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1947-10-02 第1回国会 参議院 財政及び金融委員会 第20号
公式Web版
会議録情報
0
付託事件
○
酒類配給公團法案
(
内閣提出
) ○
物價引下運動促進
に関する
陳情
(第 九号) ○
製塩事業保持対策樹立
に関する
陳情
(第十九号) ○織物の
價格改訂
に関する
陳情
(第三 十八号) ○
少額貯金
及び
各種團体預金封鎖解除
に関する
陳情
(第五十二号) ○
インフレ防止
に関する
陳情
(第七十 一号) ○
会計檢査院法
の一部を改正する
法律
案(
内閣送付
) ○
電氣税復活反対
に関する
請願
(第四 十三号) ○低
物價政策上官営業事業料金
の値上
げ反対
に関する
陳情
(第百九十号) ○
連合軍兵舍並びに宿舍建設用木材
前 受金の第二
封鎖解除
に関する
陳情
(二百十一号) ○
賠償税
の新設に関する
請願
(第百十 八号) ○
中古衣類
の
公定價格
を廃止すること に関する
請願
(第百三十八号) ○
企業再建整備法並び
にこれに伴う諸 施策に関する
請願
(第百四十号) ○
中古衣類
の
公定價格制度
を廃止する ことに関する
陳情
(第二百三十三 号) ○
会計檢査人法制定
に関する
請願
(第 二百二号) ○
貿易資金特別會計法
の一部を改正す る
法律案
(
内閣送付
) ○
失業保險特別会計法案
(
内閣送付
) ○非
戰災特別税
に関する
陳情
(第三百 三十一号) ○政令第七十四号中
憲法違反
の
條項
に 関する
請願
(第二百五十七号) ○
政府職員
に対する一時
手当
の支給に 関する
法律案
(
内閣送付
)
—————————————
昭和
二十二年十月二日(木曜日) 午後一時五十一分開会
—————————————
本日の
会議
に付した
事件
○
財政法
第四十六條第二項の
規定
によ る
國庫
の
状況報告
に関する件
—————————————
黒田英雄
1
○
委員長
(
黒田英雄
君) それではこれから
委員会
を開会いたします。本日は先般
財政法
第四十六條第二項の
規定
によりまして、
昭和
二十二
年度
第一・
四半期
の
國庫
の
状況
を
報告
にな
つたの
でありまするが、それが本
委員会
において
審査
をするということに相成
つたの
であります。本日はこの
國庫
の
状況
の
報告
の
審査
をいたしたいと思います。
報告
は相当詳細に亘
つて
掲げられておるのでありますが、更に
政府
の
説明
もないようでありますから直ちにこれに関しましての御質疑をお願いしたいと存じます。
波多野鼎
2
○
波多野鼎
君 この
官報
の第一ページの下の欄ですが、その下の欄に「当期末における國の
預金残高
」
云々
とありまして、その
内訳
として(1)、(2)、(3)とありますが、(2)のところに書いてあります、右の
昭和
二十一
年度
の
一般会計残高
が非常に大きな
赤字
に
なつ
ておるということなんですが、その
赤字
の内容を次に
説明
しておるようであります。
ちよ
つと読んで見ますと、「
昭和
二十一
年度
一般会計残高
のうちには、
臨時軍事費特別会計
の
決算
の際
証拠書類
の
未着等
のため未
整理
のもの三八、一五五百万円が
支出済
として
一般会計
に引き継がれているから、
昭和
二十一
年度
において実際に
赤字
即ち
支出超
と
なつ
た額は、これを差引いた二四、七七九百万円である。この
赤字
は
財産税等收入金特別会計
の
收入金
を
一般会計
に
繰り入れ
ることに
なつ
ているのが、まだ
繰り入れ
られないでいるからであ
つて
、
決算
の時期までには、
右特別会計
の繰入金で
埋め合せ
がつくものである。」、こう
説明
してあるのであります。そこで
お尋ね
したい第一の点は、この
臨時軍事費特別会計関係
の未
製理分
の三百八十一億
云々
、これは一体どういうふうにして
整理
されるつもりであるかという点と、それから第二の点は、
特別会計收入金
がすでに入
つて
おるのに、
一般会計
