○
説明員(
高井亮太郎君)
關東配電の
社長の
高井でございます。只今
日發の副
總裁からしていろいろ
お話がございまして、大分似通
つた所もあるのでありますが、
配電側を主といたしまして、特に
關東配電の實例を上げるというようなやり方におきまして、極く最近の
電力需給の趨勢、それから今期間、四月から始ま
つております今期間において
電力制限というのはどの
程度にや
つたか。それから大體今非常な
電力飢饉の状態に入
つております。この盛夏、この夏の
渇水の
状況、それからそれならこの冬一番
電氣に向
つて惡い時期でありますが、この冬は大體どういうふうになりそうか。それに對してどういうことを考えておるのであるかということ、それからそれに附隨しまして
燃料との
關係を特に申上げまして、結局今ではこういうようなことが大變苦しいし、支障にな
つております。我々としても努力いたしますが、よろしくお願いいたしたいというような順序で、簡單に御
説明を申上げたいと存じます。
關東配電の實例におきまして、一番、半期なり、
年度を通じまして
電氣が餘計使われましたのは、
戰爭中では
昭和十八
年度でありましたが、これは段々といろいろな破壊に伴いまして、
需給が減
つて參りまして、二十年八月、二十年九月、終戰の直後では
昭和十八年の三分の一ぐらいに減少してしまいました。ところがその後
燃料の不足が最大の
原因ではありまするが、
需要電力がどんどん増加いたしまして、最大
電力は
昭和二十一年十二月に、二十年九月の約三・一倍になり、更に二十二年六月に三・三倍ぐらいに増加したのであります。二十二
年度では
昭和十八
年度の
需要を上廻
つているという
状況であります。先程副
總裁から
發電所も古くなり、
石炭はなく、發電が非常に困難な状態であるといわれましたが、それは實際でありますけれども、幸いに
水力發電力というものは殆ど
爆撃なしに殘
つてお
つたという
状況と、今
年度あたり、昨
年度の末からでありますが、昨
年度の秋からですが、割合に雨の状態が全般としてはよか
つたという
状況、そうしてとにもかくにもできるだけの發電全能力を擧げたということに伴いまして、少くとも
關東配電の區域に對しましては十八
年度戰爭中總力を擧げました
供給キロワツトアワーよりも大きな
電力量を二十一
年度の下期にしろ、二十二年の上期にしろ
供給いたしておるのであります。試みに十八
年度の四、五、六、七月と、この四ヶ月と、二十二
年度の四、五、六、七、最近の四ヶ月の
關東配電の
供給といいますか。
供給というのは實は
日本發送電から大
部分は受電し、小さい
發電力は自分で持
つておりますから、それを加えたもの、
日本發送電から大
部分を受電いたし、大
部分とい
つて八十五%ぐらいです。後は自分の小さな
發電所を加えたもの、その發受電
電力量におきましても、十八
年度の四、五、六、七月に比較して、今年の四、五、六、七月は二割強、二割三分ぐらいの増加
供給をいたしております。十九億八百萬
キロワツトアワーに對して、本
年度は二十三億五千五百萬、そういうような
状況でありまして、假りに昨年の、これから先は分りませんから昨年の八月から今年の七月までという一ヶ年をとりまして、昨年の八月から今年の七月の終までという一ヶ年の總發受電
電力量は六十三億一千四百萬なのに、十八
年度、即ち十八年の四月から十九年の三月までの
戰爭中の最盛期の
電力量は五十七億七千三百萬というわけでありまして、約一割、
供給の總量において増加している。これは雨の
工合にもよるのであります。とにかく他の産業におきましては、
生産量ががた落ちにな
つておりますが、急増はいたしておりませんけれども、地域の
關係も、或は關東は
水力の近いという點もありますが、このような
状況でありまして、とにかく
戰爭中の總力を擧げた時よりも以上な
電氣を最近一年ぐらいは
供給申上げておるという
状況であります。そこで二十一
年度の冬、この間の冬であります。これは今申上げたように、
水力發電が割合に好調であ
つた。それで
電力制限は約二十%をいたしたという結果にな
つております。又今年の四、五、六これは又やはり非常な豐水でありまして、六月におきましては、平年に比較して約百十%あ
つたという状態でありましたが、この期間は大體
電力制限という程のことなく、やや
需給は充たしているという状態でありました。このような状態に對しまする
電源増強方面では、今
進藤さんの言われましたように、
日發で五ヶ年で五六十
萬キロ開發するということでありますが、
配電會社におきましても小さくはございますが、水車發電機の修理をやるとか、水路を直すとか、これは非常な努力をいたしまして、僅かなものを集めまして、二十一
年度は十ヶ所で千七百五十キロワット、これは小さなものでありますが、二十二
年度は三十五ヶ所四千三百五十二キロワツト増加する計畫を實行している。これは僅かではありますけれども、
電源の積極的
方面に向
つてもできるだけの努力はいたしているという
状況であります。
そこで今期間、この四月からの
