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1947-08-01 第1回国会 衆議院 通信委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十二年八月一日(金曜日) 午前十時五十分
開議
出席委員
委員長
岡田
勢一君 理事
白井
佐吉君 梶川 靜雄君 片島 港君 成田 知巳君 野上 健次君 小島 徹三君 千賀 康治君 田島
房邦
君
長谷川政友
君 村上 勇君 森 直次君 河口 陽一君 林 百郎君
出席政府委員
遞信政務次官
椎熊
三郎君
遞信事務官
大野
勝三
君
遞信事務官
小笠原光壽
君
遞信事務官
中山 次郎君
委員外
の
出席者
遞 信 次 官 鈴木 恭一君 ————————————— 本日の
會議
に付した
事件
郵便
に關する
事項
につき
當局
の
説明聽取
—————————————
岡田勢一
1
○
岡田委員長
ではこれより
會議
を開きます。 まず
郵便法
に關する
事項
について
當局
より
説明
を聽取いたします。
質疑
をなさる方はあらかじめ
事務局
の方に御申出
おき
を願います。
小笠原光壽
2
○
小笠原政府委員
それでは
簡單
に
郵便事業
の
サービス概況
を申し上げまして、なお近く
今期國會
に提出いたします豫定でございますところの
郵便法
の
全文改正
の大體の方向につきまして、
遞信省
として
考え
ておりますところを
お話
申し上げたいと存じます。
郵便事業
は
終戰前後—
これはもちろん
郵便事業
だけの
状況
ではございませんけれ
ども
、
郵便事業
を執行しておりますところの最も重要なる
條件
である
郵便局舎
でありますとか、あるいは
郵便
を
輸送
しております
鐵道郵便車
でありますとか、あるいは
自動車
でありますとか、あるいは
自動車
でありますとか、また
郵便物
を
輸送
しますために
絶對必要
な
郵便物
を入れますところの
郵便行嚢
といつたような
物的施設
が、御同
様相當重大
な
戰災
の被害を受けまして、
物的施設
が非常に低下いたしたのでございますが、これと同時に
從事員
の點におきましても、他事情同様、
終戰直後
におけるところの精神的な影響竝びに生活不安というような
各種
の
條件
から、
一般
に
勤勞意欲
が低下いたしました。また
戰爭中
からこの
郵便
の
從事員
が不足いたしておりまして、あるいは經驗者が多數應召いたしましたし、また
一般
的な
行政簡素化
というような
各種
の
原因
から、
郵便事業
の
施設
が低下いたし、また
郵便事業
の
制度
あるいは
取扱い
の
方法
を
簡單
にしましたような
各種
の
原因
が競合いたしまして、
終戰直後以來
、
郵便事業
の
サービス
が非常に目立
つて
低下いたしまして、その結果
國民
の
皆様方
から、
郵便事業
の
サービス
につきましていろいろと御批判をいただくに至りましたことは、まことに遺憾に存じておるのでございます。これらの事態に對處いたしまして、
遞信省
といたしましては、何とかして
郵便事業
の
業務
を正常な
状態
にできるだけ速やかに取戻すということにつきまして、鋭意努力してまいつた次第でございます。すなわち
從事員
の待遇の問題につきましては、私がここで申し上げませんでも、すでに
皆様方
がよく御
承知
のことと存じます。また
戰災施設
の
復舊
すなわち先ほど申し上げました
郵便局舎
でありますとか、あるいは
郵便車
でありますとかあるいは
自動車
その他の
物的設備
の
戰災施設
の
復舊
、それから
戰爭中
低下しておりました
施設
を復元し、またいろいろの
取扱い
の
制度
中におきましても、
戰爭中
はやめておりましたような仕事をその後大部分
復舊
いたしまして、また
取扱い
の
方法
もさらにもとに戻すという努力をいたしてまい
つたの
であります。かような經過をたどりまして、それがどういうふうに
郵便事業
の
サービス
に
具體的
に現われているかという點を取上げてみますと、
郵便事業
の
サービス
について
一般
の
皆様方
が最も關心をもたれることは、申すまでもなく
郵便物
でありまして、差出した物の安全を確保すること、
スピード
の問題にあろうと思います。安全の問題について、これを阻害するものは、申すまでもなく
事業關係
の
犯罪
問題にな
つて
まいります。この
犯罪
の最も典型的なものは、
小包郵便物
の中にはい
つて
いる
有價證券類
の抜きとりであります。これら
犯罪
の
數字的傾向
は、前々囘の會の際に
資料
を一
應カード
にしてお
手もと
に差上げましたので、あるいはご
らかく
ださ
つたの
ではないかと思いますが、二十一年度においては、二十年度に較して遺憾ながら相當の
犯罪
件數
の
増加
を見ております。
簡單
に
具體的
な
數字
を申し上げますと二十一年度の
犯罪人員
は
部内者
約六百名、
部外者
約四十名、その他犯人不明のもの約八十件、合計七百二十件
程度
の
犯罪
がありました。この
部内者
約六百名は二十年度に比較して約三割の
増加
を示しております。こういう
郵便關係
の
犯罪
は多くは
年少
の
從事員
、まだ思想も定まらず、十分の常識も具えていないような
年少
の
從事員
によ
つて
多くは行はれているのでありまして、
年齢別
にみましても、二十五歳以下の者が七割以上を占めている
状況
であります。從いましてその
犯罪
をやるのも大多數はそのときの一時のでき心でやるのであります。その他
一般
の
生活難
を反映いたしまして、生計上の困難からかような
不祥事件
を釀しておるということもあるのであります。しかも二十一年度には、北海道におきまして大規模な集團的な
郵便犯罪
がありました結果、
數字
として先ほど申し上げましたように、二十年度に比較しまして
部内者
が三割も
増加
しておるというまことに遺憾な
状態
にあるのでございます。しかしながら二十一年度のこの
犯罪
の
状況
を月別に調べてみますと、その集團的な多數の
犯罪
は、大體二十一年度初頭において犯されておるのでございまして、大體におきましてカーヴの上から見まして昨年の七、八月以降は
犯罪
の
件數
は著しく減少してまい
つて
おるのでございます。これらの
不祥事故
に對しましては、私
ども
といたしましては申すまでもなく
事故
を
未然
に防止する
措置
を講ずると同時に、萬一遺憾ながらさような
事故
が發生した場合には、急速にこれを調査いたしまして、徹底的に掘り下げて、その
原因
を除去するということに努めております。これがために
犯罪
を
未然
に防止するための
制度
、あるいは
取扱い方法
の點におきましても、
各種
の
改善
を行いまして、同時に
物的設備
におきましても
犯罪
の發生を
未然
に防止するように努力いたしますると同時に、
監督者
の指導に遺憾なきを期しておる次第でございます。 次に
郵便
の
スピード
の問題について申し上げますが、
郵便
の
速度
の
向上
に對しましては、第一にもちろん
物的施設
を
改善
することに努力いたしております。すなわち
戰災
によりますところの
鐵道郵便車
の
復舊
、
竝びに戰爭中
ほとんど修理を加えられなかつたところの
郵便車内部
の
整備
をいたしますると同時に、
國鐵
その他
一般
鐵道
の
サービス
の
復舊
に伴いまして、可能な限度におきましてこれを
郵便物
の
輸送
に
利用
するように努力いたしております。また
鐵道
以外の
輸送施設
、すなわちもつ
ぱら郵便物
の遞送に使用しておりますところの
自動車
、また
集配用
に使
つて
おります自
轉車
