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1947-12-02 第1回国会 参議院 運輸及び交通委員会 第24号
公式Web版
会議録情報
0
付託事件
○
海運經營方式竝びに船員管理
に關す る
陳情
(第十五號) ○
日本通運株式會社
の
營業權竝びに設
備を
舊關係業者
へ還元することに關 する
陳情
(第八十五號) ○
海運經營方式竝びに船員管理
に關す る
陳情
(第九十六號) ○
海上輸送力緊急増強
に關する
陳情
(第百二十三號) ○
鐵道營業法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
) ○
舊鶴見臨港鐵道線外
三
鐵道線拂下
に 關する
請願
(第六十號) ○
道路運送法案
(
内閣送付
) ○
舊小倉鐵道線拂下げ
に關する
請願
(第百三號) ○
信越線柏崎驛附近鵜川鐵橋
の徑間擴
張工事施行
に關する
請願
(第百七 號) ○
九州
、四國間の省
營連絡
に關する請 願(第百十三號) ○
山陰線
の
電化竝びに廣
島、
松江兩市
間直通列車運轉
に關する
請願
(第百 十九號) ○
中央氣象臺牛深出張所設置
に關する
請願
(第百二十七號) ○
九州
、四
國間省營連絡
に關する
請願
(第百三十七號) ○
中央氣象臺牛深出張所設置
に關する
請願
(第百四十四號) ○
舊播丹鐵道線拂下げ
に關する
請願
(第百六十一號) ○四
國循環線
の
全通促進竝びに
九、四
連絡省營航路運航
に關する
請願
(第 百七十號) ○
豐川鐵道
及び
鳳來寺鐵道拂下げ
に關 する
請願
(第百七十一號) ○四
國循環線
の
全通促進竝びに
九、四
連絡省營航路運航
に關する
請願
(第 百八十六號) ○四
國循環線
の
全通促進竝びに
九、四
連絡省營航路運航
に關する
請願
(第 百九十五號) ○
舊南海鉄道山手線拂下げ
に關する請 願(第二百三號) ○四
國循環線
の
全通促進竝びに
九、四
連絡省營航路
の
運航
に關する
請願
(第二百十二號) ○
後藤寺
、
絲田兩鐵道線拂下げ
に關す る
請願
(第二百十五號) ○四
國循環線
の
全通促進竝びに
九、四
連絡省營航路
の
運航
に關する
請願
(第二百十七號) ○西彼杵半島の
陸海運交通
の整備に關 する
請願
(第二百二十二號) ○
造船技術
の
振興方策
に關する
陳情
(第三百三十八號) ○
道路交通行政
に關する
陳情
(第三百 五十二號) ○
磐城西郷信號所
、
湯野上驛間
に
鐵道
を
敷設
することに關する
請願
(第二 百三十六號) ○
九州
、四國間の省
營連絡
に關する請 願(第二百三十七號) ○
羽後鐵道災害復舊
に關する
請願
(第 二百五十二號) ○關門港に
外國貿易船
の
入港促進
に關 する
請願
(第二百五十六號) ○
沿岸荷役業者
の
貨物自動車運營
に關 する
請願
(第二百七十七號) ○
沿岸荷役業者
の
貨物自動車運營
に關 する
請願
(第二百八十八號) ○
山陰線餘部鐵橋修理
に關する
陳情
(第三百七十一號) ○
横須賀線逗子
、田浦間に
沼間驛
を設 置することに關する
陳情
(第三百八 十八號) ○油津港を第二種
港灣編入竝びに貿易
開港場指定
に關する
請願
(第三百 號) ○
横須賀開港指定促進等
に關する
請願
(第三百六號) ○
中央線甲府
、
鹽尻兩驛間外
二
線路
の
電化實
現に關する
請願
(第三百二十 七號) ○
舊有馬線復舊
に關する
陳情
(第四百 二十號) ○小
運送業
の
戰時統制撤廢
に關する陳 情(第四百三十一號) ○
若松
港を第
一種
重
要港灣
に編入する ことに關する
陳情
(第四百三十七 號) ○四
國循環鐵道開通促進
に關する
請願
(第三百五十五號) ○
楯岡
、
寒河江間左澤
、荒砥間の
鐵道
敷設
及び
楯岡
、
寒河江間外
二路線に
國營自動車
の
運輸
を開始することに 關する
請願
(第三百五十七號) ○今次の
水害
による
足尾線復舊促進
に 關する
陳情