電力制限の實情でありますが、これは前に申上げましたように、今年の四、五、六月というものは極めて豐水でありました。併しながらその
需要というものは昨年の約三割
程度も要求せられるという状態でありましたが、常時用の
電力は全面的に
供給いたしましたけれども、鹽を作る
電氣製鹽とか、
電氣ボイラー、
石炭不足に對應する
電氣ボイラー、これに對しては、全然
制限なしに
供給するということは勿論できませんでした。四月から五月の中旬までは試驗用というので二三
萬キロワツト
程度供給いたしました。五月の十五日、これは全體的の趨勢から、
工場に對して週一日の指定休電を設定いたしまして、その結果製鹽、ボイラー等にも六七
萬キロワツトを晝間に限
つて供給したという事實がございます。要するに製鹽、ボイラーというようなものに對しては全面的の
供給は、この豐水期でもできなか
つたと、そういうわけであります。これらがどうしてこういう状態にな
つたかということについては、
進藤さんも言われたのでありますが、例えば十九年の二月、これは
戰爭中の非常に
電力を要望せられた時でありますが、
電燈、これに
電熱が僅か入
つておりますが、それが全
需要の十五%で、
電力というものが八十五%も入
つていたので、それが二十二年の二月においてはどういう分布にな
つておるかと申しますと、
關東配電の例によりますと、要確保
電力、これは進駐軍、通信、水道であるとかいう
是非とも確保しなければならぬ
電力、これは二十%、初めから取り除けて確保しなければならぬものが二十%、
電燈が十六%、
電熱が三十二%、元は言うに足らないパーセントでした
電熱が、三十二%、
電熱の中にも幾分産業用のものもありますけれども、とにかく産業
復興に要
つた電力は全體の三十二%であるというような
状況でありまして、而かも絶對量は
戰爭中の最大限要求せられたときよりも多いという
状況であります。そこで二十三年の二月という一番
電氣の窮屈のときの豫想がここにあるのでありますが、二十三年の二月というものに對して恐らく要確保
電力というものは全部のうちの三十二%
程度、
電燈が二十%
程度、
電熱が十七%
程度、
電力が三十一%
程度になろう。そうして
電氣キロワツトアワーが三億七千百
キロワツトアワーぐらいどうやら
供給できるであろうという豫想があるのであります。それに對して
需要はどのぐらいあるであろうかということを考えますと、これはパーセンテージは今申上げましたように少しずれますが、全部で四億八千
キロワツトアワーはある。四億八千
キロワツトアワーはあるであろうが、三億七千
キロワツトアワーぐらいしかあるまいというような、これはいろいろの推定による數でありますが、そうい
つた状態で非常に數字が殖えておりますというこによりまして、こういう
一般の
需要にな
つておるというわけであります。それで四、五、六の模樣を申上げたのでありますが、唯本洲中央部の自然流量
出力が減退しまして、六月下旬に最豐水時の八十%、これは本洲中央部にも繋
つておりますから、
日發の自然流量
出力で一番下
つたところで二百九十
萬キロワツトが二百四十
萬キロワツトまで下りまして、そこで
關東配電といたしましても、全部に亙りまして一週二日の指定休電日を六月二十八日から實施いたしたのであります。これは普通の
工場、
家庭等を含めまして……、ところが更に堀々流量が減りまして、八月に入りましてからは十八日から更に一週間三日の指定休電日制を實施しなければならなくな
つた。こういう窮境になりまして、今日におきまして
日發の
關東配電に對する
割當は六十二
萬キロということになりまして、非常な最近のレコード的に減
つて參りまして、サイクルも四十八サイクルを割りそうである。實は御
承知の通りでもありましようが、本年進駐軍の要望がありまして、前程サイクルをだらだらに下げるということは絶對に不可能にな
つたのであります。少くとも四十八・五以上というような約束がしてあるようでありますが、四十八を割るということはこれは占領治下における
電力給供状態に非常に惡い影響を及ぼすということを覺悟しておりますから、今日は官廳
方面にも連絡いたしまして専用線で行
つております相當重要な
工場に交渉して、納得ずくで以て
電力を減らすために危險がない、又非常なる事態のないというところには送電を停止するなり、使用を
制限をして貰らいたいということを今朝からそれに奔走いたしておるような窮境になりました。だがこれは非常な
渇水期の又その一番ボツトムと考えております。九月の末には少くとも雨が降りましようし、もう少しで降りそうなところであります。
電氣としては非常によく使
つて來たて思いますが、今日の状態は非常に惡い状態であります。それで
東京都を除きましてこの状態をどういうように實際處理しているかといいますと、
東京都はどうも間に合いませんのと、非常に旺盛なところでありますので、これを除きまして、各地方の縣民の方の要望もありまして、自主的に
制限をする。お産もあり急病人もあるのに
