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1947-11-24 第1回国会 衆議院 文教委員会 第19号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十二年十一月二十四日(月曜日) 午前十一時二分
開議
出席委員
委員長代理
理事
高津
正道君
理事
西山冨佐太
君 田淵 実夫君 松澤 兼人君
松本
七郎君
伊藤
恭一君 押川 定秋君 柏原 義則君 坂田
道太
君
圓谷
光衞
君 水谷 昇君 松原 一彦君 織田 正信君
出席國務大臣
文 部 大 臣 森戸 辰男君
委員外
の
出席者
議 員
大島
多藏君 議 員
笠原
貞造
君
文部事務官
劔木
亮弘
君
文部事務官
福田
繁君 ――
―――――――――――
十一月十四日 聾、
盲教育義務制
の
請願
(
松谷天光光
君
紹介
) (第一一一六號)
伊勢崎
市の
戰災小學校復舊費國庫補助
の
請願
(
鈴木強平
君外三名
紹介
)(第一一三七號) の
審査
を本
委員會
に付託された。 十一月十日
定時制高等學校設置
に關する
陳情書外
二十六件 (第四八九號)
新制
中
學校整備
に關する
陳情書
(第五一〇 號) 六・三・三
制完全實施
に關する
陳情書
(第五一一號) 六・三
制完全實施
に關する
陳情書外
九件 (第五一五號) 新生中
學校費國庫助成
に關する
陳情書
(第五二八號)
定時制高等學校設置
に關する
陳情書外
三件 (第五三一號)
宗教
に關する
陳情書
(第五四五號)
子女教育徹底
に關する
陳情書
(第五五二號)
成績不良兒童善導
に關する
陳情書
(第五五三號)
公衆道徳思想普及徹底
に關する
陳情書
(第五五六號)
教科書地方分散
に關する
陳情書
(第五八三號)
新制
中
學校費國庫助成
に關する
陳情書
(第五九 〇號) を本
委員會
に送付された。 ――
―――――――――――
本日の
會議
に付した
事件
請願
一
靜岡
第二
師範學校戰災復興費國庫補助
の請 願(
川合彰武
君
紹介
)(第一〇一四號) 二 小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願外
四十 二件(
小澤佐重喜
君
紹介
)(第一〇三一 號) 三 小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願
(
小澤
佐重喜
君
紹介
)(第一〇三八號) 四
教職員
の
恩給増額
に關する
請願
(
久保猛夫
君
紹介
)(第一〇五七號) 五
新潟縣
に
綜合
大
學設立
の
請願
(
笠原貞造
君 外八名
紹介
)(第一〇六二號) 六
千代田區内
に新
學制
の
標準校指定
に關する
請願
(
大島
多藏君
紹介
)(第一〇六六號) 七 廣島縣
綜合
大學の
一環
として
福山
市に
農産
學部設置
の
請願
(
大宮伍三郎
君
紹介
)(第 一〇七九號) 八 聾、
盲教育義務制
の
請願
(
松谷天光光
君紹 介)(第一一一六號) 九
伊勢崎
市の
戰災小學校復舊費國庫補助
の請 願(
鈴木強平
君外三名
紹介
)(第一一三七 號) ――
―――――――――――
高津正道
1
○
高津委員長代理
會議
を開きます。 本日は
松本委員長
が所用のため
出席
が遲れるとのことでありますから、私が代
つて委員長
の職務を行います。 去る八日
高津委員
すなわち私から
當局
に質問してお
つた曹洞宗宗務廳
の
栃木縣高林寺住職
不當處分の件につきまして、
當日答辯
を得られませんので保留にな
つて
おりましたから、この際
宗務課長
の
答辯
を願うこととします。
福田繁
2
○
福田説明員
十一月八日の
當委員會
におきまして、
高津委員
からの御質問のありました
栃木縣阿蘇
郡
新合
村所在の
曹洞宗高林寺住職
の
分限停止
の問題につきまして、取調べましたところを一應申し上げてみたいと思います。
事件
の起りは、昨年の八月二十三日からでございます。
當時曹洞宗
の
高林寺
の
住職
でありますところの
金子文榮
氏に對しまして、
檀徒
の大多數から
排斥
の
陳情書
が出ておりました。
曹洞宗
の
宗務廳
といたしましては、その
陳情書
の
内容
をよく檢討いたしますとともに、關係者を十數囘にわた
つて
招致し、
兩方
の
事情
をよく調査いたしたようであります。結局
曹洞宗