の中には「まだ
繰り入れ
られないでいるからであ
つて
」というのは、なぜ
繰り入れ
ることができないか、
繰り入れ
ることのできない
事情
はどういう
事情
であるか、この二点を先ずお伺いしたいと思います。
伊原隆
3
○
政府委員
(
伊原隆
君) お答え申上げます。
簡單
でございますので先ず第二の御
質問
からお答え申上げます。この御
報告
を申上げましたときに、印刷の……これは八月十三日の
官報
に
なつ
ておりますが実は七月三十日に
一般会計
から
繰り入れ
をすでに了しておりますので、
繰り入れ
られないでおるからという点につきましては、七月三十日にすでに
繰り入れ
をいたしまして
埋め合せ
がついておるわけであります。 第一点でございますが、これは多少詳細に申上げた方がいいかと思いますので申上げますが、御承知のように
臨時軍事費
の
特別会計
につきましては、
昭和
二十一年の
勅令
百十号という
ポツダム勅令
がございまして、二十一年の二月
末日
を以ちまして、
臨時軍事費特別会計
は終結をいたしました。そうしてその際に、
支出額
の中で、ここにございますように
証拠書類
が着かなか
つた
等のために……
支出
には
なつ
ておるのでありますが
支拂い
には
なつ
ておらない、
支拂い
に
なつ
ておるかどうか分らないというもので、五月の末までに判明しないものが、この
数字
にありますように三百八十一億五千五百万円というものであ
つた
わけであります。そこで、これは
臨時軍事費特別会計
の方の
支出済歳出額
から除きまして、
一般会計
の
歳計外
の
歳出
として
整理
をいたしましたわけであります。そうして六月一日以降入
つて
参りましたり出ました分は、
一般会計
の歳入又は
歳出
として取扱
つて
おるわけでございます。そこでここにありますように、
昭和
二十一
年度
におきましては
一般会計
の
残高
が六百二十九億三千四百万円という
赤字支出超過
を示したのでありますが、ここには書いてございませんが、実は
臨時軍事費
の方では二百一億三千二百万円の余剩を生じております。この余剩につきましては、この
勅令
の四條の
規定
によりまして
一般会計
にいずれ
繰り入れ
ることに
なつ
ておりまするので、
数字
に亙
つて
恐縮でございますが、実際は三百八十一億と、それから
只今
申上げました
臨軍
の余
つて
おります二百一億との
差額
の百八十億の
收入
不足というものを
一般会計
が受継いだという形に
なつ
ておるわけでございます。そうすると百八十億の実際の
一般会計
の
支出超過
は何で賄われておるかと申しますと、これも非常に技術的でありますけれども、
軍票
による
超過資金
、それから
外地
に向けて
送金
をしました
支拂未済
に
なつ
ておるというようなものは
円資金
が要らないのでありましてその
関係
が百十三億九千九百万円、それから
特別会計等
の
國庫金
の流用が可能なものが四十四億一千三百万円、
從つて
六十九億八千六百万円の足りない
金額
が出ますので、これは七月の十日に七十億の一時
借入金
をいたしまして辻褄を合せてあるわけであります。
從つて
繰り返して申しますと、二十一
年度
一般会計
は、金繰りの上におきましては百八十億の
赤字
が出るわけでありますが、それを
円資金
の
支拂
超過百十三億から
特別会許
の四十四億円を
使つて
尚足りない約七十億の一時
借入金
というもので塞いでおる、こういうことに
なつ
ておるわけであります。そこで
只今お尋ね
の三百八十一億
なにがし
の未
整理勘定
の終局の
後始末
というものにつきましては、これはその判明をいたしました額と、それから
剩余金
の二百一億との
差額
につきましては、
一般会計
で若し
剩余金
がございませんでありましたら、
公價
を
発行
し、又は
借入金
で
補填
をするということが、
昭和
二十二年
法律
第四十二号
公債
金
特別会計
法外四
法律
の
廃止等
に関する
法律
第九條第一項によ
つて権限
を與えられておりますので、足りない点につきましては、
公債
を
発行
いたしましたり、又は