(第四百七十五號) ○桃ノ川、
彼杵兩驛間
に
鐵道
を
敷設
す ることに關する
請願
(第三百八十六 號) ○四
國循環線
の
全通竝びに
九、四
連絡
民營運航強化
に關する
請願
(第三百 九十五號) ○
都道
府
縣議會議員
に
管下鐵道無賃乘
車券交付
に關する
請願
(第四百十一 號) ○四
國循環線
の
全通促進竝びに
九、四
連絡民營運航強化
に關する
請願
(第 四百十六號) ○
中央線甲府
、
鹽尻兩驛間外
二
線路
の
電化實
現に關する
陳情
(第四百八十 七號) ○九、四連
絡民營事業強化
に關する陳 情(第四百九十號) ○
中央線甲府
、
鹽尻兩驛間外
二
線路
の
電化實
現に關する
請願
(第四百二十 九號) ○姫路、
播磨新宮
、若櫻間に
國營自動
車の
運輸
を開始することに關する請 願(第四百三十六號) ○大
絲線全通促進
に關する
請願
(第四 百四十號) ○
甲府
、
長野兩驛間電化實
現に關する
請願
(第四百四十一號) ○
上毛鐵道水害復舊
に關する
請願
(第 四百四十二號) ○
中央線甲府
、
鹽尻兩驛間外
二
線路
の
電化實
現に關する
請願
(第四百四十 四號) ○大
絲線全通促進
に關する
請願
(第四 百四十八號) ○
大内驛
、野村町間に
國營自動車
の運 輸を開始することに關する
陳情
(第 五百二十二號) ○
都道
府
縣議會議長
に國有
鐵道無賃乘
車證下附
に關する
陳情
(第五百二十 七號) ○大
絲線全通促進
に關する
陳情
(第五 百三十六號) ○
中央線甲府
、
鹽尻兩驛間外
二
線路
の
電化實
現に關する
陳情
(第五百三十 七號) ○
若松
港を第
一種
重
要港灣
に編入する ことに關する
請願
(第四百六十四 號) ○
山陽本線柳井
、
岩國兩驛間
に
國營自
動車
の
運輸
を開始することに關する
請願
(第四百七十三號) ○國鐵電氣工事獨占開放に關する
請願
(第四百七十四號) ○
福浪線
内の馬場、遠西間に
國營自動
車運輸開始
に關する
請願
(第四百七 十九號) ○大
絲線全通促進
に關する
請願
(第四 百八十九號) ○
中央線甲府
、
鹽尻兩驛間外
二
線路
の
電化實
現に關する
請願
(第四百九十 號) ○上野、土浦及び平
兩驛間
の
電化
に關 する
請願
(第四百九十三號) ○千葉、
成東兩驛間電化促進
に關する
請願
(第四百九十九號) ○
舊宮城電氣鐵道株式會社
の
鐵道拂下
げに關する
請願
(第五百四號) ○
中央線東鹽尻信號所
を
一段貨客取扱
い驛とすることに關する
請願
(第五 百二十九號) ○佐原、
成東
間の栗源より山倉、常磐 村に
國營自動車
の
運輸開始
に關する
請願
(第五百三十號) ○
鹿兒島縣福山
港を
指定
港とすること に關する
請願
(第五百三十一號) ○
福島縣原町
、
川俣間國營バス
の
運輸
を開始することに關する
請願
(第五 百三十七號) ○
篠井線明科
、
西條驛間
の東川手村花 見に停車場を設置することに關する
請願
(第五百四十二號) ○江迎、
臼ノ浦兩驛間
に
國營自動車
の
運輸開始竝びに
同
專用道路
の改修に 關する
請願
(第五百六十七號) ○
釜石線全通促進
に關する
請願
(第五 百七十四號) ○富山港
鐵道線拂下げ
に關する
請願
(第五百七十五號) ○膽振國都富内、
十勝清水間鐵道敷設
促進
に關する
請願
(第五百八十四 號) ○八百津、
鵜沼兩驛間
に
國營自動車
の
運輸
を開始することに關する
請願
(第五百八十八號) ○
犬飼
、
竹田竝びに
、
犬飼
、佐伯各兩
驛間
に
國營自動車
の
運輸
を開始する ことに關する
請願
(第五百八十九 號) ○
岐阜縣太田
、
瑞浪兩町間
に
國營自動
車の
運輸
を開始することに關する請 願(第五百九十二號) ○大
絲線全通促進
に關する
請願
(第五 百九十三號) ○東京、
鹿兒島間
の
急行列車復活
に關 する
陳情
(第六百五號) ○
開港
々
法案竝びに海上保安法案
に關 する
請願
(第六百三號) ○
肥薩線電化工事
