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1947-10-21 第1回国会 参議院 予算委員会 第13号
公式Web版
会議録情報
0
付託事件
○
昭和
二十二年度
一般会計予算補正
(第四号)(
内閣提出
、
衆議院
送 付) ○
昭和
二十二年度
特別会計予算補正
(特第一号)(
内閣提出
、
衆議院
送 付)
—————————————
昭和
二十二年十月二十一日(火曜日) 午後二時二十六分
開会
—————————————
本日
会議
に付した
事件
○
昭和
二十二年度
一般会計予算補正
(第四号) ○
昭和
二十二年度
特別会計予算補正
(特第一号) ○
徴税方法改善
に関する小
委員設置
の 件
—————————————
櫻内辰郎
1
○
委員長
(
櫻内辰郎
君)
只今
より
開会
いたします。
昭和
二十二年度
一般会計予算補正
第四号、
昭和
二十二年度
特別会計予算補正特
第一号に対しまして、前回に引続いて
質疑
がありまするならば御
質疑
を願いたいと存じます。
西郷吉之助
2
○
西郷吉之助
君 昨
日本予算委員会
に
予算
の提出されておりまする所の
政府職員
に対する一時
手当支給
に関する
法律案
につきまして、
財政金融委員長
から御
説明
が本
会議
であつたのでありますが、その経費につきましては
財政金融委員長
の
報告
によりますると、十一億二千二百二万円ということにな
つて
おりまして、この
金額
は
財政金融委員会
に配付されました
政府
の書面によりますると、これを
一般会計
、
特別会計
の
合計
が、
財政金融委員長
の
報告通り
十一億二千二百二万圓とな
つて
おるのでありまするが、本
予算委員会
におきまして、
劈頭大藏大臣
からの
説明
によりますると、
一般会計
においては三億五千七百余万円、
特別会計
におきましては七億三千二百余万円とな
つて
おりまして、
合計
十億九千余万円ということにな
つて
おるのでありますが、昨日の
財政金融委員長
の
報告
との
金額
におきまして、聊か相違がありますので、この点につきまして、どういうわけで
金額
が喰違
つて
おるか、その点を
給與局長
から御
説明
を願いたいと思います。
今井一男
3
○
政府委員
(
今井一男
君) お答えいたします。実は
財政金融委員会
にお配りいたしました
資料
と申しますのは、当初
政府
がこの案を計画いたしました
閣議決定
をそのままお配りいたしたのでございますが、その
閣議決定
の際に基礎となりましたのは、六月一日現在の計算でございまして、それを概算に見積りましたのでありますが、
補正
第四號を組みます前に、この案を
法律案
として
衆議院
に提出いたしました
関係
上、その時にはまだ
精査
が済んでおりませんでしたので、
只今西郷委員
のお述べになりました
数字
を、そのまま
衆議院
の
財政金融委員会
の方に御
説明
申上げ、その際に
参考資料
として御要求によりまして、
閣議決定
をそのままお目にかけたのであります。その
数字
がそのまま
衆議院
の
財政金融委員会
の方にも渡りました
関係
から、
只今
のような
喰違い
を生じたわけですが、実際に必要な
金額
は
補正
第四号に載
つて
おります
金額
が
精査
の結果でありまして、これは八月一日現在におきまして、正確に算盤を置いた結果
喰違い
ができた次第であります。この点
一つ
御了承をお願いしたいと思います。
櫻内辰郎
4
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) 御通告の
質疑
は全部終了いたしました。
木下源吾
5
○
木下源吾
君
給與局長
が見えておりますから、
ちよ
つとこの
機会
に
質問
したいのですが、
北海道
の
官公労
の
職員
ですね、
石炭
、
燃料代
を一人三千円、
家族
に千円というのが、この前予め
了解
を得ておるようなことの話を聞いておりますが、これはどうな
つて
おるかこの
機会
に
ちよ
つとお尋ねしたいと思います。
今井一男
6
○
政府委員
(
今井一男
君) お答え申上げます。
只今
の
お話
の案件は、九月下旬に
閣議
の
決定
を経まして、
只今関係方面
と
折衝
中でございますが、未だ
折衝完結
に至らず、もうあとそう時間を要しないと
考え
ておりますが、
了解
を得次第
國会
へ御
提案
申上げたいと、かように存じております。
木下源吾
7
○
木下源吾
君 実は
北海道
の寒さに向
つて
、