借入金
をいたしまして
補填
をするということに相成るのでありまして、実際におきましては、この三百八十一億五千五百万円につきましては、これが還
つて來
るというようなことは大体ないだろうという
予想
でございます。
波多野鼎
4
○
波多野鼎
君 三百八十一億が
支出
には
なつ
ておるが、
支拂い
には
なつ
ておらないという
意味
は、つまりここに書いてある
受取証
がない
意味
でありますか。
伊原隆
5
○
政府委員
(
伊原隆
君) これは非常に技術的の言葉で恐縮なんでありますが
支出
と申しますのは
歳出
から落ちますわけであります。
支拂い
と申しますのは、御存知のように実際に金を使うわけで、つまり
歳出
には
なつ
たことに
なつ
ておりますが、例えば
日本銀行
の
当座預金
から
現実
に拂い出されておらないというのが
支拂
済みに
なつ
ておらないという
意味
であります。例えば一番大きな例で申しますと、
外地向
の
送金
なんというものは
外地向
の
送金
、
軍票
で調達しました
金等
につきましては
歳出
には出ましておりますが、
円資金
としては落ちないようなものにつきまして、こういう
金額
は出て來ておるわけであります。
波多野鼎
6
○
波多野鼎
君 そうしますと、三百八十一億の中の幾分かは、
日銀
から
支拂
済みには
なつ
ていないものもここにはあるわけですね。
伊原隆
7
○
政府委員
(
伊原隆
君) どうお答えしたらお
分り
になるか……つまり
歳出
の方からは落ちましたけれども、
支拂
済みと申しますのは、今の
お尋ね
にありましたように、
証拠書類等
が附いておらないというものもあるわけでありまして、
日銀
との
関係
から申しますと、どうなりますかな。先程申しましたように、
歳出
になりまして
小切手
はあれしておりますが、その
小切手
が
預託
をしている場合は相当あります。その
預託等
が実際に拂い出されないというふうなものがあるわけであります。
波多野鼎
8
○
波多野鼎
君 そうしますと、この三百八十一億
なにがし
というものが
國庫
の
赤字
になるというのはどういうわけでありますか。
正示啓次郎
9
○
政府委員
(正
示啓次郎
君) それでは私から
ちよ
つと申上げますが、これは先程
理財局長
から御
説明
申上げましたように、
ポツダム勅令昭和
二十一年ポツ第百十五号によりまして二月末を以て
臨軍
を打切れという
聯合軍
から指令を頂きまして、五月
末日
を以て一應
出納
の完結ということをいたした。そういうふうにいわば一定の時期を限りましていたしましたのでありますから、先刻
理財局長
の御
説明
にもありましたように、実際にいわゆる
出納官吏
とい
つて
、これは
日本内地
のみならず
外地
にもお
つた
わけでありますが、そういう
人たち
の
手許
から
現実
にどれだけの金が拂い出されてお
つた
かということを
整理
をいたしまして、
出納
を締切るということは不可能であります。そこで、五月
末日
現在におきまして
歳出予算
から落ちておるが、
出納官吏
の実際
手許
における
支拂いが
なされたかどうか不明のものが、今問題に
なつ
ております三百八十一億になるわけであります。從いましてこれは時日が経過いたしますれば、この中から実際は
出納官吏
に
支拂
つた
ものが出て参りまして、これがはつきりと
支出済額
の方に上が
つて
参ります。併しながら、一面におきましては
予算
からは落ちておるが、尚
預託金
としては引出されていないというようなのも出て参るかと思うのであります。これらのものは随時
復員廳
におきまして
証憑書類
を取
纒め
てその
整理
をいたしておるのでありますが、大体先程
理財局長
から御
説明
もありましたように、
外地向
送金
として
軍票
で支弁したものというようなものにつきましては、
現実
に
円資金
の
手当
は要らないものということになりまして、これは別途の問題は
外地
における
臨軍
の
後始末
という問題が残るのでありますが、
國庫金
として
現実
に
円資金
を調達の必要がない先程申したような
数字