に關する
請願
(第六 百五號) ○釧路港、
北見相生
間に
鐵道敷設促進
に關する
請願
(第六百十三號) ○
阿武隈鐵道
を
敷設
することに關する
請願
(第六百二十四號) ○津久見港を
開港場
に
指定
することに 關する
請願
(第六百二十九號) ○
港灣管理運營
に關する
陳情
(第六百 十六號)
—————————————
昭和二十二年十二月二日(火曜日) 午後一時三十八分
開會
—————————————
本日の
會議
に付した
事件
○
提出豫定
の
法案
に關する件
—————————————
板谷順助
1
○
委員長
(
板谷順助
君) これより
開會
いたします。
小泉
君。
小泉秀吉
2
○
小泉秀吉
君 前囘の常
委員會
で、
政府
御
當局
の御
答辯
を
伺い
ましたのですけれども、やはり
厚生省
の
關係御當局
がおられないと、どうも私共ははつきりした御
答辯
が伺えないというような情勢でございましたので、今日は特に
厚生大臣竝びに關係御當局
の御出席をお願いをして置いたのでございますが、まだ
大臣
がお見えになりませんけれども、
政府委員
が
お出で
にな
つて
おりますから改めてお
伺い
をいたします。御
承知
のように、
失業保險法案竝びに失業手當法案
というようなものが、すでに
兩院
を通過したのでありますが、それと殆んど
密接不可分
だと思いまする、
船員
に對する
失業保險法案竝びに手當法案
が、
兩院
の何れにもまだ御
提出
にな
つて
おらないような状態でありますので、
會期
も非常に切迫しておるこの際
至急
に
審議
をしたいと思うのでありますが、それに對してどういうふうな理由で御
提出
にならんかということを
伺い
ましたのが、前囘の私の
質問
の要旨であります。
運輸當局
の
政府委員
の
お話
によると、大
體ドラフト
は自分の方でできておるのだが、諸般の
關係
からこれは
厚生省
が提案するというようなふうにしておるので、その
手續上厚生省
から出て來るのであるというので遲れておるのじやないかというような、私としては甚だ不
滿足
な御
答辯
でありました。私は一體
船員
の
保險
に關しては、この前
船員保險法
を
當委員長
が參議院の本
會議
で
委員會
の案を御
説明
になる時分に、冒頭に、
閣議決定事項
でもあるし、これは
運輸交通省
で
取扱
うようにな
つて
おるのだというふうなことを報告されて、一切の
船員保險法
に對する通過を
議會
に
提出
されたように私は了承しておるのであります。これとは
密接不可分
の
關係
にあるばかりでなし、
船員
の
勞働行政
を扱
つて
おる
運輸交通省
では、おれの方ぢや餘り分らないのだというようなことで、等しく
勞働保護法
である
失業保險法
がすでに制定されんとしておるのに、
船員
に對する
失業保險法
がまだ日の目を見ないということは甚だ遺憾であります。
至急
に御
提出
を願いたいという
意味
で、どういう
關係
でそういうふうにな
つて
おるかを御
質問
をしたいと思うのであります。
宮崎太一
3
○
政府委員
(
宮崎太一
君)
只今
の御
質問
にお答え申上げます。 仰せのように
陸上
の
失業保險及び失業手當
の
法案
が
國會
を通過いたしましたに拘わらず、
船員保險
にありまする
失業
の
關係
の
法律改正
が未だ
國會
に御
提出
できなか
つた
ことにつきまして、誠に相濟まん次第と思
つて
おります。實はこれにつきましては、前に
只今お話
がありましたように、
船員保險
の
所管
を
運輸省
に移すということで一應決定にな
つたの
でありますが、その後
關係方面
の御
意見
もありまして、まだ決定いたしませんで、私の方で當分
所管
することに相成
つて
おるわけであります。で
失業保險及び失業手當
の
法律案
につきましては、
運輸
の方で草案ができ上りまして、それでこれを
關係方面
の方へ出してあ
つた
わけであります。その後その
法案
自體におきましていろいろな
意見
もあり、又
陸上
の
失業保險及び失業手當
の
法案
