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1947-06-23 第1回国会 参議院 本会議 第6号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十二年六月二十三日(月曜日)    ○開 会 式  午前十時五十五分 参議院議長衆議院参議院の副議長、議員、内閣総理大臣その他の國務大臣最高裁判所長官事務代行者及び会計檢査院長式場に入り、所定位置に着いた。  次いで皇族式場に入り、所定位置に着かれた。  午前十一時一分 天皇陛下衆議院議長の前行で式場に出御、玉座に着かせられた。    〔諸員敬礼〕  午前十一時二分 衆議院議長松岡駒吉君は式場の中央に進み、次の式辞を述べた。    式 辞   本日は親しく 天皇陛下の臨幸を仰ぎ、第一回國会開会式を挙げるにあたり、衆議院および参議院を代表して、ここに所信を表明いたします。   そもそも、日本國憲法は、正義と人道との人類普遍の理念に立脚して、國民の総意を基調とし、人格の基本的権利を尊重して平和的文化的民主國家を建設し、もつて世界恒久平和の確立に寄與しようとする崇高な理想をもつものであります。   しかして、國会は、この日本國憲法により、國権最高機関となり、國の唯一立法機関なつたのであるから、國会使命はいよいよ重くかつ大きくなつたといわなければなりません。   されば、國民は十分にこれを理解し、これを尊重し、國会もまた、あくまで國民國会たる自覚を深め、國民の動向を正しくとらえ、その反映にいささかも欠けるところがあつてはなりません。   いまや、わが國の事態は極めて困難であります。しかしながら、平和を愛する諸國民の公正と信義に信頼して、國民が手をたずさえて起ち、みずから奮い、みずから励み、ひたすら危局突破に努めていることは、われわれの深く感激しているところであります。   ここに、われわれは國民とともに最善をつくして、その使命を完うし、もつて日本國の崇高な理想を達成しようとするものであります。  次いで侍従長勅語書天皇陛下に奉つた。    勅 語   本日、第一回國会開会式に臨み、全國民を代表する諸君と一堂に会することは、わたくしの深く喜びとするところである。   日本國憲法に明らかであるように、國会は、國権最高機関であり、國の唯一立法機関である。したがつて、わが國今後の発展の基礎は、一に國会の正しい運営に存する。   今や、わが國は、かつてない深刻な経済危機に直面している。この時に当り、われわれ日本國民が眞に一体となつて、この危機を克服し、民主主義に基く平和國家文化國家の建設に成功することを、切に望むものである。    〔諸員敬礼〕  衆議院議長は、御前に参進して、勅語書を拜受した。  天皇陛下は、参議院議長の前行で入御、次いで、皇族式場を出られた。  次いで諸員は式場を出た。    午前十一時十分式を終る