としましては、最初は、
地方
的な問題として、事を
穩便
に解決するというような
趣旨
から、
金子住職
に對しましても、いろいろ説得をいたしてお
つた
ような次第でございます。ところが、その後に
金子住職
、あるいはその同志から、
排斥運動
の
陳情書
を取下げれば、
事件
は
圓滿
に解決するであろうというような話合いもありましたので、
宗務廳
といたしましては事を
穩便
に解決する
意味
におきまして、その
排斥陳情書
を一應却下するというような
措置
までも講じているのであります。ところがその後に至りまして、その
排斥陳情書
も、よく
事情
を廳いてみますと、いろいろ
金子住職
あるいはその一派の策動するところによ
つて
、
本人
の意圖しないような、あるいは見方によりましては、強要と思われるような手段によ
つて
、
陳情書
を出した
本人
の印鑑を使用して、却下の
陳情書
を出したというような
事件
もありまして、
事ごと
に兩派の反目がはなはだしくなりまして、
高林寺
の
檀徒
の大多
數——檀徒
は大體百五、六十名
程度
でございますが、そのうち百三十名
程度
の大多數の者の
排斥
を受けておりましたので、結局
宗務廳
といたしましては、まる一箇年成行きを見ておりましたけれども、
かく
ては結局今まで平和でありました村のためにも、また
高林寺
の檀中におきましても、この
住職
の
措置
は
適當
でないというような見解に基きまして、やむを得ず今手の八月になりまして、
宗議
に諮りまして、一箇年の
分限停止
の
措置
をしたのであります。この
分限停止
と申しますのは、これは
曹洞宗
の
内部
の
規則
でありますところの
宗制
第五百七十九條に、
檀徒
大多數から
宗務廳
に對し
不信任
の
申告
をなし、
宗務廳
においてその
住職
として適任でないと認めました場合には、そういう
措置
がとり得るような
規則
にな
つて
おり、結局
宗務廳
としましては、そういう
措置
をと
つた
わけであります。 これに對しまして、
金子住職
から、その
措置
を不滿といたしまして、
宗門審査會
に
上告
をいたしております。その
上告
は、實は今日と明日の二日にわたりまして、
曹洞宗
の
宗務所
で
審査會
が開かれることにな
つて
おります。その結果は未定でありますけれども、結局この八月に
曹洞宗
の處置しましたことは、
住職
が
農民組合
に參加したからという
理由
で懲戒に付したのではございません、
曹洞宗
の
住職
の中でも
農民組合
に多數參加しておる者があるようであります。問題は、
檀中大
多数の者から
排斥
を受け、檀中二派にわかれて非常に對立抗爭している。また一方におきまして、その
排斥派
から
住職
として
不敬不信
の態度をも
つて
臨まれておりますので、身を教化に奉じます
住職
としては、
適當
でないのじやないか、かような
理由
をも
つて
分限停止處分
にいたしたのであります。事柄は
宗門内部
の問題でございまして、われわれといたしましては、現在のところ、
宗門
の
内部
の問題として解決を願いたいと
思つて
おります。
文部省
といたしましては、現在の
宗教法人令
のもとにおきましては、こういう
宗門
の
内部
に對する
監督權
というものは及んでおりませんので、ま
つた
く
宗門
の自治的な處置に任せたい、こう
考え
ております。
簡單
でございますが、以上の
通り
でございますので、何とぞ御了承願いたいと思います。
高津正道
3
○
高津委員長代理
重ねてお尋ねしますが、私は二年ばかり前に
曹洞宗
の
宗教廳
に
行つて
、當事者に會
つて
尋ねて見たのですが、先月の二十八日に問題の
新合
村に出張して、盡と夜二囘、信徒反
對派
と、それから現在の
金子文榮住職
を擁護する派と
兩方
を集めて
和解
をしようとして見た。しかし反
對派
の方が代表を二人出して、贊成派が盡には三十名、夜には六十名ほど集ま
つて
、悪態のつき合いで、なかなか
和解
がむずかしか
つた
。しかしその六十名の中で、
檀徒
でない者が十名ぐらいと、
檀徒
の五十名くらいとまざ
つて
お
つた
。それでまあ
和解
できないで自分は歸京したのであるが、しかし昨年の八月の
排斥派
の數よりは現在はずつと
減つて
、往職派が殖えておるということを認めた。これが私の印象である。こういうことを
宗務廳
の
當局
者がはつきり私に明言したのですが、その
分限停止
という原案をやはりつつぱ
つて