官公労
の
職員
のみならず、
一般
でもそうですが、今
石炭
が非常に
少い量
より配給にならないのですが、その少い
石炭
でもなかなか高くて取れないのですね。それで或る鉄道のごときはそれを見越して前金を拂おうというようなことが交渉しておるのですが、なかなかできない。それで十一月の
給料
を先ず前
拂い
でもして貰はなければどうにもならん。こういうような実状でありますが、この
給料
の前
拂い
がなにか
方法
があるかどうか、それを
一つちよ
つとお尋ねいたいと思うのであります。
今井一男
8
○
政府委員
(
今井一男
君) お答え申上げます。
政府
から
給料
を前
拂い
するということは、
会計法
の
建前
から申しましても如何かと
考え
られる節があるのであります。現在の
建前
は
給料
は下旬に支拂うということに相成
つて
おります。併しながらそれを便宜上特殊な
事情
がある場合には一日までは繰り上げて宜しいということに相成
つて
おりますが、何れこういつた問題はこの次お目にかけます公務員の
給與法案
で
國会
で御
審議
を頂くことに相成ろうかと思いますが、
月給
は
只今
の
官公吏
の
建前
では、辞めました月は、いつ辞めてもその
月分
を拂う。こういう
建前
に相成
つて
おります
関係
から、
会計法
といたしましては、総ての労務或いは物品というものは、原則として
同時履行
、物を
貰つて
から金を拂う、こういう
建前
を採
つて
おるにも拘らず、
月給
にだけはそういう例外が認められております。併しこれをその前月まで持
つて
行くことになりますと、性質から申しましても
給料
という観念を離れますので、
政府
としては実行は極めて困難な問題だと
考え
ております。ただこういつたことに備えまして、
共済組合
などの
政府職員
に対する
救済機関
が中に立ちまして、そうして資金を調達いたしまして、便宜の
方法
を講ずるようなことは極力援助斡旋するように努力いたしております。
木下源吾
9
○
木下源吾
君 その外に
北海道
の場合では、丁度今頃になると、冬中の食糧などを貯藏して置かなければならんので、最近のような
給與
の
状況
では、もう殆ど余裕がない
状態
にな
つて
おるのですが、これを
貯藏せん
と冬の仕事はできないのでございます。これに対して何かお考があるのかないのか。今までならば何とか親戚から借りるとか都合するとかしてや
つて
來たんですが、ぎりぎりにな
つて
しまつたおるので、どうにもならない。こういう
事情
にあるのですが、何かそういうことをお
考え
にな
つて
おりませんのですか。その冬貯藏するものを、例えば
御所芋
を買
つて
埋めるとか、大根を埋めるとか、皆
北海道
でそれをやるのです。これは内地と違いのですから、それを
一つ
お
考え
にな
つて
おるかどうか。お尋ねしたいと思うのです。
今井一男
10
○
政府委員
(
今井一男
君)
寒冷地
におきましてそういつた
要望
のありますことは、以前から
承知
いたしておるところでございますが、ただこのために
会計法
の
そういつた建前
を壞すことは如何かというようなことで、
只今
まで
政府部
内の
研究
では、御
要望
に應ずるような結論を得る段階に至
つて
おりません。
櫻内辰郎
11
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) 外に御
質疑
はございませんか。別に御
発言
もないようでありますから、直ちに
討論
に移ることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
櫻内辰郎
12
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) 御
異議
ないと認め、
討論
に入ります。
討論
に当
つて
は
賛成
又は反対ということを先に御述べになりまして、御
討論
をお願いいたしたいと存じます。別に御
発言
もないようでありますから、
討論
は終局したものと認めて採決いたすことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
櫻内辰郎
13
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) 御
異議
ないと認め、採決いたします。
昭和
二十二年度
一般会計予算補正
第四号及び
昭和
二十二年度
特別会計予算補正特
第一号を、原案
通り
可決することに
賛成
の
お方
の御
起立
を願います。