電氣も來ていない。こういう非文明なことはないじやないかというのですが、いつもこれを放任して置きますと、四十七になり、六になる、これは却
つて非常に惡い事態を惹起いたしますので、涙をふる
つて制限して行かなければならん。それにいたしましても地方の縣におきましては、割によく
電力の
割當による自主的
制限というものが實行されまして、
關係者が集りまして非常に大切な
需要というものを分けまして、大體自主的にや
つておる
方面も相當にあるのでありまして、栃木、茨城、群馬、山梨というような
方面は縣民が擧げて協力して成績のいい縣にな
つておりますが、これについては後で尚申上げます。
次にこの夏の
渇水期の窮状について申上げます。只今の状態でありますが、今一體どんな
電力需要があるかと申上げますと、進駐軍の直接
需要、これはどうしても缺くべからざるものであります。概數の見當でありますが、約十八
萬キロワツト、それから通信、放送、上下水道というような都民の生活に缺くべからざるも、これが約十
萬キロワツトと見ております。それで
一般の
電燈とか
電熱とかというものが、これは晝は約二十八
萬キロ、夜が四十七
萬キロ見當、それから動力の方が、晝が四十二
萬キロ、夜が二十三
萬キロ見當というような見當をつけますと、晝が九十六萬
程度で、夜が九十八
萬キロであります。これは特殊
電力を除外したものであります。
關東配電に對してこういうような見當がつく、これに對して
日發からの
割當が、八月に入
つてからは概略六十六
萬キロワツトそこで進駐軍その他要確保
電力というもの二十八
萬キロというものを除外して考えますと、
一般の
電燈電力が七十
萬キロくらいある、そこへ持
つて來て……間違えました。全體の振當が六十六キロというわけでありまして、それに進駐軍、その他要確保
電力を引きますと、二十八
萬キロ引きますと、後
一般電燈電力七十
萬キロワツト欲しいというところに、三十八萬しかないという數字になります。ところが最近進駐軍の放出物資を確保しまする製粉
工場、その他これを非常に重要
工場の取扱をせよということがありますので、實情は七十
萬キロに對して三十五
萬キロある
一般に……。こういうような特殊な、非常に重要なものを取りますると、後に對する
割當の率が非常に減るという
状況にあるのであります。それで週三日の休電日制というものをや
つておるのでありますが、机の上の計算では、週一日休電は約十
萬キロ助かるという勘定で、週三日で三十
萬キロというのが概算でありますが、實際は
家庭の協力が足りないというために、七十%ぐらいしか目的が達せられないというような實情に相成
つておるのであります。それで尚停電をしましても、停電をしない日にうんと使おうというような心理状態で以て、停電しない日に使われまするので、どうしても我々が目の子で立てたものよりも
電氣を餘計使われております。それで今のような非常な状態になれば、連日でも晝の中停電しなければならないというようなことに追い込まれて來るというような實情にあるわけであります。それからもう
一つ申し遅れましたが、停電しようと
思つても、一率に停電ができない負荷もある。進駐軍にぶらさが
つておるとか、非常に重要なところにぶらさが
つてお
つて、
技術的に非常に困難がある。そういうところに餘計に
電氣が行き過ぎておるということも難といえば難であります。尚この夏は常時
電力の約一割というものを化學肥料の
會社には
是非供給せよというので、これを給供いたしております。これも國家の政策上止むを得ない大事なことでありと思いますが、そういうふうに
電氣も使われておるというわけで、
一般の方の非常に御迷惑を掛けとおるという實情であります。
序でながら申上げますが、
制限に對しましては
需要の分類は第一種の甲のイのロ、第一種の乙と、第二種、第三種、第四種というようなことにな
つておりまして、第一種の甲のイというのがさつき申上げましたような水道、ガスであるとか、通信であるとか、放送であるとか、場所によりますれば
石炭であるとか
鐵道であるとかいうようなものでありまして、要確保
電力。ロと申しますのが
政府の指定しておりまする通信機の工業であるとか、日立、芝浦というような重要な
工場でありまして、乙というのが
一般の
工場。第二種というのは事務用。第三種は
家庭用が主でありますが、普通のものになります。第四種はネオンサインというような贅澤品であ
つて、絶對禁止になるという取扱い方でいろいろや
つておるのであります。
そこで夏とか、春とかいうものはまだいいのだ。春は宜しい、夏は苦しい。併しながら一番苦しいのは冬なんである。この冬は一體どうなるのか、こういうことをざつくばらんに申上げますと、私共は大體こんなふうに考えております。
關東配電だけで要確保
電力が先ずざつとラウンド・ナンバーで三十
萬キロと考えまして
電燈、
電熱が夕方の五時から六時くらいの間を取りますと、四十四
萬キロ貰おう、それから動力は三十六
萬キロくらい貰おう。これは時刻によ
つて違いますので、晝の方へ行きますと
電燈、
電熱は減
つて動力が殖える。もう少し夜になると
電燈、
電熱の方が四十九萬で、動力が二十四