、それを押通す
考え
でおるのであろうか。
條件
が
大分變つたの
だから、これを取消すのが普通だろう。こう私は
考え
るのですが、
文部省
はこれに對してどのようなお
考え
でしようか。
福田繁
4
○
福田説明員
お答えいたします。今
高津委員
からの
お話
では、昨年の八月と現在の
事情
は、
檀徒
の中でも
住職派
とそうでない者と違うのだというような
お話
がございましたが、私の所で、つい
せんだつて曹洞宗
の
庶務部長
に來てもらいまして廳いたところでは百五、六十名のうち百三十名ぐらいは
排斥派
だ、こういう
ぐあいに伺
つて
おります。もし今のような
お話
が
事實
とすれば、この
宗制
の五百七十九條にありますような、
檀徒
大多數より
不信任
の
申告
があ
つた
ということには、場合によ
つて
はならないかと思うのであります。そういう
ぐあいに状態
が
變つて
まい
つて
おればまた話は別であります。しかしこれに對して
文部省
として、この
宗制
に基いた
措置
を變更しろというようなことは、
目下
のところ言えないと思います。
高津正道
5
○
高津委員長代理
それでは、この問題については
質疑
を打切ります。 本日は
請願
その他の議題かありますが、
政府
の方がまだ見えておりませんから、ちよつと
休憩
します。 午前十一時十五分
休憩
————◇————— 午前十一時三十三分
開議
高津正道
6
○
高津委員長代理
休憩
前に引續き
會議
を開きます。 これより
請願
の
審査
に入ります。
日程
第六、
千代田區内
に新
學制
の
標準校指定
に關する
請願
、
文書表
一〇六六號、
大島
多藏君。
大島多藏
7
○
大島
多藏君 私は
千代田區内
に
教育體系
の
標準校
を
設置
してもらいたいということに關しまして
請願
をだしておりまするので、その
請願
の提出の
趣旨
を御
説明
申し上げたいと思います。
教育制度
が
盡期的革新
を見ましたことは、
民主新日本建設
をいたすためにきわめて必要なことでもあり、慶賀すべきことと思うわけであります。ところが現在の
状態
を見てみますと、この六・三制の
實施
のために、全國的に非常な
混亂
を來しておる次第であります。この
混亂
は、一は、せつ
かく
りつぱな制度
はでき上
つた
けれども、その
制度
を
實施
するために必要な資材がないというような經濟的な
理由
に基くものと、もう
一つ
は、その
新制
度の
内容
が畫期的な大變化であるために、
教育的内容
がこれに伴
つて
いないという
理由
から來ておるような
状態
であります。
文部省
からも指示にな
つて
おることと思いますけれども、その
實情
に至りましては、統一もとれていないし、どういうことをや
つて
いいだろうかということに、全國の
新制
中學校
の教師、校長は、まさに迷
つて
おる
状態
にあるわけであります。そこでこの際
新制
中學校
は、まさに
かく
のごとくでなければならないという、
手本
になる
一つ
の中
學校——
これは數が多ければ多いほどいいと私は思うわけでありますが、まずさしあた
つて
、
日本
の
中心
である
東京
、その
東京
の一番
中心
であるこの
千代田區
に
標準校
というものを
設置
していただきまして、そうして全國の
新制
中學校
の
先生方
が
東京
へ見えられて、その
やり方
なり、
學校經營
の方法、あるいは事業の
内容
などについて參觀をさせて、參考になさるということが、私はきわめて必要ではないかと
思つて
、この
請願書
を出すことに
なつ
たわけであります。 この
千代田區内
におきましては、
都立
一中、すなわちこれはいずれ近き將來において
新制高等學校
に昇格をする、この
都立
一中というものが、おそらく全國の
新制高等學校
の
一つ
のモデルになるだろうと思うわけでありますが、そういうものがある。それからすぐその近くに
千代田小學校
というものがありまして、これがやはり小
學校
の
一つ
の軌範になるところの
學校
に私は行く行くなるだろうと思うわけであります。ところが、この
新制
中學校
の
標準校
となるようなものが、この
千代田區内
にはないのでありまして、それでこの
千代田區
にぜひ
新制
中學校
の
標準
となるような
學校
をつく
つて
、そしてまたこの
千代田區
というものは、この
國會
からきわめて近い市にありますから、この
國會
におきましても、
教育
