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委員長(
中平常太郎君) これから
在外同
胞引揚に関する
感謝とその引
揚促進に関する
決議案の付託されました
案文の起草につきまして小
委員會を開きます。それでは私から
案文を朗讀いたします。
在外同
胞引揚に関する
感謝とその引
揚促進に関する
決議案
連合國が五百五十
餘萬同胞の
歸還を實施され、更に未
歸還者に對し許す限りの待遇を與えられていることは、
感謝に堪えないところである。
而も異境にあつて故國の空を望みつつ歸り得ない
同胞が、今尚百萬近くもある。これらの人々は
敗戦以來心身共に疲れ果て又着のみ着のままの生活をする者さえあつて、果してこの冬をつつがなく越せるかどうか誠に憂慮に堪えない次第である。我らは、これらの殘留者の
歸還が年内に完了するよう
連合國の格別なる配慮を懇請して止まない。
我らは全
國民と力を合わせ、乏しきをわかち、
同胞の
歸還に備え、相共に
平和國家の建設に努力せんとするものである。政府も亦、この心を以て心とし、同
胞引揚のために
萬全の方策を講ぜられたい。
ここに参議院は全議員の
總意を以て右決議する。
この草案につきまして、御意見を求めます。