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1947-12-04 第1回国会 衆議院 財政及び金融委員会 第46号
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会議録情報
0
昭和
二十二年十二月四日(木曜日) 午前十一時五分
開議
出席委員
委員長代理
理事
吉川
久衛君
理事
島田 晋作君
理事
中崎 敏君
理事
梅林 時雄君
理事
早
稻田柳右エ門
君
理事
塚田十一郎
君
川合
彰武
君 川島 金次君 河井 榮藏君
佐藤觀次郎
君 田中織之進君 西村 榮一君 林 大作君 松尾 トシ君
中曽根康弘
君 松田 正一君 青木 孝義君 泉山 三六君 島村 一郎君 周東 英雄君
苫米地英俊
君
宮幡
靖君
井出一太郎
君 内藤 友明君
石原
登君
出席國務大臣
大 藏 大 臣 栗栖 赳夫君
出席政府委員
内閣官房次長
曾祢 益君
外務事務官
山田
久就君
大藏事務官
伊原 隆君
大藏事務官
石原
周夫君
農林事務官
山根 東明君
委員外
の
出席者
農林事務官
濱田 正君
專門調査員
圓地與
四松君
專門調査員
氏家 武君
—————————————
十二月三日
特別都市
計畫法第四條の
規定
による
國庫補助
を
國債證券
の交付により行う等の
法律案
(
内閣提
出)(第一三五號) 未
復員者給與法案
(
内閣提出
)(第一三七號) の審査を本
委員會
に付託された。
—————————————
本日の
會議
に付した事件
食糧管理特別會計法等
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
)(第一一七號)
食糧管理特別會計
が
農業災害補償法
により
昭和
二十二
年度
において負擔する
水稻共濟
に係る共 濟掛金の負擔金の
財源
に充てる
ため
の一般會計 からの繰入金に關する
法律案
(
内閣提出
)(第 一二七號)
會社利益配當等臨
時
措置法案
(
内閣提出
)(第 一三〇號)
財務局
及び
税務署
に在勤する
政府職員
に對する
税務特別手當
の
支給
に關する
法律案
(
内閣提
出)(第一三一號) 未
復員者給與法案
(
内閣提出
)(第一三七號)
—————————————
吉川久衛
1
○
吉川委員長代理
ただいまより
會議
を開きます。 本日は
會社利益配當等臨
時
措置法案
、
財務局
及び
税務署
に在勤する
政府職員
に對する
税務特別手當
の
支給
に關する
法律案
及び未
復員者給與法案
の三件を
議題
といたします。
提案理由
の
説明
を求めます。
—————————————
栗栖赳夫
2
○
栗栖國務大臣
ただいま
議題
となりました
會社利益配當等臨
時
措置法案
につきまして、まず第一にその
提案
の
理由
を御
説明
いたします。
會社
の
利益配當
については、昨年四月制定施行されました
會社配當等禁止制限令
により、
資本金
二十
萬圓
以上の
會社
であ
つて
、
戰時補償
の
請求權
、
在外資産等
を有するもの及びいわゆる
制限會社
は現在
配當
を年五分以下に
制限
されておるのであります。これは
戰時補償等
の
處理いかん
によ
つて
は、これらの
會社
の中には、經理に大なる
影響
をこうむるべきものがありと豫想せられましたので、あらかじめ
會社
の
經理内容
をできるだけ健全ならしめておこうという
趣旨
のもとに定められたものであります。しかるに御承知の通り、昨年いわゆる
戰時補償
の打切りが行われ、これに伴いまして、
損失
をこうむる
企業
につきましては、
會社經理應急措置法及び企業再建整備法
の
規定
によ
つて
、これらの
損失
の適正な
處理
がはかられることとな
つたの
であります。從いまして、現行の
會社配當等禁止制限令
は、その制定の
趣旨
に顧みまして、これを今後に繼續して施行する必要を認めないように相なりましたのみならず、他面今後
經濟
の
民主化
をはかる
ため
、きわめて
多額
の有
價證券
を廣く
國民
の間に分散させることが必要でありまして、また
經濟
の
復興再建
の
ため
には、
多額
の
新規資本
の蓄積をはからねばならない
状況
にありまして、この
見地
からいたしますれば、
會社
の
配當
を
一定限度
以下に
制限
することは、
活發
なる有
價證券取引
を阻害し、
國民
の
證券投資
