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佐藤尚武君 私からお諮りしたいことがあるのでありますが、それは來る十五日
貿易再開に際しまして、参議院として
聯合國に對する
感謝の
決議をしてはどうかという問題であります。
貿易再開のほかに今まで
食糧の放出問題であるとか、又
南永洋捕鯨の許可問題であるとか、
個々の問題について
感謝決議をしたいという希望が若しくは
決議が
關係委員會で成立つたものもあ
つたのでありますが、併し
個々の場合に且つ屡々そういう
決議をするというのもいかがという考えからして、これまでそれらの
決定を正式に議場に上すことを差控えて來たわけであります。然るに今日
貿易再開の許可に當にまして、これは
日本の將來に將来にとりましても非常に大きな
意味をなし得るわけのものでありまするからして、この際
貿易再開に關する
感謝決議をするということは非常に
意味のあることであろう、こう考えるのであります。それと同時にこの
機會を利用して、今迄特別に
感謝決議に策らなかつた諸問題に關しても、その
決議の中に包含せしめるということをしたならば、大變纒りがよく、又都合がよいのではないかと、こういうふうに考えるのであります。
運営委員會においてそれを
一つ御
賛成になるようにお願いしたいと思います。それから又
感謝決議の
案文を實は昨日漸く拵えたようなわけでありまして、これがまだ案としても練れておりませんけれども、併し
委員長がお許しになるならば、この
案文をここで御被
瀝申上げたいと思う、そうして私の考では、これは
各派から
決議案として提出する形を採るのが一番よいかと思うのであります。然るに
決議案として
上程する前には、
議事部の方で約二日間必要の
手續を取るために
時本を要するそうであります。而してこれはこの十五日に
上程、詰り
貿易再開のその日に
上程するということが一番
意味もあるし又效果的であろうと思いますからして、それから二日前というと、実は明日
議事部の方へこれを廻さなければならん。そういう段取りになるわけであります。從いまして
各派に對して一々御
承認を願
つておるという時間も甚だしく制限されることにな
つてしまつたのは甚ダ遺憾でありまするが、でありまするからして何とか便法を考えて頂いて、例えばここで
趣旨においては
贊成であるということになりますれば、その
案文は私桑の方でこの原案によ
つてもう少し
練つて、そうしてそれを
議事部の方へ渡したいと思うのであります。それで差支えございませんでしようか。