が現われて参る。その他
現実
にすでに
支拂いが
あ
つた
ものというものは、大体二十一
年度
の
決算
上に出て來るものも
相当額
あらうかと思います。尚不明のものにつきましては先程申上げました
ポツダム勅令
によりまして、その判明した
年度
において
整理
するということに
なつ
ております。今後或る
程度
の
年度
に亘りまして判明しました
年度
の
一般会計
の
歳計外歳出
となる、かようなことになると思います。
波多野鼎
10
○
波多野鼎
君 今の
説明
で大体了承しましたが、それならば三百八十一億云云の未
整理分
の
整理
のつき次第逐次にその
整理
の
模樣
をどうか知らして頂きたいと思います。今まで
相当整理
がついておるのではないかと思いますが…
正示啓次郎
11
○
政府委員
(正
示啓次郎
君) これは先程申上げましたように、或る
程度
のものは二十一
年度
の
決算報告
に対しまして御
報告
できるかと思
つて
おります。
ちよ
つと今日は
数字
は
持合せ
ませんが
中華等
におきましては
支出済
になりましたものは或る
程度
分
つて
おります。
波多野鼎
12
○
波多野鼎
君 もう
一つ最後
にお伺いいたしたいのでありますが、先程御
質問
しました第二の点の
繰り入れ
てしま
つた
というのは、七月末で終
つた
とおつしやるのは二百四十七億幾らが全部
繰り入れ
に
なつ
たという
意味
ですか。
伊原隆
13
○
政府委員
(
伊原隆
君) さようでございます。
黒田英雄
14
○
政府委員
(
黒田英雄
君) 私から
お尋ね
いたしますが、この前も
委員会
で問題にな
つたの
ですが、
國庫金
の
支拂い
の
遅延
の分が
相当額
にある、当時二百四十億でしたか、そういうようなことをお述べに
なつ
たようですが、それらは九月の初め頃までには
鉄道
に関するものについては、
支拂い
を完了する見込であるというような御
説明
であ
つた
と記憶するのですが、これらの
國庫
の
支拂いが
遅延
している額は、今日どれくらいありますか。世間では
國庫金
の
支拂いが
、御
報告
にもありましたように
赤字
に
なつ
ているというふうなことがあるし、又一方にも
支拂い
を
國家
がやればそれだけ
兌換券
の
発行
が殖えるというふうなことのために、殊更に
支拂い
を
遅延
しているのではないかというふうな
疑い
を持つ者もあるのですが、そうでなくどうしても
支拂
が手続き上できないで遅れているものもあろうと思うのです。一方にはそういう
疑い
もあるのですが、どういうふうな
状況
に
なつ
ておりますか、その点お
分り
でしたら御
説明
願いたい。
伊原隆
15
○
政府委員
(
伊原隆
君)
只今
の
委員長
の
お尋ね
の最近の
政府支拂い
の
遅延
の
数字
につきましては、
ちよ
つと
手許
にございませんが、前囘この
政府支拂い
の
促進
の問題になりまして以後の経過につきまして極く
簡單
に御
説明
申上げたいと思います。
只今
おつしやいましたように
鉄道関係
では七月末に
支拂未済
が四十八億八千九百万円ございます。そのうち八月中に三十三億五千七百万円
支拂い
まして、差引七月末の
支拂未済
が十五億三千二百万円というものがありましたわけでありますが、この十五億の中にはこれは細かいことでございますが、七月の
石炭代
が七億四千五百万円含んでおります。これは九月上旬に
支拂い
を了したことに
なつ
ております。それから実はここで八月中に一体どのくらい
未済額
、
支拂
うべき新らたな債務が生じたかということにつきましては、
只今
申上げましたように、
ちよ
つと
数字
の
持合せ
がないわけでございます。 それから
貿易資金
につきましては、八月二十日現在で
支拂未済
が十五億ございます。その
内訳
は
閉鎖機関
から引継ぎました六億、生糸の
関係
で七億、それから綿の
関係
で二億というようなことであると思いますが、これにつきましては八月二十八日に
食糧管理特別会計
で
食糧証券
を
発行
いたしまして、そうしてそのうちの十五億円で
輸入食糧代金
を
貿易資金
に
支拂い
