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國務大臣(
木村小
左衞門君) 今
國土局長から御
報告申上げましたが、
ちよつとこれに附加いたしまして、本日
閣議で、先刻
了解を得ました問題がありまするので、御
報告申上げておきたいと思います。
この
水害對策につきましては當時より非常に重大なる關心を以ちまして、あらゆる限度におけるところの
對策を
内務省といたしましてはやつたつもりでございますけれども、何しろどうも國の
財政の餘裕というものが非常に制限枯渇いたしておりましたので、思うように進行いたしませんでおりましたが、極力やりまして、遂に
内務省の
査定いました案の殆ど全額が認め得られまするように、今日のところまでに漕ぎつけましたのでございます。その内容は
只今局長の
報告によりますると、この
災害の
被害の
總額が四十二億圓という
報告をいたしておりますが、その四十二億圓という中には雪解けの……
融雪の
被害が含まれておりまして、その
融雪被害の四億圓ばかりを削除いたしますると、今囘の分は、六七月の分だけが
内務省關係におきましては三十八億三千四百五十八萬二千圓、こういう
査定をいたしまして、この
復舊は放置しておきますと、ますます
被害が擴大いたしまして、産業、
交通等に重大な
影響を及ぼしますことは申上げるまでもないことでありまして、成るべく早急に完成せしめる必要がありますので、その工期は勞務、
資材、
氣候の要件を十分考慮いたしまて、大
災害地は三ケ年、その他は二ケ年として
事業に對する
補助率は
府縣財政と調査の上で
——秋田縣等の
被害の甚大で、
地方財政の負擔力の薄弱な縣には、この
補助率その他につきましては、この
補助率というように適用して、
補助額を算出するというような
方法をとりました。その
方法は次に申上げます
通りでありますが、そうしてこの三ケ年という計畫につきましてもこの
目的が
目的でありますので、初めの二ケ年に殆ど完了させるように、大きい
費用を取りまして、殘り一ケ年において極く少ない經費で仕上げをいたしますという
程度のように
豫算を組んで、見ておりまして、こういうことも
安定本部でも認められまして、大
體内務省の主張が
通りましたものと私は
考えておりまするが、
只今早急著工のために、今年の第二
四半期、七、八、九のこの第二
四半期として取敢えず
内務省關係の二億二千
萬圓支出することが決まりまして、殘餘の分につきましては
追加豫算を計上する必要がございまするが、今度出ます
追加豫算にはどうも間に合いませんで、まあ假りに間に合いましても、會期が又延長にでもなりまするというと、九月、十月に入らなければ、この
追加豫算が成立しないというようなことでは、なかなか金を出すのが、早急の間に合わないで、實際に適合いたしませんので、この際何とか
特別融資を仰ぐことにいたしまして、
大藏大臣の
了解を得ましたのであります。その
特別融資はどういう
方法でやるかと申しますると、これはこの間八月の十九日の
閣議で決めましたのでありますが、できるだけ
國庫から
補助費を出しますが、できないところは
府縣の負擔、
災害復舊費のようなものは、あいだの
繋ぎとして極力、
地方の
銀行に相當どうも金があるようでありますから、
地方の
融資を一時受けて、そうしてこの
工事を遂行するというようなことに、
日本銀行を通じて、各
支店所在地の、
日本銀行支店所在地の
關係災害地に向
つてそういう通達をして貰いまして傍ら
内務省といたしましては、各
被害縣當該の知事に向
つてその旨を通告しておきましたような次第でございます。それから
農器具とか肥料、
農業生産用品の購入の資金のようなものも、その
地方々々の
農業會等から、必要に應じて
一般の
方法によ
つて融通つけることに盡力するように、
地方に伺
つて申してやりますると同時に、又こちらからもこれはまあ農林省に屬するものでありますけれども、そういう
手續を
只今と
つております。詳しい數字はここにございまするが、概要
只今とりました施策につきまして御
報告申上げておきます。詳しいことはどうぞ御質問がございましたら……。