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森下政一君
最後に、特にこの小
委員会で一言して置きたいと思いますが、先刻
商業委員長の一松さんが、議院
運営委員会に向
つて、
商業員会の
意向として
酒類配給公團法の
審議は、
財政金融委員会に付託されているのは誤りである、改めて
商業委員会に付託して
審議をすべきであるという申出をしておられるということをここでおつしや
つたのでありますが、これは余りに遅きに過ぎると私は
感じます。
財政金融委員会に付託された当初に一松さんがそういう申出を、
商業委員会の総意として、議院
運営委員会に申出られるならばとにかく、これは商賣と
関係のあることだからというので、初めから本
委員会に小
委員会にも一松さんは出席をされて、いろいろな
意見を吐いいおられる。そうして会期が殆んど盡きんとする今日にな
つて、そうして
財政金融委員会に付託するのは間違いだというようなことを言われるのは甚だ私は奇妙にさえ感ずるのであります。殊に一松さんが
委員会において毎回主張しておられた
公團というものを殆んど不必要な存在とされるような御
意見、酒をむしろ
自由販賣にすベきであるというような御
意見が繰返し繰返しおつしやられたのであり、現在の
統制機関で一向差支えないのじやないかというような強硬な一松さんの御
意見で、そういうようなことが今日許されるものがどうかということにつきましてもいろいろ各方面に打診したことは
皆さん御承知の通りであります。許されないということがはつきりして、今日改めて一松さんが、
財政金融委員会に付託されているのは間違いだということを、事新らしく議院
運営委員会に持ち出されるのは甚だ奇異に感ずるだけでなく、一松
委員長の態度を遺憾に存ずるわけであります。幸いにここに黒田
委員長がおられますが、議院
運営委員長から
財政金融委員長に
意見を聽かれなさることがあると思いますが、
財政金融委員会の
意見としては強硬にこの
酒類配給公團法に関する限りは付託されて、そうして今日まで長い時間、日数等を費して
審議を盡しているのだから、今更
商業委員会に諮ることはないということを御主張頂きたい。特にこの席に黒田
委員長にお願いいたして置きます。