を重んずるという立場から、ときどきこの
標準校
というものを
視察
をして、あるいはこの
國會
にはたくさんの
教育
の權威者もおられることであるし、ときどき
視察
をしていただきまして、指導なさ
つて
、まさにわが國の
新制
中學校
の
手本
としてはずかしくないようなものにしていただきたいと思うわけであります。そういう
意味
合いからこの
請願書
を出したわけであります。 どうか
政府當局
におかれましても、それから
委員各位
におかれましても、その意のあるところを御賢察いただきまして、この
請願
の
趣旨
に副うてくださるように、お願い申し上げる次第であります。
高津正道
8
○
高津委員長代理
政府
の御
意見
を承ります。
劔木亮弘
9
○
劔木説明員
御
請願
の御
趣旨
のように、新しい
教育制度實施
にあたりまして、現在物的な
設備
も非常な困難に直面しておりますが、これをできるだけ整備するということと、それからそれに竝行いたしまして
教育内容
が新しい
教育
に完全に切りかえられていくということは、きわめて重要なことは申すまでもないことであります。そういう
意味
におきまして、新しい
教育
を
實際
どういうふうにや
つて
いくかということは、今後に殘されておる非常に大きな問題であろうと思います。現在、今申しましたような
標準校
とい
つた
ような
趣旨
におきまして、
新制
中
學校等
におきまして、
研究校
というのをも
つて
おるわけでございますが、これには現在
教科書
の編纂の對象といたしまして、
實際
教科書
をどういうふうに編纂するかという
研究
をいたしますために、ごく少數でございますが、小
學校
、
中學校
を指定しておるのでございます。なお
地方
限りでこの
研究校
を設けまして
研究
の
中心
にしていこうということは、
地方廳會議
で現在や
つて
おる次第でございます。ところが、
文部省
といたしましては、やはり全國的に見まして、相當新しい
教育
を
研究
いたしますし、それの
やり方
がどうであるかということに、一應
地方
なり
中央
におきまして
十分研究
のできますように、
標準校
と申しますか、あるいは
研究指定校
と申しますか、そうい
つた
ものを今後つく
つて
まいりたいと存じまして、今その
やり方
につきまして相當
研究
を進めておりますし、なおできるならば
明年度
の豫算にもそういうことをお願いしたいと、實は
考え
てお
つた
次第でございます。そういう
標準校
を全國的につくります場合に、
具體的
にどこの
學校
を
標準校
とするかということは、その
地方
の
實情
なり、あるいは
學校
の位置、
規模等
につきまして、十分
考え
ていかなければならないと思いますが、全國の
中心
でもございますし、
國會
に非常に近い
千代田區等
にそういうものが選ばれることは
適當
であろうと思うのであります。
ただ具體的
の問題につきましては、十分今後
研究
したいと
考え
ますが、この
標準校
を選びます場合に、
國會
の方々が御
視察
なさるというようなことに對しましては、十分御便宜な
地點
を選ぶように考慮いたすべきだと
考え
ております。
高津正道
10
○
高津委員長代理
本案
について御
意見
あるいは御
質疑
があれば、御
發言
を願います。
圓谷光衞
11
○
圓谷委員
大島議員
の
千代田區
に
標準校
をつくるということについては、賛意を表しますが、ただいま
政府委員
からの
説明
によりますれば、單に
東京
の
中央
のみでなく、
地方
にもこの
標準校
をつくりたい意思をも
つて
おるということでありますが、これは
東京
に
一つ
つく
つて
も、結局
地方
の
教育者
がなかなか
標準校
の
視察
その他には來られないと思うので、ぜひそこはひとつ
地方
にも各縣
一つ
くらいの
程度
に、まずも
つて
標準校
をつくるということを、御考慮願いたいと思います。その
意見
を添えて贊成いたします。
高津正道
12
○
高津委員長代理
ほかに御
意見
はありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕 —————————————
高津正道
13
○
高津委員長代理
それでは
日程
第五、
新潟縣
に
綜合
大
學設立
の
請願
、
文書表
第一〇六二號、
紹介議員笠原貞造
君。
笠原貞造
14
○
笠原貞造
君 私は、ただいま
紹介
いたされました
笠原
であります。
