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1947-10-01 第1回国会 参議院 文教委員会 第9号
公式Web版
会議録情報
0
付託事件
○
教員養成
の諸
学校
に
宗教講座
を
設置
することに関する
請願
(第一号) ○
新制中学校
の
経費
を
全額國庫負担
と することに関する
陳情
(第十一号) ○
日本國起上会設立
に関する
陳情
(第 十六号) ○
岐阜農林專門学校
を
農林大学
に
昇格
することに関する
陳情
(第二十号) ○
新制中学校
の
経費
を
全額國庫負担
と することに関する
陳情
(第二十五 号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第四十 一号) ○
勤労青年教育
の
定時制高等学校設置
に関する
請願
(第十二号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第四十 二号) ○
教科書
並びに
学校施設
に関する
陳情
(第四十三号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第五十 五号) ○
教科書
並びに
学校施設
に関する
陳情
(第五十六号) ○
公立学校
入
件費
を
全額國庫負担
にす ることに関する
陳情
(第六十五号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第七十 八号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第八十 二号) ○学用品に関する
陳情
(第八十七号) ○六・三
教育制度完全実施
に関する陳 情(第九十号) ○
新制中学校舍建築費國庫補助
に関す る
陳情
(第九十二号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第九十 四号) ○
教科書
並びに
学校施設
に関する
陳情
(第九十五号) ○
私立中学校
に対し
國庫補助金下附
に 関する
陳情
(第百号) ○
金沢
市に
官立北陸総合大学
を
設置
す ることに関する
請願
(第三十三号) ○
教科書
並びに
学校施設
に関する
陳情
(第百六号) ○
教科書
並びに
学校施設
に関する
陳情
(第百八号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第百十 二号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第百十 七号) ○
教科書
並びに
学校施設
に関する
陳情
(第百二十号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第百二 十五号) ○
教科書
並びに
学校施設
に関する
陳情
(第百二十六号) ○
教科書
並びに
学校施設
に関する
陳情
(第百二十九号) ○
教科書
並びに
学校施設
に関する
陳情
(第百三十四号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第百四 十一号) ○
金沢
市に
総合大学設置
に関する
陳情
(第百四十六号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第百五 十八号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第百六 十号) ○
熊本
市に
綜合大学設置
に関する
請願
(第八十六号) ○
新制高等学校実施促進
に関する
陳情
(第百六十一号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第百九 十一号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第二百 十五号) ○
戰災学校復旧資材
の配給に関する陳 情(第二百十九号) ○
盲教育義務制
の
実施
に関する
陳情
(第二百二十一号) ○六・三
制教育制度
の
完全実施
に関す る
陳情
(第二百二十三号) ○
ローマ字教育
に関する
請願
(第百六 号) ○
科学勳章制定
に関する
請願
(第百十 七号) ○
ローマ字教育
に関する
請願
(第百四 十一号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第二百 二十四号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第二百 四十七号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第百五 十五号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第百五 十六号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第百六 十号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第百七 十四号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第百七 十五号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第百九 十号) ○
