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1947-11-01 第1回国会 衆議院 文教委員会 第16号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十二年十一月一日(土曜日) 午前十時五十三分
開議
出席委員
委員長
松本
淳造
君 理事
高津
正道君 野老 誠君 原 彪之助君
松本
七郎君 押川 定秋君
久保
猛夫
君 柏原 義則君 近藤 鶴代君 坂田
道太
君
圓谷
光衞
君 松原 一彦君 黒岩 重治君
出席政府委員
文部事務官
日高
第四郎君
文部事務官
稻田 清助君
委員外
の
出席者
議 員
武藤
嘉一
君 議 員 原
孝吉
君
—————————————
十月三十一日
靜岡
第二
師範學校戰災復興費國庫補助
の
請願
(
川合彰武
君
紹介
)(第一〇一四號) 小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願外
四十二件 (
小澤佐重喜
君
紹介
)(第一〇三一號) 小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願
(
小澤佐重
喜君
紹介
)(第一〇三八號)
教職員
の
恩給増額
に關する
請願
(
久保猛夫
君紹 介)(第一〇五七號)
新潟縣
に
綜合
大
學設立
の
請願
(
笠原貞造
君外八 名
紹介
)(第一〇六二號)
千代田區内
に新
學制
の
標準校指定
に關する
請願
(大島多藏君
紹介
)(第一〇六六號) 廣島
綜合
大學の一環として福山市に
農産學部設
置の
請願
(
大宮伍三郎
君
紹介
)(第一〇七九 號) の
審査
を本
委員會
に付託された。
—————————————
本日の
會議
に付した事件
請願
一
岐阜農林專門學校昇格
に關する
請願
(
武藤
嘉一
君
紹介
)(第六六號) 二
新制
中學校
の
施設對策
に關する
請願
(
神山
榮一
君
紹介
)(第七三號) 三
岐阜農林專門學校農村工業實科修業年限延
長の
請願
(
武藤嘉一
君
紹介
)(第二四一 號) 四
善通寺
町に四
國綜合
大
學設立
の
請願
(
福田
繁芳
君
紹介
)(第二七二號) 五
香川師範學校男子部附屬中
・小
學校復興促
進の
請願
(
福田繁芳
君外二名
紹介
)(第四 ○一號) 六
私立
中學校
に
國庫補助
の
請願
(
栗田英男
君
紹介
)(第四一六號) 七
水野
村における
東京帝國
大
學演習林
の一部
拂下
の
請願
(
早稻田柳右エ門
君
紹介
)(第 四六三號) 八
新潟
第二
師範學校昇格
の
請願
(
猪俣浩三
君 外三名
紹介
)(第四九〇號) 九
盲教育義務制實施
に關する
請願
(
山口好一
君
紹介
)(第五〇九號) 一〇 北海道に國定教科書の
作製委讓
の
請願
(正
木清
君外二十一名
紹介
)(第七四六號) 一一
鹿兒島青年師範學校
を鹿屋市に
移轉竝びに
昇格
の
請願
(
的場金右衞門
君
紹介
)(第八 三九號) 一二
福島經濟專門學校昇格
の
請願
(
原孝吉
君紹 介)(第八七五號) 一三 松江市に
官立
大
學設置
の
請願外
一件(木村 小
左衞門
君外四名
紹介
)(第八八八號) 一四
宮城縣
の新
學制完全實施
のため
國庫金増額
その他に關する
請願
(佐々木更三君外三名
紹介
)(第八九二號) 一五
實業教育
大
學設置
の
請願
(
豊澤豊雄
君紹 介)(第九〇〇號) 一六
教職員
の
恩給増額
に關する
請願外
二十八件 (
野本品吉
君
紹介
)(第九一九號) 一七 小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願外
一件 (
石川金次郎
君
紹介
)(第九二〇號) 一八 小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願
(山本
猛夫
君
紹介
)(第九三六號) 一九
教員
の
恩給
の
増額
に關する
請願
(
唐木田藤
五郎
君
紹介
)(第九五八號) 二〇 小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願外
五件 (
唐木田藤五郎
君
紹介
)(第九五九號) 二一 小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願
(野溝 勝君
紹介
)(第九九五號) 二二 小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願外
十五 件(
石川金次郎
君外一名
紹介
)(第九九六 號)
—————————————
松本淳造
1
○
松本委員長
會議
を開きます。 これより本
委員會
に付託されました
請願
の
審査
に入ります。本日御
審査
を願います
請願
の諸件につきましては、
愼重審議
の
建前
から、しばらく決定を留保いたしておきますから、その點御了承をお願いいたします。
—————————————
松本淳造
2
○
松本委員長
日程
第一、
岐阜農林專門學校昇格
に關する
請願
、
文書表
第六六號、
紹介議員武藤嘉一
君。
武藤嘉一
3
○
武藤嘉一
君 この
請願
を出しましたのは、本年の
議會
の初めであります。
ただ
いま多少
事情
は違
つて
おりまするが、
岐阜農林專門學校
と申しますのは、もう
創立以來二
十年以上にな
つて
おりますのと、少しも
戰災
による
被害
を受けておりません。また仄聞いたしまするところでは、
宇都宮高等農林學校
、
盛岡高等農林學校等
と、
官立農林專門學校
のうちでは、最も優秀な
設備
を有する
學校
とか聞いておるのであります。
従つて學生
及び
地元
の
要望
が、たいへん盛んでありますので、ぜひこの
委員會
においてお取上げ願いまして、一日も早く大學になりまするよう、
請願
を出したのでございます。よろしくお願いいたします。