新潟縣
に
綜合
大學を
設置
していただきたいという
請願
を提出したのでございまして、この
請願
の
要旨
を
簡單
に御
説明
申し上げます。
請願
の
要旨
は、新
學制制度
の
實施
に伴いまして、從來の
高等專門學校
に
改革
を加えまして、これを整備して大學となし、大學の
教育
の
普及竝びに質的向上
をはかろうとしております。この際におきまして、現在
新潟
市にありますところの
新潟醫科大學
を根幹といたしまして、
新潟縣
に
綜合
大學を
設置
していただきたいというお願いなのであります。
日本
が
平和國家
、
文化國家
として再建していきます以上におきましては、
文化
を
大都市
のみに偏重してはならないのでありまして、これを
地方
に普及し、
地方文化
の發達を來さなければならないと思うのであります。これに關しまして、傳え聞くところによりますれば、大
學設置基準委員會
においても、
文化施設
の國内再配置を檢討いたしまして、大學を
大都市
に集中することを排除いたしまして、これを
地方
に排除いたしまして、これを
地方
に分散する方針を
決定
なさ
つた
ということを廳いておるのでございますが、まことに機宜に適した
決定
と思うのであります。
新潟縣
は御
承知
の
通り日本海
の沿岸の
中心
に位しておりまして、
海陸交通
の要衝であります。また地域の廣さ、あるいは人口の
量等
におきましても、優に北陸三縣に匹敵し、
交通
から申しましても、山形、秋田、福島、長野、富山、石川という所から非常に便利の地にあるわけであります。また
新潟縣
は、御
承知
の
通り廣大
な越後平野をも
つて
おりまして、全國一の
米産縣
で、
農産
物も非常に
豐富
であります。また平野を圍んでおるところの
山岳地帶
にも無盡藏の
林産資源
をも
つて
おりますほか、信濃川、阿賀川の
豐富
なる
水力資源
をも
つて
おるのであります。また今囘の
戰災
においても
長岡
市が
戰災
をこうむ
つた
だけで、あとは無きずの
状態
であります。これらの
資源
の點から申しましても、大學の
設備
を施す上におきましても、また
學生
が
勉學
をする上におきましても、私はきわめて便利であると
思つて
おるのであります。また現に
新潟
市には大學としてすでに定評のある
新潟醫科大學
があります。また
醫科大學
に隣接いたしまして、
新潟高等學校
、第一
師範學校
がありますし、
長岡
市には
長岡高等工業學校
があるし、また
新潟
市からほど遠からぬ中蒲原郡
村松
町には
村松農林專門學校
があるのであります。高田には
新潟縣第二師範學校
があるのでありますから、これらの既設の
設備
を利用いたしまして、これに
改革
を加え、そうしてこれらを利用して醫學部、
法文學部學藝學
、
理工學
、
農學部
というようなものを包含いたしますところの
綜合
大學をつくるにも、きわめて便宜な
状態
にあるわけであります。殊に
新潟縣
の
希望
としては、私はいま申しますように、最大の
農業縣
でございますから、ぜひとも
新潟
に完備したところの
農學部
を
設置
したいという
希望
をも
つて
おるような次第であります。
新潟縣
におきましてはこの
綜合
大學を
設置
したいというので、六月二十九日に
官民一致
のいわゆる
北日本綜合
大
學期成同盟會
というものを
設置
いたしまして、現在
岡田知事
が
同盟會
の會長とな
つて
、大學の
設計竝びに基金等
の問題につきまして、
目下考究
中であります。
新潟縣會
におきましても、また
新潟
市會におきましても、ぜひともこの
綜合
大學の
實現
を期したいというので、全會一致の決議を
行つて
、これが
實現
に邁進しておるような
状態
であります。かような次第でございますから何とぞこの
委員會
におかれましても本
請願
を御採擇願いまして、
政府
を鞭撻して、目的の完遂できますように御配慮願いたいということをお願い申し上げまして
説明
に代えた次第であります。
高津正道
15
○
高津委員長代理
政府
の御
意見
を承ります。
劔木亮弘
16
○
劔木説明員
一般的に申しまして、
國土
計畫の見地から、
學校
が
大都市
に集中しないで、できるだけ
地方分散
を必要とするということは、もちろんであると思います。なお現在の
經濟情勢
から申しまして、遠く郷土を離れて
勉學
するということは、ますます困難とな
つて
まいりまする今日、各
地方