というようなものの
整備
を行いますと同時に、大
都市
における
郵便物
の集中いたします局の局内の
物的設備
を
復舊
整備
いたしております。かような
物的施設
の
改善
を行
つて
おりますと同時に、一定の取集め、あるいは配達をいたしますところの度數の勵行、
竝びに速達郵便物
につきましては特に
速度
を確保いたしますために、
一般
の
郵便物
とは切り離して、これを配達いたしますることを嚴重に勵行するようにいたしております。同時に
郵便
の
速度
の問題につきましては、ただいま申し上げましたような
物的施設
の
整備
のほかに、
郵便物
の
區分
ということ、これは技術的な問題でございますけれ
ども
、
郵便物
の
速度
の上にきわめて重要な役割を占めておるのでございまするが、この
郵便物
の
區分
の
方法
を
戰爭中
はなるべく
簡單
にいたしまして、
年少
な
從業員
あるいは女子でも
簡單
にやれるように作業を簡易化いたしました結果、
郵便
の
速度
が下
つて
まいつたわけであります。これを
終戰後
は逐次復元いたしまして、この面からの
郵便
の
速度
を
引上げ
ることに努力いたしております。さらに近く、今秋にはまつたく戰前の
状態
に
復舊
するように、ただいま
物的設備
その他を
整備
いたしております。 かような
状況
でございまして、この
郵便物
の
速度
の點につきましても、前前囘の
委員會
の際にお
手もと
に
資料
を差上げましたので、これまたその
資料
を
ごらん願
つたことと存じまするが、私
ども
といたしましては、一、二箇月
おき程度
に
東京
を中心にいたしまして全國四十五の
主要都市相互
間に、
相互
の
關係
におきまして
郵便物
の
速度
を試驗をいたしております。その結果の表をお
手もと
に差上げた次第でございます。最近の
試驗通信
の結果を見ますると、
東京
から
地方
へ、また
地方
から
東京
へこの四十五
主要都市相互
間の
通信
は最近の
資料
によりますると、一
應私ども
が標準の日數として
考え
ておるものの
範圍内
にはい
つて
おります。もちろんこのお
手もと
に差上げました表に載
つて
おりますものは、
檢閲
にかか
つて
おるものは除外されておるのでございまして、
檢閲
にかからないで
郵便
が發受せられる場合においては、大體現在は一應基準の時間内に送達されておるという
數字
を示しております。もちろんそれは代表的な
都市
を選びましたことと、それからもちろん
數字
といたしましてはそう多數の
試驗通信
をやつたわけではございませんから、これは大體の傾向として
ごらん願
うようにお願いいたしたいと思います。要するにごく最近の七月の
試驗通信
の結果から見ますると、まず一應は私
ども
の
考え
ておる基準内にはい
つて
きておるという結果を示しておる次第でございますが、なお今後ともできるだけ
郵便物
の
速度
を許される
範圍
において
引上げ
るように努力いたしたいと
考え
ておる次第でございます。大
體サービス
の問題は以上申し上げましたような
状況
でございます。 それから先ほど申し上げましたように
郵便法
の
改正
をただいま計畫いたしておりまして、近くこの
委員會
の御審議を煩わすことになるものと想像いたしまするが、もともと明治三十三年に制定されました
現行郵便法
によりまして
郵便事業
を
運營
いたしておる次第でございまするけれ
ども
、新しい
憲法
が施行せられました今日
一般
の
情勢
から見ましても、
法律
的に見て、あるいは形式的に見まして必ずしも
適當
でない點もございまするので、この
郵便法
の
全文改正
を計畫いたした次第でございます。 その大體の
考え
方といたしましては、もちろん新しい
憲法
の各
條項竝びにその精神
に即せしめることをも
つて
改正
の
基本的方針
としておるのでございまするが、
法案
の
内容
を
立案
するにあたりましては、もとより
郵便事業
が
國民
の
事業
であり、
國民
によ
つて
その
基本的方向
が定められ、かつ
國民
のために
運營
されるものであることを思想的に明らかにすることに努めて
立案
をいたしております。同時に
郵便法
の
條文
をできるだけ平易化いたします見地から、もちろん用語は平易な
字句竝びに口語體
で
立案
をいたしておりまして、どなたにでも容易に
内容
を理解し得るようにいたしたいと
考え
ております。 その
内容
の若干を申し上げますると、第一に
郵便
が國の
事業
であるということを明らかにいたしたいと
考え
ております。同時に
郵便事業
の
管理
に關するところの
行政機關
の權限を、
具體的
に記載することにいたしたいと
考え
ておるのでございます。すなわち
遞信大臣
が
郵便
の
管理
をいたす
職責
にあり、そうしてその
職責
の
内容
がいかなるものであるかということを
郵便法
の
法案
の中に
規定
いたしたいと
考え
ておる次第でございます。次には
國民
の個人の
基本的權利
の
法律
により制限は、
郵便事業
の
運營
のために
絶對必要
な場合だけに限定することにいたしたいと
考え
ております。すなはち現在の
郵便法
におきましては、いろいろの、俗に
郵便特權
と稱しておる
規定
が
郵便法
の中に若干ありまするが、これらのものにつきましては、原則としてこれを削除することにいたしたいと
考え
ております。ただ
郵便物
を運送いたしまする
義務
を
現行郵便法
で
運送營業者
に對して、課しておるのでございますが、これはもちろん新しい
郵便法
におきましても、
郵便事業
の
運營
を確保いたしまするためにはどうしても必要であろうと存じまするので、この
規定
は存置いたしたいと
考え
ておりまするけれ
ども
、かような一種の公用負擔を課する場合につきましては、その
條件等
につきましてさらに
具體的
に
法律
的な
規定
を設けまして、その
義務
を課せられる人の利益を保護する上において遺憾のないようにいたしたいと
考え
ておる次第でございます。それから
郵便法
におきましても、
檢閲
はこれをしてはならないという新
憲法
の
規定
を受けまして、
郵便法
の中に設けることも
考え
ております。
國民
の
權利義務
に關しまする
事項
は、すべてこれを
法律
に
規定
いたしまして、
命令
の
規定
に讓る場合をできるだけ
範圍
を狹めまして、かりに
命令
に讓る場合におきましても、その根據を
法律
に必ず明かにするということにいたしたいと
考え
ております。この意味におきまして、
郵便
に關する
料金
につきましては、たとえ例外的な場合において適用されるような
料金
でありましても、一切これを新しい
郵便法
の中に包含されるように、
具體的
に
數字
を上げて
法律
に明記することにいたしたいという
考え
で取運んでおります。 それからいろいろの
郵便
に關する
制度
の
内容
につきましても、現在の
郵便法
ではほとんど全部
遞信省令
に委任されているのでございますけれ
ども
、新しい
郵便法
におきましては、
各種
の
制度内容
につきましても、できるだけこれが大綱だけは
法律
の中に盛りこまれるようにいたしたい。かように
考え
ております。 それから、この
郵便法
の
改正
にあたりまして、一部
郵便
の
取扱い
につきまして
改正
を行いたいと
考え
て計畫いたしているのでございますが、その
一つ
は
小包郵便
の
制度
でございます。現在は御
承知
のように普通の
小包郵便
の
利用
の仕方と、
小包郵便物
を
書留
にいたしまして出す
方法
と二通りあります。しかしながら
實際
の
利用
の
状況
は、約七割
程度
のものが
書留
