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奥むめお君
交際費の方は、私も
西郷さんと同じ疑問を持つておりましたのでございますが、
印刷費なんかも後暫くのことで、隨分多いと
思つてお
聽きしたいと
思つておりましたのでございますが、
役務費の中にございますが、それは一緒に又御返事を頂きましても、非常に結構だと思うのでありますけれ
ども、
傭人費でございますが、これが計算によりますと、二人で一人を傭う勘定に
なつておるのでございますが、こんなに澤山お要りになるものかどうか。それから
自動車購入費、これは二十五圓でございますけれ
ども、幾臺お
買いになる
豫算に
なつておりますか、これを一つ。私この前のときも申上げたのですけれ
ども、時局柄非常にこの
財政の見透しの困難なときに、できるだけ切り詰めた
豫算編成の苦心の跡を見せて頂きたいと
思つて私は期待いたしました。又それなくしては
國民に
耐乏生活を強いる
根據が薄弱になると思うのでございます。
國民といたしましてはできる以上の苦しい
生活の中におりますのでございますから、
豫算の編成は特にその點をはつきりと見せて頂きたい。一割減らすようにしておるというこの前の御返答でございましたけれ
ども、私
どもしろうとの目で考えましても、どうも一割以上三割くらい、この
人件費の方で削るのでなくて、その
事務費の方で三割ぐらいは削つて、そうしていろいろ廻すことができるような感じを受けるのでございます。そのぐらいに示して下さると
國民も納得が行くのじやないかしら。殊に
税收入が非常に見透しがないように、むずかしいように屡々聞いておりますのでございますが、若し
税收入がむずかしい場合に、いろいろな
豫算關係でこれからお金が放出されますことは、この面からインフレを助長することが非常に大きいと私は心配しておるのでございます。この二つの點、
傭人給が非常に多過ぎるということと、
自動車は幾臺をお
買いになる
豫定でございますか。それから
印刷費が多過ぎないか、
人數の割合に又出版するばかりの
仕事といたしまして……。