総員起立
櫻内辰郎
14
○
委員長
(
櫻内辰郎
君)
全会一致
と認めます。よ
つて本案
は可決と
決定
いたしました。 尚本
会議
における
委員長
の
口頭報告
の
内容
は、本
院規則
第百四條により、予め多数
意見者
の
承認
を経なければならんことにな
つて
おりますが、これは
委員長
において本
予算案
の
内容
、
委員会
における
質疑應答
の要旨、これを
報告
することといたし、御
承認
を願うことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
櫻内辰郎
15
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) 御
異議
ないと認めます。 それから本
院規則
第七十二條によりまして、
委員長
が議院に提出する
報告書
には多数
意見者
の
署名
を附することにな
つて
おりますから、
本案
を可とする方は順次御
署名
を願います。 〔多数
意見者署名
〕
櫻内辰郎
16
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) 御
署名漏れ
はございませんか……なしと認めます。
暫時休憩
をいたします。 午後三時三分
休憩
—————————————
午後四時二分
開会
櫻内辰郎
17
○
委員長
(
櫻内辰郎
君)
只今
より
開会
いたします。
木村禧八郎
18
○
木村禧八郎
君
皆さん
にお諮りしたい件があるのでございますが、それは
徴税方法改善
に関する小
委員会
を設けたい、そういう
提案
でございますが、この
提案
に対して
皆さん
の御
賛同
を得たいと思うのでございます。その
提案理由
を
説明
いたしたいと思いますが、御
承知
の
通り
現在の
徴税
の
現状
というものは、非常に憂慮すべき
状態
にな
つて
おるのでありまして、聞く所によりますと、本年の第一四半期におきまして税の
予定
、殊に
所得税
の
予定申告額
に対しまして、実際に申告された額は一六%であり、而も又実際に徴收された税は一六%の
申告額
の中二六%に過ぎない。殆ど、実際に
所得税
が取れてないような
状態
でありまして、このために
政府
は
大藏省証券
を発行して不足を補
つて
泳いでいくような
状況
なのであります。今後予想されるような厖大な
追加予算
が出て來る場合、今の
徴税
の
状態
がこのままであるとすれば、これは非常に重大な問題を惹起するのではないか、
健全財政
などは言うべくして実際に行われがたい、実際問題としてこの
徴税
が完全に行かなければ、
健全財政
は言うべくして行われない。処が
政府
はこの
現状
に対して
税務署員
を増加する、又
税務署
の数を多くする、その二つを以て対処していくという
お話
でありますが、それだけでは不十分であると思うのであります。特にこの
税務行政
の
第一線
に活躍しておられる
税務官吏
の諸君が一生懸命にや
つて
くれなければ税は取れないわけであります。処が
税務官吏
の人々の
現状
は、その
待遇
の
現状
は、非常に惨めな
状態
なのでありまして、過日
千葉
、
成田
の
税務署員
が参りまして、我々の陳情したのであります。その話を聽きますと、
千葉
の
税務署
においては、百四十一名の
税務署員
の
收入
は平均九百七十一円である。而も十一年勤続しまして三人
家族
で、手取が千五百八十円である、又
成田税務署
の人でありますが、五人
家族
で十二年勤続しておりまして千八百三十円、そういうような
待遇
の
状態
でありまして、
一般官吏
に比較しまして
税務署員
の
待遇
が著しく低いのであります。そのために、実際問題としては、普通のやり方では、生活できない結局これは
役得
、その他そういうような
方法
によ
つて生活
の困難を補
つて
いく外ないという
状態
になり易い、又なりつつあると思うのであります。これでは今後非常に大きな
予算
が出て來る場合、十分な税は取れつこないと思うのであります。
從つて
先ず第一の
税務署員
の
待遇
を、これを
一般官吏並み
に
引上げ
る必要があるのではないか。 それから第二に
徴税費
が著しく低いのでありまして、
外國
の例では大体
税額
の五分
程度徴税費
をかけておるのでありますが、我が國の場合においてはこれまで大体八厘八毛でありましたが、最近これを
引上げ
て
一分一厘程度
に過ぎない。
從つて
この
徴税費
についても、これをもつと増す必要があるのではないか。この
税務官吏
の
待遇
を
一般官吏並み
