますが、どのぐらい一体かか
つておるか。どうも普通では五十銭や一円や二円では間に合わないように思うのですが。うまいことをや
つておるかも知れませんが、これは今でなくてもよい本当にどのぐらい掛か
つておるか計算して調べて貰いたい。
次には
大学演習林の斫伐ですが、これは一体
北海道のどこの
演習林を石数にして、どのくらい伐るか。そうしてこの價格は勿論停車場價格だろうと思う。三百円、三百五十円……恐らくこれは
利益にな
つておらんと私は断じてよろしいのだが……。必要な
経費だというのは区分は一体どんなのか。この役所のこのくらいの木を伐るのに役所の普通の経常費はまあ加えておるまいと思う、恐らく。樵夫、籔出し、搬出、それから停車場までの搬出こうなると思う。これはこの
経費というのは一体どこまでが搬出……公定のどこまでがこの
経費で、この外に恐らくこれを監督するお役人の給料や、いろいろとこういう
経費があるがあるが、これはないと思う。これも
一つ嚴密に御計算しておいて下さい。恐らく今まで
木材を原木で賣れば、原木
代金は黙
つてお
つても入
つて來るが、官行斫伐をやると、これは赤字になる。余ほどうまくや
つても赤字になるのです。この
経費を、唯
経費というだけではあなたもお氣づきがないと思うのです。これはよくお調べ願いたい。本当にどのくらいが掛
つておるか。今でなくてもよろしいです。
大学演習林の木はどこの木を一体伐るか。そうしてこの
経費というのは山元、馬車代、何々いうように加算して貰いたいのと、もう
一つは、インフレがこれからどんどん昂進すれば、勿論予定價格よりも高く賣れる。炭が公定價格で手一ぱいで賣れるだろうと思うが、今
木材は公定價格を下廻
つておるような実情であるのだが、この点は
一つはつきりお分りに
なつおるのかどうか。何せ
木材のことは今こら見てお
つても、雪が少し天候の工合などで少しまずいことが行くというと、これはえらい損害をしなければならん、手をつけた。一日経
つて明日はまるで山になってしま
つたというようなとになるのだから、そういうような不時の損害をどこかで見てや
つておるかどうか。そうでないというと下請にやれば從に損害を受けて、そのためにこそ、下請に今度は緩い計算で請負わせなければならんということができるのであります。そういうようなことについて
政府のやることが、実際民間或いはその他の人達がやると同じような注意を拂
つて、そうしてその努力をしておるかどうかという今後の問題もありますので、それらの計算については、
一つ十分に綿密な計算を出して貰いたい。