萬キロで四割から五六割に
家庭用が殖えて來る。それでピークを出しますと、約百十
萬キロワツト、それから眞つ晝間なんかでありましたら百二
萬キロとか夜の七時から八時くらいは百三
萬キロ出そう。これは細かくなりますから、ピークのところで百十
萬キロくらい使います。それでもつと多くあるか分りませんが、先ずこれくらいはどうしても欲しがると思います。ところがこの
電力量の一ヶ月、これに対して考えますと、約四億八千萬
キロワツトアワーである。さつき申上げたくらいのものが欲しい。ところが
供給可能の
電力は、これに對して大約七十六
萬キロワツト見當で、
電力量では三億七千萬
キロワツトアワー見當ではあるまいか。即ち
キロワツトアワーでは
制限率が少くなりますが、ピークでは相當な
制限の率になります。最大
電力では四割以上も不足になるのである、こういう見込でありまして、隔日停電とか、連日停電がこの夏の一番ひどいときのように餘儀なくされるのではあるまいかという心配を持
つておるわけであります。
キロワツトアワーでは三割……最大では四割見當の不足になる、こういう懸念を持
つておるわけであります。
これに對して一體どういうことを
配電會社は考えておるのであるか、今でも一
部分や
つているのであるが、それに對して考えておりますことは、これはちつよと話が脇道に外れますが、
電力制限の方策に關しては、やはり
電力調整懇談會というようなものが役所の方からも話出されまして、できまして、近くその
會議もあることにな
つている筈でありまして、そういうところへは
會社、
供給者、それから
供給者に所屬する勞組の代表者、それから大口の化學工業とか、なに工業とかいうところの代表になる
需要家の方々、學識經驗者というような者も入れまして、尚審議せられる筈であります。そこで本極りということになるのじやないかと思いまするが、併しそこし絶對の最後でなく、いろいろこちらに相談があるのだろうと思いますが、そういう状態に今あるのでありますが、その詳細というものはまだ我々本當に實は存じておりません。でそういうところと全然離れまして、今實際になにを考え、なにに努力しているかということを
ちよつと申上げます。一番よい方法は各地域別的に
電力量を
割當てまして、自主的に
電力制限をして頂くことである。先程申上げましたように從業員もあり、豫算もありそれであるのに
電氣を切るのは何と野蠻なことであるというお叱言が非常に聞えて來るのでありまして、私もそう思います。そこで先程申しましたように各地方の縣ではいろいろの
電力協
議會というようなものを作りまして、
需要家も
會社も入りまして、そうしてお互に自肅して、その使う時間、晝は
工場を主にし、夜は
家庭を主にするというようなことを詳しく決めまして、可なりよく行
つておるところもありますし、中には地方ではありますけれども、割合にまずくて而も叱言が來ておるというような尚更して頂かなければならん所もあります。これを
東京はそれならどうする、實は先般からいろいろ
需要家にも呼びかけまして、
會社勞組、
需要家全部一緒にな
つて何とか協議をいたしまして、そうして變電所であるとか、
配電線の分離で
電氣を切らない方法で何とかいかないかということを大分具體的に進めておりまして、この冬には元から切るというようなことなしに行きたいものであるというので、今懸命の努力をいたしております。地方の縣では既に實施し始めて成績のよい所と惡い所とあるという實情で、これは理想的の行き方であると
思つております。それからもう
一つは後でもう一遍申上げますが、さつき副
總裁から申上げましたが
燃料の綜合
對策、非常に澤山の
電氣を
燃料に使
つておるわけでありましてこれを他の
燃料と綜合的に處理して頂きますれば、
電力不足の相當
部分は緩和できるわけです。それから第三番目に新規又は増加
電力というものに對しましては、重點的
供給をやる、これは商工局長から指示されております。その取扱
方針に基ずきまして重點
供給をやる。それから臨時建築の
制限規則等の實施をしまして、
復興院の方に持
つてい
つて資材は許可を貰わなければならん。それを扱うにも
戰爭中の
日本でなく、今の
日本として大切なものに重點を置くという嚴選をすることによ
つて制限する。それからもう
一つ考えておりますことはどうせ年中一ぱいには
供給できないような條件に對して、これは特殊
電力であるというようなことを初めから言いまして、契約を表ばかりよくて、實はそれ程
供給できないことでなく、實態に即したような契約にして行
つたらどうか、そうして非常な
渇水をしたときのみ、特に緊急處置をや
つて、平常は今のような施設にはあなたの
電氣は減るのですよという契約にできるようにしたいということを考えております。尚先程からの
進藤さんの話のようにバラツクができ
定額が多くなる、これに對して
メーターを注文いたしましい本年内に約八萬個を附けたい、それから電流
制限器という各
家庭の中で
制限するのであります。年内に十萬個くらい附けたい。これは