山陰大学設置
に関する
陳情
(第二百 六十号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第二百 六十九号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第百九 十三号) ○
熊本藥学專門学校
の復興に関する請 願(第百九十七号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 五号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 十四号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 十六号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 十八号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 二十一号) ○六・三
教育制度
の
完全実施
に関する
陳情
(第三百十一号) ○
京都工業專門学校
を
工藝大学
に
昇格
することに関する
陳情
(第三百二十 二号) ○六・三
教育制度
の
費用
を
全額國庫負
担とすることに関する
陳情
(第三百 三十九号) ○
佐賀縣
に
学藝大学
を
設置
することに 関する
陳情
(第三百五十三号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 三十五号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 三十八号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 四十一号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 四十三号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 五十号) ○
秋田鉱山專門学校
の
大学昇格
に関す る
請願
(第二百五十四号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第二百 五 十八号) ○
濱松工業大学設置
に関する
請願
(第 二百六十号)
—————————————
昭和二十二年十月一日(水曜日) 午後二時二十七分開会
—————————————
本日の
会議
に付した
事件
○
秋田絋山專門学校
の
大学昇格
に関す る
請願
(第二百五十四号) ○
熊本
市に
綜合大学設置
に関する
請願
(第八十六号) ○六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負
担とすることに関する
請願
(第百五 十五号)(第百五十六号)(第百六 十号)(第百七十四号)(第百七十 五号)(第百九十号)(第百九十三 号)(第二百五号)(第二百十四 号)(第二百十六号)(第二百十八 号)(第二百二十一号)(第二百三 十五号)(第二百三十八号)(第二 百四十一号)(第二百四十三号) (第二百五十号)(第二百五十八 号)
—————————————
田中耕太郎
1
○
委員長
(
田中耕太郎
君) それでは第九回
文教委員会
を開催いたします。先ず
請願
の
順序
に從いまして、
熊本
市に
綜合大学設置
に関する
請願
がございますが、これは
紹介議員
の
田方進
君が郷里に帰
つて
おられますので、
内村清次
君にお願いしたいと思います……。実は連絡を取ることにな
つて
おりますが、見えませんから、
順序
を変更いたしまして、第三の
請願
、二百五十四号の
秋田絋山專門学校
の
大学昇格
に関する
請願
、
紹介議員
の
石川
準吉君に御
説明
をお願いいたします。
石川準吉
2
○
委員外議員
(
石川
準吉君) 今回
請願
として御紹介申上げました
秋田絋山專門学校
の
大学昇格
の問題につきまして、
簡單
に御
説明
申上げたいと思います。 御
承知
のように、
秋田絋山專門学校
は
明治
四十三年に
創立
されまして、現在までに既に四千名有余の優秀な
技術者
を出しておるのでありまして、これが
日本
の國内は勿論でありますが、
戰前或い
は戰時中におきましては遠く海外にまでその足跡を及ぼしておるのであります。而してこの
專門学校
は
創立
のとき既に
單科大学
というものを予想して作られたような経歴があるのでございます。歴代の
校長
は、鋭意その
大学
の
準備
といたしまして、
内容
、
設備
の
充実
をはか
つて
おりまして、現在の
絋山專門学校
としては、恐らく
東洋隨一
の
設備
と研究の
抱負
を持
つて
おる
といつて
