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岡本愛祐君 私は、前
囘電氣委員の方で出張しておりまして休みまして、實はどういう御
質問がこれまで出たか存じません。或いは重複することがありましたらお許しを願います。
民情視察のために
陛下が
諸々方々、殊に戰災を受けたり
災害があ
つた地方に
行幸になりまして、いろいろ御
視察になり、又御
激勵の御言葉を賜わ
つていることは誠に結構なことと存ずる次第でありますが、これに關聯して、餘りに
供奉員といいますお供をする者が多過ぎるという
非難の聲も亦
方々に擧
つておるようでありますが、これは
行幸を直接受けた方からも聞きましたし、又これは相當いわゆる
地方のちやんとした人であ
つて、
非難せんがために
非難をする人じやない。又こういう
非難が非常に多いということを、直接でなくて間接に聞いたともしばしばございます。たまたま先日
九州へ参りまして、
九州タイムスという新聞を見ますと、その
投書欄に「
録音盤」というのがございますが、「
行幸を食うもの」、という表題であります。
天皇陛下が
關係各縣知事の懇請に應じて
九州に
行幸遊ばされるということは非常に結構なことである。私は
共産黨員でも
天皇制廢止論者でもないが、併し有難がるより先に考えて見たいことがある。
六月上旬の
關西行幸の節、京都に滞在してつぶさに
實情を見聞した私は、多くのことを考えさせられた、今だに
天皇をかさにきる連中の多いことだ。
中央地方を通じて何百か何千かの大官や高官が
大名行列よろしくや
つて來るが、彼らの長い道中に、
外食券や主食を携帶して來たとは聞いていない、それどころか
地元官民も交
つて結構な
白飯に
豪華料理が毎日無料である。これは一體どこから出るのか、人民は何十日も米の顔を拜んでいない。こういうような
趣旨でこれは
供奉員が非常に多いということはい
つておりませんが、非常にお附きの者が多いということは
非難しておるのであります。それで、直接
經濟法に
關係は薄いかも知れませんが、併し
行幸經費というようなことも
關係がありますから、お尋ねして見たいと
思います。今度の
東北の
行幸に際しまして
宮内省の本當の
供奉員というものはどのくらい、何人あるか、又それに附屬した
地方から補充した者は何人であるか、こういうことが概算でよろしうございますからお分りにな
つておれば、御報告を願いたいと
思います。