定額需要家が三十萬戸くらいある、全部には及ばないのでありますが附けたいのであります。實際の
仕事の量といたしまして、そのくらいのことを考えて
盗用を防ぐことを今考えておるのであります。それから尚
供給規定につきましてさつき契約を變えたらということなんですが、
供給規程というものが
電氣が一ぱいあるときに相應したように今までの
供給規程ができてお
つて、何キロワツト年中やりますと大きく構えておりますが、實際はそれはいかん、むしろ今の
日本であるならば、
電力を増加するとしても、それは理想としてすべきではありますけれども、急場のことではできないというような状態に照しまして、発
電力が冬でも年中ずつと
供給できるものと、それから常時と特殊の合の子みたいな、水の多い時と少い時の境くらいに動くものと、それから水の多い時でなければ
供給できないものとがありますが、初めから
需要家の方で、これは常時がいくら、いわゆる調整常時、常時に準じたもの、特殊とかいうことを
供給規程の中に織込んで置きまして、年中そういう發電状態に應じて使用して頂くことを頼み放しにしてや
つて行く。これは
ちよつと頼んだところでできないと思いますから、年中頼み放しで例の
供給規程でありますよと
注意をしても、それにかれこれ言はれればぶつぶつ切るより仕方がないということになりまして、自然守られるようになる方法はどうだろうという案を立てておりますが、これは官廳
方面はどうでありましようか。又
關東配電でや
つておることでありましても具體的にこういう
供給基準にしたらどうだろうかというような案を立てまして、これは全國發電
會社の
會議による必要がありますが、こういうことを今實際に考えております。その外これは或るメーカーの如きは、柱上變壓器に電流が規定以上餘りに多くなればブザーをぶうつとならす。そうするとその近時の變壓器に所屬する隣組で自肅するとか、或いは各家々にもブザーを附けたらどうか。實際ブザーを附ける
會社を始めたものもあります。それから地方の縣でいろいろな
制限をや
つて、大變協力して頂いておる所がありますが、場所によりましては變電所のフイーダーが過負荷すると、假りに一分間停電すると、これは警告なんだから、使い過きておるところを正直に規正して下さるというようなやり方で、非常に成績を擧げておる所もあります。一分できかなければ五分とか十分とかいうくらいまで入ることにな
つておるそうであります。まあ大綱は決
つておりますが、成るべく
需要家に迷惑をかけんで規正して頂きたいということを考えておりますけれども、
東京の如きはいろいろの手當が間に合いませんので、必要確保
電力というものを除きましては、大變に
制限の率が多くなるということで、非常に
需要のぶら下
つていない線を變電所で切るとか、或いは
配電所の分室で切るというような、非常に止むを得ないことをや
つておるという
状況でございます。
そこでこの
燃料問題を、
ちよつとなんでありますが、今のこの
電力の不足は多分に
燃料に起因しておる。
昭和十九年の二月の
家庭用電力の年金使用量は十五%であ
つたが、二十二年の二月には、四十八%に飛んだということはさつき申上げた通りであります。從いまして現在の
電力不足を打開して行く根本の鍵は、
燃料を頂くという外ないのでありますが、この中一番可能性があるのは木炭、薪でありますから、思い切
つた薪炭を出す方策によりまして、この冬をなんとかしてやり切る方法はないだろうかというわけで、先程申しましたように、
東京都であるとか、商工當局であるとか、或いは
安本とかに呼びかけまして、
東京都におかれましても
家庭熱源綜合調整
委員會というものを
經濟局長が
委員長にな
つてつく
つて下さり、尚新制度に應じて、住田副知事を
委員長として
燃料對策委員會というものをつく
つて、これによ
つてただ役所側のみでなく都會の
經濟關係の
委員長がその副
委員長になるというように、都會の方も
關係して頂いて、そういうものをつくる。或いは
商工省の中にも
電力調整打合會があり、
安本の中の動力局
電力課、生活物資局というようなものは皆繋がるのでありますが、できるだけこの運動を展開いたしますと共に、
經濟復興會議等にも呼びかけまして
是非實現をしたいということを考えて、薪炭を十一月から三月くらいまでに配給をして貰いたいという運動をや
つておるのであります。この二十一
年度における
東京都の
燃料配給實情というものは、標準の家族一世帶當り木炭で換算して約八俵、木炭、薪、煉炭等の合計であります。それから他にガスで木炭二俵分位、
電熱で木炭十二俵分位
供給したということにな
つて、木炭に換算して一世帶當り年二十二俵という木炭をや
つたことに相當する。本當に木炭をや
つたのは八俵だが、ガスと
電氣で後を
補つて、二十二俵の中の十四俵は
電氣ガスを使
つたという今
年度の
調査ができておるのでありますが、
昭和十六
年度では
東京では實は木炭に換算して約四十俵分を消費しておるというレコードがありますが、その頃から見れば、皆難澁してや
つておられるというわけであります。ところが二十二
年度の
