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委員長(
赤木正雄君) それではこれから開会いたします。
昨日
安定本部に呼ばれまして、
安定本部の連中と同時に
GHQに参りました。
衆議院からは
本間水害対策特別委員長が行きましたが、その用件は、二十二年度の
公共事業の
追加予算の問題でした。國なり、各
府縣から必要とする金は全部そこに盛られてありました。それに対して
安定本部はすでに査定して、これだけの金が今後二十二年度の
追加予算として必要とする、それを結局
GHQの方に説明するに過ぎなかつたのであります。併し
安定本部で査定したものが、結論としては
予算として現われて來ますから、
安定本部で査定する前に、この
委員会の要望がどれほど盛られておるか、非常に疑問があるのです。言い換えるならば、この
委員会の活動を殆んど盛られていない。殊に今後の水害問題の処置にしても、今この
委員会でやかましく申しましてもすでに
予算がそういうふうで、
安定本部で決められておるならば、ここでやかましく言うことは空論になる、こういうふうな氣がします。だからしてこの
委員会としまして、
請願なり、
陳情なり、殊に今後の
水害根本策なり、それを建前に
安定本部の今日の
やり方を根本的に檢討する必要がある。これについて或いは
総理なり、適当な人の御
意向を聞いて、それを決めない以上はここで審議しても
意味をなさん、こういう氣がするのであります。それに対して
委員の方々の御
意向を
一つ承
つて見たい、こう思います。