に
引上げ
ることと、それから
徴税費
をもつと
引上げ
る、この二点に関して小
委員会
を設けまして、そうして案を
作つて政府
に
要望
する。そういう
趣旨
なんであります。実はこの点につきましては、
財政及金融委員会
においてこういう
意見
が出ておるのであります。実はこの問題を具体化するためには、この権威のある
予算委員会
において、
皆さん
の御
賛同
を得て、そうして具体化していくのが一番適当ではないか。そういうふうに
考え
まして、この案を
提案
する次第であります。
皆さん方
の御
賛同
を得られれば幸いで、あると思うのであります。 尚
試案
といたしましては、小
委員会
の
構成
につきましては、大体
緑風会
から三名、
自由党
、
社会党
、
民主党
から各二名ずつ、それから無所属、共産党から一名ずつ、
合計
十一名を以て
構成
したならば如何かと思うのであります。これはほんのこちらの
試案
でございます。こういうような形で
委員会
を
構成
したらどうかと思うのでございます。尚
委員
の指名につきましては、
委員長
に一任する、そういう
提案
なんでございます。この点
皆さん
の御
承認
を得たいと思うのであります。以上
提案
の
説明
をしたわけであります。 〔「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
小野光洋
19
○
小野光洋
君
徴税方法
についての小
委員会
を設けるということは結構だろうと思いますが、この問題を
予算委員会
で取扱うということと、
財政金融委員会
で取扱うということ、どういう連関があるか、そうしてこの本
委員会
で特に取上げなければならん問題であるか、本質的に
予算委員会
で取上げるべきものじやないかとも
考え
るが、その点について
一つ
御
説明
を願いたいと思います。
木内四郎
20
○
木内四郎
君 私も今の御
質問
に似たような御
質問
を
ちよ
つとしたいと思うのでありますが、大体
木村委員
から御
説明
になりました
税務官吏
の
待遇
が非常に惡いので、これを
一般官吏なみ
に
引上げ
なくちやならんというのは全然
同感
であります。尚
税收入
が非常にうまく行
つて
おらんという点についても、
只今
お述べにな
つた通り
であると思
つて
おりますが、この
税收入
の少ないという点につきましては單に
徴税機関
という問題だけでなしに、どうも
税制自体
に非常に大きな問題があり、或いは
欠陷といつて
もいいくらいな点があるのじやないかと思います。今それが
税制
というようなものに触れて來るというようなことになりますと、
只今
御
質問
がありましたように、この
委員会
で取扱のはどうかというような氣もいたしますのですが、
木村委員
の御
提案
に
なつ
たことが、
徴税機関
の
予算
についてというような御
趣旨
であるのじやないかと、御
了解
するのでありまして、若しそういう御
趣旨
であれば私はこの
委員会
で取上げることに
賛成
でございます。
木村禧八郎
21
○
木村禧八郎
君
只今
の
お話
のように、大体この
委員会
で取上げる
内容
は今の
税務官吏
の
待遇
を
一般官吏なみ
にするというので、やはり
予算
を伴いますし、それから
徴税費
の
引上げ
、これも
予算
の問題になりますので、この二点について
内容
をそういうふうに限
つて
提案
したわけであります。
從つて予算委員会
において取上げて頂いた方が、
政府
の方に訴える
意味
においても、非常に力があるのじやないか、そういうような
意味
も
考え
て、この
委員会
に
提案
したわけであります。
小野光洋
22
○
小野光洋
君
只今提案
の
内容
について
予算
に関する
部門
だけだと、こういうことでありますが、若しそういうことだけで、そういう限定した
意味
だけで果して
徴税
の
成績
を上げるような
方法
ができるだろうか、今
徴税
が円滑に行かないという
原因
が、單に
税務官吏
の
待遇
が低いとか、
徴税費
が安いからだということよりも、先程
木内委員
の言われた
税制
に対する根本的な
欠陥
というか、或いは
税額
と
國民生活
の実態というものが、マッチしていないという問題が無論重大じやないかと思います。そのために円滑を欠いておるのだと、私は
考え
ておるのであります。ただ單に
税務官吏
の
待遇
だけを上げたと、
徴税費
を上げたと、いわゆる苛斂誅求の
方法
があの手、この手と、手が
廻つた
というだけで、果して
國民
の納得の行くような
徴税成績
