○
委員長(
村上義一君) それでは
本件は採択するように決定いたします。次は
請願第十三号、磐越束線神俣、
大越両駅間の
瀧根町
菅谷に
停車場を
設置することに関する
請願であります。
請願の本文を朗読いたします。「
停車場設置請願書、磐越束線神俣
大越両駅間(七キロ七分)の中央地点、即ち
福島縣田村郡
瀧根町
菅谷地内に
停車場設置請願の儀については、大正六年本線開通以來多年に亙りしばしば
請願陳情したし來りしところ、
昭和十四年十一月中本省より運輸局総務課永谷延夫属殿の御派遣ありて、実地
調査の結果、地方
情勢の進展に伴い産業
経済文化等の諸好條件が具備せるを認められたるもののごとく、我が地元民を初め隣接町
村民と共に二十三年の久しき星霜ここに漸く願意採択の日も近きにあるを思い、初めて愁眉を開き感謝に堪えざるものありしに、日支事変に次ぐに太平洋戰爭は日一日と実に苛烈を極め、諸種の國内事業はすべて抑制せられ、從
つて本
請願も亦遂に御採納の恩惠に浴するあたわず今日に至るは、全く遺憾とするところにして、その後終戰を待
つて、昨
昭和二十一年七月一日附更に又詳細なる地方実情調書相添へ
請願書提出いたし置きたるに、同年九月二十六日仙台本局より義務部総務課長木村正太郎殿、同年十月四日には同局同課より菅原正規殿、本年四月九、十の二日間には、又同局施設部より長田技官殿外三人及び同局工事係技官安部晴雄殿外二人等以上御出張の都度福島管理部よりもそれぞれ御同伴を辱うし、前後数回に亙りて実地測量
調査相願いたるについては、永年の待望ここに報いられ、願意採択いよいよ本格的
実現達成のことと隣接町村御各位と共に感激に堪えざる次第であります。大戰終熄後あらゆる事業の劃期的一大改革新規発足に当り、諸般の
関係を時代に即應せしめ、民主主義の
合理化に改善を要するのとき、
鉄道の上にもこれを反映して殖産興業の根源たる交通機関の発達を図り、食糧増産の確保と共に明朗堅実なる平和日本國建設にいささか貢献いたしたく、ここに続いて再
請願に及びたる次第であります。希くば前記地点に
停車場設置の儀至急特に御採納相願いたく、左記の
停車場設置請願書には詳細なる地方実情調書添附せるを以て、今回は御参考までに
昭和十一年十日附東北興業株式会社工場設立
陳情書写相添え右謹んで請原申し上げます。敬白
尚
一般駅として
物資不足の
折柄この際御承認相成り難き場合は、
旅客のみを取扱う
程度の簡易駅にても宜しくにつき、一日も早く至急何卒
実現相願いたく、これに要する敷地は
請願者において負担いたしますから念のため申し添えます。
昭和二十二年七月五日
福島縣田村郡
瀧根町長熊谷武夫、
大越町長石井榮、七郷村長矢吹文一郎、飯豐村長石井幸三郎、二野新町長草野和吉、議長殿」
以上であります。尚本
請願も
橋本議員の御
紹介であります。何か御敷衍御
説明の点あればどうぞ……。