がその當時と
隨分變つた案
に相成りまして、それを竝行してや
つて
おります中に、
陸上
の方の
法案
が確定いたしたわけであります。そこでその
法案
にできるだけ合して作るようにという
意見
がございまして、それでその
法案
に
海員
の
特殊性
を除いた一般的の問題につきまして合せて案ができ
上つたの
であります。そうして
司令部
の許可も先日頂きました。今
内閣
の方でこれを
國會
に提案する
準備
をいたしておるのであります。近く
國會
に御
提出
できることになる見通しがついておりますので、これで御了承願いたいと思います。
小泉秀吉
4
○
小泉秀吉
君
只今
の
政府委員
の御
説明
によると、
内閣
の方でまだ
準備
が整わないから出て來ないのだというようなことでありますが、それは恐らく
手續
だけのことで、骨子その他のものは大凡そ明瞭にな
つて
おるのだろうと思いますので、
會期
も非常に切迫しておるこの際でありますから、
豫備審査或い
はそれよりもう少し輕度なものであ
つて
も、その
内容等
を本
委員會
で檢討をして、そうして
法案
が出て來たらば早速それの
審議
或いは審査に移れるようなふうな
方策
を講じるのも、この際
會期切迫
の
事情
から必要じやないかと思うのでありますが、これは
只今
の
お話
によると
厚生省
が少なくとも當分は
所管事項
であるということでありますが、
政府
の方の役所の管轄は如何にありましても、我が
國會
においてはこの種の
法案
の
審議
は
當然
私は
運輸交通委員會
でやるべきものだと思
つて
おりますが、これに對して
委員長
の御見解をお
伺い
し、又
委員長
が若し反對であるというようなことならば、一つこの
委員會
において
當然
こちらでやるというようなことの
決議
を求めて、
適當
な
方法
を
委員長
においてして頂きたいと思いますが、いかがでしようか。
板谷順助
5
○
委員長
(
板谷順助
君) この際私より
發言
いたしますが、この
船員行政
の一元化ということにつきましては、
只今小泉委員
の
お話
の
通り
先程
運輸大臣
と
厚生大臣
との間に了解を得て、
運輸省
にこの
船員保險
は全部移すということに
意見
が一致をして、すでに
閣議
においてこれは決定した問題であります。ところがその後
會期
その他の
手續
の
關係
があるので、或いは二、三ヶ月遲れるのじやないかというようなことがありましたけれども、大體において
内閣
においては
船員保險
は一元的に
運輸省
に移すということは決ま
つて
おる。
從つて
私はこの
船員保險
を本
會議
に上程の際において、その
經過
を詳細に報告しておるのであります。ところがその後聞くところによるというと、ここにまあ
厚生省
のお方もおいでになるが、GHQに、いわゆる
關係方面
に向
つて厚生省
の方から何か
運動
らしい行動のあ
つた
結果、遂にこの
關係方面
においてまあ暫く
社會保險
ということについて、本國から
調査員
も來ておることであるから、或る程度待
つた
らどうだ、こういうような話があ
つた
、その後私は
船主
を代表し或いは又一面
海員
を代表した
諸君
と共に手を携えて行きましたところが、或る
關係方面
では、それはもう
當然船員行政
は
運輸省
において一元化すべきものであるという
答辯
がありましたが、一方又
保險關係
の方は今暫く待てというようなことで、暫くその成行を見てお
つた
ような次第であります。
從つて船員
に關する
行政
が一元的に行うという點におきましては、
船員保險
のごときも
當然運輸交通委員會
に付託すべきものである、こう私は信じております。そこでこの點につきまして
諸君
の御
意見
を
伺つて
、
諸君
が御同意であるならば、議案の
審議
の上におきましても、
船員
に關する問題は、やはり今
お話
の
通り船員行政
の一元的の
意味
において、この
委員會
において
審議
すべきものじやないか、こう考えておるのでありますが、いかがでございましようか。
小泉秀吉
6
○
小泉秀吉
君
委員長
の御