で出ております。私
ども郵便事業
を擔當いたしております者から見ますと、もちろん
小包
に限りませんけれ
ども
、特に
小包
の場合におきましては、現在の
一般
の
情勢
に鑑みましてその
取扱い
を特に愼重にいたす必要があると
考え
ますので、すべて
小包郵便物
は、引受けましてから各宛人に配達いたしまするまで、一貫いたしまして、その受渡しを記録するという現在の
書留
の
取扱い
方によりまして
小包
は處理していくことにいたしたい。かように
考え
ている次第でございます。今日は
書留
にいたしません
小包がかり
になくなりましても、どこでなくな
つたの
か、どういう經路をたど
つて行つたの
か、現在の
制度
ではわからないのでございます。そのために非常に
利用者
の方に御迷惑をかけ、御不便をかけているのでございまして、私
ども
としましては、
利用者
の
方々
にできるだけの
サービス
を提供したく、また
小包
がなくなるというようなことをなくします上におきましても、
小包
はすベて
書留
に準じまして、
書留扱い
にして、引受けてから配達するまで、その
授受責任者
において記録していくという
方法
をとることにいたしたいと
考え
ているのが一點であります。 それから二番目には、今日はそれは實行しておりませんけれ
ども
、現在の
郵便事業
の
財政状況
も
考え
まして、一面において公衆に對する
サービス
にもなるであらうと存じます。一面
増收策
の
一つ
とも
考え
ますので、新しく同じ
市内
の
相互
間に發受されますところの
小包
に對しましては、特に
料金
を安くしまして
サービス
を提供したい、かようなことを
考え
ております。たとえば
東京市内相互
間、あるいは
大阪市内相互
間のように同一
市内相互
間の
小包
につきましては、これらのものは
鐵道
でも
つて
運送することはないわけでありますから、普通の
小包
の
料金
より安くして
サービス
を提供するようにしたい、かように計畫いたしております。 それから第三點といたしましては、通貨を
輸送
いたしますのに從來は
價格表記
という
制度
がございましたが、
戰爭中
以來停止いたしております。これを今度、
從來價格表記
と言われておりましたものを
保險扱い
という名稱に改めまして、言いかえれば
一般
の
方々
に名前を聞いただけでその
制度
の
内容
がはつきりわかるような
保險扱い
というような名稱に改めまして、
通貨竝びに物品
の
輸送
を取扱うことのできるような
規定
を設けることにいたしたいと
考え
ております。
保險扱い
の場合には、最高およそ五千
圓程度
、その
範圍内
の要
償金額
をあらかじめその
郵便物
を差出される人が
郵便關係
に申出になりまして、萬一
郵便物
が不幸なく
なつ
た場合に、初めに申し出られたところの要
償額
をお支拂するということを新たに
考え
ております。現在の
書留賠償額
というのは、わずかに百圓、全部なくなりましてもわずかに百圓であります。
小包
その他重要なものがなくなりました場合におきましても、百圓の
賠償
ではまことに不十分でございますので、この
法案
が成立いたします曉は、まだ
金額
ははつきりきま
つて
おりませんが、およそ五千
圓程度
までのものは要
償額
として決定されますならば、その
金額
までは
賠償
されることになるわけでございます。それから
無料郵物
の
制度
につきましては現在は
遞信官署
から出します郵物ばかりでなしに、
一般公衆
の方からお出しになるものも、特別な場合に限りまして
無料扱い
をいたしておりますが、これはいろいろの事情から、
郵便官署
の依頼によ
つて
お出し下さる場合に
限つて無料
にするというようなことにいたしたいと
考え
ております。 はなはだ
簡單
でございまするが、
目下立案
中の
郵便法
の
全文改正
のきわめて概要につきまして
お話
申し上げた次第でございます。なおいろいろ御
質問
がございましたらばお答え申し上げます。
岡田勢一
3
○
岡田委員長
それでは
郵便事業
と、前會から
引續きの電氣通信事業特別會計等
についての
質疑
に入ります。
白井佐吉
4
○
白井委員
小さいことでありますが、一應お
聽きし
たいと思
つて
いる點がございますから申し上げたいと思います。 本年度の
通信事業歳入關係
に
おき
まして、七十二億圓に達する
歳入缺陷
を見ることにな
つて
いることを調書によ
つて
拜見したわけであります。これを補填するの途といたしまして、最近
郵便料金
の値上げということをまさに實現化されんとしつつありますが、これはまことに重大な問題であると思います。しこうして問題が單にそれだけで止まればよろしいのでありますが、
目下
の
状況
から推斷いたしまして、あるいはまたこの次にそうした
缺陷
を補填するための
追加豫算
を必要とするのではないかということが豫想されると思うのであります。しかしこれはそれぞれやむを得ない
事情等
がありとするならば、いたし方ないことでありますが、要は
郵便事業方面
における
能率
の
向上
、あるいは
施設
の完備という
方面
に對しまして、
當局
として現在行
つて
いる、また
考え
ておられる點について二、三お
聽きし
たいと思うのであります。まずこの
施設
の問題で、先ほど
小笠原政府委員
から
お話
がありました自
轉車
等の問題であります。これらは現實の問題としてその日その日非常に不自由を感じ、また困
つて
おるという
實情
でございますが、これはおそらく全國的な問題であろうと思うのであります。これは單に
考え
ておるとか、あるいはやろうとしておるとかいうようななまぬるい
考え
では困る問題であろうと思うのでありまして、急速にこれらの問題を解決していただけるかどうかということをお伺いしたいのであります。なお
能率
の
關係
に
おき
まして、食糧問題は非常に重大な
關係
をも
つて
おると思うのであります。聞くところによりますと、最近では
晝食
を携行しない
傭員
が相當できてきておるというようなことでありますが、これはゆゆしき問題であります。それでなくてさえも
傭員
が不足しておる今日なのであります。いわんや現在この最も頼るべき期待するべきその
人々
が
晝食
ももたずに出勤するというようなことで、はたして
能率
の
向上
が期待できるか。こういう點から
考え
ますと、ここに
食糧休暇
を與えてくれ、
現行
の週休あるいは一年に二十日というような
程度
の
休暇
ではとうていこれはやりきれない、何とかそこに特別の
措置
として
食糧休暇
を
適當
に與えてもらいたいという聲も聞くわけであります。こういう點についてどうお
考え
であられるか。 それから
給與
の問題であります。これは申し上げるまでもなく
通續年限制
をと
つて
おられるようでありますが、これらはある
程度
能率給
を加見さしたらどうかと
考え
るのであります。そういう點についてのお答えが願いたいと思うのであります。 それから
信賞必罰
の
制度
を明確に、かつこれを勵行していただきたい。罪を犯した者に對しての制裁はきわめて積極的でありましても、善良なる
傭員
、
從業員
、こういうものに對する
待遇態度
ということはどのようにな
つて
おるか。 それから
被服
の問題であります。到るところで
郵便配達
の諸君を見かけるのでありますが、その
人々
の
被服
が非常に汚いのであります。私はここで申し上げることは差控えたいと思いますが、その汚いためにいろいろ精神的に、あるいは
肉體的
にかなり苦痛を感じておる。これはある
事件
によ
つて
そういう體驗をされたという
人々
も相當あるのであります。他の警察官であるとかいうような者に比較いたしまして、實に見劣りのする服装をして街頭を歩いておることは、
