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委員長(楠見
義男君)
ちよつと今の羽生さんの問題に關聯して
委員長から、實は最後に總括的にお
聽きしても、本日恐らく
部長或いは政務次官から御返事は頂けないと思いますので、
農林大臣から安本長官に御相談の結果
意見を別の機會に伺いたい、こういうことで聞いておつた問題があるのですが、
ちようど今羽生さんの御
質問に
なつた問題、それから先程山崎さん、
岡村さん、木下さん、それから板野さんが特にその問題について
中心にお衝きにな
つて御
質問にな
つたのですが、結局滿足せらるべき囘答を得られなか
つたのです。ということはこれは
委員長としてはつきりさして置きたいと思うことは、恐らくこういう點だろうと思うのです。それは先般
農林大臣は、麥と馬鈴薯の
價格決定のときには、すでに豫想
米價というものが決ま
つておつたと、これは先程
物價廳第二
部長から御
説明に
なつたああいう經路で決まつたものだろうと思います。その豫想
米價というものが決ま
つておると、併しその後の
物價の昂騰
事情によ
つて考えると、相當現在の
米價から大幅に、現在の
米價というのはその豫想
米價のことだろうと思うのでありますが、大幅に上げねばならんと
考えておると、こういうことをお述べにな
つたのです。そこで昨日も問題は、例えば
供出について各
委員から良い案があつたら聞かして貰いたいというときに、
岡村さんから、適正な
價格でさえあれば農民は喜んで米を出すと、それ以外のことは何も要らんと、こういうような御議論もあつたくらいなのでありますが、そこで問題は、その豫想
米價というものから上るかどうかということについて皆さん關心を持
つてお聞きにな
つておることだろうと思うのであります。ところが一方同じ
政府内でありますけれども、
經濟安定本部を
中心にしておる綜合
物價體系、これはまあ
經濟安定本部
中心というよりも現在の
内閣の案なんですが、綜合
物價體系については、その綜合
物價體系を維持するのに
政府は最善の努力を拂うと、こういうことを機會あることに言われておるのであります。そうな
つて來ると、豫想
米價というものについては、細かい點は先程來第二
部長から
お話がありましたように、技術的には更に檢討をするにしても、大筋についてはそれを維持することに最善の努力を拂う、一方の方では、それでは到底現在の
事情に合わないということから、もやもやしておるために、板野さんの御
質問になり、或は山崎さんの御
質問になり、
岡村さんの御
意見なり御
質問、又最後に羽生さんの御
質問に
なつたと思うのであります。その點は農林省、それから
物價廳、兩大臣によく御傳えを
願つて、それらの點ははつきりとせられて置く必要があるのではないか。又先程來の
物價廳からの御
説明によると、
價格の點として
報奬金制度その他において
考えられるような口吻のようにも窺われたのですが、果してそういうことなのか、或は
農林大臣が言われておるように、
價格改定ということで行かれるのか、そこら邊が、これは恐らく今御相談せられても結論は得んと思いますから、これは
委員長から御兩人にお願いするのでありますが、その邊よく御相談にな
つてはつきりしたところをお決め置きを願いたい。又今佐々木
委員から御提案になりましたたように、
米價の問題は集荷對策その他のこれからの問題に關しましても
中心の大きな問題だろうと思ひますから、更に別の機會に掘下げて檢討したいと思ひますが、本日は午前は
米價の問題についてはこの
程度で一應打切りたいと思いますが、いかがでありましようか。