○
政府委員(山根東明君) いろいろ
お話の点につきまして、商工省御当局からお答がありました。正しくその通りの実情でありまして、何しろ非常に窮屈な
食糧事情でありますために、いろいろ何と申しますか、御不便をお掛けしておる
ような実情であることは十分
承知しておるのであります。実は御
承知の
ように十一月から
日本の食料年度が新らしい
食糧年度に入つたわけであります。まあ新年度発足に当りまして、
食糧の年間の需給の見通しを安定本部を中心といたしまして、目下立てつつあるわけでありまして、その際特に勞務加配をどうするかという根本の大きな問題があるわけでありまして、大体
政府としての考え方の根本は、今日でありましたか、安本から新聞にも発表されました
ようなことで、生活物資の綜合需給
計画方針というものが決
つておるわけでありますが、その中にも書いてあります
ように、勞務加配につきましても、当初はこれは実はできるだけ
事情の許す限り勞務加配も殖やして行きたいという
ような氣持だけは持
つておつたのでありますが、來年の
食糧の輸入の
状況の見通しが必らずしも樂観を許さない
ような実情にあるわけでありまして、目下のところの考え方としましては、來年の勞務加配につきましては、まあ言わば現状と申しますが、現在の勞務加配の業種なり数量が一應決定いたしておるのでありますが、それをとにかく割らない。新規に数量を殖やし、業種を殖やすことは目下のところは見通しが立ち兼ねる実情にあるのであります。業種問の言わばアンバランスと申しますかの問題も、実なはきしにもあらずかと思うのでありまして、
事情が許せば、最初申しました
ように、この際根本的に再檢討をいたしたかつたわけでありますが、
事情が許しませんために、目下のところではそういう実情にな
つておるのであります。ただ從來定められました業種につきまして、人員の過不足と申しますか、年度の当初にありましたデーターに基きまして、年間をぶつ通して來た。或る業種は最初一千人であつた場合には、年間その一千人ということでぶつ通して來た。恐らく從業員が
相当殖えたであろう場合も、それでや
つて來たという
ような過去一年の実績を振返
つて見ますと、そういう
ような実情にあたつわけでありまして、そういう
関係で実は
只今群馬縣の例をお取りになりました
ように、縣自体が決められた加配米もちつとも呉れない。こういう事態が実はそういう
関係からも起きて來た
ような
事情にあるのでありましてせめて、この点位は、私共現実に日々業種によ
つては増員する人員をありの儘の姿で掴みたいという
ような氣持を持
つておるわけでありまして、現実的にはせめて一年三囘か四囘位に
期間を區切りまして、この人員を一つ洗
つて行く。そうしてまあ少くとも決めます枠だけは実体と余り懸け離れないものにいたして行きたい。実はまあ改善と申しますか、か
ような
程度の氣持は持
つておるわけであります。新らしい勞務加配を最後的な決定を得ますには、
なほ数日を要するわけでありまして、今日も実は私も、細かい御指摘の
ような事例を或いは
承知しておるかも知れないと思われる
ような係りの者も連れて参りたいと思つたのでありますが、そのことのために
会議をいたしておる
ようなわけで、これは近く具体的な細目が決まることと思うのであります。そういたしますと、新年度の新らしい方針に基く勞務加配は、十一月は從來の
ような状態で續けざるを得ないわけでありますが、來月位から少くとも新らしい氣分で勞務加配の政策が発足して行くという
ようにお考えにな
つていいのではないかと考えております。と同時に、言わば端境期を脱しまして、出廻期に向いますという
ような
状況もありまして、群馬縣の例について御指摘になりました
ような、さ
ような極端な事例は、これは今後は見ないで済むのでないか。か
ように考えておるわけであります。それから
電氣事業についても
政府が直配したらどうか。こういう
ような御希望の
ようでありますが、これも商工省の方から御答弁があつた
ようでありますが、直配いたしております業種は実は
石炭以下極く僅かでありまして、これも縣に枠を與えまして、縣から配給いたします実情が実はまあ余り円滑に行
つていないために、止むを得ず特に緊要なものに対しては
政府が直配するという建前を取
つて來わけでありまして、併しとにかく縣に委せます操作が從來の
ようであ
つてはいけないということは、私共十分
承知しておるわけでありまして、今後はさ
ようなことのない
ように期して行きたいという前提の下においての考え方としては、むしろ今まで直配しておる部分も一隈に縣に委す。こういう
方向に考え方としては考えておるわけであります。そういう
ような
意味合から、新らしく
政府直配業種を殖やすという
方法でなく、でき得べくんば從來
政府が直配しておりました業種に対しても、その他の業種と同じ
ように府縣に委してや
つて行く。そうしてそれを所定の通りできるだけ確保して行く。か
ような考え方で進んで行きたい位の考えを持
つておるわけであります。直ちに
電氣事業を直配にいたしますということは、これは私共として
只今考えていないものであります。