意見
、又過去の
經緯
を多少私共も
承知
しておりますが、誠に結構でありますので、私は
只今委員長
の御
發言
のようなふうに、本
委員會
で
船員失業保險法案竝びに手當法案
は御
審議
をするような
適當
な
方策
を講じて頂きたいと思います。
宮崎太一
7
○
政府委員
(
宮崎太一
君)
ちよ
つと今の
委員長
の
お話
に對しまして少し釋明いたしたいと思います。私の方で別に
關係方面
に
運動
をして、そういうことを考えたわけでございません。私の方は何らそういう
運動
はいたしておりません。又そういう
意見
に對しましては、私は役人といたしまして、
閣議決定通り
に動くということでありまして、決して
厚生省
が
運動
をしてそういうことをや
つた
わけでございません。ただ要するに
只今委員長
の
お話
になりました向うの
調査團
が參りましたのは、その問題ではなくして、
社會保障制度
をどうするかということについての
研究
に來られたようであります。その
研究
に來られた際において、この問題が採上げられたものであると存じまして、私共は
承知
しておるのでありますが、決して我々の方で一旦決ま
つた
ものを覆えそうという
運動
はいたしておりません。その點だけはどうか誤解のないように御了承願いたいと思います。 それから
委員會
の點につきましては、実は私共の方としては
社會保險
の統一の
關係
もあり、
厚生委員會
の方え實は先程
内容
の
説明
をいたしたわけでございまして、その點だけ一應お斷り申上げておきます。
板谷順助
8
○
委員長
(
板谷順助
君) この際、
運輸當局
のこれに對する處理が極めて緩慢というか、甚だどうも熱意を缺いておるように考えられるのですが、その後の
運輸當局
としてのこれに對するところの
經過
はどうな
つて
おるのでございましようか。
大久保武雄
9
○
政府委員
(
大久保武雄
君) それでは
運輸省
の方から
經過
を御
説明
いたします。 先程
厚生省
の
政府委員
から
發言
がありましたように、
閣議決定
がありました後で、
關係方面
から
社會保障制度
の
調査團
が來るからその
勸告
ができ上るまで、
所管
問題は待つようにという
お話
があ
つたの
であります。併し
當然社會保障制度
の
勸告
におきましても、この
船員保險
の問題もその
一環
として考究せらるべき筋合の問題と考えまして
運輸省
といたしましては、かねて抱懐しておりましたところの
船員保險
は、
船員行政
の
一環
としてや
つた
方が、より福利を増進することができる、こういう見地に立ちまして、詳しい
調査資料
も
提出
をいたしました、又數次に互りまして
調査團竝びに關係當局
に向いまして
説明
をいたしました次第であります。その結果につきましては、
目下調査團
の諸
報告等
はお取纏め中だそうでありまして、まだ最後の御
意見
を承
つて
おるわけではありませんが、從來の私共の考えております所信は、一應十分に披瀝をいたす
機會
を持ち得たということを御報告いたしておきたいと思います。
板谷順助
10
○
委員長
(
板谷順助
君) 尚
政府委員
に
伺い
ますが、その後この問題の
取扱
については、
関係方面
なり或いは
厚生省方面
に積極的に交渉をなす
つて
おるのですが、どうです、そのままにな
つて
おるのですか。
宮崎太一
11
○
政府委員
(
宮崎太一
君)
只今大久保
さんの
お話
の
通り
でありまして、その後
司令部
の方へは、しばしば
勸告
の問題につきまして、まだかということを聞きに行
つて
おるのでありますが、もう暫く待
つて
くれ、こういう返事でございまして、最初は十一月中ということでありましたが、それが又少しく遅れるというような話であります。何遍も聞いてはおりますが、まだはつきりいたしておりません。
小野哲
12
○
小野哲
君
船員保險法案
が本
委員會
に付託されました際に、私からもこの種の問題についての
質問
をいたしたことを記憶するのでありますが、
船員行政
を綜合的に
運輸省
でやる建前であるというふうな御