燃料配給計畫でありますが、これは標準家族一世帶當り十六俵である。直接
燃料としての配給は十俵分で、後の六俵分は
電氣ガスによれということであります。この十俵はくれるというのでありますが、これは
經濟自書によりますと、どうも少し怪しいという状態でありまして、實際問題としましたならば、
電熱を
制限して行くことは非常にむずかしいのじやないか、何しろ
電氣が來ておるのでスイツチを入れればすぐ
電熱になるのでありますから、これは要するに闇の
燃料よりは遥に安い。マル公の
燃料に比較しても
電氣というものはまあこれは使用能率にもよりますが、
電氣の能率がよろしいから半値にしか當らないというのでありますが、闇値に比較して非常に安いという状態でありますので、どうしても
電氣がどんどん使われる。それでどうしてもこれは
東京都なりその他の方々にお願いをいたしまして、少くとも一世帶に冬は毎月二俵位はどうしても炭を配
つて頂きたいということを熱望をいたし、それをいろいろな
方面に運動をしておるという状態であります。
東京の世帶數が何でも百二十萬位あるそうでありますが、まあ二俵ずつとしましても、相當なものになりますが、一月に二俵はぜひ配
つて頂きたいということで、
電熱の方は幾分緩和されるのじやないかと考えます。それで二十一年の上期と下期に
電熱で炭八俵分の外にどの位使われたかというと、
東京と地方と大ざつぱな見當でありますが、要するに
東京では六億五千
キロワツトアワー、地方で三億五千
キロワツトアワー、上期、下期合計で
東京都が炭千三百萬俵、地方で七百萬俵、合せて二千萬俵くらい
電熱で使
つたんだ。これは今の
電力の總使用量の三十%である。そうして
生産は戰時中の三割であるとかいうような状態に對して
電氣の總
需要量は戰時中よりも大きいのである。幾らでも
需要があるという
現状なのであります。それから尚先程副
總裁が言われましたように、いろいろな
電氣を使
つております
工場で、シヤフトが曲
つておるとか、べアリングがまずいとかいうようなことで、僅かなことでも五%、十%、三%というような
電氣が無駄になるというようなことを
電氣會社の
方面から申さして頂きまして、これを
工場と共同して補正して行くという運動、これは戰時中にも
電力を生み出すべく一生懸命や
つたことでありますが、又更に強化してこれを
電氣會社としても
需要家と協力申上げて、ぜひや
つて行かなれけばならんことであるということに復活をして參りまして、これにも努力して行きたいとこう考えておるわけであります。
そこで、大變長くなりましたが、大體終りに近いのでありますが、我々のこういうような状態で、何が問題にな
つておるか大體要點はお取れにな
つたと思いますが、電壓が低いぞ、ラジオが聽えない、新聞が讀めんぞというようなことがあるのでありますが、こういう状態はこれは戰爭後に燒跡に小さいバラツクが立ちましたときに、何が何でも
電燈を上げなければ治安上も惡いし、不便であるというので、トタン屋根の
電氣を引くと危いようなところでも、或いは役所から叱られるような
程度の建物にさえ細い電柱に針金をかけて
電氣を
供給しました。そのつもりは何が何でも
電燈を上げなければいかん。水道はなくても、ガスは出なくても
電燈だけはつけなければならんということでや
つたつもりでありましたが、初めは非常に感謝されたのでありますが、それでは生きて行けい。ガスも
燃料もないのだ。黙
つて電熱器を買
つて來て突つ込めば直ぐ飯も炊ける。せいぜい一軒に二燈ぐらいの小屋であ
つてそれに對して細々とした針金と、ほそぼそとした電柱で先ずや
つてお
つたのでありますが、そこへ五六百ワツトの
電熱器を
盗用されるというようなことで、非常に電壓も惡くなり、停電も多くな
つた。今はそう貧弱な線ばかりでもありませんが、
電熱がどんどん規定外に出まして非常に惡い状態である。これには矢張り主に電線變壓器というものが要るのでありますが、これらの
割當というようなものに對しまして、實際これを直すには何トンぐらいの銅量が要るのであるかというようなとこは調べておりますが、今の
日本の状態としてそこまで行かん。できるだけ奮發さしておるという状態でありますけれども、何としても物量が足りない、電線變壓器というようなものが不足をいたしまして、進駐軍に對するサービスが先ず第一にな
つております。そこへ持
つて參りまして從業員の態度がよくない。これは、組合幹部等においても非常に氣を附けまして、
會社當局者は勿論でありますが、お互に力を合せて盡力をいたしておるところでありますが、こういう物の不足がある時代には、その納得が行くように、少くともサービスに對する熱意は我々は大いに持
つておるつもりであります。愛想は惡いかも知れませんが、とにかくサービスの總量、
キロワツトアワーにおいては外の産業に負けないつもりでや
つておるのでありますのに、非常に非難がある。これには我々も非常に反省すべき點があると思いますが、組合幹部等においても、もつと從業員の態度をよくする。一生懸命
