○
鈴木憲一君 例えば自由にこういう途だけ、
定時制の
高等學校を開くということだけにして置いて、あとは自由にして置きますと、丁度この時期の
青年というものは
就學に持
つて行くことが非常に困難じやないか、殊にここに問題になりますのは、
工場勞働青年というような者の
教育が非常に等閑に付される。而もここが我が國の今後の
思想建設のために非常な大きな線をなすものじやないかということが考えられますので、
豫算の面は一應とにかくとしまして、でき得れば、曾ての
補習學校などの例を引いては誠に情けないことになるけれども、
日本の
實情からして、
高等學校とは言うものの、やはり
地方々々その町村の現在ある小
學校及び
青年學校、
中等學校あたりの一部或いは或る寺院とかそういうものを利用して、そうしてとにかく
青年の
教育が村々町々で始められるということが非常に大事なのじやないかと思うのです。