○
永井委員 最後に先ほど來の私の質問は、大臣がいなければ
答辯できないという
事情もありますので、これは質疑を後刻に譲りまして、次官が参られましたので、次官に對して一言質疑をいたしたいと思います。
食糧の遲缺配の深刻さは、全國同様でありますが、そのうちで特に
北海道の實情は、
説明するまでもなく、
現状においては深刻をきわめておるのでありまして、このままに推移するならば、
地元民の
食糧不安からどういう事態が發生するかわからないというほど緊迫した實情であるというその
現地の實情をもたらしまして、
地元の道
會議員、
農業關係者、消費
關係者が大擧して上京しておる實情であります。
從つてこれの解決については、
當局は誠意をも
つて、しかも迅速に、
具體的にこれが解決をしていただかなければならないと
考えておるわけであります。現在
北海道の總合供出の總數は九二%でありまして、
農林省の要請しておる一〇〇%ないし一一〇%には遠いのであります。それが實行されなければ
北海道の
輸入食糧、あるいはこちらの操作において除外するというようなことが起りましたならば、これは重大問題であると思うのであります。現在までの五十日の缺配の間道民はこれを食
つてまい
つたのでありまして、もし今までの遲缺配を打切るといたしましたならば、これは總量にいたしまして、
北海道の供出割當に對する二〇%に該當しておるのでありますから——現在供出完了である九二%に、今まで缺配の五十日を
食糧に換算いたしますと、二〇%に該當するわけでありますから、實質においては一一二%の供出濟であるということが言い得ると思うのであります。
從つて今までの問題は今までの問題として、この邊において打切りまして、
北海道の實情は強權を發動するにしても何にしても、もうこれ以上手持ちはないという實情にまで迫
つておるのでありますから、今後の措置については、
當局は誠意をも
つて問題を解決していただかなければならぬと思うのであります。さらに
北海道は馬鈴薯においては
内地方面に二百四十萬俵の種芋を供出しておるのでありますし、現在とれておる水産物
關係にいたしましても、ほとんど
地元消費を抑えて、
内地の方にこれを送
つておるという
状態で、決して
北海道は
北海道のアウタルキーにおいて
食糧の困窮
状態がきておるのではなくて、
内地を救援しつつ
地元はこういうような困窮
状態に陷
つておるのであるという
現状に對しては、
農林省は特に御存じのことだと思うのでありますから、これらの問題は急速に一つ解決していただかなければならないと思うのですが、これらに對してどういう
具體的な方策をもち、どういう態度をも
つて臨まれるのか、それを一つ明確に、この議場を通してお示し願いたいと思うのであります。