○
中平常太郎君
日本の
政治機構が民主的に全然変
つて参りまするにつきまして
商業上の面におきましてもここに新らたに今年四月に
独禁法が現われて参りまして、今日この
除外例につきまして問題を議するに当りまして、実際におきまして
独禁法の各
條項につきまして我々も再檢討を要するところの
條項があるように思うのであります。
日本は今日
敗戰の
状態でありまするから極めて困難な
経済状態に置かれております。
アメリカの如き富裕な國は一人の
商業者が何個
会社を持
つておろうとも、或いは又相当いろいろな
商業上の勢力を持
つておる
業者がありましても今日実際において極めて、いわゆる
資本的の
民主主義が行われておるのでありますけれども、
日本再建の
立場におきましてこういう
一つの窮屈な
法律ができて参りまして、一面におきましては
財閥を、
過度の弊害を生じ易い
財閥の発生を防ぐという長所があると同時に、そこまでに至らないところの、
企業意欲を
一般に持つところの
中小商工業者から言いましたならば、この
独禁法によ
つて神経的に極めて危惧の念を持
つて、
発展の
途上にあるところの
業者が逡巡姑息、
從つて日本の
産業の
発展には極めて不利な点が出て來やしないかという疑を持つ点があるのでございます。このことにつきましては、すでに制定された
法律でありまするから適当な
方法を以て適当な機会に立法府といたしましては
考えざるを得ないと思うておりますが、今日問題にな
つておりまする
公正取引の
確保に関する
法律の
適用除外につきまして、ここにそういう氣持ちを持
つた上から御
質問を申上げたいと思います。ここに列記されております
除外例に適当いたしておりまする
会社、或いは
組合法事業法等が十四五項出ておりますが、これはこれ以外のものは処理されないで
独禁法の方に触れるというものがありやしないかと思うのでありますが、そういうものはあるならば十分お
調べの上でもつと
除外例を
沢山のお出しになる必要がありやしないか。何を申しましても、
産業の
発展を阻害するということに相成り、又
法規に一度許されておるものが
除外例を受けずして
独禁法にかか
つてしまうということは、誠に
業者の方の側から申しますと大変困難を感ずると思うのでありますからして、唯ここに列挙されておりまするだけのものでなくして、もつと詳しく御調査になりまして、
除外すべきものはどしどし
除外の
方法を取
つていただきたいと思うのでございます。一應お伺いいたしますが、これ以外のものはないとお
考えでございましようか、
中山委員長に
ちよつとお伺いいたして置きたいと思います。十四項出ておりますが。