を上げることができるかどうかという点について或る疑問を持つものですが、そういうような点で、むしろこの
改善小委員会
を作るならば、
財政金融
と
予算
と両方で
合同委員会
を
付つて
根本的に
檢討
するという問題に逢着しないが、これではとても駄目だ、結局そこに行くんじやないかと思います。
服部教一
23
○
服部教
一君
税務署官吏
の
待遇
の惡いのを良くすることは、私は
賛成
です。そういうことを今まで放
つて
あるのは甚だよくない。それから
徴税費
の増すことも
研究
した上で、必要があるとも思うのですが、それよりももつと大きな今言われましたように、大きな
税制
のそれだけではなかろうと思うのです、
徴税
の惡いのはもつと大きな
原因
があるように思うのです。 そこで根本的に
予算委員会
だけでなしに、外の
財政金融
の
方面
も、
一つ
そういう事柄は
大藏省
の
お方
とよく相談して、この
機会
に根本的に
一つ
研究
する必要があろうと思うのです。
税金
が集まらない今の
状態
は非常に憂うべきことだと思う。それは外にいろいろ
原因
があると思う。そうだから小さい
範囲
でなしに專門の
お方
が集ま
つて
、そうしてこの
予算委員会
だけでなしに、外とも交渉してしつかりと
研究
する必要があるように思われるのです。
岡田宗司
24
○
岡田宗司
君
只今
両
委員
の方
発言
御尤もと思いますが、勿論私共もそういう
税制
全体についての、根本的な
改革
という問題を取上げなければならんと思います。 先ず当面の差当り解決すべき問題として、
徴税方法
の
改善
並びに
徴税官吏
の
待遇改善
を図ろうというのが
提案
の
趣旨
だと思います。從が
つて
非常に大きい問題は、なお
委員会
を設けるにつきましても、十分に
研究
して立派な
委員会
を
付つて
、その
方面
の
研究
をすることに別にやりまして、取敢へず
差詰め
の問題としてこれを解決するように、先ず小
委員
を挙げてやつたらどうかと思います。私は
木村
君の
意見
を支持する者であります。
河野正夫
25
○
河野正夫
君
只今
御
提案
になりました問題は、
木内委員
の申されるように
徴税機関
の
予算
に関する小
委員会
、という
意味
に了承いたしまして、私は
賛成
する者であります。元より今日の
税制
の全体に関して詳細なる
檢討
をして、今日の
財政
の困難なる問題を打解しなければならんのでありまするけれども、本
委員会
といたしまして、而も特にこの
機会
において、今回の議会において、
追加予算
を
伴つて
の場合においては、
徴税機関
の
予算
をどの
程度
にしたらいいか、そうすることによ
つて歳入面
がどの
程度
に上がるかという
檢討
をすることは、極めて重大だろうと思います。この
意味
において私は
賛成
いたします。 更に序ででありまするが、具体的な小
委員会
の案が今設けられたと思いますが、
各派
の員数については前例となると困るので、
緑風会
三名とな
つて
おりまするが、今までの人員の
関係
から言いますると、
民主党
、
社会党
、
自由党
が二名ならば、
緑風会
は四名を主張いたしたいと思います。
木村禧八郎
26
○
木村禧八郎
君 先程、
小野
さんの御
意見
を伺がいまして全く
同感
であります。
税制
の問題については本当に
租税制度
及び
租税機構
、そういう問題について根本的に
研究
しなければならないと思うのでありますが、併しながら先程
岡田
さんからも
お話
がありましたように、当面今直ぐ
徴税
の
成績
を挙げるには、一
審手
つとり早い
方法
として、まず
税務官吏
の
待遇
をここで
改善
するということが実際的な効果が挙るのではないか。そういう
意味
で申したわけでありますが、根本的な
税制
の問題については無論我々の
考え
なかつたわけではないのであります。今当面の
対策
として御
提案
いたしたわけであります。尚
緑風会
の人数の点については、私達は別になん名でなくてはならんという
考え
はないのでありまして、四名でも無論結構であります。
川上嘉市
27
○
川上嘉
市君 私は
木村委員
の
提案
に
賛成
いたします。
自由党
の
委員
の方から御
発言
がありました
通り
に、
税金
を公平適切に徴收するためには、税法、
税制
その他
待遇
問題こういうふうに大別して、その
一つ一つ
について
対策
を講ずべきことは固よりのことでありまするが、
木内委員
や
河野委員
の御
意見
の
通り
に
予算
に関する問題としてここで
待遇面
についての小