に不利なる
影響
を與えるものと考えられるのであります。 以上のような
理由
から、
政府
は
關係方面
に對し、
會社配當等禁止制限令
の廢止について懇請いたしてお
つたの
でありますが、今囘同令を廢止することといたしますとともに、
會社
の
利益配當
につき、若干の
措置
を講ずることといたし、ここに
會社利益配當等臨
時
措置法案
を提出いたした次第であります。 次にこの
法律案
の
内容
につきまして、その大要を御
説明
いたします。まず第一に、この
法律
の
適用
を受ける
會社
の
範圍
については、
從來
の
會社配當等禁止制限令
が
金融機關以外
の
資本金
二十
萬圓
以上の
會社
とな
つて
おりましたのと異なり、
資本金額
の大小を問わず、また
戰時補償請求權等
を有すると否とにかかわらず、すべての
會社
が例外なくこの
法律
の
適用
を受けることになるのであります。 第二に、
會社
の
配當率
については何ら
制限
を設けておりませんが、
配當金總額
がそ
事業年度
の
總益金
から
總損金
を控除したいわゆる
純益金額
を超えて
配當
することを禁止いたしております。また
會社
は、借入金によ
つて
配當
してはならないことといたしますとともに、その
事業年度
末までに
支拂期日
の到來した
金錢債務
を完全に
支拂つた
後でなければ
會社
は
配當
をしてはならないことにいたしたのであります。 第三に、
特別經理會社
及び
經濟力集中排除法
により指定を受けた
會社
につきましては、
整備
計畫または
經濟力集中排除法
による
決定指令
の
内容
を全部實行するまでは、
原則
として
配當
をしてはならないことといたし、ただ
大藏大臣
の
許可
を受けた場合に
限つて配當
をなし得ることといたしたのであります。なお
制限會社及び金融機關
につきましては、この
法律
には同樣の
規定
を設けておりませんが、
制限會社
につきましては、いわゆる
制限會社令
によ
つて
、
利益配當
をしようとする場合には、すべて事前に
許可
を要することはもちろんであります。 また
金融機關
につきましては、
金融機關再建整備法
の
規定
によ
つて
、
整備
の完了までは
利益
の
配當
をなし得ないことにな
つて
おります。 第四に、
會社
は
配當
をした場合には、
株主總會
の承認その他適法の
手續
を經て、
利益配當
が確定した時から三十日以内に決算に關する
報告書
と
準備金
及び
利益
の
配當
に關する
報告書
を作成して、
大藏大臣
に提出しなければならないことといたしました。 何とぞ速やかに御
審議
の上御協贊あられるようお願いいたします。 次に
財務局
及び
税務署
に在勤する
政府職員
に對する
税務特別手當
の
支給
に關する
法律案
につきまして、
提案
の
理由
を
説明
いたします。
政府
は、
税務職員
の
職責
の
重大性
と
職務
の遂行のきわめて困難な
實情
に鑑みまして、その
事務能率
の
維持向上
をはかるとともに
税收
を確保する
ため
、
税務職員
に特別の
手當
を
支給
することといたしたのであります。すなわち
税務職員
の從事する
國税
の
調査
、
檢査
または
滯納處分事務
は、
變轉極まり
ない
經濟情勢
のもとにあ
つて
、
納税者
の百般にわたる業務の
實態
をとらえて、これを
複雜
な税法に
從つて
處理
していくのでありますから、相當高度の
知識
と
技術
を要するのであり、また
個人
の機密に屬する
金錢的問題
に深く立入る
關係上
、困難の多い仕事なのであります。 特に最近インフレの高進に伴いまして、
所得階層
に
激變
を來しているのみならず、やみによる
所得
が増加している
ため
、
課税物件
を的確に捕捉して、
課税
の適正公平をはかるには、きわめて大なる困難が感ぜられるのであります。さらに
國民
の
租税
負擔が、最近の
財政事情
により著しく加重せられ、しかも
國民生活
が最近における
社會經濟情勢
により窮迫を告げている
關係上
、
税務職員
の
職務執行
上
金錢的誘惑
はもとより、
身體
または
生命
に對する
危險
の發生する場合が少くない
現状
にあるのであります。 かかる
現状
にあ
つて
、なお本
年度下半期
に千九十億
圓程度
の
租税收入
を確保し、百億圓を突破する
滯納
額を整理することは、まことに容易ならざることであります。これが
ため
に、
政府