仕事をやるということに最も力を向けておるのでありますが、物の不足ということと相俟ちまして、非常に惡感情を抱かれておるというような状態で非常に恐縮しておるのでありますが、私共としては唯恐縮だけでは濟まん。何としても積極的に改善をして何とかや
つて行きたいという熱意には燃えておるわけであります。それで今申上げましたようにサービスの低下、これは人間の心持の點もありまするが、物資の點もある。さつき
日發から言れましたセメンとその他、
日發では殊にセメントが非常に大きなあれになりましようが、そういうものを電柱、電線變壓器、絶縁油、自轉車、作業衣、地下足袋というようなもの、この
需要量とそれから配給計畫の數というものを對照いたして見ましても、國力の
關係で止むを得ないかも知れませんが、なかなか低い。電柱の如きも十%ぐらいである。絶縁油はこれは進駐軍の世話で特別配給を頂いたので七十%ぐらいにな
つております、電線が八%自動車が七%作業衣が五十%、これは計畫數量で、計畫數量だけ來ないのであります。これより低いのであります。そういうような状態でありまして、これに對しましては、副
總裁からも言われましたようにいろいろな物資、金の面等におきまして
電力の重要性というものに相當したランクを與えて頂きまして、我々としましても所轄官廳なり、所轄
方面へ盛んに運動いたしておりますが、こういう強力なる議員の皆樣におかれても
一つできるだけの御支援を頂きたい。個々のものにつきましては尚一々お願いに上ると思いますが、
一つ先程の副
總裁の話と重複いたしますので簡單にこの邊で何して置きます。それで一番停電が頻發するのは何だといわれますが、これはかいつんで申しますと、
電力不足による緊急停電措置で今や
つておるのであります。これは雨が降れば範圍が少くなります。變壓器が過負荷使用によ
つて燒ける。燒ければ何日も掛りますから、燒けないように變壓器の中の油が或る一定以上の温度になるとひとりで切れ、油が冷えるとひとりでつくというふうに仕込んだものであります。その結果といたしまして、熱くなり過ぎますと變壓器の油が冷えるまでの時間だけ停電を多くする。それが場合によ
つて冬は早く冷えましよう。三十分は非常に好成績で、三十分乃至一時間、或いは一時間以上も出ることがあるということがありまして、この間停電するのでありますが、これは直ぐそれで復舊するのであります。焼けてしま
つたものはあけ代えに何日も時間がかかりますが、そういう装置を入れたものは非常に負荷が多くなりますと三十分そこそこで停電をする。併しながらこれは時々切れるのですが、毎晩々々切れておるというようなところもあるそうでありまして、誠にこれは申譯ないのであります。たまたま非常な使用をしたならばそうなるので毎晩々々そういう事態に合う、これは變壓器の不足で、もつと變壓器を獲得して直さなければならない事態なんでありますが、可なりそういうところもあ
つて非常に申譯なく
思つております。それから變電所の大きな變壓器も全體が過負荷で切らなければならない。一番使用度の少いところから切るということもあります。これは頻繁度が少いのであります。それから
配電線それ自身も應急の復活はいたしましたが、尚弱體である。暴風雨で切れるとか、何處なの繼ぎ目がぞんざいであ
つたとか、非常に
電力が多くな
つたというようなことで
配電線の弱體それ自身に
原因するものもある。大體こんなような状態から停電が非常に多くな
つておるというわけでありまして、
燃料對策というようなものがきますれば、餘程これが緩和されるのであります。
それから附加えまして資金の點、先程も
進藤さんから言れましたが、
配電會社方面としましても假りに二十二年、二十三年、兩年で
配電會社九つだけで五十億くらいの資本が要るという状態でありますが、御
承知のように收支とも非常に大きんな
つております。料金は前より上
つて、十二、三倍になりましたが、他の公共
事業は二十倍から五十倍にな
つております。公共の
事業の中で値上り率の一番低いものであります。十二倍くらいになりまして前より大きな收支でありますけれども、建設
方面がまだ必要でありますのと、いろいろな物資の買入金というものが
是非とも必要である。その
方面に對して收支の中から得た減價償却金というような保留金のみを以て、これからの擴張を賄うということには到底至りません。これは償却金というものは矢張り法定の公正妥當の償却金しか計上してありせまん。そういうもののみを以てこれからの擴張、その擴張なり復舊なりの金が非常に高いのでありますから、どうしても外からその分は借りる。勿論保留金も使うということになりますが、これに對して資金は、甲のイどなくして、ロでありますが、第一位でなくして次位以下にある。それから銀行の貸附けに對しても、預金増加額の二分の一とかいろいろな枠があるのでありますが、これは
一つこのような重點産業には特別の取扱いができないものであろうか。それからもう
一つ具體的に
復興金融金庫につきましては、これは
日發さんは相當使
つておられるようでありますが、
配電會社というものは、實際上市中の銀行につきまして四苦八苦をいたしまして融通を受けておるという状態でありまして、これは同じ
