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政府委員(伊原隆君)
委員長から御指図がございましたので、
企業再建整備の大体の見通しにつきまして、簡單に御
説明申上げたいと思います。今回御
審議を願
つておりますこの
企業再建整備法の一部を
改正する
法律案、それから
企業再建整備法の一部を
改正する
法律案は、先般御
説明を申上げましたように、非常に技術的の部分が多くて、甚だ恐縮に存じておるのでございますが、大体
企業再建整備につきましては、昨年の、御存じの
通り夏の議会で、
会社の
経理應急
措置法、それから
金融機関経理應急
措置法を御
制定頂きまして、それから秋の議会で
企業再建整備法と、それから
金融機関再建整備法等ができましたわれでございます。今日まで非常に遅れておりますのでございますが、これにつきましては、一番の問題は、
評價基準が昨年の秋から
関係当局といろいろ打合せのために、非常に遅れまして、それがいろいろの経過を経まして
評價基準は御存じの
通り固定資産については
帳簿價格であるという極めて健全なる
基礎の上に決りましたので、そこで各
会社といたしましては今年の春から夏にかけまして整備計画……各
会社を例えばどういうふうにして
補償打切に伴う損失金を消して行くか……積立金を充てる、場合によ
つては
資本金の一部をそれに充てる、
なほ足りないときは、
銀行等の借入金の一部を打切るというふうな方法で、
会社の
経理を奇麗にして行く。この機会におきまして第二
会社を作る
会社もあります。第二
会社を作らないでそのまま在続する
会社もあるというふうないわゆる整備計画というものを出すことに
なつておりました。ところがいわゆる経済力集中排除の問題等が起りまして、整備計画の方もそれらとの
関係において多少延びまして、実は
法律的には整備計画はこの十一月未日までに
会社は出さなければならないということに相成
つておるのであります。これに対しまして非常に止むを得ない事情がございますと、一箇月間整備計画の提出期限を延ばすこどができることに相成
つております、從いまして
会社から整備計画が出されますのは、多くの
会社につきましては本年未までに
政府に提出になるものと期待しておるわけであります。そういたしますと、
政府といたしましては一ヶ月間、これは
異議の申立てというふうな公告の期間がございますので、一ヶ月間は認可を正式にいたすことができませんので、一月一ぱいはこれを内部的に審査をして待
つておるということになるだろうと思います。そういうふうに行くかどうかは存じませんが、一番早く行きまして、例えば二月の初めに製備計画の認可をいたしますと、
会社は更に第二
会社を立てますような場合には、再檢査等に対しまして一ヶ月間猶予期間を設けねばなりませんので、三月の初めから第二
会社を立て得る状態に相成るというふうな様相に
なつておるわけでございます。一方におきまして、これは集中排除法の
関係で安定本部が責任を持
つておられるのでありますが、これらの
特別経理会社の中で集中排除法の
適用を受けまして
指定をされるというふうなものにつきましては、私共の想像では、おそらくは大部分の
会社は本年未までには集中排除の
指定を終るであろうと思いますので、いわゆる集中排除法に
基ずく再編成計画というふうなものも、
來年の一月、二月中には提出になる。それらに基ずきまして
会社の再編成が行われますのも、やはり三月以後になるだろうと思うのであります。そんなふうで第二
会社のスタートいうようなことは大体三月、四月頃から始められるという見通しを持
つておるわけでございます。ただ第二
会社がスタートしましたあとのいわゆる旧
会社の方の整理につきましては、これは第二
会社の
株式の処分とか、そういうふうなものと関聯いたしまして、できるだけ急ぐのではありますけれども、こつちの方はすぐに終
つてしまうというふうには参らないと思いますが、いずれにいたしましても、三月、四月の頃から第二
会社がスタートして行くという状態に今度こそはなり得ると期待しておるわけでございます。大体の簡單な見通しにつきまして御
説明申上げました。