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1947-08-27 第1回国会 参議院 水産委員会水産庁設置に関する小委員会 第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    付託事件水産廳設置に關する問題調査   ————————————— 昭和二十二年八月二十七日(水曜日)    午後二時十五分開會   —————————————   本日の會議に付した事件水産廳設置に關する問題調査   —————————————
  2. 丹羽五郎

    委員長丹羽五郎君) では只今から水産廳設置に關する小委員会を開きます。本問題は衆議院におきましても一應白紙に還したという事柄なり、その他諸般の問題が輻湊をいたしておりますので、參議院といたしましても愼重にこの問題については、本日まで六囘の小委員會を開いて調査檢討を重ねて來た次第であります。簡單ですが過去の經過を申上げます。
  3. 小畑哲夫

    小畑哲夫君 動議を提出いたします。水産廳設置に關する委員會におきまして、嘗て水産省設置の議が成立しました。その後數囘に亙つてこれが研究調査を続けて來たのでありまするが、種々の事情から水産省設置は今日實現が困難かとも思われますので、この際一應水産省設置に關する件を打切りといたしまして、新らしい構想の下に、而も衆議院側と緊密の連絡をとつて、水産廳設置に關する調査研究をいたしたい、こう考えるのであります。
  4. 丹羽五郎

    委員長丹羽五郎君) 水産廳ですか。
  5. 小畑哲夫

    小畑哲夫君 水産廳設置でございます。
  6. 丹羽五郎

    委員長丹羽五郎君) お諮りいたします。今、小畑君から水産廳設置緊急動議が提出されましたが、いかが取計らいますか。
  7. 門田定藏

    門田定藏君 小畑委員のお説に賛成いたします。
  8. 丹羽五郎

    委員長丹羽五郎君) 他に御異議ないように認めますから、それでは水産省設置に關して只今まで調査研究を重ねて來ましたが、本委員會といたしましては、本日から改めて構想を新らしく水産廳設置に關する調査研究を重ねて行きたいと、かように考えております。小畑君の動議は成立をいたしました。
  9. 千田正

    千田正君 水産省設置打切つて水産廳とするという面におきまして、參議院としましては、そこに新らしい意味水産廳設置するに對して、參議院獨得の今までの水産省という理想的案を持つておつたのが、このたびの實際の面において實現困難であるから、水産廳に持つて行こう、これは非常に結構だが、その面において新らしい構想を、なにか委員長として考えておられますか。
  10. 丹羽五郎

    委員長丹羽五郎君) お答えします。參議院といたしましては水産省設置ということについては、観念的にはなんにも變りはないのでありますが、ただ諸般情勢漁民大衆が一日も早く水産行政確立をはかつて貰いたいという、この強い要望に我々が合わせんとするならば、この場合に水産廳設置をいたしまして、將來における水産省設置の一階段として水産廳設置をいたしまして、一日も早くこの水産行政確立をはかつて行くというのが即ちこの參議院水産廳設置に對する意見と考えております。且つ小畑君の論旨にもそれが多分に含まれておる次第であります。
  11. 千田正

    千田正君 重ねて質問いたしますが、先般來水産局がこういうような構想でやつて行きたいという請願を我々に提出しました。それに對して參議院としましては積極的な方向に行くべく示唆したのでありますが、その意味において今度の水産廳設置案なるものが、大體過般我々に提示されたところの政府案なるものに、多少でも參議院の意向とするものが加えられておるかどうかという點においてはいかがですか。
  12. 丹羽五郎

    委員長丹羽五郎君) それは今後我々が水産廳設置に對しまして、その點に重點を置いて調査研究を重ねて行つたならば如何かと思います。結論的に申上げますならば、我々は水産省から今度新構想水産廳に、観念的に低落したのじやなくして、水産省という信念においては、なにも變りはない。ただ諸般情勢に伴なうべく、一日も早く水産行政確立するために、ここに水産廳を一つ早く設置して行くということに構想を持つてかかつて行つたらどうか、かように考えております。  それでは水産廳設置に關しまして、新らしく委員各位におきまして研究を重ねて頂きまして、次會は公報を以ちまして、お知らせするということにいたしまして、本日はこれを以て散會いたします。    午後二時二十二分散會  出席者は左の通り。    委員長     丹羽 五郎君    委員            門田 定藏君            小畑 哲夫君            矢野 酉雄君            千田  正君