委員会
を作るということは非常に当を得たることではないかと思うのであります。私はこの
委員会
の席上におきまして、度々
税務職員
の
第一線
の
実情
を
お話
申上げたのでありますが、固よりこういつた
尨大
な
歳入面
を担当しております、その約七割を賄
つて
おります
租税
をいかに公平適切に徴收するかということに
第一線
の
税務職員
は努力しているわけでありまするが、御
承知
の
通り
先程からの
木村委員
の
説明
にもありました
通り
、非常に
税務職員
はその他の
官公廳
と比較して
待遇
が遅れている。こういつた
現状
にあります。
出張費
も非常に少く、又外の
官廳
にはよく
現物支給
がありますが、
税務職員
には全く
現物支給
がない、文房具の
支給
さえもないという
実情
であります。その
職務
は特に
徴税
という特殊な性格にありまして、どうも好んで就職するというような人も稀なくらいでありまして、
從つて職務
の困難、殊に
現下
の
経済情勢
の下におきましては、
税金
をめぐるところの誘惑とも闘い、默々として清貧に甘んじて
職務
を遂行しなければならない
状態
にあるのでございます。なにとぞ各位におかれましては、
健全財政樹立
のために、この重大な役割を担当しております
税務職員
の
待遇
に格段の御配慮をお願いする次第であります。
小串清一
28
○
小串清一
君
川上委員
の方設も極めて妥当な御
意見
だと
考え
るのでありますが、
税務職員
の
待遇
を
改善
し、又
徴税費
を増額するということによ
つて
、果して
徴税成績
を挙げることができるという見透しがつくかどうかということは、私はこの点については非常に疑問に思うのであります。上げても駄目じやないかという結果になるのではないかと思うのであります。そういう点でこの問題は
國家財政
の遂行の
現実面
において、重大な問題を提供しているのでありまして、いくら
予算
をどういふうに我々が
審議
しても、事実
歳入
の面においてさような
欠陥
を生じてきているとすれば、
予算
というものは全く空文に帰していると申してもいい
状況
だと思います。これは極めて重大な問題ですから、
各派
においてもい一應この問題をお帰りにな
つて
、
各派
の討議に懸けて、そうして愼重にこの問題を処理するような
方法
を講じられたら、この
機会
に非常に結構ではないかと
考え
るのであります。
西郷吉之助
29
○
西郷吉之助
君
只今木村委員
の御
提案
に対して各員からいろいろ御
発言
がございましたが、先程
岡田
君からの
意見
もありました
通り
取敢えず当面の問題を片附けていこう、こういうようなことがやはり
現下
の
税務関係
の問題が出ておりますから、当面の問題に限
つて
檢討
いたし、それに又加えて
木内委員等
の
お話
もありましたが、その必要の場合には
財政金融委員会
からも小
委員
を出して、これと
合同委員会
を作ることにしたらどうかと思います。又折角こういう
提案
が出たのでありますから、私といたしましては、
緑風会
としては大体
各派
とも御
賛成
のように見えますから、この際逐次お取上げ願いたいと思います。
服部教一
30
○
服部教
一君 私も別段固執するわけじやないのです。そういう狭い
範囲
における問題を早く解決するために小
委員会
を作りたいと、こういうお説であるならば、その点は反対いたしません。それはお作りなな
つて
よろしい。と共になんとかせんとそれをやつたからと
言つて徴税
がうまくいくとは思われない。それで
一つ
根本的の
改革
も合せて別問題として
考え
て頂きたいのであります。
中西功
31
○
中西功
君
木村
さんの
提案
に対しまして、又同時に
西郷
さんから言われたような
趣旨
において私も
賛成
いたしたいと思います。
姫井伊介
32
○
姫井伊介
君
税制
の
改革
につきましては別にお
考え
を願いたいと思いす。私は
税務職員
の方々の生活問題から
考え
まして、先程
お話
のようにや
つて
いけない。
役得
でもしなければ喰
つて
いけないという、この直面した深刻な問題について放
つて
置くわけにいかない。
木村委員
のお説のように小
委員会
を作られまして、至急にこの
方法
の打開を講ぜられんことを希望いたしまして、
木村委員
の御
提案
に対して
賛成
いたします。
小畑哲夫
33
○
小畑哲夫
君
木村委員
の御
提案
の
趣旨
に
賛成
いたします。そこで御相談でありますが、
委員会
の
構成
につきまして第一
分科会
が
大藏省関係
の
部門