も、敢えて過言でないのでありまして、これは皆樣も既に御
承知
のことと思うのであります。でありますので、今回
学制改革
によりまして新らしく
昇格
問題を起したのではありませんで、多少從來の
経過
を申上げますと、
明治
四十年頃から我が國の絋業の発達に非常に留意されました
文部当局
におきましては、どうしても絋山の採絋
技術
を習得すべき
專門学校
を作らなければならんというようなところからいたしまして、その当時の
文相
である
牧野申顯
氏が主となりまして、
創立委員
といたしまして当時の
文部次官眞野文二
氏を始めとして、的場中氏、
俵國
一氏、
渡邊俊雄
氏の四名の方々が
設立関係者
として任命され、又
大学
の
設計顧問
といたしましては、
和田維四郎
、
渡邊俊雄
、
小花冬吉
の三氏に委託されたわけであります。而して範は、
將來單科大学
という
内容
の
抱負
を持
つて
お
つた関係
からいたしまして、ドイツの
絋山大学
の範をとりまして、
設計
及び
内容
の
充実
をはかることにしたようであります。そういうような
関係
がありますが、当時まだ
單科大学
の
制度
がなか
つたの
で、その
意味合
からしまして、
將來單科大学
の
制度
ができたならば
大学
になる
可能性
のものとして指定されてお
つた
ような
経過
があ
つた
ようであります。 そういう
関係
からいたしまして、
大正
三年の
山本内閣
のときにおいて、最早
設備
も
相当
に
充実
しまして、
大学
としてもなんらの遜色もないという
意味合
からしまして、
大学昇格
の問題も
相当
いろいろ交渉されたのでありますが、その当時は御
承知
のように非常な
國家財政
の
窮乏時代
でありまして、又
延期
に
なつ
たわけであります。その後
大正
九年の
中橋文相
のときにおいて、
秋田絋專
の
昇格
問題は、当時漸く
單科大学
の機運が熟したときでございますので、第一次
計画
の劈頭に取上げられてお
つたの
であります。ところがその当時において
東京
の藏前
高工
、
東京高等師範
、廣島
高等師範
、又は大阪の
高工
というような、いわゆる大都市における
專門学校
の
昇格運動
が猛然と起
つた
ために、遥か
田舍
にありますところの
絋山專門学校
の
昇格
は、それによ
つて
揉み消された恰好になりまして、当時の
校長
は非常に憤慨されておることもよく聞いておるのでありますが、そういう
経過
を辿
つたの
であります。ともかく
中橋文相
に対して、そういう
事情
から、
大正
十一年には、
單科大学
にしようという公約まで取
つて
お
つたの
であります。併しながらその後、
内閣
の更迭、いろいろの
事情
により、遂に延び延びにな
つて
今日に及んでおるのであります。 私が申すまでもなく、現在我が
國経済再建
のためには、一塊の石炭、一滴の
石油
、或いは一片の鉄鋼も必要であることは申す迄もありません。然るに各縣に比較して最も
絋山資源
に富んでおり、
石油
、
鉄絋
、又最近粘
結炭
の発見されました
秋田縣
にあります
絋山專門学校
が、先ほど申上げましたいろいろな点から、
設備
その他
充実
しておりまして、これに研究所を附設し、
大学
とすることは極めて容易であります。而して
國内資源
として乏しい
絋工資源
を掘る。
最高專門学
府としては、
財政
上の観点もありますけれども、これは
決定版
として、是非お願い申上げたいと思
つて
おる次第であります。 なお現
校長池田
氏は御
承知
の
通り
、
技術
、
人格共
に、
大学
の
統率者
として、極めて立派な人でありますので、この
校長
の下に職員、学生が一体となりまして、
昇格
の
準備
をしておるわけであります。又地元の
縣民
におきましても、全
縣民
が
昇格
に対しまして非常な熱望を以て、あらゆる援助をすることを誓
つて
おるわけであります。かような情勢にありまするので、何とぞ本
委員会
におきましては、
秋田絋山專門学校
の特殊の
復歴
と
特殊性
に鑑みまして、
目的達成
に何分の御援助あらんことを切にお願い申上げまして、
簡單
でございますが、
説明
を終りたいと思います。
田中耕太郎
3
○
委員長
(
田中耕太郎
君)
只今石川
準吉君から、
縷々学校
の沿革又
昇格運動
は今日始ま
つた
ものではない。ずつと前から
昇格
の必要を一般に認めて
参つて
お
つた
というような、くわしい御
説明
がありました。ところでこの最近起
つて
参りました
專門学校
の
大学昇格
問題と、実質においては違うものもあるのでございますが、やはり形式的の点から見ますると、或いは
先例
に
從つて
一應こちらで
処理
す
ベきもの
ではないかというようにも考えられます。さような点につきはして、又実質問題につきましても、
文部当局
の方もおられますから、御質問、御
意見
をおつしや
つて
頂きたい。
河野正夫
4
○
河野正夫
君
昇格
といいますか、
新制大学
の
請願
はこれだけでございますか。
田中耕太郎
5
○
委員長
(
田中耕太郎
君) まだございます。今見えることにな
つて
おるのが
熊本
、もう一件
濱松
高專の
昇格
……
河野正夫
6
○