といたしましては、
納税
に對する全
國民
の深い理解と協力とを得たいと考えまして、全國的に
活發
なる
納税運動
を推進したい
所存
でありますが、これと同時に、
税務職員
の官紀を大いに振起するとともに、併せてその
志氣
を鼓舞し、も
つて
課税
の徹底を期したい
所存
であります。つきましては、かかる
現状
に顧み、この際
税務職員
に對し、その
職務
に精勵し得るよう、その
職責
に應ずる特別の
手當
を
支給
いたしまして、大いに
事務能率
の
維持向上
につとめたいと考えている次第であります。 次に本案の
内容
を
簡單
に申し述べますと、
税務職員
が出張して
國税
の
調査
、
檢査事務
に從事いたしますときは、その
從事日數一日
につきまして、その
職員
の受ける
本俸
、
暫定加給
及び
暫定加給臨時増給
の日額四割を、また
滯納處分事務
に從事いたしますときは、その五割を
支給
することとし、これらの
事務
を
執行
するにあたり、その者の
生命
または
身體
に著しい
危險
を及ぼすおそれがあると認められますときには、一日につき、さらに五十圓を加算して
支給
することとして、本年十一月一日にさかのぼ
つて
實施いたすこととしております。 なおこれにより必要な
經費
は、本
年度
において八千二百
萬圓
、平
年度
において一億九千八百
萬圓
の見込みで、本
年度分
の
經費
につきましては、近く
國會
に提出する豫定の
補正豫算
に計上いたしております。
何分
御
審議
の上、速やかに贊成せられるよう切望してやまない次第であります。 次に未
復員者給與法案
の
提案理由
を
説明
いたします。もとの
陸海軍
に屬していて、まだ復員していない同胞に對しては、
從前
の例によ
つて給與
が
支給
されていますが、その
支給
は
旅費
、
埋葬費等
を除いては、
階級
によ
つて
相當著しい相違があり、特に兵は、たとえ
内地
に
扶養親族
を殘している者であ
つて
も、
扶養手當
の
支給
を受けていない
實情
でありまして、今日の
事態
に著しく即しない
給與
にな
つて
います。そこでこの際
階級差
の著しい
從前
の
俸給
を改めて、
階級
の
いかん
にかかわらず、一律に
月額
百圓とするとともに、兵で
扶養親族
を
内地
に殘している者に對しても、新たに兵以外の者と同樣、その
扶養親族
一人當り
月額
百五十圓の
扶養手當
を
支給
することにいたしたいのであります。ただ兵以外の者で、
從前
の
家族渡し
の
給與額
が、右の
原則
による
支給額
を超える者に對しては、本年三月における
支給實續額
までは、これを保障する
措置
を併せて講ずることにいたしたいのであります。以上の
給與
の改正を
旅費
その他
從前
の
給與
とともに
法律
化して、
昭和
二十二年七月一日以後
給與事由
の生じた
給與
について
適用
いたしたく思いますので、御
審議
を願うことにいたしたいのであります。なおこの
ため
に要する
追加財源
は、本
年度
約六億圓でありまして、
補正
第七號に計上して、今
國會
に
提案
いたしてあります。 何とぞ速やかに御贊成をお願いする次第でございます。
吉川久衛
3
○
吉川委員長代理
質疑
を願います。——ただいまの三件以外に、前會の案件についても
質疑
を願います。
佐藤觀次郎
4
○
佐藤
(觀)
委員
未
復員者
の
給與
のことについてお伺いいたします。現在陸軍の兵隊、將校で、
給與
を受けておるのはどのくらいありますか。
今井一男
5
○
今井政府委員
家族
のあります者が四十萬、
家族
のないものを全部こめますと百六十萬。
川合彰武
6
○
川合委員
財務局
及び
税務署
に在勤する
政府職員
に對する
手當
の問題につきまして、これと別個に、
でこぼこ調整
はどういうようになりますか。
今井一男
7
○
今井政府委員
でこぼこ調整
は、
税務署職員
に限らず、全
官廳
にわたり、九月
末日
におきまして、そのへつこんでおる線をならすところまで
引上げ
ることを認めております。
税務署職員
につきましては、これが約二號俸に相當いたします。目下その
手續
を進めております。
何分
にも全國的に數の多いことと、こまかく申せば、この
機會
に
財務局別
の權衡をはかろうというので、やや時間がかか
つて
おりますが、
日附
は九月
末日
をも
つて
ということにしたいと考えております。
川合彰武
8
○
川合委員
たとえばこの