松本淳造
4
○
松本委員長
本件
に關しまして
政府
の御
意見
を伺います。
日高政府委員
。
日高第四郎
5
○
日高政府委員
岐阜
の
農林專門學校
の
轉換
につきましては、先ごろ
參議院
の
文教委員會
にも、同じ
趣意
のことがございました。私
ども
といたしましては、一般に大學への
轉換
の問題につきましては、官制でできまする大
學設立委員會
に諮りまして、
地方
の産業や人口や交通、
文化状態等
を
總合
的に考えまして、
審査
を經た後に決定いたしたいということを申し上げてあるのでありますが、そのときには、
十分地方
の
要望
も考慮いたしまして、なるべく
地方
の
要望
にこたえるように案を立てたいと思
つて
おるのであります。
ただ
農林專門學校
につきましては、先日、
參議院
で
陳情
のありました數日後に、
農林專門學校長
及び
名古屋
の大學の
總長竝びに教授たち
が見えまして、これとは
違つた趣旨
の、
名古屋
の大學の
農學部
になりたいという
陳情
を
文部省
の方にはも
つて
まい
つて
おる次第であります。私はこの點はふしぎに思いまして、
國會
に
學校竝びにその地方
の
人たち
が
陳情
をしたすぐ
あと
に、それとは別の
陳情
を
文部省
にも
つて
くることは、私としては理解できない。その點は
十分責任
を辨えて、
國會
の方にも斷
つて
くれということを、その當時申しておいた次第であります。私
ども
といたしましては、
客觀的
に、できるだけ適合した
條件
のもとに、
高等專門學校等
を大學に
轉換
させた
意向
でございまして、その際にあらためて
實情
を檢討いたしました上で、處置いたしたいと存ずるわけであります。
松本淳造
6
○
松本委員長
委員各位
の御
意見
、御質問がありますれば、御
發言
を願います。
紹介議員
の
武藤
さんに
ちよ
つとお尋ねいたしますが、
ただ
いま
日高政府委員
のお言葉の中にもあ
つたの
でありますが、先般私の手もとへも、同じ
地元
から
名古屋
の
總合
大學へ入れてもらいたいという
陳情
が參
つて
おります。そこで同じ所から二本の
陳情
というのもおかしな話だが、
地元
に
萬全
の
協定
ができるかどうかということも尋ねておいたのですが、その邊の御
事情
を、もしお差支えありませんでしたならば、お
廳きし
たいと思います。
武藤嘉一
7
○
武藤嘉一
君 これは最初とにかく
單科大學
で
昇格
したいという
運動
を起しておりました。
名古屋
は御
承知
の名
帝大
が
農科
がございません。名
帝大
燒けまして、
建物
が非常に少ししか殘
つて
おりませんので、向うから誘いかけられたようであります。そこで、
ただ
いまのところは
學生
の一部、
教授
の一部は、非常に贊成が強い。しかしながら、一部の、この
學校
の
創立當時
、二十年前にさかのぼりますと、
地元
の負擔金が約百
萬圓
以上、なおまた
土地
を無償で提供してつくつた
學校
でありますので、これを
名古屋
へすつかり移轉されるということについては多少まだ
地元
のものが執著をも
つて
おるようであります。
從つて
もしあまりに
經費
をかけずして、そのまま大學になり得るならば、してほしい、こういうことが
地元
の
要望
であります。なおまた
岐阜縣
という
立場
から考えますと、
農林專門學校
のほかに、
工業專門學校
、
藥學專門學校
、
女子醫學專門學校
及び
師範學校
が、將來望んでおりまする
學系
であります。これらの
學校
がいずれみな
あと
で
昇格
してくる時があると思うのであります。
從つて
そのような場合におきまして、できるならば一縣のうちに
總合
的な大學がほしい。できるならば講座の交換、人事の交流、その他
學問
を
總合
的の
立場
で與えるのが、一番合理的な
教育法
であるというような見解から、大體は
總合
を望んでおります。しかしながら現實の問題としまして、なかなか
縣下
にあります各
專門學校
の
昇格
はむずかしい、非常に
豫算
が要る、
經費
が要る、かような點から多少不安を感じております。そこで一番いいところの
岐阜農林專門學校
だけが、
設備
がよし、
戰災
に少しも
被害
を受けておりませんので、いち早く
昇格運動
を受けておりませんので、いち早く
昇格運動
をいたし、かつまた
名古屋帝國
大學との
合流
を一部で考えておるのであります。私、
紹介議員
としては、必ずしも名
帝大
に反對するものでもありません、またぜひとも
單科大學
でなければならないと主張するものでもございません。
ただ
紹介議員
といたしましては、一日も早くいずれかの形において大學にさせてい
ただ
きたいというのが、
地元
及び
學生
、
同窓會
の
空氣
であります。
從つて名帝
大
と絶對
にいけないということは、私としては、
ただ
いま聞いておりませんが、
ただ
でき得べくは一縣に
總合
大學的に各
專門學校
を
昇格
させて、そのうちに
農學部
として
岐阜農林專門學校
を入れてい
ただ
きたい。こういう
希望
が
全般
の
空氣
であろう。
ただ
一日も早くなりたいという
立場
から、名
帝大
との
合流
という案が出ておるのでありまして、必ずしもこれに反對するという意味ではありません。一日も早く大學にさせてや
つて
い
ただ
きたいというのが、私
紹介議員
としての
意向
であります。
松本淳造
8
○
松本委員長
委員
の御
發言
もありませんか
——
ありませんければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
9
○
松本委員長
第三、
岐阜農林專門學校農村工業實科修業年限延長
の
請願
、
文書表
第二四一號、
紹介議員武藤嘉一
君。
武藤嘉一
10
○
武藤嘉一
君 この件についてお願いをいたします。これは他にもあるかもしれませんが、
岐阜農林專門學校
に、
農業實科
と申しまして、短期の、
年數
わずか一箇年だけの
學校
がございます。
