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参事(
近藤英明君) 二十二年度の追加
豫算につきましては前會の
議院運営委員會におきまして私より大體の御
説明を申し上げまして、その際資料を印刷して配付してもらいたい
という御希望がございましたが、本日その印刷物をお手許にお配りした次第であります。最初のニ重丸がついているのは大體今日まで大蔵省と内交渉の結果話合のつきました面でございます。それから次の紙の二枚目のところに丸のついておりますところはまだ大蔵省との交渉がついていない面でございます。それで折衝の結果大體纏まりました面
というのは第一の
議員に關する諸經費
という面で、前會に申上げました
通りでありますが、これで動きましたのは常任
委員會諸經費
というもののうちに公聴費の広告料百萬圓を見てもらうことができましたので、これが百四十三萬圓と、それから次に裏の頁を御覽頂きまして、定期刊行物購入費その他が二十萬圓、これを合わせましてこの中に百萬圓が廣告料に入
つております。それから六十三萬圓が常任
委員會の經費、これは大體の話合がつきました。
次に常任
委員長の専用自動車設備費
という二百六十二萬圓
というところで御勘辨願いたいと大蔵省はしきりに言
つておりますが、この二百六十二萬圓の内容を申上げますと、先般ジープの払下を受けましたのが、七十三萬圓であります。その実費を見よう、それから更に購入する自動車が今年度の既定
豫算の中に自動車購入費がございますのとこれを合わせますと約四百萬圓になります。これで大體一臺が現在三十萬圓から三十五萬圓
程度中古自動車でかかりますが、大體十臺
程度は新規に自動車の購入ができるのではないかと
考えます。今後の物価値上がりが急激でございますので、現在十臺とみておりますのが、果たして買いますまでの間にその価格までいくかどうかは分かりませんが、これは現に本年度の
豫算は當初に見積もつたのは一臺二十萬圓でありましたが、実際買うときには三十萬圓
程度かかるのであります。それで現在におきましては一應これで自動車がジープの外に十臺ぐらいは購入できるものと思います。それから第一囘の
國會の經費、これは前會に申上げたのと変わりありません。
事務局經費これも変わりありません。これはさつき申上げた定期刊行物二十萬圓の中に先刻の百萬圓を包含しております。それから四も変わりありません。
五の建物その他の買収費で前會未確定で交渉継續の途中にあると申上げましたが、これは大體話が纏まりまして、
議長官舍の買収費、これは千五百萬圓だつたのが千六百萬圓みてもらうことに話しがつきました。現在の
議長官舍に
なつておりますもで将来
議長官舍分室として買収の六百二十萬圓、これも
承認を得ることができました。それからそれに要する修繕費として
事務局分室の方に十萬圓、
議長官舍に六十萬圓の修繕費
というものの
承認の了解が成立いたしました。最後の大蔵省と内交渉の継續分であります。大蔵省が渋
つておりまして、これは
豫算の面から見まして非常に大蔵省としては困るからどういうわけで
決定は分かりませんが、こちらも昨日も大蔵省の主計局長がまいりましていろいろこちらとの話がまだつかずにおる面が、この二枚目の一二
という面であります。特に金額として多いのは營繕に關する諸經費でありますが、これは本年度の既定計畫の不足分三千萬圓を見積もりましたのと、それから新規の計畫に要する經費と建築敷地整理費四百八十二萬圓これが大蔵省からあまり大きいので困る
というのであります。現在の既定
豫算で二百萬圓ばかりございますが、これで実際建てるとしますと
議員宿舍を建てるのに
ちよつと餘裕がある
という
程度でございます。それででれ以外に既定計畫の建築を全部いたしますと、ここに見積もつた四百八十二萬圓は全部みてもらわなければできません。実際問題として大蔵省の申分は現在の
状況として今日以後資材難、その他の
關係から、実際お建てになるとして、これだけの既定計畫を全部お建てになることができるか、これは事実困難があるのじやないかと思います。実際建てることができるならば計畫はどんどん進めても結構だと思います。そうして建築が実際にできるのならばこの次の臨時議會があれば臨時議會、なければ通常議會において不足分はその際に追加
豫算として計上することは自分の方には異存はございません。現在においてはとりあえず既定
豫算の二千二百萬圓だけでとにかくできるだけ進めていく
というようにして頂けないか、昨日大蔵省の主計局長が見えてさような
意見でございましたので、それは伺
つておきましよう
というように申しておきまして、こちらはそれに対して意思表示はいたしておりません。その際に
議長官舍と分室との購入費だけは無条件に認めるからここらで御勘辨願えませんか、こういう御
意見でありました。
それから次のニ
というところの問題でありますが、
國會職員の待遇改善費の中ここに話合いのつきました面は、
事務局職員待遇改善費
というところにありますが、一千八百萬圓案によります經費の増加と、それから専門
調査員に対する手當等の八百三十八萬圓だけ、これだけであります。残りの特種手當、被服手當、超過勤務手當、
速記者勤勉手當、議會特別手當、衛視宿料、これらの増額の必要が実際においては非常に切実なものがありますので、この点はこちら
といたしても衆
議院事務局と協調いたしまして大蔵省と尚相當やかましい折衝を取り急いでおる次第であります。