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1947-11-05 第1回国会 衆議院 商業委員会 第17号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十二年十一月五日(水曜日)     午後一時五十分開議  出席委員    委員長 喜多楢治郎君    理事 笹口  晃君 理事 片岡伊三郎君    理事 福永 一臣君 理事 中村元治郎君       赤松 明勅君    佐竹 新市君       松原喜之次君    山口 靜江君       櫻内 義雄君    坪川 信三君       松井 豊吉君    山本 猛夫君       鈴木 仙八君    關内 正一君       松崎 朝治君    小枝 一雄君       寺崎  覺君  出席政府委員         公正取引委員會         委員長     中山喜久松君         商工事務官   松田 太郎君     ————————————— 本日の會議に付した事件  昭和二十二年法律第五十四號私的独占禁止及  び公正取引確保に關する法律適用除外等に  關する法律案内閣提出)(第六七號)  財團法人理化學研究所に関する措置に關する法  律案内閣提出參議院送付)(第七四號)     —————————————
  2. 喜多楢治郎

    喜多委員長 これより昭和二十二年法律第五十四号、私的独占禁止及び公正取引確保に関するの適用除外等に関する法律案、及び財團法人理化學研究所に関する措置に関する法律案議題といたしまして、会議を開きます。  まず前会をもつて質疑を終了いたしました財團法人理化學研究所に関する措置に関する法律案議題といたしまして、討論に入ります。山口靜江君。
  3. 山口靜江

    山口(靜)委員 財團法人理化學研究所に対しまする措置といたしまして、株式会社理化學研究所といたすことに対して、私たちの考えといたしましては、理化学研究所のごときものに対しましては、將来國營とする希望をもつておるのでございますが、諸事情を聴き及び、これを会社組織の方向にもつて行くのもやむを得ぬと考える次第でございます。でき得る限り現状を変更せぬという建前から、附帯條項を附けることにおいて、一應賛成いたすことにいたしました。     附帯決議  本案はわが國現下の困難なる財政状態にあつては、真に止むを得ない措置に関するものと思料せられるのであるが、之れが為本研究所に課せられた本来の使命たる自然科学研究、真理の探究を企業経營の運用に際して、没却するが如きは断じて許されないのである。  從つて右使命の完全なる達成の為にはその運營人事財政及び経理等の細部に関しても、周到なる考慮を払うことが必要である。よつて次の如き諸点に関し適切な處置を講ずることを強く要望する。  一、本所事業は、科学研究をもつてその使命となし、研究部門の活動及びその成果を本所根本目的とすべきである。  二、研究部門自主的独立性を認め、その組織人事及び運營については、研究部門の責任を担當する幹部に之を一任しその他の会社役員は濫りに干渉すべきではない。  三、事業収益をもつて重要な國家的利益の為必要な科学研究費を賄い得ない場合には、政府はその研究補助金の支出は勿論、資材、金融及びその他の便宜をも図るべきである。  なお以上の附帯決議各派一致で提出したものでありますから、何とぞ満場一致で可決いたすようお願い申し上げる次第です。
  4. 喜多楢治郎

    喜多委員長 次に松井豊吉君。
  5. 松井豊吉

    松井委員 本案に対しては前会より根本から審議検討にあたりまして、大體了解をいたします。なお本日は本案に対しては、ただいま山口靜江代議士より賛成の趣旨が述べられました。本院も本案賛成するものであります。
  6. 喜多楢治郎

  7. 片岡伊三郎

    片岡委員 理化学研究所機構の改変に対しまして、わが等はるる審議をした結果、目下の日本の現状におきましては、これを株式組織に変更することはやむを得ないと認める次第であります。しかしながら理研のもつ本来の使命は國家的であり、かつまた世界的にも大きな範囲にその使命がある関係上、一会社組織の方法でこれを経營するにしましても、その運營あるいは機構または人事等に関係しましては、理研の持つ目的に副うように十分なる措置が講ぜられなければならぬと確信するものであります。御承知の通りわが國の科学部面は知恵の部面においては世界人に伍して何らの遜色はないと確信するものでありますが、その施設等には、遅れた部面が多々発見されるのであります。これが対策に十分なる處置を講ぜねばならぬことは論をまちません。かかる見地に立ちましてやむなく株式機構を承認する次第でありますが、その線に沿つて、今後の運營はすべて諸般の目的達成のために十分なる政府としての施設援助等を要望しまして、この附帯決議をもつて本案賛成する次第であります。
  8. 喜多楢治郎

  9. 中村元治郎

    中村(元)委員 小会派を代表いたしまして、本日の議題の件に対しまして、山口靜江君から附帯決議附で承認をせられておりますので、われわれといたしましても以上の附帯決議をもつて賛成するものであります。
  10. 喜多楢治郎

    喜多委員長 以上で討論は終局いたしました。  これより採決いたします。原案賛成諸君は御起立を願います。     〔賛成者起立
  11. 喜多楢治郎

    喜多委員長 起立総員、よつて本案原案の通り可決いたしました。  次に山口靜江君より提出せられました各党共同一致附帯決議に対して採決いたします。本附帯決議賛成諸君の御起立を願います。     〔賛成者起立
  12. 喜多楢治郎

    喜多委員長 起立総員。よつて附帯決議決定をいたしました。     —————————————
  13. 喜多楢治郎

    喜多委員長 続いて昭和二十二年法律第五十四号私的独占禁止及び公正取引確保に関する法律適用除外等に関する法律案議題といたしまして審査に入ります——別に御発言もありませんので、本案に対する質疑はこの程度で終了いたしました。  討論に入ります。この際お諮りいたしますが、本案は簡単であり、かつ異論もないようですから、討論を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 喜多楢治郎

    喜多委員長 では討論を省略いたしましてただちに採決いたします。原案賛成諸君は御起立を願います。     〔賛成者起立
  15. 喜多楢治郎

    喜多委員長 起立総員。よつて本案原案の通り可決いたしました。  なおこの際お諮りいたします。衆議院規則第八十六條による報告書委員会の議決を要するのでありますが、委員長に一任していただきたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 喜多楢治郎

    喜多委員長 ではさう決定をいたします。  本日はこれをもつて散会いたします。次会は公報をもつてお知らせいたします。     午後二時四分散会