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片岡委員 理化学研究所機構の改変に対しまして、わが等はるる
審議をした結果、目下の日本の
現状におきましては、これを
株式組織に変更することはやむを得ないと認める次第であります。しかしながら
理研のもつ本来の
使命は國家的であり、かつまた世界的にも大きな範囲にその
使命がある関係上、一
会社組織の方法でこれを経營するにしましても、その
運營あるいは
機構または
人事等に関係しましては、
理研の持つ
目的に副うように十分なる
措置が講ぜられなければならぬと確信するものであります。御承知の通りわが國の
科学部面は知恵の
部面においては
世界人に伍して何らの遜色はないと確信するものでありますが、その
施設等には、遅れた
部面が多々発見されるのであります。これが対策に十分なる
處置を講ぜねばならぬことは論をまちません。かかる見地に立ちましてやむなく
株式の
機構を承認する次第でありますが、その線に
沿つて、今後の
運營はすべて諸般の
目的達成のために十分なる
政府としての
施設、
援助等を要望しまして、この
附帯決議をも
つて本案に
賛成する次第であります。