通信事業
という
國家的事業
の權威の上から
言つて
も、あるいは威信の上から言いましても、いま少しく
改善
されなければならぬ問題じやないかというふうにも思うのであります。いろいろなことがありますが、
勤勞意欲
の高揚ということはこの場合最も必要なことと思うのでありまして、そこに
能下
の
増進向上
も自然とこれに伴
つて
現われてくる問題であるために、特にそういう點はお
考え
を願いたいと思うのでありますが、
當局
はどうお
考え
でありますか。
簡單
で結構でございますから、ひ
とつ
御答辯願いたいと思います。
小笠原光壽
5
○
小笠原政府委員
ただいま御
質問
のありました中で自
轉車
の問題についてまずお答え申し上げたいと思います。自
轉車
はお説の
通り郵便事業
を執行する上に
おき
まして、その
物的設備
のきわめて重要な
一つ
の問題でございます。この自
轉車
の
整備
あるいは
増備
という問題につきましては、
關係
者みな鋭意努力いたしておる次第でございますが、
具體的
に
數字
を申し上げますと、
昭和
二十一年度中に
おき
まして新しい車を配給いたしましたのは、
郵便事業
に關しましては六千三百輛にな
つて
おります。それから、二十二年度すなわち今年度の六月末までに
新車
を配給いたしました輛數は、一千輛にな
つて
おります。なお二十二年度中の見込みといたしましては、これはもとより資材の
状況
からいたしまして、必ずしも私
ども
の希望しておる
通り
にいくかいかないかが遺憾ながらただいまわかりませんが、私
ども
が計畫しておりますのは、
新車
を配備いたしますのは六千七百輛を計畫しております。 それから
信賞必罰
の問題につきまして
お話
がございまして、まことに御同感の次第でございますが、もとより
犯罪
その他不正な
事項
に對しましては、一罰百戒の
趣旨
によりましてこれを將來にわた
つて
絶滅するように努力いたしまする一方、ただいま
お話
のように、
成績
の優良な
從事員
、あるいは
成績
の優良な局に對しましては、機會あるごとに表彰の
方法
をと
つて
おるのでありまして、先ほど申し上げました一例を申し上げますれば、
業務
の監察を執行いたます場合に
おき
ましても、今日は單に悪いところだけを見るという行き方ではないのでありまして、いいところも見ていく、そうして非常に
成績
のよかつたものに對しましてはこれを褒賞するということも實行しておる次第でありまして、ただいま御
質問
の御
趣旨
に即するように現在實行いたしております。その他の問題につきましては
大野政府委員
からお答えき申し上げることにいたします。
大野勝三
6
○
大野
(
勝三
)
政府委員
その他にお尋ねがございました
能率
の問題、特に
食糧休暇
の
關係
についてとの御
質問
、それから
能率給
の問題、最雷に
被服
の問題、こういう三つあつたように思うのでありますが、
ちようど主管局長
が今日いずれも差支えがございまして出ておりませんので、私からお答え申し上げるのが
適當
かどうかわかりませんが、
承知
しておりますだけのことを申し上げたいと思います。第一に
能率低下
が非常に全般的にな
つて
おりまして、そのために
事業
の
運營面
に非常な影響のありますことは、ただいま
白井委員
から御指摘のありました
通り
でございまして、殊に最近における食糧
事情
の悪化が、六大
都市
その他の
通信
の面から申しましても、最も大切な地域にそれが高い
程度
に影響を表面的に現わしておるのでございまして、この問題の解決につきましては、
遞信大臣
以下われわれに至りますまで、その對策に腐心を、いたしておるのでございます。御
承知
のように遞信現業員の特殊の職種については、現在勞務加配米を頂載いたしておりますが、そのほかに特に食糧
事情
の悪い、そうして
通信
の面から申しますれば、一番大切な六大
都市
その他の重要地帶に
從業員
に對しまして、先般苦しい際にもかかわりませず、特別の
措置
として特殊の加配米を致載いたしましたようなわけで、これが當面の
一つ
の對策として非常に
從業員
の食生活の危機を打開する上に效果があつたことは疑い得ないかと
考え
るのであります。そのほかわれわれの仕事に從事いたします者は非常に若い者が多うございまして、大
都市
に
おき
ましては、そういう人たちが合宿生活をいたしておる者がかなりございます。問題はそういう合宿生活をいたしております者の日常の食糧の確保の問題でございますが、この點についても詳細に農林
當局
と先年來から特別の了解が成立いたしておりまして、普通の配給量でございますけれ
ども
、優先的に確保できるような途が與えられておりまして、その確保の實をあげるように、せつかく努力をいたしておるような次第であります。さいわいいろいろな手を構じまして、今日までのところ決して滿足すべき
状態
であるとは申し上げられませんけれ
ども
、とにもかくにも
通信
の運行に大きなひびを入れさせないように苦心をいたしてまい
つて
おるようた次第でございます。 次に
能率給
の問題でございますが。現業の仕事につきましては、
能率
が上るごとにそれに相應した
給與
が支給されるようにということは、確かに
一つ
のいい
方法
であることは疑いの餘地がないのでございます。御
承知
のように現在の官吏の
一般
給與
制度
の上から申しますと、こういつた
能率
に應じて
給與
額を加減するという
方法
が、自由にはとり得ないようなぐあいにな
つて
おります。しかし私
ども
の方で申しますと、御
承知
の簡易保險とか、
郵便
年金とか、あるいは特殊の預金の募集等については、ある
程度
、
能率給
と申しますか、かせぎ高式と申しますか、そういつた
給與
の部面が現にございます。たとえば保險などは募集の額に應じて募集の手當が支給されるといつた類でございますが、しかしそういつたものは、他の
郵便
とか電氣
通信
、特に電氣工事の
方面
などには
一般
的にはございません。しかしお説の
通り
で、こういつた
能率
増進が最も大事な場合には、
能率
増進を刺激するような
給與
制度
があることの望ましてことは明らかでございますので、何らそういう
措置
をとり得る
方法
についてただいまくふうをいたしております。現在の
給與
制度
一般
を崩すわけにまいりませんから、その上に立つ特殊な仕事については、かせぎ高式と申しますか、あるいは特殊の褒賞制と申しますか、そういつた特別の手當とか、
給與
の
方法
がとれるように研究をいたしておるのでございます。 最後に
從業員
の
被服
の問題については、現在は非常に見劣りがするし、そのために志氣を振わない。ひいては官業の威信にも及ぶといつたような
お話
がございましたが、まことにこの點もお説の
通り
でありまして、何とか
被服
の
改善
をはかりたいと百万努力をいたしておりますが、いかんせん御
承知
のような繊維
事情
でありまして、思うに任せないのが
實情
でございます。しかしながらとにもかくにも必要なだけの維維資材は、商工
當局
その他と私
ども
の方の主管の局との間に折衝を常に續けておりまして、これもすべての人に新しい質のいい
被服
を支給することはなかなかむずかしいのでございますけれ
ども
、
被服
の者がありますが、そういう職種の
人々
には、かつかつながらではございますけれ
ども
、次々と新しい支給ができるように計畫はいたしておるのでございます。しかしこれもまつたくこういう今日の
事情
で、それをも
つて
十分だと言い得る
状態
ではございませんので、繊維
事情
がよろしくなりましたならば、さらに一段とこの點には
改善