中等學校
を出ました者を一箇年教育するところであります。これにつきましては、一箇年と申しましても、實はほとんど
學問
らしい
基礎學
は與えられておりません、ほとんど農場の仕事をしたり、もしくはきわめて
肉體的
な
方面
で、一年間訓繰をしておるところでありまして、
學問
としましては、はなはだ幼稚なのであります。
從つて
今後
專門學校
がなくなりまして、大學になります場合においては、できまするならば、
ただ
一箇
年限
りの
年限
を、もう一年だけ延長してい
ただ
きまして、もう少し
基礎學
を授けて、
もつ
と
實驗
と同時に理論の方も取入れてい
ただ
きたいというので、この
請願書
は出ておるのであります。何しろ今の
學力
がきわめて低下しております
現状
におきまして、
中等學校卒業
一年ということでは、非常に物足りないのであります。それを
學生
の中から
要望
いたしてまいりまして、もう一年殖やして、二年でこの
實科
をやらしてい
ただ
きたい。こういうのが
學生たち
の
希望
でありまして、それを私が取次いでお願いする次第であります。よろしく御採擇をお願いいたします。
松本淳造
11
○
松本委員長
本件
に關しまして、
政府
の御
意見
を伺います。
日高第四郎
12
○
日高政府委員
御
承知
のように、
專門學校令
は、
學校教育法
が出ましてからは、一應廢止いたしたことにな
つて
おりまして、殘
つて
おる
專門學校
につきまして、該當しておる事項だけ、それを活かして準用するという
建前
にな
つて
おりまするが、現在の
專門學校令
を改めまして、ここのございますような
實科
の
制度
をさらに一年延ばすということは、現在の
制度
のもとではむずかしいことであります。しかし
來年度
から
實施
される豫定にな
つて
おります
新制
の
高等學校
には、こういう種類の
希望
を十分に入れる餘地があると思いますので、たとえば
實業
あるいは
農業高等學校
というようなものをつくられまして、そうしてその上に必要があれば二年の
專門學校
を置くこともできるようにな
つて
おりますので、いわば五年制の
高等學校
が
地方
の
要望
によ
つて
はでき得る措置をいたしてございます。こういう
希望
は、現在の
生徒
に對しては、十分
滿足
させることはむずかしいと思うのでありますが、その
趣意そのもの
は、
來年度
以降
實施
されます
新制高等學校等
において活かすことができると存じます。またかりに
農科
の大學ができました際に、その下に
別科
を置くというような途も開いてございますので、
地方
の
實情
によりましては、その
方面
でも
要望
を容れることができるかと存じます。
松本淳造
13
○
松本委員長
委員
の御
意見
、御
質疑
はございませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
14
○
松本委員長
日程
第二、
新制
中學校
の
施設對策
に關する
請願
、
文書表
第七三號、
紹介議員神山榮一
君。
久保猛夫
15
○
久保委員
神山榮一
君がまだ來ておりませんので、私からその
趣旨
を代
つて簡單
に申し上げたいと思うのであります。 本
請願
の
要旨
は、
新制
中學校
が本二十二年度から開設にな
つたの
でありますけれ
ども
、その實際は現有の
校舎
を利用して、根本的に
設備對策
が講じられておらない。もしこのままに二十三年を迎えたならば、まつたく
生徒
の
收容
は不可能にな
つて
くる。しかるに町村におきましては、
校舎
の新築なり、あるいは増築をしようとしても財源として起債も許されず、あるいは資材を與えられないという
實情
にある。これはこれから先のことを考えてみると、なかなか容易ではないので
政府
としてはこの際これが根本的な
對策
を立ててもらいたいというのであります。
松本淳造
16
○
松本委員長
これにつきまして
政府
の御
意見
を伺います。
日高第四郎
17
○
日高政府委員
新制
中學の
實施
は、今囘の
學制改革
のいわば背骨のようなものでありまして、これに失敗したならば、おそらく今囘の
學制改革
の企圖は支離滅裂にな
つて
、實行できないのではないかということを憂えております。御
承知
のように、本年出發の際には、わずかに八億の
豫算
をも
つて
出發いたしましたのですが、すぐにいろいろの障害にぶつかりましたので、せめて
來年度
自然増加いたします六十八
萬人
のための教室だけでも整えたいと思いまして、
ただ
いま問題にな
つて
おります三十一億二千
萬圓
というものを、
最低限度
の
豫算
として出してある次第であります。これすら御
承知
のような
状態
で澁滯しておる有樣でありまして
十分國民
多數の
滿足
のいくような
施設
ができませんことは、
敗戰日本
の
現状
といたしましては、まことに
殘念至極
でありますけれ
ども
、しかしこのことは、どうしも
日本
の
復興
のために必要缺くべから
ざる條件
であると思いますので、極力、あらゆるもの を犠牲にしてでも、これをいたしたいと思
つて
おります。六・三制の
新制
中學の
實施
は、今度の
學制改革
の中の急所であるというふうに私
ども
は心得まして、あらゆる努力をこの實現にささげたいと思
つて
おります。
松本淳造
18
○
松本委員長
御
發言
ありませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
19
○
松本委員長
日程
第四、
善通寺
町に四
國綜合
大
學設立
の
請願
、
文書表
第二七二號。
紹介議員福田繁芳
君
久保猛夫
20
○
久保委員
紹介議員
の
福田繁芳
君が參
つて
おりませんので、私
代つて
その
請願
の
要旨
を説明申し上げたいと思うのであります。 四
國地方
は古くから
文化
に惠まれておらなかつた
地方
でありまして、今囘は
日本再建
の方途として、ぜひ
高等教育
が必要であり、そうしてここに四
國文化
の
一大飛躍