まして、
貿易資金
の方で十五億円の金ができましたので、
只今
申上げました八月二十日現在の十五億円の
支拂未済
は一掃いたしました。從いまして
貿易資金
の方は八月末までに
支拂未済
を一掃いたしたわけでございます。 尚、最近になりまして、
貿易
の
関係
では
借入金
の限度が五十億円でありまして、それを一杯に借りてしまいましたので、これを百億に拡張する案を
國会
に持つ出すことに
なつ
ております。 それから
終戰処理費
の
関係
でありますが、これはどうも
数字
がよく
分り
ませんのでありますが、調べましたところ、これは古いものでありますが、七月一日現在で三四割の
支拂未済
があ
つた
ようであります。これについても極力
支拂い
をしたというふうに聞いております。
ちよ
つと不十分でございますが、
只今
まで分
つて
おります点は、それだけでございます。 それから
只今委員長
が
お尋ね
になりました点は、
只今
申上げましたようなわけで、
支拂未済
の一掃につきましては非常に骨を折
つて
おる次第でございます。
委員長
の
お尋ね
がありましたように、
支拂い
を
促進
いたしますと、インフレーシヨンを
促進
しやしないかというような懸念から
却つて支拂い
を澁るのではないかというふうなことは、
政府
といたしましては全然考えておりませんので、
支拂未済
がないようにできるだけ
促進
は今後も努めて参る考えであります。
山田佐一
16
○
山田佐一
君
支拂未済
というものは十五億よりないわけですか。何だか先程五十億あるような
お話
でございましたが……。
伊原隆
17
○
政府委員
(
伊原隆
君)
政府
全体の
支拂未済
というのは果してどのくらいに
なつ
ておるかということにつきましては、
只今
私資料の
持合せ
がございませんので、若し何ならよく調べました上で後刻御
報告
申上げたいと思います。
黒田英雄
18
○
委員長
(
黒田英雄
君) それでは
只今
の
支拂未済
に
なつ
たものはどのくらいあるか、調べて又お願いいたします。 それからもう
一つ
お尋ね
しますが、この頃
追加予算
などがどんどん出て來て、非常に困難なことと思いまするが本体この
年度
内において各
関係
の
政府
の
支拂い
と
受入收
の方、それからかどういうふうな
関係
になるかというようなことの何か
見通し
をつけて、
國庫
の方などの御
計画
を立てておられるのでありますか、そういうような何か
書類
でもあれば
参考
に
一つ
頂きたいと思います。
伊原隆
19
○
政府委員
(
伊原隆
君) 実は
只今委員長
のおつしやいますように、これはまあ主として
國庫
その他を含みました
資金計画
の問題になると思うのでありますが、第三・
四半期
の
資金計画
につきましては、
只今安定本部
を中心にいたしまして、
見通し
をつけるために
努力
をいたしておるのでありますが、何分にもこの
追加予算
の問題が決定いたしておりませんために、第三・
四半期
の
資金計画
が立たないわけであります。そうしてその主な
原因
は、
政府
の
收支
というものが立たないのでありますから、全体の
資金計画
もまだ立たない
状態
にあるわけであります。
政府資金
、この
追加予算
を除きまして大体の
見通し
というのは、これ又非常に、
只今
申上げましたように、
追加予算
の問題が未決定でございますので、一應第三・
四半期
の十、十一、十二につきまして、これは
民間資金
をも含めまして
收支
を立てるということの作業をいたしまして、概略の需給の見込みについては
数字
を持
つて
おるのでありますがこれはまだ発表いたす段階にも実は
なつ
ておりません。それから又
追加予算等
が出ますと
相当変更
があると思いますので、
ちよ
つと発表を差控えさして頂きます。
森下政一
20
○
森下政一
君 この第一・
四半期
における
日本銀行券
の
発行増加額
について
簡單
な
説明
がしてありまするが、この点少し詳しく
説明
を聞きたいと思うのであります。この
年度
当初において
予算執行
に掛かるときに、第一・
四半期
においてほぼどれくらいの