答辯
もありまして、將來
失業
手當若しくは
失業保險
に關する
法律案
も
當然
に本
委員會
に付託さるべきものと實は期待してお
つたの
であります。
只今政府委員
からの
説明
によりますと、目下その
手續
を進行中である、こういう
お話
でありますが、さような
經緯
がある問題でありますので、少くとも本
委員會
に何らかの
連絡
をおとりになることが
當然
でありまして、それに拘わらす
社會保險
と申しますか、その
一環
であるからとい
つて
、
當然運輸交通委員會
で審査いたすべき
性質
のものを、どういう
經過
があ
つたの
かも存じませんけれども、何らの
連絡
もなしに、
厚生委員會
の方に事前に御
説明
なさるという
政府
のお
取扱
につきましては、納得の行かない節があると思うのであります。我々は別に
所管爭い
をするわけでありませんが、本
委員會
が審査いたしました
法律案
と
不可分
一體のものであり、又
實體的
に見ましても、
船員行政
の重要なる
内容
を持
つて
おるこの種の
事項
に關して、
政府
としての考え方が那邊にあるかということについては、誠に遺憾に堪えないのであります。從いまして先程
小泉
さんからも御
發言
がありましたし、又
委員長
としての御
意見
をも拜聽したのでありますが、我々
委員
といたしましては、
當然
そうあるべきであるとは存じまするが、
政府當局
においても、この點を十分に念頭におかれまして善處されることを私としては要望いたす次第であります。
板谷順助
13
○
委員長
(
板谷順助
君) そうするとどうしますか、或いはこの問題が
議院運營委員會
にかかるような結果になるかも知れませんが、
事務當局
の
關係
の者を呼んで、それでこの
經緯
をよく話をしまして、そうして現在のところでは、まだ
厚生省
の
所管
の形にな
つて
おるけれども、この
委員會
で採り上げて、
厚生省關係
の
政府委員
からこの
委員会
に來て御
答辯
を願う、こういうような順序に運びたいと思ひますが、それより
方法
がないでしようね。
板谷順助
14
○
委員長
(
板谷順助
君)
ちよ
つと
速記
を止めて。
板谷順助
15
○
委員長
(
板谷順助
君)
速記
を始めて……。
小泉秀吉
16
○
小泉秀吉
君 もうすでに済んだことだと思いますが、先刻の
委員長
の
お話
をなにするに過ぎないのですけれども、
所管大臣
、或いは
所管省
が
厚生省
であ
つて
も、私はこの
船員保險法案
、
竝びに失業手當法案
は
運輸交通委員會
で
審議
すべき
性質
のものだと了承しますので、
政府委員
の御意向ということに
關係
なしに、先刻
委員長
の
お話
になりましたようなことに運び方をや
つて
頂きたいと思います。
板谷順助
17
○
委員長
(
板谷順助
君) この
船員保險
の問題につきましては、御
承知
の
通り
この前の
委員會
で
審議
する場合においては
厚生大臣竝びに保險局長
が
お出で
にな
つて
、この
委員會
で
説明
されてある。然るにこれに
關係
したる一部の
改正案
に對してこれを
厚生委員會
に持
つて
行くというのは、これは筋違いである。一貫しておらない。おらないのでありますから、どうしてもこの
委員會
で、殊に
保險
ばかりでなく
船員
に關するあらゆる問題が、又質疑が行われると思うのでありますから、どうしてもこの方針で交渉することにしようではありませんか。
小泉秀吉
18
○
小泉秀吉
君
厚生省
の
政府委員
に
ちよ
つとお
伺い
したいのですけれども、
船員保險會
といいますか、
保險協會
といいますか、ああいうものはありますのですか。
宮崎太一
19
○
政府委員
(
宮崎太一
君) ございます。
小泉秀吉
20
○
小泉秀吉
君 あれは
社團法人
だと心得えますが、どうですか。
宮崎太一
21
○
政府委員
(
宮崎太一
君)
財團法人
でございます。
小泉秀吉
22
○
小泉秀吉
君
政府委員
にもう一つ希望的お
伺い
でありますが、
船員保險
のことに關聯をして、今
