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委員外議員(
一松政二君)
政府としてはそれは今までや
つて、慣れておることでもあるし、又
統制して
しまつて、人を縛りつけておいて、そうしてものを簡單にやる方が、それは便宜に違いない。それは政治の形態においてもいわゆる專制政治が一番仕事はやりよい。民主政治にな
つて各人が
意見を述べて、おのおの個人の独立の人格を尊重するという民主政治は一番形態としてはむずかしい。けれども、結局今の
方法より外はない。今は一番便宜であるから、それを固執されるのであろうと私は思うが、そこは、今高橋さんが出席されたが、ビールの如きにおいては、恐らくなんの造作もなくできることだろうと思う。メーカーは決
つておるし……。それから雜酒にしたところで幾らもない筈ですし、あとは又純粋の日本酒及び合成酒のことだろうと思いますが、それはこれが一番便利だからこれをやりたいというお
考えは分りますが、これ以外では
混乱するのだということは少し話が行き過ぎになるのではないか。それでなくても外に
政府が
考えておる或いは繊維品にしても、或いはゴムにしても、鉄鋼にしても、これは金額もやはり
相当に上るし、酒ほどは上らんと思いますが、酒は先程申した
ように
税金が九割かかるということであるから、これはメーカーに対しては
大藏省が地方銀行なり、地方の
政府機関を通じてでも金融の途をはか
つてやるのが、
大藏省として当然だと思う。自分がその中の九掛けは取るのだから、金融の面について、そういう
心配をメーカーにさせるということは、むしろ
大藏省が自分の便宜をはか
つたような恰好になりまして、金融の面も信用がなければできないということは、それは私はないと思う。
倉出しするときにメーカーに金を拂
つてやればよいのであ
つて、とにかく
消費者の方からはいつでも金を先に取
つておるのでありますから、私はその
考え方は別にあると思います。ただ、今より外に
方法が
考えられないでは
混乱する。或いは信用がなければいけないというだけでは、ただ便宜に馴れて……。それでは
政府が
公團にする積りでお
つて、
公團にしなくな
つたものに、依然として
混乱があるからやらないというのか、やるというのか、これはやはり
政府が或る
程度の
統制はや
つていくということにな
つておりますから、その一環として物を
考えれば
考えられるのじやないかということを私は
言つておるのでありまして、今のが一番便宜だからやりたいという。そのお
考えは分る。分るけれども、
政府もすでに変
つておるし、
政府自身の
考え方もぐらついてくる……。