をするために、
總合
的な大學の
設置
が
絶對必要
である、こういう
建前
からであります。なぜ
善通寺
にこれが
設立
を
請願
するかと申しますと、
善通寺
はおおよそ地理的に四國の中心に位しておるということが
一つ
。もう
一つ
は
終戰後高松經濟專門學校
が現在
普通寺
に移轉してまい
つて
おるのでありまして、この
高松經專
を
昇格
させることによ
つて
、その
一つ
の骨ができる。さらに、
善通寺
には舊軍用の
土地
、
建物
がたくさんにありまして、これを活用することができるのであります。地理的に見ても、あるいは現在のそうした
事情
から申しましても、さらにまた
善通寺
は四國における古い
文化發祥
の歴史的な所でありまして、そうした點から申しましても、
善通寺
に
綜合
大學を
設立
してもらいたい、こういうのが
請願
の
要旨
であります。
松本淳造
21
○
松本委員長
本件
に關しまして
政府
の御所見を伺います。
日高第四郎
22
○
日高政府委員
元來
總合
大學は、地理的に接近した
學部
と
學部
との間の
學生たち
の
相互
の
影響
、
教授たち
の
相互
の
影響等
によりまして、
單科大學
とは異
なつ
た内容を發揮し得るものでありますが、
善通寺
に各
學校
を集めて、名實ともに
總合
大學をつくるということは、非常に願わしいことでありますけれ
ども
、現在の
日本
としては、ほとんど不可能に近いのではないかというふうに考えております。
ただ
四國が大學をもたないということは、
高等教育機關
の
分布状態
から考えまして、はなはだ遺憾な點であると考えておりますので、四國にあります各
高等專門學校
の間に
十分協定
ができますならば、
總合
大學という名前を許せるかどうかは、
ちよ
つと疑問でありまするれ
ども
、
十分連給
のとれた大
學機構
というものを興し得るのではないかというふうに現在のところは考えておるのであります。先ほど申し上げましたように、
高等專門學校
の
轉換
につきましては、大
學設立委員會
に諮りまして、御
趣旨
のあるところは十分尊重いたしまして、
國家財政
の
現状
に照らし合わせて
適當
に處置いたしたいと存じております。
松本淳造
23
○
松本委員長
委員各位
の御
意見
、御
質疑
はございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
24
○
松本委員長
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
25
○
松本委員長
日程
第五、
香川師範學校男子部附屬中
・小
學校復興促進
の
請願
、
文書表
第四〇一號、
紹介議員福田繁芳
君。
久保猛夫
26
○
久保委員
香川師範學校
の
男子部附屬中學校
及び小
學校
は、
戰災
で
校舎
が燒けて
しまつたの
であります。そうして現在におきましては、他の
新制
中學校
の假
校舎
を使つたり、あるいは
高松經濟專門學校
の一部を借用して今日授業が進められておるのでありますけれ
ども
、實は再三
校舎
を返してくれという先方からの要求がありまして、今年度までは、まずまずそういうことで無理をしておりますけれ
ども
、二十三年度以降はおちつく所がないという
實情
であるから、この點をひとつお考えにな
つて
、至急前記の小・
中學校
を
復興
してもらいたいというのであります。
松本淳造
27
○
松本委員長
政府
の御
意見
を伺います。
日高第四郎
28
○
日高政府委員
香川師範學校
の
男子部附屬小學校
の
戰災復興
に關します當初の計畫は、
高松
市の
地區
の話もありまして、確固たる計畫がございませんでしたために、今年度
豫算
には計上されなか
つたの
でありますけれ
ども
、今のお話はご
もつ
ともでありますので、できるだけ
復興
に關する處置を急ぎまして、
復興
を早めたいと存じております。
松本淳造
29
○
松本委員長
本件
について、
委員
の御
意見
、御
質疑
はございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
30
○
松本委員長
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
31
○
松本委員長
次に
日程
第六、
私立中等學校
に
國庫補助
の
請願
、
文書表
第四一六號、
紹介議員栗田英男
君。
久保猛夫
32
○
久保委員
栗田議員
に
代つて
申し上げます。本
請願
の
要旨
は、
栃木縣内私立中等學校
は、現在の
インフレーション下
におきまして、その
經營
が經濟的にまつたく困難に陷
つて
しま
つて
、
教職員
の待遇などにおきましては、
公立學校
のそれに比較して二分の一ないし三分の一の程度である。その上に月謝を上げることもなかなか困難であ
つて
、今や
學校
が存續するということそれ
自身
が危ぶまれている、そういう實に
苦境
に立
つて
おる。
從つて縣下
の
私立中等學校
に對して、
國庫補助
を實現してもらいたい、こういう
趣旨
であります。
松本淳造
33
○
松本委員長
政府
の御
意見
を伺います。
日高第四郎
34
○
日高政府委員
私立
の
中等學校
ばかりでなく、
私立學校全般
が現在非常に
苦境
に立
つて
おることは、
文部省
として十分お察しいたしておるのでありまして、この
苦境
が
私立學校自身
の
經營
の不當から來たものではなくして、
日本
の
國策
の過ちから、こういう點に陷
つて
おるのでありますから、
政府
としては、できるだけこの
對策
を講じまして、
援助
をいたしたいというふうに考えてまい
つたの
であります。
從來私立學校
の
經營
費及び
戰災復興費等
の貸付をいたす
制度
をつく
つて
まい
つて
お
つたの
であります。その
制度
を
十分活用
をし、かつ擴張していきたい方針でお
つたの
でありますが、
國庫補助
につきましては、いろいろの
