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佐伯卯四郎君 お伺いしたいことは、
商工協同組合法でありますが、私
ども輸出に關係しておる
中小工業者が向うところは、
協同組合の精神を持つより仕方がないというので、その方向に進んで參りましたところ、
閉鎖命令が急激に參りましたので、我々
中小工業の
人間がどういう線に
沿つてこれから行くべきか、いずれにしろ
中小工業は
絶對に
協同でなければ、おのおの小さいものが獨立して行くということは到底不可能なことは自明のことでありますが、然らばどういう線において我々が
協同したらいいかということが明示されておりませんので、ただ潰されたものでございますから、
今一體どうするのかということが非常に困
つておりますので、この點につきまして
政府の方でも
統制の施行は
政府自體でやるという
お話にな
つておるのでありますが、自體でやるべき、今すぐ力を持
つておらん、
貿易再開が目の前にあるにも拘わらず、今低迷したる
状態にありますことは、甚だ
貿易振興の上から見ましても、實はまずいと思いますので、その邊のところをはつきりして頂きまして、今後
中小工業の向うべき
協同組合、承りまするとそこで或いは會社はいかん、或いは五十人じやいかんというような
お話も耳にしておりますが、そういうことがございますならば、そういうことがございますように、それから除かれた
人間も、
一つの
組合が作られまして、そうして謂わばいい
意味における
私的獨占に引つかからんようにして
協同動作というものがどこまでできるのか、どういうことがいいのか、どこがいけないのか、その見當が一向わからない
状態におかれておりまして、首だけ締めて放
つておいて、死んでしまえというのではなく、又生きて
政府の方で何とか援助、
補助機關がなければいけないということは、私はその點ではいい政治じやないと思う。恐らくアメリカの商賣人がそういうような行くべき途を見つけないで、ただ締めてしまうというようなことはないように思います。彼等
實際家はそういうような
考えを持たないように私は實は
考えるのでありますが、その間御當局におかれましてもいろいろ苦心をなさ
つておるでありましようが、一刻も早く
協同して行くべき途を御明示願いたい、それについての御話を伺いたいと思います。