発行増加額
というものについての
見通し
を持
つて
お
つた
か、若し
見通し
があ
つた
とするならば、それと
実績
との対比をした結果は一体どういうふうに
なつ
ておるか、一應の
説明
を聞きたいと思います。
伊原隆
21
○
政府委員
(
伊原隆
君) 個々の御
説明
では
現実
の
数字
を落してございまして第三・
四半期
におきまして
通貨
の
増発日本銀行券
の
増発
が二百五億九千四百万円ございまするが、これは三月末に千百五十七億二千六百万円、それから六月末に千三百六十三億二千万円でありまするので、差引きこういう
数字
が出ておりまして、大体毎月の
増加額
が六十億乃至七十億の間に
なつ
ておるわけであります。私共といたしましては、
年度
当初におきまして、殊にまあ
四半期
毎くらいには大体の
見通し
を付けておりまして、大体の
増加
はやはり六、七十億ではないか、或いはもつと殖えるのではないか、率直に申してそう思
つて
おりましたのでありますが、
兌換券
の
増加
は毎月六七十億、合計二百五億ということになりましたわけでございます。大体の
予想
より、私共の腹に持
つて
おりました
予想
より多少
銀行券
の
増発
は少な目のように存じております。併し大体
予想
と同じような分が
実績
を辿るわけでございます。
森下政一
22
○
森下政一
君 そうするとなんですか大体月額六七十億
増加
ということは、この
年度
を一貫してそういうふうな
見通し
をしておられますか。
伊原隆
23
○
政府委員
(
伊原隆
君)
只今ちよ
つと述べましたように、十月から始
つて
おります第三・
四半期
、それから第四・
四半期
につきましては大体どういうふうになるかということにつきまして、
追加予算
の問題が非常に大きな役割をいたしまするので、これにつきましては
政府
全体としてその
健全化
に
努力
いたしておりまして、何とかして少くとも
兌換券
の
増発
は月々二桁台というふうなことで止めるように、いろいろな政策がも
つて
行かれるように
努力
をいたしておるわけでございます。
見通し
といたしまして三桁にならない、三桁といいますと、百億を毎月超えることのないようにということについては
努力
はいたさなければならんと思
つて
おります。
ちよ
つと御
参考
に申上げますが、
兌換券
の
増加
は、
只今
御
報告
いたしました四、五、六の第一・
四半期
は、四月が六十六億、五月が七十二億、六月が六十六億でございましたが、七月におきましてはやはり七十四億、八月が六十九億でありましたのに、九月になりまして非常に少くなりまして、九月中の
増加
は五十七億三千三百万円ということになります。これは二月以來の
増加
の最低でございます。
資金
の
環流
が非常によか
つた
、殊に九月の上旬と中旬におきましては、上旬が七億五千万円中旬の
増加
が六千三百万円、下旬に至りまして急に四十九億にな
つたの
でありますが、上旬と中旬だけから考えますると、九月に入りまして
兌換券
の
増加
が非常に
鈍つた
というふうな
状態
に
なつ
ております。御
参考
までに申上げます。
山田佐一
24
○
山田佐一
君 今の
兌換券
の
増発
の
鈍つた
ということは、
政府
の
支拂いが
遅延
しておるということになりはしないですか。
伊原隆
25
○
政府委員
(
伊原隆
君)
兌換券
の
増加
が鈍りました
原因
につきましては、いろいろ調べておるのでありますが、
只今
まで大体
分り
ました点では、
受入
が多か
つた
ということでございます。それは租税の
收入
が相当多うございました。この
所得税
の第二期の
予算申告納税分
が入
つて
参りました。それからもう
一つ
は
食糧管理特別会計
というこの
食糧
の放出、それから
消費者價格
が改訂になりまして、
食糧管理特別会計
に物の性質上
現金
が入
つて
参りました。その
現金
の入り方が多か
つた
。
従つて政府
に対する何と申しますか、
現金形態
の
受入
が非常に多か
つた
というのが非常に大きな
原因
であると存じております。
黒田英雄
26
○
委員長