事情
がありまして、殊に憲法の八十九條の
解釋等
もありまして、事がうまく進みませんで、はなはだお氣の毒な
状態
に陷
つて
おるわけであります。これに對しては、兩院の
文教委員
の方々とも御相談を申し上げまして、できるだけ
援助
のできるような方策を考えたいと、
ただ
いま考慮中でもありますが、
具體的
なよい方法が見つかりませんので、非常に困
つて
おる次第であります。
松本淳造
35
○
松本委員長
他に御
質疑
、御
意見
等ありませんか
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
36
○
松本委員長
日程
第七、
水野
村における
東京帝國
大
學演習林
の一部
拂下
の
請願
、
文書表
第四六三號、
紹介議院
早稻田柳右エ門
君
久保猛夫
37
○
久保委員
代つて
私から申上げます。
瀬戸
市の近くの
水野
村に
東京帝國
大學の
演習林
があるのであります。ところが、
瀬戸
市は御
承知
のごとく陶器の
生産地
として、國内ばかりでなく、世界に知られておる所でありますが、
瀬戸
市は
市域
がきわめて狭いため、狭い
市域
がきわめて狹いため、狹い
市域
に
住宅
、工場が密集してお
つて
、市民の
保健衞生
上、今日非上に憂慮すべき
状態
に陷
つて
おるのであります。ところで今の
帝國
大學の
演習林
の一部を
拂下げ
でもら
つて
、そうして
健康住宅地
の造成をしたいというのであります。
松本淳造
38
○
松本委員長
政府
の御
意見
を伺います。
日高第四郎
39
○
日高政府委員
わが國の約六割を占める
森林
に關する基礎的の
研究
は、
國土保全
の見地らか非常に重要でありますので、
東京帝國
大學におきましては御指摘の
演習林
で二十
數年來森林
の
食糧學
、
理水學
及び
砂防工學
、
造林學等
の
研究實驗
を繼續いたしておるのであります。この種の試驗の用地は、水の集まる區域を完全に包含する連續せる一
團地
であることが
必要條件
でありまして、御
希望
の通り
拂下げ
いたしますときにはこの
試驗用地
としての價値を喪失するような
状態
になるそうであり ます。こういう點で
帝國
大學の方といたしましては、はなはだ
研究
に差支えるということで、しぶ
つて
おる
状態
でありまして、この點はなお十分
文部省
といたしましても
研究
いたしまして、
地方
のために、できるだけ讓歩いたしたいと思うのでありますが、何しろ二十數年間の
研究
に差支えるという理由でありますので、その邊も御了承い
ただ
きたいと存じます。
松本淳造
40
○
松本委員長
本件
に關しまして、
委員
の御
意見
御
質疑
はございませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
41
○
松本委員長
日程
第八、
新潟
第二
師範學校昇格
の
請願
、
文書表
第四九〇號、
紹介議員猪俣浩三
君外三名。
——紹介議員
が見えませんから
高津委員
に御説明を願います。
高津正道
42
○
高津委員
新潟
第二
師範學校昇格
の
請願
は、
請願者
は
高田市長
でありますが、
紹介議員
は
猪俣浩三
君、
塚田十一郎
君、
石山賢吉
君、
荊木一久
君の四人であります。
高田
市は多年
學園都市建設
の理想を抱いてお
つたの
でありますが、今
囘新學制
の
實施
を
機會
に、環境もその他の
條件
も十分具備しており、われわれの
都市
に前からある
新潟
第二
師範學校
を
學藝
大學に
昇格
したいという
趣旨
であります。よろしくお願いいたします。
松本淳造
43
○
松本委員長
政府
の御
意見
を伺います。
日高第四郎
44
○
日高政府委員
教員養成制度
の
改革
につきましては、
教育刷新委員會
の方で答申もございますし、また
關係方面
でもいろいろの注意がございますので、
目下研究
中でございます。
日本
の從來の
師範學校
を、いかによき
教員養成機關
として發展せしめるかにつきましては、
目下考究
中でございまして、一々の
教員養成機關
をどういうふうに
轉換
させますかにつきましては、まだこれを
具體的
に檢討する段階まで行
つて
おりませんのですが、差支えない限りは、各
地方
の
要望
を取入れまして、
具體的
の方策をきめたいと思
つて
おる次第であります。
松本淳造
45
○
松本委員長
委員
の御
意見
、御質問はございませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
46
○
松本委員長
日程
一〇、北海道に國定教科書の
作製委讓
の
請願
、
文書表
第七六四號、正
木清
君外二十一名
紹介
。
——紹介議員
永井勝次郎君。
——
永井
紹介議員
が見えておりませんから、
代つて
高津
君に説明を願います。
高津正道
47
○
高津委員
この
請願
は、北海道札幌市南八條西八丁目林下忠三君の
請願
でありまして、
紹介議員
は正
木清
君、永井勝次君、境一雄君。和田敏明君、館俊三君、岡田春夫君、山中日露史君、森三樹三君、北二郎君等全部で二十一名の
紹介
によ
つて
提出されたものであります。國定教科書の從來の出版は東京と大阪の四社で、全部獨占的に印刷製本されてお
つたの
でありますが、その大部分の紙は、北海道から來ておるので、北海道にまたそれを同量もどすような二重輸送が行われておりましたから、その輸送難を緩和するためにも、また北海道の印刷にも、北海道の學童に與えるだけの國定教科書を印刷する能方は十分ありますから、北海道で使うだけの八十何萬かの學童に與える教科書を、北海道で印刷製本するようにお取計らい願いたいという
請願
であります。どうかよろしく御審議のほどを……。
松本淳造
48
○
松本委員長
政府
の御
意見
を伺います。
稻田清助
49
○稻田
政府
委員
教科書の發行
制度
の問題につきましては、先般來、當
委員會