を加えなければならないことは、十分われわれも
承知
いたしておるような次第であります。以上
簡單
でございますが、お答えいたします。
岡田勢一
7
○
岡田委員長
林百郎君。
林百郎
8
○林(百)委員 遞信
事業
として今一番重要な問題はやはり遞信者の赤字をどうするかという問題だと思います。そこでこの
郵便
料の値上げという問題も起きておると思いますが、
郵便
料は今相當値上げされておるので、ここで
郵便
料を値上げすることによ
つて
、はたして
遞信省
が豫期しておるような増收があるかどうかということが問題になるのではないか。そこでわれわれとしても
遞信省
の赤字がどうしたら消えるかということはまことに重要な問題で、しかもそれを大衆の負擔に轉嫁させないような
方面
があるかどうかという點をいろいろ
考え
てみたのでありますが、この點について
遞信省
當局
はどう
考え
ておるかという點をお尋ねしてみたいと思います。まず第一に
郵便
貯金と簡易保険の保険料の最高額、これをもう少し上げる意思があるかという問題、第二としてそうした
郵便
貯金や簡易保險は大藏省への預入金となるのでありますが、
遞信省
から大藏省への預入金について、これは原則として遞信
事業
に對しては優先的に使わしてもらうのだという——
遞信省
が優先權をもつという交渉を大藏省にすることは、政治的な意味もありますが、獨立採算制を
遞信省
に迫
つて
くるならば、
遞信省
からの大藏省への預入金も、これを優先的に
遞信省
に使わせるという政治的な折衝をすることによ
つて
、政府を牽制することができるか、大藏省を牽制することができるかという點が
一つ
。さらにこうした
郵便
貯金とか、保險料などによ
つて
得た現金をいろいろの
事業
に投資して、積極的に收入をはかるという
方法
があるかどうか。どういう
事業
に投資するかということは問題でと思いますが、たとえば放送の方の問題であるとか、あるいはその他の
事業
にこれを投資して増收をはかる。こうした預入金に對して少くとも利子を保證し、それから將來にはこうした預入金を
遞信省
が使
つて
も、それに對して保證し得る程殺はこれを確保してやるような
適當
な
事業
があつたら、それに投資する
方法
を
考え
ておるかどうか。もう
一つ
これは
地方
によくあることですが、實は
戰災
に遭つたような
都市
の電話、少くともその電話の
復舊
というような問題については、
地方
の有力を動員して寄附を仰ぎ——有力者は早く電話
事業
の
復舊
を望んでおりますから、おそらく相當の寄附があるのではないか。長野縣の例ですが、長野縣の岡谷あたりの
郵便
局では、ここは名古屋遞信局の管轄ですが、預入金、借入金がなくて、
地方
の大口寄附で大分賄
つて
おる。場合によ
つて
は長野縣岡谷の電話局の方が
遞信省
に金を貸してやるというほどの寄附金を募集できた例もあるのでありますが、こんなような點を
考え
ておるかどうか。こんな問題について
當局
の
考え
を聽きたい。もう
一つ
は先日私が
質問
した特定
郵便
局
制度
のことですが、これはよく
考え
てみると、局長を文官任用にするか、自由任用にするかという問題よりも、問題は局長と
從業員
との間の勞務
關係
、これがいわゆるあまり封建的な、徒弟的な
關係
だから、特定局
制度
反對の聲もあるのだと思います。結局特定局の人の
從業員
との間の勞働
條件
をもつと近代的に
改善
するなり、あるいは本省でも
つて
これに
適當
に干渉する、と言うと變ですが、
適當
にコントロールして、全遞側から出ているところの特定
郵便
局
制度
の廢止の
趣旨
に副う意向があるかどうか。こういう點をお
聽きし
てみたいと思います。
椎熊三郎
9
○
椎熊
政府委員
林委員にお答えいたします。貯金と簡易保險の最高額を上げる
考え
があるかどうかということでありますが、
目下
それぞれ
關係
方面
に折衝中でございます。それから今日の
郵便
貯金あるいは簡易保險の募集金は、ことごとく大藏省の預金部にはい
つて
おるのでございますが、
郵便
貯金の問題については當初からそういうような
方法
は大分聞いております。簡易保險の積立金は、本來保險
事業
の性質から
言つて
保險
事業
の全體のわくの中で
運營
されておらなければ保險
事業
はうまくゆかない。そういう見地から舊來は
遞信省
自體がそれを
運營
してお
つたの
でありますが、
戰爭中
國庫資金の投資の統一ということ主張せられまして、これが大藏省一本建で國家資金を投資していくという
方法
にな
つて
、
遞信省
の自由の
範圍
でなくなりました。
終戰後
そのことが舊來に改まつたように承
つて
おりましたが、一昨年の十一月か再び大藏
當局
がすべて
運營
することにな
つて
、
遞信省
は自由に
運營
できない。ただ契約者に對する賃付だけは
遞信省
でやり得る、その他一切はだめということにな
つて
おりましたが、最近省内に
おき
ましても、どうしてもこれは保險
事業
の發達の上から當然
遞信省
が
運營
すべきものだ。ただし
運營
上の
範圍
條件等
もありまして、こういう零細な金を集めておる責任の重い積立金ですから、囘收等に不安があ
つて
はいかぬというようなことも
考え
られまして、なるべく公共の
事業
に使いたい。主として
地方
の公共團體等に貸付けるという
程度
ならばいいのではないかという
考え
方をも
つて
おりまして、それぞれ
目下
交渉中なのでありますが、保險
事業
の
運營
發展の上からは、大體そういうふうにすべきであるという原則論らは贊成のようであります。大藏
當局
に
おき
ましても、内部の事務
當局
の中には大體了解がいきそうに思
つて
おります。
目下
それぞれ
當局
において折衝中でありまして、今議會中にそういうことが實現できるかどうかは言明のできないのを遺憾と思うのでありますが、私
ども
の
考え
としては簡易保險積立金はその
事業
の性質上
遞信省
が自由に
運營
する——自由というよりも國家公共のために、しかも確實なる
範圍
において
運營
していくことが、保險
事業
自體の發展の上からも、また今日の
地方
財政の逼迫緩和の上から
言つて
も非常に
適當
であろう。それからまた林委員の言われたように、その間幾分の増收等をも勘案できるのではなかろうか。こういう大藏省から切り放して、舊來のごとくこちらへも
つて
いきたいという希望をも
つて
折衝してをります。
地方
有力者からの寄附の問題は私存じませんので他の方から申し上げます。 特定
郵便
局
制度
の問題については、全遞の要求等もございますが、
遞信省
といたしましてはすでにこの見解を明らかにしておりまして、今特定
郵便
局
制度
を廢止する
考え
はも
つて
おりませんが、林委員の申されたように、主として
從業員
と局長との勞働
關係
が全遞の主張する要點だと思われますので、そういう點に對する
改善
あるいは
具體的
方法
等については、もとより林委員と同意見のもとにそういう指導をなしつつあるのであります。なおこれらの最後的決定は、特定
郵便
局
制度
改正
の
委員會
がありますから、全遞の
遞信省
側と同數の委員が出ておりまして、それの決定に從うということにな
つて
おります。そういう言質も與えております。以上たいへん不完全な答辯でございますが、專門家から補足していただきます。
大野勝三
10
○
大野
(
勝三
)
政府委員
ただいま政務次官からお答えがございましたのでほぼ盡きておりますが、全般論といたしまして、
郵便料金
の値上げによ
つて
はたして所期の増收が期待できるかどうかという點は、私
ども
まつたく同じような不安をも
つて
おるのでございます。しかし一方から