において相當の
教育施設
をもつことの必要であることは、申し上げるまでもないと思います。なお
具體的
に申しまして、新たに新
學制
によりまして、今までの大學なり、
高等專門學校
を
新制
大學に切りかえます場合においては、各單獨で
單科大學
にな
つて
まいりますことは、いろいろな面から非常に困難が伴いますので、できるだけその
地方
にあります
學校
が協力いたしまして、
一つ
の
總合
大學と申しますか、協力した形による大學を建設していくということは、望ましいことだと
考え
まして、私ども、できるだけその方向に、
地方
的にも
研究
していただくように、今日まで申してまい
つて
おるのであります。
ただ具體的
に現在あります大學が、どうい
つた
種類の
總合
大學になり、またそれがただちにできるかということは、
地方
の
實際
の
實情
と、
國家財政
の關係から、十分
考え
ていかなければならぬと
考え
られるのであります。それで
新潟縣
に
總合
大學を建てますことは、以上申しましたことから、
一般論
といたしましては、私ども望ましいことだと
考え
るのであります。
具體的
にどういう
總合
大學にしていくかということは
十分研究
していきたいと
考え
ておるのでございます。 —————————————
高津正道
17
○
高津委員長代理
日程
第七、廣島
綜合
大學の
一環
として
福山
市に
農産學部設置
の
請願
、
文書表
第一〇七九號、
紹介議員大宮伍三郎
君。
——紹介議員
に代わ
つて
伊藤
君にお願いいたします。
伊藤恭一
18
○
伊藤
(恭)
委員
紹介議員大宮伍三郎
君がおられませんから、私が代
つて簡單
に申し上げます。 廣島縣に
綜合
大學の
設置
が計畫せられて、これが
決定
せられ、なおその
一環
といたしまして
福山
市に
農産學部
が
設置
せられることにな
つて
おりますが、
福山
市は御
承知
のように
交通
の要路にあり、
農業
及び
水産業
上の
地理的條件
も非常に有利であります。この異色ある
地方農業
を科學的に開發し、なお合理的に
工業化
をはかり、そうして
文化國家輸出品
とするとともに
地方産業
の確立に獻身奉仕する
職業的教員
の養成をいたしたい、こうい
つた
廣島
綜合
大學の
一環
といたしまして、
福山
市にぜひとも
農山學部
を
設置
せられるようにということを
請願
するわけでありますが、どうぞその
趣旨
によ
つて
御採擇をお願い申し上げます。
高津正道
19
○
高津委員長代理
政府
の御
意見
を承ります。
劔木亮弘
20
○
劔木説明員
廣島に
綜合
大學が將來できるといたしまして、その
一環
として
福山
市に
農産學部
を
設置
されたいという御
請願
のようでありますが、これも
實際
新制
大學に切りかえます場合には、廣島の
綜合
大學のあり方というのを、
實地
に
十分研究
いたしまして、
財政
の
状態
からこれが可能であるならば、私どもとして、できるだけ努力していきたいというように
考え
ております。
高津正道
21
○
高津委員長代理
本案
について御
意見
あるいは御
質疑
がありますれば、御
發言
を願います。 —————————————
高津正道
22
○
高津委員長代理
次に
日程
第二、小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願外
四十二件、
文書表
第一〇三一
號小澤佐重喜
君
紹介
、
日程
第三、小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願
、
文書表
第一〇三八號、
小澤佐重喜
君
紹介
及び
日程
第四、
教職員
の
恩給増額
に關する
請願
、
文書表
第一〇五八號、
久保猛夫
君
紹介
。この三
請願
は、さきに同
趣旨
の
請願
についての
説明
を了しておりますから、これを省略いたしますが、御
意見
の發表がありますれば御
發言
願います。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
高津正道
23
○
高津委員長代理
それでは本日御
審査
を願いました諸件は、なお愼重に檢討を要すると思いますので、
決定
はしばらく保留いたしておきますから御了承願います。 他の
日程
を延期しまして、本日はこれにて散會いたします。 次會は公報をも
つて
お知らせいたします。 午後零時一
分散會