におきまして種々御審議がありました。その結果、先日申合せ事項を決定せられたのでありますが、
政府
といたしましても、その申し合わされました御
趣意
に副うて、將來の問題及び當面の問題を處置いたしたいと努力いたしておるわけであります。北海道の問題につきましても、さしあたりの處置といたしましては、下請によりまして
地方
の印刷力を利用するというような方法を講じまして、目下それを進めておるわけであります。なお發行方法等にきましても十分檢討を加えまして、所要時期に必要な教科書を間に合わせるように努めたいと考えております。
松本淳造
50
○
松本委員長
委員
の御
意見
、御
質疑
はありませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
51
○
松本委員長
日程
第一六、
教職員
の
恩給増額
に關する
請願外
二十八件、
文書表
第九一 九號、
紹介議員
野本品吉
君。
本件
は文書第二二號と同一
趣旨
の
請願
で、すでに
紹介議員
の説明を了しておりますからこれを省きますが、
委員
諸君の御
意見
、御
質疑
がありますれば御
發言
を願います。ございませんか。
松原一彦
52
○松原(一)
委員
第一六以下二一までは、全部小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願
でございます。これは先般、私、再度
發言
いたしておりまして、御
研究
を願
つて
おりますが、なお、今日私は文部當局竝びに
恩給
局長とも密接に連絡をとりまして、善後策を講じておるようなわけでございまして、その
事情
はみな同じであります。先般全國の受
恩給
者總代という方が東京に集ま
つて
いろいろ
陳情
しましたときの歸遂に、自分らの方においても、なお
研究
の足らない所があり、統計資料等もできていないから、そういうものを中央でぜひ集めてほしい。明年の公務員法による
恩給
法の設定までは待てない
事情
もあるので、その間に何か應急善後の措置を講じてもらいたい。そのことについてはあげて御一任するというような
希望
を私は受けておるのであります。かようなわけで、私
ども
はこの問題を重大視しております。
從つて
今後もたくさん
請願
があろうと思いまするが、一括してこの
文教委員會
の御
研究
をお待ちいたしたいと思います。どうかこのすべての問題をまとめて
一つ
にして、從來出ておりますものとにらみ合わせて、
委員會
の御考慮を煩わしたいと思います。
松本淳造
53
○
松本委員長
他に御
發言
ございませんか。
野老誠
54
○野老
委員
ただ
いま松原
委員
から御説明があつたわけでありますが、國家公務員法にも明らかに規定してあることであり、なお先般のアメリカ教育使節團報告書の中にも、
學校教員
に對して
適當
なる
恩給
を給すべしという勸告があるわけでありまして、當
委員會
においてぜひこれを早急に何らかの方法をも
つて
この實現なり
研究
なりの
具體的
な方途を講ぜられますように
委員長
において至急お取計らいを願いたい、こういう
希望
をも
つて
おるのであります。
松本淳造
55
○
松本委員長
了承いたしました。他に
意見
ございませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
56
○
松本委員長
日程
第一七、第一八、第二〇、第二一及び第二二の各
請願
は、小
學校教員
の
恩給増額
に關する
請願
で同一
趣旨
でありますから、一括議題といたしますが、
本件
は前囘
紹介
説明を了しておりますから、これを省きますが、この際
委員
諸君の御
意見
なり御
質疑
がありますれば御
發言
を願います。
——
ありませんか。それでは次に移ります。
—————————————
松本淳造
57
○
松本委員長
日程
第一九、
教員
の
恩給増額
に關する
請願
、
文書表
第九五八號、
紹介議員
唐木田藤五郎
君。
本件
はさきに本
委員會
において同一
趣旨
の
請願
が
紹介議員
の説明を了しておりますから、これを省きますが、
委員
諸君の御
質疑
がありますれば御
發言
を願います。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
58
○
松本委員長
日程
第一一、
鹿兒島青年師範學校
を鹿屋市に
移轉竝びに
昇格
の
請願
、
文書表
第八三九號、
紹介議員
的場金右衞門
君。
松原一彦
59
○松原(一)
委員
紹介議員
が故障がございますので、
代つて
私から
請願
の
趣旨
を御説明申し上げたいと思います。この
請願
の
要旨
は、
文化
教育の確立に對して、特に鹿兒島縣
地方
の客勸的情勢からは、まず
實業
科系統の大學の
設置
を急務と信じまして、そのためには近く大學に切り替え
昇格
するであろう豫定を
もつ
ところの
鹿兒島青年師範學校
を鹿屋市に誘致して、農業教育
專門學校
の内容を有するものにいたしたいという
希望
でございます。鹿屋市は、御
承知
の通りに戰爭中に特に擴大せられた
都市
でありますが、
ただ
いまはその
施設
全部が廢物にな
つて
おりますので、あらゆる
施設
を利用しまして、今後鹿屋市を學府にいたしたいという
地方
民の
希望
でございます。御採擇を願います。
松本淳造
60
○
松本委員長
政府
の御
意見
を伺います。
日高政府委員
。
日高第四郎
61
○
日高政府委員
實業
教員
を養成いたします從來の青年
師範學校
を、どういうふうに
轉換
して、よい
實業
教員
をつくるかということは、先ほど申しました
教員
養成諸
學校
の
制度
の
改革
と併せて、
ただ
いま問題にな
つて
おるのでありまして、原則的なことを申し上げる段階にまで至
つて
おりませんけれ
ども
、今まで論議されましたところでは、從來の青年
師範學校
の内容は、概して貧弱でありまして、これを單科の大學にいたしますのには、非常に
條件
が不足しておるように聞いておるのであります。これにつきましては、理想的なことを申しますと、現在の東京にある農業教育