河野正夫
君 一
應説明
を承
つて
、
あと
で
処理方法
は一括して議題に供されたら、いかがかと思います。
田中耕太郎
7
○
委員長
(
田中耕太郎
君) 実は揃われるのを待
つて
いると時間の空費になりますので、
一つ先例
ができれば、
あと
はそれに
從つて
処理
できるかと思いまして……
河野正夫
8
○
河野正夫
君 申上げますが、これは八月二十二日の
文教委員会
で
岐阜農林專門学校
の
大学昇格
の
請願
について一應の
決定
を見ておるのがあるのであります。
從つて
改めてこれを当
委員会
に付託するということを止めて、あの際の
処置方法
に
從つて決定
をしたらいかがかと思います。言い換えますと、
議員
の折角の
請願
ではありまするが、これは討論を省略いたしまして、
議院
の
会議
に付しないで
決定
にする。但し
文政当局
に対しては、しかるべく
個々
の
官立学校
の
内容
の調査を行な
つて
、
内容
の当然
昇格
に適し、しかもこの
大学設置委員会
の議を経てしかる
ベきもの
は
昇格
をさせる。こういう
方向
にや
つて
貰いたいということを内面的に
文政当局
に通達するという
程度
でいかがであるかと思います。
田中耕太郎
9
○
委員長
(
田中耕太郎
君)
河野
君の御
意見
の御開陳でありましたが、いかがでしようか。
柏木庫治
10
○
柏木庫治
君 ちよつと
河野
さん、今のはこちらで採択をしないで
文政当局
で、
個々
におやりに
なつ
たらと、こういう結論でありますか。
河野正夫
11
○
河野正夫
君 ここに文書は今持
つて
おりませんが、要するに
文政当局
には、これは
議院
としてではなく、当
文教委員会
としての
希望意見
を通達する。それは結局
大学昇格運動
というようなものが徒らに起されることは好ましくない。一体それは
官立
に関する限り、大きな
國家計画
に基いて当然そこに或る
基準
が定められる。地域的にも
國土計画
なんかと睨み合せて民主的に
決定
されることがいい。そういう
方向
の
施設
をすることが必要なのであ
つて
、
個々
の問題はその枠内において
決定
さるべきである。
從つて昇格運動
のようなものは余り行われないように各
高等專門学校
には通達相成りたいという
希望意見
が出て、この
希望意見
を
文部当局
に傳える
程度
であると私は記憶しております。
田中耕太郎
12
○
委員長
(
田中耕太郎
君) その点につきまして、今
文部省
でどの
程度
まで
設立基準
というものが
決定
されておるかということにつきまして、
文部当局
が出席されておりますから、一
應説明
を求めたらいかがかと思います。
米原穰
13
○
説明員
(
米原穰
君)
大学設置
の
基準
は、
最初文部省
で
大学設置基準設定協議会
というものを作りまして、各
官公私立
の
大学
から代表を出しまして、それに
文部省
の
関係者
も集まりまして
基準
の
設定
を急いだのであります。昨年からや
つて
、最近に至りましてほぼこの
大学設置
の
基準
ができておるのでありますが、
関係方面
からの忠言によりまして、
米國式
と申しますか、
文部省
が
最初
に主宰することなしに既設の
大学
が
中心
になりまして
大学基準協議会
というアソシエイシヨンを設けまして、この
基準協議会
において更に細かく
基準
を研究し、
設定
して行くということになりまして、殆ど
基準
ができるようにな
つて
おります。恐らくここ一二ケ月の中に
基準
が完成いたしましたならば、これを公表するようなことになるかと存じております。
大学設置委員会
の方は、これは
学校教育法
第六十條にありますように法的な
委員会
でございまして、
目下官制
の制定を急いでおりまして、恐らくこれも今年一杯にはその
委員会
が成立し、発足するようになるのではないかと感じております。
簡單
でございますがこれでお答えといたします。
田中耕太郎
14
○
委員長
(
田中耕太郎
君)
只今
のような次第でありまして、
本件
の
処理
はいかがでございましようか。
河野委員
の提案されましたように決することに……前例に
從つて
処理
することといたしたいと思いますが、いかがでありますか。
田中耕太郎
15
○
委員長
(
田中耕太郎
君) それじやさように取計うことにいたします。 次に
請願
第八十六号、
熊本
市に
綜合大学設置
に関する
請願
、
内村清次
君が
紹介議員
にな
つておいで
になりますので、御
説明
をお願いいたします。
内村清次
16
○
委員外議員
(
内村清次
君)
紹介議員
の
内村
でございます。
熊本
市に
綜合大学
を
設置
しますることに関しての
請願
につきまして、その趣旨を申述べます。新
学制
が
実施
せられますに当りまして、
教育
の
機会均等
は必然的に
学校
の
地方分散
を招來しまして、
國民文化
の昂揚は勿論、
学問
の権威の尊重となりましたことは、誠に慶賀に堪えないところであります。思いまするに、眞の
文化國家
の
建設
は、高度の
科学技術
の薀奥を攻究する
最高学府
の力によ
つて
、最もよく合理的に推進せられるものであることは申すまでもないと存じます。ところが北九州にはすでに福岡に