考え
てみますと、現在の
通信
は戰爭前の
通信
の
状況
に比較すると、非常に落ちておるのでございます。ということは、つまりほんとうの必需の
通信
量が現在現われておるというやうに見られなくもないかと思うのでありまして、それだから
料金
を上げても
利用
が落ちないだろうというのは、これは少しどうかと思われますけれ
ども
、しかし
料金
の値上げいかんという問題につきましては、前囘にも申しました
通り
、まだ最後的にどうと政府の腹もきま
つて
いるわけではございませんので、
關係
筋と
目下
いろいろ交渉中でございますが、もしそれが決定されるといたしましても、おそらく他物價との均衡などを見合いまして、最も妥當な、つまり
國民
大衆の
利用
される方の側の負擔を最小限度に止めるところで、しかも
通信事業
の獨立採算の線にも沿うというようなところが見出されるのではないかと
考え
ておりますが、そういう線が見出されれば、ある
程度
豫定された收益は上るのではないかと
考え
ておるのでございます。しかしそれにしましても、それだけでも
つて
この
通信
會計の非常な苦しいところを乘り切ることは所詮むつかしゆうございます。それに並行してやはり
能率
の増進あるいは
事業
の合理化、さらにできるだけ節約のできる面は節約をするといつたような、積極消極兩面の
事業
自體の努力がそれに並行していくことがぜひ必要だと思います。そういう意味でただいま御指摘になりましたような、いろいろな新しい企畫はぜひ取上げて眞劔に檢討していく必要があると思うのでありますが、さてその
方向
につきましては、ただいま政務次官かろ詳細に御
説明
がございました
通り
でありますので、附け加えて申し上げることはありません。ただちよつと一言
通信
の
復舊
について、たとえば
地方
の有力者から寄附を求めたらどうかという問題がございます。電氣
通信
電話の
復舊
などについては、相當
地方
の電話
復舊
に御協力を願う有志の方、あるいは電話復興會というような團體をつくられる場合もあるようでございまして、そういう向きからいろいろ精神的にも、物質的にも非常に御協力をいただいておるような例は
お話
にもございましたように多々あるのでございますが、これはやはり
程度
がございまして、なかなかその邊のところはむつかしいと思うのでございまして、原則はやはり必要な豫算を立てて、そうして
復舊
をどんどん進めていくというのが、何としても本筋でなければなりませんけれ
ども
、豫算もなかなか思うようには頂戴できないといつたような現状に
おき
ましては、場合によ
つて
は
お話
のような便法をある
程度
實際
面に取入れる方が適切だという場合もあろうかと思います。これは
具體的
な
一つ
一つ
の場合に應じて、おのずから判斷しなければならぬ問題であろうかと思うのでありますが、
お話
のありましたような點は、なおひ
とつ
十分研究していきたいと
考え
ておるわけであります。 それから特定
郵便
局の
制度
については、これはやはり政務次官からおつしやつた
通り
でございます。
お話
の
通り
、局長の自由任用であるかどうかということが問題なので、問題の要點は、局長對
從業員
の
關係
が、昔のいわゆる全部請負
制度
であつた時代の、何となくそこに拔けきれない封建的
制度
とでも申しますか、そういつたことを脱却することが要點ではないかという
お話
はまつたく同感であります。そういうわけで現在
從業員
は全部直轄にな
つて
おりまして、普通局の
從業員
と少しも
取扱い
上に差別はございません。つまり局長の渡切りの中からその局員の
給與
が出るという昔の
制度
は、まつたく今はございませんので、そういう點では非常に明朗にな
つて
おりますが、なお至らぬ點はさらにどんどん
改善
をしていくという
方向
に現在進んでおるわけでございます。
林百郎
11
○林(百)委員 これは私もよく
考え
てみたいと思いますが、ただいまの
地方
の有力者の協力を仰ぐということは——遞信
事業
は結局
遞信省
という官廳だけの仕事でなく、官民一體とな
つて
やらなければならぬのであります。そういう意味で少なくとも二等
郵便
局あたりを中心としての電話會の會長
會議
、全國の電話會の會長議會というようなものを
遞信省
が開いて、民間の人の意見を聽き、今の
遞信省
の——殊に電話
復舊
あるいは電信
事業
の
復舊
の現状を訴えて協力を仰ぐということをなされるのも
一つ
の思いつきじやないかと思うのであります。民間の中にも非常に熱心な方もあると思うのです。そういう意味で電話會の會長
會議
だとか、そういうものを開いて、殊に
地方
で電話なり電信なりを高度に
利用
している人たちから特殊の寄附なり、特殊な遞信
事業
に對する寄附を請うということを試みられて、官民一體とな
つて
遞信
事業
の非常時を乘り切るという體制を整えたらどうかということを、これは思いつきでありますが、申し上げて
おき
ます。
岡田勢一
12
○
岡田委員長
千賀君がこの間の
會議
で保留されておりました
質問
をこの際許したいと思いますが、時間の
關係
がありますから。なるべく簡明に願います。
千賀康治
13
○千賀委員 私は遞信
事業
に對しましてはまつたく素人でございまして、どうして勉強しようかといろいろ苦心をしまして、機會のあるごとに郷里へ歸
つて
、
郵便
局長初めの方、
關係
者に集ま
つて
もら
つて
座談會をや
つて
は教育をしてもら
つて
おるのでございます。その際聽きました一致した議論の
方向
は、よほど今までの皆さんの
質問
の中に盛られてはおりまするけれ
ども
、大體
鐵道
省の吏員と
遞信省
の吏員と少し
待遇
が違うということに相當な不平があるようでございます。
鐵道
省などは
鐵道
運賃の値上げ等も非常に手ぎわよくや
つて
いくのに、
遞信省
の方はいつもこの値上げにぐずついて後囘しになり、輿論にぶつか
つて
相當に難儀をしていくことになる、かような點も、
遞信省
の特別會計の
取扱い
がすこぶる不手ぎわだから、俺たちがこんな難儀をするのだというような結論になるのでございまするけれ
ども
、こうした末端の官吏諸君の
考え
ていることは、中枢部の首腦者のお
考え
と一致するのだろうか、それは
考え
違いをしておるからそういうことになるのだというようなことになるのか、この點はつきりいたしたいと思
つて
お
つたの
でございまするが、今日あたりその御答辯を承るのが非常によい機會だと思います。また遞信
事業
が
戰災
によ
つて
非常に大きな災害を受けまして、そこでこれの
復舊
をいたしますのに、特別會計の
範圍内
に
おき
まして
復舊
するということは、いかにも困難だと思います。もしこれが減價償却を完全にされておりましても、これは貨幣の
取扱い
、豫算の
取扱い
だけのことでございまして、結局は資材のないというこの宿命が、遞信
事業
の復活を遲らしておる一番の
原因
だと思
つて
おりまするが、こうや
つて
もますると、必ずしも遞信
事業
の過去における責任において復活が遲れているとばかり言えないと思う。
一つ
の日本人の宿命と申しまするか、やはりその宿命の一端として遞信
事業
もきわめて困難な中にはい
つて
おる。そうしますと必ずしも遞信
事業
の復活は特別會計だけが責任を負う必要はないのだ、相當に國家として大きな
方面
から援助があ
つて
もいいのだ、こんなことも
考え
させられるのであります。やはり下級官吏の諸君もそういうことを
考え
ておるようでございます。この點につきましてただちに遞信
事業
の特別會計を解放する意思はないか。國家
事業
を
一般
會計に繰入れるべしという意見をもつのでもないのでありまするが、根本的な