專門學校
のような
學校
を各
地方
につくりまして、それを充實擴大して大學にすることがいいと思うのでありますけれ
ども
、現在の
日本
の
状態
では、なかなかそこまでは及びませんので、やむを得ない場合には他の
單科大學
、たとえば
農科
大學とかあるいは農林大學とかいうようなものの中に教師養成のコースを設けましてその中に併設するか、あるいは
總合
大學の一部分である農学部の一部として附屬させますか、そういう方途によ
つて
招致するのでなければ見込みがつかないような
状態
であります。
鹿兒島青年師範學校
を、
具體的
にどこに移してどういうふうにするかについては、まだそれを
研究
する段階まで至
つて
おりませんけれ
ども
、
地方
の御
要望
については、
轉換
の際に十分檢討いたしまして、でき得る限り
地方
の
要望
に副うよう骨を折りたいと存じております。
松本淳造
62
○
松本委員長
委員
の御
意見
、御
質疑
はありませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
63
○
松本委員長
日程
第一五、
實業教育
大
學設置
の
請願
、
文書表
第九〇〇號。
紹介議員
豐澤豐雄君。
松本七郎
64
○
松本
(七)
委員
紹介議員
豐澤君が、あいにく郷里の方に歸
つて
おりますので、私が
代つて
御
紹介
申し上げたいと思います。この
請願
の
要旨
は、平和
日本再建
のために、産業
復興
の基盤である六百萬の勤勞青年大衆の指導者、すなわち定時制高等
學校教員
及び
中學校
職業科
教員
の養成を目的とする
實業
大學を、各都道府縣に現在の青年
師範學校
の
施設
を利用して速やかに
設置
せられたいというのであります。これはさきに
政府
委員
からも御説明もありました通りに、
教員養成機關
の中の
一つ
に屬しまするものではありますが、特に定時制の
高等學校
の
教員
養成には大きな要請があるのでありまして、その
條件
は實はよほどむずかしいのであります。單なる今日までの師範系統の
學校
では行いにくいものもあるかと思います。そういう意味において定時制
高等學校
の將來のあり方に對する
教員養成機關
の
設置
につきましては、
政府
におきましても十二分に御考慮い
ただ
きたいと思います。本
請願者
はこれを
實業
大學として、この中に
教員養成機關
を設けられたいという
希望
でございます。以上御
紹介
申し上げます。
松本淳造
65
○
松本委員長
本件
に關しまして、
政府
の御
意見
を求めます。
日高第四郎
66
○
日高政府委員
ただ
いま松原
委員
からお話のありましたように、定時制
高等學校
の
教員
と
中學校
の職業指導のための
教員
とは、やはり特に注意をいたして養成しなければならない
状態
にあると思うのでありまして、殊に定時制の
高等學校
の
生徒
は、勤勞者であるのが大體の原則かと思いますので、單に
學問
を講義したり、あるいは片手間で指導をしたりしたのでは、效果がないのでありまして、ほんとうにみずから勤勞する精神をもち、實踐力を
もつ
た指導者であることが必要であるということは、松原
委員
の御指摘に
なつ
た通りでありまして、それらをいかにして
教員養成制度
の中に織り込んでいくかにつきましては相當むずかしいことだと思いますので、十分
研究
いたしまして御
要望
に副いたいと思
つて
おります。
松本淳造
67
○
松本委員長
委員
の御
意見
御
質疑
はありませんか。なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
68
○
松本委員長
日程
第九、盲教育義務
制度
實施
に關する
請願
、
文書表
第五〇九號、
紹介議員
山口好一
君。
——紹介議員
が見えておりませんので、
圓谷
君に御説明を願います。
圓谷光衞
69
○
圓谷
委員
本
請願
の
要旨
は、新憲法下において、すべての國民は平等なる教育の權利を有するということでありまするが、この盲者というものは非常な惠まれない按摩生活という經過をと
つて
いる者が非常にありますが、この中にも優秀な者がたくさんあると思うのであります。これらの者に一日も早く義務制を
實施
して、教育の恩典にあずかるという體制をつくらなければならぬというので、明年度より必ずこれを特殊教育義務制を施行されたいというのが本
請願
の
要旨
であります。
松本淳造
70
○
松本委員長
本件
につきまして、
政府
の御
意見
を求めます。
日高第四郎
71
○
日高政府委員
盲者に對する義務教育を
實施
いたしますことは、新憲法の精神に副いましても、また
學校教育法
の
建前
から申しましても、いたさなければならないのでありますが、これは健康な兒童と違いまして、教師の養成につきましても、また
生徒
の保護養護等につきましても、特別の配慮が必要でありますので、本年度から同時に
實施
することができなか
つたの
は遺憾であります。文部答といたしましては、
來年度
から小
學部
第一年を初めまして、逐次九個年計畫を立てて義務教育を
實施
いたしたい所存でございまして、目下具體案をつくりまして本年度
豫算
に組みたいと思
つて
おります。
松本淳造
72
○
松本委員長
委員
の御
發言
はありませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
73
○
松本委員長
日程
第一二、
福島經濟專門學校昇格
の
請願
、
文書表
第八七五號、
紹介議員
原孝吉
君。
原孝吉
74
○
原孝吉
君 福島縣の高等商業
學校
は、東北唯一の經濟
專門學校
でありまして、大正十一年四月初めて入學をさせたものでありまして、引續きましてここに二十五年間を經過いたしまして、經濟
專門學校
といたしましては東北にはなか
つたの
でありまして、福島經專がここに二十五年を經過しておるのであります。つきましては、内容に至りましてもそれぞれ、準備はもちろんのことでありまして、この際ぜひ大學に