お話
のような
財團法人
の
船員保險會
というようなものがあるそうですけれども、それは大體において
船員保險
の被
保險者
の保護を十二分にしようというようなことから
財團法人
の
保險會
があるのだろうと思うのですが、同時にそれは
政府
の
委員會
というようなものとは違うのですからして、今どういう方々がその
理事者
などに選定されておるのか私は存じませんけれども、大方
運營會
の
代表者
、
海員組合
の
代表者
というような方が多少は入
つて
おると思いますが、その外にも特に
船員
のことに
關係
を持
つて
おる
船主協會
、或いは
船主
の有力な人、その他
船員
の
保險等
に
關係
を持
つて
おる
學識經驗者
というような者をも成るべく多數その
理事者
の中に入れられるようなふうなことにするというような意思は、
監督官廳
である
厚生省
にはおありになるのかないのか、その點一つ
確め
て置きたいと思いますのでお
伺い
いたします。
板谷順助
23
○
委員長
(
板谷順助
君) 實は先般
燃料對策
で、
電氣委員會
、
農林委員會
、
鑛工業委員會
、
運輸交通委員會
、この
連合會
を開きまして、その際小
委員
として我々の
委員會
からは
丹羽
君、中村君、早川君この三人が小
委員
に出られまして、いろいろ
對策
を
練つたの
であります。私も
委員長
といたしまして他の三
委員長
と同行いたしまして、
總理大臣
、
商工大臣
、
安本長官
その他の
關係關僚
に
會つていろいろ決議
を突き付けたような次第であります。そうして更に小
委員會
を開きまして案文のできたものを今日二時半に
關係方面
に持
つて
行つて承認
を求めようということにな
つて
おるのであります。この間
丹羽
君もこの小
委員會
に再三お出にな
つて案
を練られたのでありますが、その後風邪をあ引きにな
つて
御
病氣
というようなことで、
大隅
君が行くことにな
つて
おりますが、あなたは小
委員
だからおいで頂けば大變都合が好いのですが、如何ですか。
丹羽五郎
24
○
丹羽五郎
君 私小
委員
に選ばれまして、先月二十二日の第一囘の問題の折、熱と光を與える緊急問題は
運輸
以外には何もないということで
對策
を講じたのでありますが、その晩から突如發熱いたしまして、漸く今日起きてここに參
つた
ようなわけで、二囘目の小
委員會
の
事情
は私存じませんが、この
決議案
は昨晩拜見いたしました。甚だなんでございますが、今日はまだ少し微熱がありますから、
大隅
君に行
つて
頂くことができれば非常に結構だ、かように考えております。
板谷順助
25
○
委員長
(
板谷順助
君)
丹羽
君は
運輸交通委員會
を代表せられて随分熱心に討議されまして、大體成案を得ておるのであります。
大隅
君、甚だ御迷惑でもGHQに一つ一緒においで下さるようにお願いいたします。
大隅憲二
26
○
大隅
憲二君
承知
いたしました。
板谷順助
27
○
委員長
(
板谷順助
君)
ちよ
つと
速記
を止めて……。
板谷順助
28
○
委員長
(
板谷順助
君)
速記
を始めて。
宮崎太一
29
○
政府委員
(
宮崎太一
君)
只今
御
質問
のことでございますが、全く仰せの
通り
や
つて
おりますから、今後も亦その方針で行こうと思います。
船主
の方の代表の方から御推薦を願
つて
おります。被
保險者
からも推薦を願いまして、やはり入
つて
おりまして、その
通り
運營いたすことにな
つて
おりますから、御説の
通り
であります。
板谷順助
30
○
委員長
(
板谷順助
君) それでは本日は、この程度で散會いたします。 次會は木曜日の午後一時に
開會
いたします。 午後二時十四分散會 出席者は左の
通り
。
委員長
板谷 順助君 理事
丹羽
五郎君 小野 哲君
委員
内村 清次君
小泉
秀吉君
大隅
憲二君 小林 勝馬君 飯田精太郎君 尾崎 行輝君 北條 秀一君 村上 義一君 中野 重治君
政府委員
厚生事務官 (
保險
局長) 宮崎 太一君
運輸
事務官 (
船員
局長)
大久保武雄
君