電氣事業でありまするから、
復興金融金庫の中にも
配電會社としての枠、或いは
電氣事業として
日發、
配電を含めた大きな枠でも結構であります。
日發では先般來この中に入られまして、使
つておりますが、
配電會社方面にも
是非共この
復興金融金庫の中に相當な枠を得たいということを、具體的な要望として
一つここへ参りましたチヤンスにお願い申上げて置きたいと存じます。
その外
電氣税とか、電柱税とかもおつしやいましたが、從來町営で
電氣事業をや
つておられた町長等が來られまして、戰争も終
つたから從前通り戻して貰いたい、地方の財源にするからということで、
電氣局長の方にも
お話があ
つたようでありますが、僕の方にも來られて甚だ驚いた次第でございまするが、これは國の
方針としてや
つたのでありまして、我々は伊豆八島からあの邊全部を統合させられた。これに對して戰時中いろいろ施設をさせられました。これが或る島では
爆撃をされました。尚大島の如きは進駐軍
關係の保養所もありますので、相當増設をする。その外の島に、ジーゼル・エンジンでありまするが、夜數時間という
供給でしかありませんが、このジーゼル・エンジンも壊れた。それに對して何百萬圓というような非常に高い機械を持
つて参りまして、收支を度外視した
供給をやるのであります。これは關東全部としての話であり、國の
方針としての統合である。伊豆八島とか、あの邊に對して、特に施設のぼろのものがあり、惡くな
つてお
つて、新しいものを施設すると非常に大變なものである。非常に貧弱な
事業なんですが、そういうものに對しまして一應考えて頂きたいということを
申出したのですが、これは全體として收支の行くようにやるのであ
つて、そこまでは御盡力は頂けません。非常な收支からは度外れなものをや
つておるという状態であ
つて、必らずしも小さな考えから統合するというだけでなく、大きな見地からやられたのであるから、むしろ私の方から
電力局に行
つて國の
方針が變
つたということを伺わなければ、それはできませんということを返事したのであります。これは本當に小さなことであります。これらは、大局的見地から御處理を願いたいと
思つておる次第であります。
それから
一つ申し忘れましたが、資金の
關係につきまして、先程
進藤さんが言われましたように、
日發は資本金の三倍の社債を發行することができるような特別法にな
つております。
配電會社は資金の二倍までを發行できるような特別法による、
配電統制令による
會社であ
つたのでありますが、それが去年の十月一日から普通商法による
會社になりまして、普通商法によるには、
電氣事業というものは安固な、堅實な、そうして守り立てて行くべき
事業であるから、社債の限度はやはり資本金の二倍を貰いたいということを言
つたのでありますけれども、その筋との
關係がありまして、これはやはり特別處置なり難しというので、今資本金と同額の社債しか發行できないことにな
つておる。
日發は三倍までできるが、我々は一倍しかできないということにな
つております。その筋の方の主張だと聞いておりますが、何かのチヤンスがありましたら、
電氣事業というような堅いもののは、社債の限度はせめて資本金の倍額までにして頂きたい。何かのチヤンスに當局へ申上げますが、そういうようなときには、
事業の性質上
是非加擔をして頂たいと、ここへ出ました序でにお願い申上げて置く次第であります。これで大體終りなんであります。要するに
電氣事業というものは、今まで堅實第一主義というもので、堅いことは堅いけれども、經営者の方でも堅い一方である。外からの見方も、
電氣は大事だと、けれども
石炭は尚大事だと、段々調べ詰めて來ると、外の資源は枯渇して、
電氣は随分大事な役割をしておる。それなら大事だということにな
つておるようでありますが、まだ實質的に具體的に認めておられないようなところもあるように思います。それで
電氣料金というような點につきましても、餘程堅實な緊縮方策からできております。前から見れば上
つておりますが、修理費というようなものの完全な金額を見たりして行きまするならば、まだ考えるべきところがあるのではないかと、要するに、我々は積極的に出てサービスを改善すると同時に、積極的に
供給力も
日本の國力相當には増して行きたいものだということに向
つて我々は進むべきであると
思つておる次第でありますから、ここへ參りました序でに何遍も申上げて甚だ厚かましいのでありますが、この
電氣事業というもののいろいろな産業内における取扱いにつきましては、從業員に對する加配米とか、勞務
方面も固よりであります。それから作業用の工具その他も固よりであります。資金についても固よりであります。我々としても積極的に出るべきであるが、周りからも
是非認めて頂いて、産業中における重要度を
是非第一位のものに認めて頂きまして、私共としても從業員と一緒に懸命の努力をしたいと
思つておるわけであります。大變お願いがましいことが混
つておりまして申譯ございませんが、大體の模樣をざつくばらんに申上げた次第でございます。長時間ありがとうございました。