考え
方として、そういうようなこともお
考え
にな
つて
おるか。あるいはこの宿命的な大きな災害を、やはりこうした既定方針によ
つて
うまく切り拔けていけるというお
考え
をも
つて
おいでになるか、その點を伺います。 また吏員諸君の教養機關に
おき
ましても、
鐵道
省では若い吏員が教育を受けてどんどん上級にな
つて
いくのに、あまり深刻な拔摺試驗というようなものはなしで累進していけるそうです。そうして教育機關の恩澤に浴することができるそうでございまするが、遞信
事業
に
おき
ましては、そこに深刻な競爭試驗がありまして、若い吏員たちはその競爭に耐えるために全力を盡して、相當に健康その他を損ねておるというようなことも
言つて
おりまするが、これは
改善
の餘地があるのかどうか。やはりそうなれば、所要人員の全部よりも、教育を受けたいという人がオーバーするときには、試驗によらざれば、何かえらい人におもね
つて
、おせじを使うということにな
つて
、それにも弊害があると思うがどうだろうということも
言つて
みたのですが、とにかく私の郷里、愛知縣の一部分の若い吏員たちは、この
制度
は相當に頭を惱めているようでございます。これについて御信念を伺
つて
おき
ます。 次に特定局のことでございまするが、集配局の特定局を解消せられて、これを全部官業になされたときには、例外なく倍の人員が要つたということを聞いております。官業になれば民業に二分の一の
能率
に低下する。これで常識であつたようでございます。現在殘された無集配局の特定局に對しまして、これを官業に
引上げ
るべしという議論に對しまして、おそらくこれが實行されたとすれば、倍の人員がやはり必要になることになるだろうと思いまするが、これは大體
當局
の御意見を伺えば、今にわかにその要求を充足せられる御意思がないようでございまするから、この點は結構だと思いますけれ
ども
、しかし先ほど委員の中からも
質問
がありましたように、時代の波はなかなか深刻にすべての階級をあお
つて
おります。きのう非公式でありましたが、天野委員が親分子分の間は別だというような述懐をしておられましたけれ
ども
、なかなかそうばかりもいかないように思
つて
おります。やはりその點は先ほど
椎熊
政務次官から御意見もありましたが、最後に殘
つて
おります特定局に働く
從業員
とその局長の間に、ほんとうに時代の感覺を取入れるというか、ここに世相を取入れて、清新な生きがいを感じさせる處置が必要であると思います。そういうことになれば、しばらくは問題はそのままで濟んでいくようにも感じておるのでございます。 最後に先ほど御
説明
に
なつ
た新しく
郵便法
を
改正
なさろうというその御
説明
の中に、
小包郵便
の賠
償額
を百圓から五千圓に進めたい、増額したいということがありました。これも結構でありまするが、この五千圓というのは、大體何を基礎として計算せられたのでございましようか。ただいまの價格のうち、纖維製品を計算せられたのか、あるいはその他の生活必需品を計算せられたのか。これは參考になると思うので、伺
つて
おき
たいと思います。以上お願いします。
椎熊三郎
14
○
椎熊
政府委員
第一に
遞信省
從業員
の
待遇
の問題、それが
鐵道
省と著しく縣隔がある。そういう聲が
地方
にあるというふうに承りましたが、私は
鐵道
省の
從業員
と
遞信省
の
從業員
との
待遇
は、表向きには今日さしたる相違はないようにできておると思います。しかしこの
状態
を
從業員
自體が生活の上に活用したりする點では、
鐵道
省の方が非常に便利のようであります。私
鐵道
省に二箇年ほど秘書官をしておつたことがあるのですが、その經驗から申しますと、本人の無料通勤パスがあります。子供の通學パスがあります。家族にも今はどうな
つて
おりますかわかりませんが、その當時ですと、一箇年に何週間かを限
つて
全國のパスなどをくれておりました。
遞信省
でははがき一枚といえ
ども
、ただくれるということはないようですから、そういう點でかなりの開きができてくるのではないか。それから
鐵道
省の
從業員
の間でや
つて
おる消費組合などは、古くから非常によく發達しておりました。というのは
輸送
機關を優先的に使
つて
おるのか——まさか無料で使
つて
おるのではないでしようが、ときとしては無料で使
つて
おることもありましよう。そういう意味で他の役所の消費組合よりも、
實際
において集荷等は便宜を得ておるようです。それから價格も幾分安いというようなことを聞いておりました。われわれ
鐵道
省におつた間には、この消費組合を
利用
して、かなり
一般
からうらやまれるような生活にあ
つたの
であります。そういう點は
鐵道
省と
遞信省
との間に、かなり懸隔があるようでありますが、
一般
官吏の
待遇
については國家が統一していこうというふうにしておるときでありますから、大體平均レベルに達しているのではないかと思います。
鐵道
省だけとの比較で論ぜられることは多少弊害がありますから、私の思いついたことを申しておるのでありますが、
目下
遞信省
といえ
ども
、他の官廳に比べて
待遇
が悪いということは言うないのであります。なお
待遇
上については
目下
千八百圓になるかどうかというような
状況
にあ
つて
、現在のところでは勞働組合との間にいろいろな取極めがあり、それに從
つて
大體
待遇
上の點は圓滿にい
つて
おると思います。 それから獨立採算制に關連して、戰爭災害を
遞信省
獨自で全部
復舊
していくということはおかしいのではないか。これは私は同感であります。
戰災
による電信、電話の
復舊
のごときは
遞信省
自體、あるいはその
利用者
自體が解決していかなければならぬという問題ではなくして、國家全體の不幸なる災厄であ
つたの
でありますから、この點について私は國家全體として見るべきが當然であると思います。ただ獨立採算制はこの内閣においてきめた原則論であ
つて
、どこまでもそれを徹底していく
趣旨
ではなかろうかと、私は解釋しておるのであります。それでありますから、一應
事業
官廳の獨立採算制というものは原則論であ
つて
、特殊の
事情
のある場合は、
一般
會計からも相當に繰入れを考慮されても、必ずしも獨立採算制を破るということはなかろうと思います。
目下
大藏省と本省において、
追加豫算
の折衝などをや
つて
おります。それについても私
ども
は、必ずしも
遞信省
だけで負擔しなければならぬという
趣旨
ではないように承
つて
おるのであります。その他のことについては私は存じませんから、
關係
當局
よりお答えいたします。
大野勝三
15
○
大野
(
勝三
)
政府委員
最初に
鐵道
吏員と遞信吏員との
待遇
の差についての御
質問
に對しまして、お答えしたいと思います。ただいま政務次官が
お話
になりましたのは、まつたくその
通り
でありまして、名目賃金と申しますか、そういう點では水平運動が行われておりますけれ
ども
、そのほかの點については遺憾ながら及ばない點があるかというのであります。そういう點について末端の人が、どうも遞信の首脳部の方は要領が悪いと申しますか、努力が足りないというか、あるいは勞銀の値上げについても不手際ではないかという
考え
をも
つて
おるかどうか。こういう御
質問
でありますが、それについてはわれわれとしては、できるだけ努力しておると申すよりほかないのでありまして、あとは皆さんの御批判を仰ぐほかないのであります。 獨立採算の問題についてはただいま
お話
がありました。 三番目にお尋ねのありました
鐵道
と比較して、遞信
關係
では若い人がだんだんと昇進をしていくのに、非常に競爭的な試驗があ
つて