昇格
をお願いしたというのが
趣旨
であります。こまかな資料はまだ參りませんので、外郭だけ申し上げまして、
あと
からこまかな資料を申し上げることにいたしまして、
委員
におかれましては何とぞ採擇いたされんことをお願いいたします。結論だけ申し上げましてはなはだ恐縮でありますが、これでお願いをいたす次第であります。
松本淳造
75
○
松本委員長
政府
の御
意見
を伺います。
日高第四郎
76
○
日高政府委員
ただ
いまの御
趣旨
は、
もつ
ともでございますので、十分檢討いたしまして、二十四年度から
高等專門學校
の大學
轉換
への計畫のうちの
一つ
として、十分審議いたしたいと思います。
松本淳造
77
○
松本委員長
委員
の御
意見
、御
質疑
ございませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
78
○
松本委員長
日程
第一三、松江市に
官立
大
學設置
の
請願外
一件、
文書表
第八八八號、
紹介議員
木村小
左衞門
君外四名、
——紹介議員
が見えておりません、私も
紹介議員
の一人にな
つて
おりますから、この席で恐縮でありますが、お許しを願いまして、御説明を申し上げたいと思います。 本
請願
の
要旨
は、山陰
地方
は
文化
の發祥地でありながら、從來近代
文化
の惠澤に浴することが少なか
つたの
であります。ところが、さいわい今度の戰爭で
戰災
も受けずに、
日本再建
の大使命 を果すべき役割を
地區
的に負わされてきたようなわけでありまして、その根幹としての教育の振興が、當面の緊急事と考えるのであります。ついては教育の
機會
均等と、教育
施設
の
地方
分散のために、山陰におきまする中心
都市
である松江市に、從來ありまする各
專門學校
を
總合
いたしてまして、これを母體として
官立
大學を
設置
されたいというのが本
請願
の
要旨
であります。何とぞ御審議の上、よろしくお願いいたしたいと存じます。 これについて
政府
の御
意見
を承ります。
日高第四郎
79
○
日高政府委員
教育の
機會
均等と、
地方
分權とは、今囘の
學制改革
の根本主意でありまして、現在のところ山陰
地方
に立派な大學がないということは、從來の
制度
上の
一つ
の缺陷かと考えております。先ほ
ども
申し上げましたように、大
學設置
委員會
に諮りましてできるだけ御
要望
に副いたいと思
つて
おります。その際に特に國土計畫的な點を考慮されますと、山陰
地方
に大學があるということは、おそらく皆さんの御贊成を得るのではないかという、主觀的の推察をいたしておる次第であります。こういう際に、御
要望
に對してはできるだけ副いたいと思
つて
おります。
松本淳造
80
○
松本委員長
他に
委員
の御
意見
はございませんか。
——
なければ次に移ります。
—————————————
松本淳造
81
○
松本委員長
日程
第一四、
宮城縣
の新
學制完全實施
のため
國庫金増額
その他に關する
請願
、
文書表
第八九二號、
紹介議員
佐々木更三君外三名。
——紹介議員
が見えておりませんので野老
委員
にお願いいたします。
野老誠
82
○野老
委員
紹介議員
が御不在でございますので、
代つて
御説明申し上げます。本
請願
の
請願者
は星勇之助君外九名でありまして
紹介議員
は佐々木更三君外三名でございます。 本
請願
の
趣旨
は今般
宮城縣
に内示された追加
豫算
四千七百九十四
萬圓
では、六・三・三制の完全
實施
は、その目的を達成することができない。殊に寒冷地の特殊
事情
と、再度の水害に、縣民は極度に疲弊し、今次の水害における被災害學童は六萬を算え、衣服、教科書及び學用品等を失
つたの
で、至急救濟を要するのであります。ついては、本縣の新
學制完全實施
のため國庫負擔金
増額
竝びに衣料、學用品、教科書等の救助をされたいというのが
趣旨
でございます。よろしくお取計らいをお願いいたします。
松本淳造
83
○
松本委員長
本件
に關しまして
政府
の御
意見
を伺います。
日高第四郎
84
○
日高政府委員
先に追加
豫算
三十一億二千
萬圓
が
國會
の御承認をかち得るという確信を抱きまして、この夏に各縣に一應割り當てまして、それをすでに内示いたしてあるのであります。その内示いたしました追加
豫算
のわけまえが
宮城縣
の特殊
事情
に十分副わないために、新
學制
の
實施
ができないという御
趣旨
だと思うのであります。水害等につきましては別に水害の
對策
を講じなければならないと、
政府
では考えております。水害
地方
に對する衣料竝びに學用品等の救助のことにつきましては、今囘の三十一億二千
萬圓
の配分とは、別にいたす豫定であります。追加
豫算
の配分につきましては、各
地方
の
要望
を考えまして、一應は
全般
的な基準でわけました上に、特殊
事情
を考慮してわけたのでありまして、これを
増額
いたすことは非常にむずかしい
状態
だと思
つて
いるのでありますが、多少でもこれについて修正もしくは
増額
を加え得る餘地がございましたならば、
事情
をよく調査いたしました上で、御
要望
にこたえたいと思います。現在その内容を十分
承知
いたしておりませんので、なお本省にもどりまして
實情
を調査した上で、できる限りの御
援助
はいたしたいと思いますが、原則といたしましては、どこも非常に不足しておりまして、必要量のわずかな部分しかまわ
つて
いないような
状態
なのでありまして、その邊は御了承をい
ただ
きたいと存ずるのであります。
松本淳造
85
○
松本委員長
本件
につきまして
委員
の御
意見
、御
質疑
はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
86
○
松本委員長
それでは以上で
日程
全部終了いたしました。 本日はこれにて散會いたします。 午後零時三分散會