(
黒田英雄
君)
ちよ
つと申し上げますが、これはこの前ここで
運営委員長
から
お話
があ
つたの
です。御欠席の方もあ
つた
と思いますが、この
國庫状況
の
報告
は
法案
ではないのでありまするから、本
委員会
に付託されてこれを審議した結果を必ずしも本
会議
に
報告
をするということはに相成
つて
おらんのでありますけれども、
審査
しました結果、特に本
会議
に
報告
するような事項があれば、本
会議
に
報告
をするということに取扱われたようであります從いましてここで
審査
いたしましてそうして特にこういう点は本
会議
に
報告
して皆樣の御注意を喚起することが必要である。或いはこれに明らかでないことを更に明からにする必要があるということがありますれば、本
会議
に
報告
をすることに相成るのでありますさように次第でありまするから、どうぞ皆さんもこれを御研究下さいまして、そういうことを頭にお置き下さいまして、
一つ
御
審査
をお願いしたいと思います。どうですか、今日は急にこの問題に対しましたので、まだ十分お調べのないお方もあるかと思うのでございますが、本日御
質問
がありませんですか。若しなければ更に御研究を願いまして、又他日に御審議を願うようにいたしたらばと思うのですが……。
山田佐一
27
○
山田佐一
君 私今思いまするのに、今日の
通貨
の
関係
から行きますと、税の未
收入
、
財産税
は凡そ決定しましたでしようし、先刻の
臨時財産税
、
特別税
の
收入金
を以て充てたというのは、先般
延納
と物納の分は
赤字公債
を出した、その
公債
で埋められたのだろうと推察いたします。而して今日の
通貨
の面からいいまして、税の
收入
があ
つた
ため
兌換券
の
増発
が
鈍つた
。その
意味
におきまして新聞紙で見ましても、
勤労所得税
、
分類所得税
が
延納
になる。相当大きな会社が延びております。或いは
臨時利得税
、新
円階級
に対する税金の未
收入
も随分あることであります。これらの未
收入
のものが、凡そどのくらいあるか承
つて
置きたい。 而して先刻
ちよ
つと承りましたが、以前に承
つたの
では、
政府
の
支拂い
うべき義務あるものが、約五百億近くあるように聞いたのですが、今伺いますと十五億くらいしか残らんようであります。これらに対しても今少しく明細にお知らせ願いたい。百億としましても今の
貿易関係
の十五億は相殺ができまして、
鉄道関係
の十五億が残
つて
おるような御
説明
であります。それを石炭の價格差補給金、これなども相当の
金額
になるが、
政府
が
支拂
わないために復興金融金庫から借りておると炭鉱業者も申しております。その辺のところを成るべく業者のためにや
つて
頂きたい。
兌換券
の
増発
が
鈍つた
といいつつも、民間では非常に金融の逼迫を感じております。その辺をいま少し明らにして頂きたい。
伊原隆
28
○
政府委員
(
伊原隆
君)
只今
お示しの税の未
收入
の点、それから
政府
の
支拂
義務が先般御
報告
いたしました百億に対して、今全体がどう
なつ
ておるかというような点、その他價格差補給
金等
の点につきましては、十分調査をいたしましてお答え申上げます。
黒田英雄
29
○
委員長
(
黒田英雄
君) 他に御
質問
はございませんでしようか。それでは先程私が申しましたように本日はこの
程度
にいたしまして、皆さん御研究を願いまして、この次又御
質問
を願うということにいたして御異議ございませんか。
黒田英雄
30
○
委員長
(
黒田英雄
君) それでは本日はこの
程度
で散会いたすことにいたします。 午後二時三十六分散会 出席者は左の通り。
委員長
黒田 英雄君 理事 波多野 鼎君 伊藤 保平君 委員 椎井 康雄君 下條 恭兵君 森下 政一君 玉屋 喜章君 西川甚五郎君 松嶋 喜作君 山田 佐一君 木内 四郎君 櫻内 辰郎君 田口政五郎君 星 一君 赤澤 與仁君 小林米三郎君 西郷吉之助君 渡邊 甚吉君 中西 功君 川上 嘉君
政府委員
大藏事務官 (
理財局長
) 伊原 隆君 大藏事務官 (主計局司計課 長) 正
示啓次郎
君