を
審議
するわけでありますから、勿論
歳入
なり、
税務関係
の
待遇
問題もそこにおいて
審議
をするというような
意味
を以て、その
委員会
の
構成
をその方に付託するというような
方法
をとつたらいかがでございましようか。
木村委員
に御相談申上げます。
木村禧八郎
34
○
木村禧八郎
君
只今
の
お話
については別に
異議
はございません。
櫻内辰郎
35
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) お諮りいたします。
只今木村委員
からの
提案
にな
つて
おります
徴税方法改善
に関する小
委員会
をまず設けるということに対してお諮りをいたします。その
名称
を
徴税機関
に
予算
に関する小
委員会
としたらばという御
意見
が出ておりますが、この
名称
をいずれにいたしまするかをお諮りいたしたいと思います。
木村委員
にお尋ねしますが、
名称
は御
提案
の名目でなくちやいかんのですか。
木村禧八郎
36
○
木村禧八郎
君 別に固執する必要はございません。適当な
名称
がありましたら……
木内四郎
37
○
木内四郎
君 いかがでしようか。今小畑
委員
から
木村委員
に御
質問
がありましたですね。問題は
徴税機関
の
予算
についてということでございますが、取扱
委員会
はすでに第一
分科会
もあり、
大藏省
所管の
徴税機関
の
予算
も担当しておることであり、殊に又
歳入
の
予算
をも取り扱
つて
おりまするので、
徴税機関
の
予算
を取り扱うということも、第一分科においてその問題を採り上げるということにして、特殊な
委員会
を設けることをこの際避けたら如何かと思うのですが、そういう
趣旨
で小畑君は
質問
されたのだろうと思うのですが、如何でしようか。
櫻内辰郎
38
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) 小
委員会
を第一分科に移す、こういう御
意見
ですね。
中西功
39
○
中西功
君 僕はこの
予算委員会
がこういう問題を非常に緊急の問題として採り上げたという
趣旨
からいうならば、やはり第一
分科会
に任せずに、この中で小
委員会
を作ることが非常によいと思うのです。と申しますのは、
予算
が出ました場合には、どうせ第一
分科会
は非常に忙がしくなる。そういう点から
考え
ましても、本來の第一
分科会
の仕事は相当忙がしいわけでありますから、そういう
意味
においても小
委員会
を別に……、とい
つて
結局同じことでありましようけれども、ここでなるたけ積極的にその面に関心を持ち、又経驗を持
つて
おる人達を沢山集める
意味
においても、それがよいと思うのです。ですから結論的に申しますと、
一つ
の点はこの
委員会
が緊急の問題として採り上げようとする意思を尊重する
意味
においても、又第一
分科会
は本來の仕事は非常に急に多くな
つて
來ておるという
意味
におきましても、又非常に積極的に関心を持
つて
來られる人がなるたけ参加して頂けるという
意味
においても、小
委員会
を持つたがよいとそう思うのであります。
木村禧八郎
40
○
木村禧八郎
君 私さつき
お話
を誤解しまして、第一
分科会
で宜しいというようにお答えしたのは、
委員
の選定ですね。
委員
が第一分科に属しておる方から出られるということについては別に御
異議
ございませんと申上げたのですが、やはり今中西
委員
のいわれましたように、これは特別に設けて頂いた方が効果があるのではないか。それでなるべくでしたら特別に設けて頂きたい。そう
考え
ております。
櫻内辰郎
41
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) お諮りをいたします。この問題は後刻御懇談を願うことにいたしまして、大藏大臣は
閣議
が迫
つて
おるということでありまするから、大藏大臣から特に
発言
を求めておられまするので、この場合大藏大臣の御
発言
を願うことにいたしたいと存じまするが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
櫻内辰郎
42
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) それでは大藏大臣。
栗栖赳夫
43
○國務大臣(栗栖赳夫君) 本月十四日皇籍を離脱されました皇族に対し支出する一時金たる皇族費につきましては、本年度
一般会計予算補正