綜合大学
が
設置
せられまして、着々として
文化
の
建設
に実績を挙げておるのでありまするが、
將來日本
の
建設
に最も重大なる責務に任ずべき土地であります
南九州
におきましては、まだその
施設
はないのであります。地方的に又
國家
の
文化
の配置の上から見ましても、甚だ遺憾に存じておる次第であります。我が
熊本
はあらゆる角度から見まして、又特に
終戰後
の交通、運輸、食糧、
住宅等
の状況に徴しましても、
自他共
に許す
文化
、
経済
の
一大中心地
でありまして、
綜合大学建設
には最適の
立地條件
を具備しておると信ずるものであります。
明治
の
文化
の根源は、
熊本縣出身
の
元田永孚
、
井上毅
両先輩その他によりまして、七十年
文化
の基を樹てまして、
明治文化
の
中心人物
を輩出いたしました。歴史的事実と、
文化的傳統
を背景としました
教育縣
であることは、夙に世人のこれを
認むるところであります
。かの
尨大
なる第五
高等学校
の敷地は、その
創設
当時すでに將來の
綜合大学
を目標とせられたのでありますが、加うるに
熊本医科大学
、
熊本工業專門学校
、
熊本薬学專門学校
、
熊本師範学校
、
熊本女子專門学校
、
熊本語学專門学校等
の
官公私立
の
高等学術
の諸
施設
は、早くから整備されておりまして、
文化
の進展に多大の貢献をなして参
つたの
であります。これらの
施設
を打
つて
一丸といたしまして、一大
綜合大学
たらしめまして、
最高
の
文化
と、
学問
の殿堂を築きますことは、誠に
縣民多年
の宿望でありまして、殊に
新生平和日本
に許されました唯一の進路が
教育
、
学問
、
産業
の興隆に向けらるべき今日におきまして、
熊本縣
の
綜合大学
問題は歴史的でありまして、又現実的、必然的の要請と相成
つて
おるのであります。この
建設
が
実現
されましたならば、
南九州
一円の
地方民
は高度の
文化
と
学問
の
恩惠
に浴することができまして、その精神的收穫は固より、又
地方産業
はよくその理論的、
科学的基礎付け
を得まして、ここに飛躍的高度の発展をなすことは期して待つべきであると信ずる次第であります。我らはかかる見地に立ちまして、本問題は
再建日本
に現状から見まして須臾も逡巡を許さず、早く
國立綜合大学
のため、たとえ
相当
の
犠牲
を要しましても敢然これを克服しまして、
挙縣一体
とな
つて
これが
実現
に全力を傾注したいと非常なる
熱意
を示しておるのであります。すでに
熊本縣会
におきましては
全会一致
を以ちまして
綜合大学建設
の
建議案
を可決いたしますし、又
熊本縣
の各界を網羅する
綜合大学創設期成会
が結成せられまして、今や
綜合大学
に対するところの
縣民
の
熱意
は
昂つて
、総意は一致しておるのであります。私共は新
学制実施
という劃期的一大好機に遭遇いたしまして、
文化國家建設
の聖火の中に、
熊本縣
が
綜合大学設置
のために非常なる努力と
犠牲
とを惜しまない決意を、本
委員会
の諸賢に愬えまして、その速かなる
実現
に対しまして格段の御盡力の程を切に希望する次第であります。
田中耕太郎
17
○
委員長
(
田中耕太郎
君)
本件
につきましては、
只今秋田鉱山專門学校
の
大学昇格
に関する
請願
につきまして、本
委員会
の
処理
が決ま
つた
わけでございますが、同樣に
処理
することにいたしたら如何かと思いますが。
田中耕太郎
18
○
委員長
(
田中耕太郎
君) 御
異議
がありませんければ、さように決します。 尚
議事日程
の中に入
つて
おりますが、同様の問題で
濱松工業大学設置
に関する
請願
があります。これは
紹介議員
の
川上嘉
市君が、今捜しておりますけれども、お見えにならないものですから次回に……やはり一
應紹介議員
の方の
説明
を
伺つた
後でなければ、形式的にも
処理
するわけに参りませんから、次回に
延期
ということにいたしたいと思います。 それから尚
議事日程
の中で、六・三
教育制度
の
経費
を
全額國庫負担
とすることに関する
請願
、これは
請願番号
が百五十五、百五十六、大分続いておりまして合計十八件公報に載
つて
おります。これは御
承知
のように、九月十八日の本
会議
ですでに報告並びに可決済でございまして、これも同樣に取扱うことにつきまして御
異議
はありませんか。
田中耕太郎
19
○
委員長
(
田中耕太郎
君) それではさように取計らうことにいたします。今日は
議事日程
はこれで終了いたしました。
委員会
を閉会いたしまして御
異議
ありませんか。
田中耕太郎
20
○
委員長
(
田中耕太郎
君) それでは
委員会
としては閉じることにいたします。 午後二時五十五分散会
出席者
は左の
通り
。
委員長
田中耕太郎
君 理事 松野 喜内君
柏木
庫治
君
委員
梅津 錦一君 小泉 秀吉君
左藤
義詮君 仲子 隆君 安部 定君 梅原
眞隆
君
河野
正夫
君 鈴木 憲一君 矢野
酉雄
君 羽仁 五郎君
委員外議員
石川
準吉君
内村
清次
君
説明員
文部事務官
(
学校教育局專
門教育課長
) 米原 穰君