、そのために非常に悩んでおるといつたような意味の
お話
でありますが、これは實は私
ども
ちよつとよく思い當らないのでございます。と申しますのは、昔は判任官を登用いたしますときには、書記補試驗がありましたが、今日ほとんど一定の學歴、勤續年數によりまして現在の三級官に昇進し、さらに二級官になります際にも、大體選考と申しますか、その人の經歴や、あるいは平生の勤務ぶり、人物を見まして選考して昇進をするのが、
一般
のやり方でございまして、特に競爭試驗を行うことは今日はほとんどないと思うのであります。ただ試驗があると申しますれば、私
ども
の方では特殊の養成機關といたしまして、各
地方
に遞信講習所がございます。これは普通科と高等科の二つにわかれておりまして、普通科は二年、高等科は一年。それからさらたもう
一つ
その上の養成機關といたしまして、高等遞信講習所がございます。これは
東京
に一箇所だけございます。それで前に申した普通遞信講習所は、昔の學制の中等學校
制度
でございます。今度の新學制では、これはあるいは高等學校の
程度
になりますかどうか、まだはつきりいたいませんが、昔の
程度
では大體中等學校
程度
でありまして、そこに試驗がございます。もう
一つ
の上の高等遞信講習所は、これは相當競爭がはげしいのであります。これは部内の
從事員
の人ばかりが志願をするのではございませんで、廣く
一般
の中等學校卒業者も志願できることにな
つて
おります。そこで部内の
從事員
の人と
一般
の外から入
つて
くる人とが、高等遞信講習所の場合には同時に競爭することになります。そういう點でその邊の試驗のことを、あるいは
お話
にな
つたの
ではないかと思いますが、それですと確かに試驗はございます。しかしこの點は、そういう試驗があるのがいいのか悪いのかという點も、またいろいろ議論があるのだろうと
考え
ますので、ただ
實情
だけを申し上げておく次第でございます。 それから四番目に特定局
制度
の問題に關連して、時代の影響は所詮逃れることはできないのであるから、何とか局長と局員との間の空氣を明朗にする處置を
とつ
たらどうかという御意見でありましたが、まつたくその
通り
に
考え
ております。その處置の一端といたしまして、以前は全部請負制でございまして、特定局の局員の人は、局長に對する渡切の中からその給料の支給を受けてお
つたの
でございますが、それが何となく局長に使用されておる人というような感じを、局員の側の人に與えておつた場合もあつたかと思うのであります。またそのために
一般
の普通遞信
從事員
と比較すると、
待遇
上にも差を生ずるという
原因
にな
つて
おつたかと思います。そこで一昨年からでしたか、すべて特定局の
從事員
の
給與
は直轄
給與
といたしまして、
給與
の支給という面においてはすべて國の直接負擔にして、そこの局長さんの全然
關係
はございません。從
つて
またそれぞれの職種に應じまして、ほかの
從事員
と同じバランスまで今
待遇
されておるわれでございます。あとの問題は定員の多い少いといつたような
關係
から、あるいは勤務が過重であるとかないとかいうようなことで、ついまた非常に酷使されるという印象を喚び起す場合もあると思いますが、これは實はよく
考え
てみますと、必ずしもそうではないのであります。特定局と申しますのは御
承知
のように——
市内
の特定局は別でございますが、
地方
の特定局は事務量から申しますと、それほど繁忙ではないところで多うございます。從
つて
ほんとうに事務量に相應した人を配置していくという
關係
からいきますれば、どうしても一人が二つ、三つの仕事を兼ねることが、規模が小さい場合にはあり得るのであります。そういう場合には非常に過重に見えますけれ
ども
、詳細に科學的に調べていきますれば、必ずしもそうでないこともありまして、その邊はお互いの立場をよく了解し合
つて
、ほんとうに氣持を明るくしてや
つて
いくように、お互い同士の間でも努めていくことが必要だと思います。すべて物事にこだわつた
考え
方でなく、科學的に協力的に
考え
れば、おのずから解決のつく問題ではないかと思います。
千賀康治
16
○千賀委員 それから二・一ストに失敗いたしました全遞と申しましようか、若い人たちの集合勢力は、ほとんど現在は給料値上げということにはあまり魅力がないようであります。私は何度も接觸してみましたが、やはり一致しているところは、現物
給與
でしつかり欲しいということが本音らしい。私ももつともだと思うのであります。あの加配米のあ
つたの
は、郷里で座談會をやりました後のことでありますが、現在は絶對量はどのくらいいくのですか。これをちよつと參考に伺
つて
おき
たいと思います。
鈴木恭一
17
○鈴木(恭)
説明
員 御
説明
申し上げます。現在支給しております加配米は、一人當り一合四勺
程度
の配給をいたしておりまして、總量にして月六千石餘でございます。先般今日の非常な危機に直面して、先ほど
説明
のありました加配米の
増加
をしていただきましたが、これは千二百五十石でございます。これは六大
都市
竝びに北九州、長崎
地方
を含めて
考え
ております。その他現物支給として私
ども
がいろいろ
考え
ておりますことは、農場をつくりまして、直接
從業員
が、あるいはまた他の人を雇
つて
耕作いたしまして、食糧を補給するという意味をもちまして、現在の計畫といたしましては現業
從事員
一人十五坪という目標で農耕をいたす豫算を計上いたしております、それから最近鹽の
事情
がきわめて窮迫しておりますので、自家製鹽を
從業員
にさせております。大體一箇月一人、現在私
ども
が配給を受けておりまする二百グラム
程度
は配給しようという目途のもとに——現在はまだその半分くらいしか實行上の結果を見ていないと思いますが、そういうような
施設
をしております。
小笠原光壽
18
○
小笠原政府委員
先ほど御
質問
のありました
保險扱い
の最高額の問題につきまして、
簡單
にお答え申し上げます。
郵便法
の
改正
案につきましては、ただいままだ研究中でございますので、そういう意味てお聽取り願いと思いますが、先ほどおよそ五千圓と申し上げましたのは、今日までのいわゆる
價格表記
という
制度
がございまして、その
制度
の名前を
保險扱い
という名前にして
復舊
したい。現在の物品
價格表記
によ
つて
物品を送ります場合に、つまり
小包
のようなものを
價格表記
にいたしますことは、現在すでに實施いたしておりますので、新たに
通貨
を送る場合を今度含めて實行いたしたいということを
考え
ております。それで先ほど申し上げました損害賠
償額
は、大體現在や
つて
おりますのを、おおむねそのまま踏襲していきたい、かように
考え
ております。もちろんその
金額
は
郵便物
として送られる物の市價を超えてはならない、
通貨
の場合にはその
通貨
の價額を超えてはならないということにいたす豫定でございます。同時にこれに對しましては、必要な
料金
をもとより別に頂戴することにいたしたいと
考え
ておる次第でございます。百圓と申し上げましたのは、これは價格表示の場合におけるところの損害賠
償額
でございまして、これは別でございます。
現行
通り
になるわけであります。
岡田勢一
19
○
岡田委員長
では別に通告もありませんので、本日はこの
程度
にしまして、次會は來週の火曜日、八月五日午前十時より開會しまして、去る七月二十六日當
委員會
に付託になりました請願三件を審査いたしたいと思います。なお八月八日金曜日午後一時から
通信
施設
の視察を行いたいと思いますので、その點お含み
おき
をお願いいたします。 本日はこれをも
つて
散會いたします。 午後零時三十三分散會