第三号を以て総額四千七百四十七万五千円を計上いたしまして、先般
國会
において可決せられたのでありますが、これに関し本月十三日の皇室経済
会議
におきまして、各々の皇族に対して支出すべき一時
金額
について
審議
の結果可決されたのであります。曩に
國会
において可決せられました
予算
につきまして、その積算の基礎として
説明
をいたしました際、
予算
額は一應当該皇族に対する既定年額に対し当主は十一・二五倍、その他の方は七・五倍の率を予想して算出したことを申上げたのでありますが、その後諸般の
事情
を考慮いたしまして、元軍籍にあらせられた方々に対しては一時金を支出しないことといたしますと共に、その他の方々に対しては
現下
の経済
事情
等を考慮いたし、年
金額
に対し当主たる王は十五倍、その他の王は十・三五倍、親王妃及び王妃は十五倍、女王は十・七倍とするのを適当と認め、皇室経済
会議
において可決されましたような次第であります。 これによりまする各宮家別の一時
金額
と前に申上げました率により計算いたしました
金額
との増減を申上げてみますれば、東伏見宮家は百五十万円で三十七万五千円の増、伏見宮家は四百六十四万八千円で百四十九万八千円の増、山階宮家は○で百五十七万五千円の減、賀陽宮家は八百二十九万五千円で十万五千円の減、久邇宮家は八百三十九万三千円で百四万三千円の増、京都久邇宮家は百五万円で五十二万五千円の増、梨本宮家は百五万円で百五万円の減、朝香宮家は三百九十九万七千円で百二十五万三千円の減、東久邇宮家は六百六十四万七千円で十万三千円の減、北白川宮家は五百三十九万九千円で二百二万四千円の増、竹田宮家は五百四十四万六千円で十九万六千円の増、閑院宮家は百五万円で百五万円の減とな
つて
おるのであります。 以上の一時
金額
の
合計
額は、
國会
において可決せられました
予算
額の
範囲
内でございます。且つ又皇室経済法の規定する限度内であることは勿論でございますが、各個別に見ますと、前に
説明
をいたしました際の計算の基礎と
なつ
た率によ
つて
算出いたしました場合と、相当異
なつ
た
金額
と
なつ
た点もありまするので、この
機会
におきましてその結果を御
報告
上げる次第であります。何卒御了承をお願いいたす次第でございます。
西郷吉之助
44
○
西郷吉之助
君
只今
皇室経費に関する件につきまして大藏大臣より御
報告
を得たので、大体は了承いたしましたが、この問題は先般來本
予算委員会
において重要な
質疑
が交換されておりましたので、今御
報告
のように変更されましたにつきましては、直接の当事者であるところの宮内府長官の出席を求めて十分
質疑
をしたいと
考え
ておるのでありまするが、今日今御出席ないので、この問題は、直接の宮内府長官の出席を型めて、次会に讓
つて
頂きたい、さように
考え
ます。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
櫻内辰郎
45
○
委員長
(
櫻内辰郎
君)
只今
西郷
君の御動議がございましたが、その
通り
に取計
つて
差支ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
櫻内辰郎
46
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは引続き先程の
木村
君の
提案
に対しまして、お諮りをいたします。
ちよ
つと速記を止めて……。 〔速記中止〕
櫻内辰郎
47
○
委員長
(
櫻内辰郎
君) 速記を始めて…。それでは小
委員会
を設置するということにいたしまして、それぞれ手続を取
つて
、次会にお諮りをいたしますから、さよう御了承を願いたいと思います。それではこれで散会いたします。 午後四時四十三分散会 出席者は左の
通り
。
委員長
櫻内 辰郎君 理事
木村禧八郎
君
西郷吉之助
君 中西 功君
委員
大野 幸一君
岡田
宗司君 カニエ邦彦君 木下 源吾君 波多野 鼎君 村尾 重雄君
小野
光洋君 左藤 義詮君 寺尾 豊君 伊東 隆治君 稻垣平太郎君 木内 四郎君 小畑 哲夫君 飯田精太郎君 江熊 哲翁君 岡部 常君 岡本 愛祐君 奥 むめお君 河野 正夫君 高田 寛君 服部 教一君 姫井 伊介君 渡邊 甚吉君 池田 恒雄君 川上 嘉市君 藤田 芳雄君 國務大臣 大 藏 大 臣 栗栖 赳夫君
政府委員
宮内府次長 加藤 進君 宮内府事務官 (内藏頭) 塚越 虎男君 大藏政務次官 小坂善太郎君 大藏事務官 (主計局次長) 河野 一之君 大藏事務官 (
給與局長
) 今井 一男君