法案
によ
つて
實施された結果、十七
號給程度
では、
實際
においてどの
程度
の額になりますか。
今井一男
9
○
今井政府委員
十七號給ですと、
本俸
が九百五十圓でございますから、ごく大ざつぱなところでございますが、六、七百圓であります。一月全部出張することはございませんで、
出張日數
だけ特別加給するのでありますから……。
佐藤觀次郎
10
○
佐藤
(觀)
委員
今の
税務官吏
の
特別手當
に關する件につきまして、
國税
の
調査
または
國税
の
滯納處分事務
は、
片方
は四割、
片方
は五割ということにな
つて
おるが、
當該職員
の
生命身體
に著しい
危險
があるときは五十圓に
規定
しております。これはどういうわけでこういうことにな
つたの
でありますか。
今井一男
11
○
今井政府委員
お答え申し上げます。
調査竝びに檢査
というふうなことにつきましては、その人の
能力
において相當に結果が異なり、大體
本俸
がその
能力
に比例しておりますので、
從つて
この面は
本俸
に比例した
手當
をやることが
至當
だと思います。しかし
危險
の面はこれは人によ
つて
違いありませんので、これは畫一にいたしたのであります。
栗栖赳夫
12
○
栗栖國務大臣
ちよつと補足して申し上げたいと思いますが、身の
危險
がある場合には一律にいたしたのでありますが
政府
としてはだれも
危險
のないように警官その他
檢察當局
とも二囘の
閣議
でさらに確認をしてもらいまして、身の保護をいたしてもらうということにいたしております。それからなお
連合國側
の援助をも受けるということにもいたしておるのであります。かりに非常な不幸の場合において、
殉職
するというようなことがありました場合に、
政府
としてはどうするかということも、併せて申し上げておきたいと思います。それはこの六月でありましたか、
川崎
で起りました
神奈川
の
間税課長
の
端山
君の
殉職
であります。これは本
會議
でも御
質問
を受け申し上げた次第でありますが、こういう場合におきましては、まことに尊い
殉職
でございますので、
政府
といたしましては、當時二十一
萬圓
の
弔慰金
を送
つて
おる次第であります。 それからこれは税ではございませんけれども、新聞でも御案内と思いますが、
愛知縣下
で
タバコ關係
の
職員
が
殉職
をいたしたのであります。これにつきましても、そういう場合にはやはり
國家財政
の
ため
の尊い犠牲でありますので、
十分弔慰
をも考えたいと思
つて
おります。なお
殉職
をいたさなくても、
けが等
がございますれば、
見舞金
その他をも別途に、また
具體的
な場合が起りますときには、
具體的
に考慮して考えたいと思う次第でございます。
川合彰武
13
○
川合委員
手當
と別個に
滯納
の
徴收
の促進というような
見地
から、
實際
に
滯納
を
徴收
した場合に、
奬勵金制
度というようなものは考えられないかどうか、その點はいかがですか。
前尾繁三郎
14
○
前尾政府委員
滯納整理
につきましては、これはどういう
基準
によ
つて
考えるかということは、非常にむずかしいのでございます。と申しますのは、
處理件數
でまいりましても、
實質
上非常にむずかしい難件もありますし、かえ
つて
處理
の
件數
の少いのが、むしろその人としては苦勞しておるというような
關係
がありまして、それが最も困難を極めて、それに應じた報酬を出すということをやるかどうかと申します
基準
が、非常にむずかしいのでありまして、今度の
手當
は、
先ほど給與局長
が申しましたように、その人の
能力
に應じ、また
出張日數
に應じて出しておるわけでありますので、まずその邊が合理的ではないか、最も
適當
な
方法
ではないかというような考えであります。
佐藤觀次郎
15
○
佐藤
(觀)
委員
税務官
の
待遇
の悪いということは、
政府
も大體認められているのではないかと思うのですが、特に
税務官吏
が
税務署
に長く勤めるということが、非常に困難にな
つて
おりまして、大體
會社
の
脱税係
に雇われる人が十年以上務めた人に非常に多いということを聞いております。そういうことに對しまして、
税務官吏
があつちに移動したりこつちに移動したりしないような
方法
について、どういうような手段をと
つて
おられるか。また
税務官吏
のようなわれわれ
國民
に非常に
關係
のある者に對しては、もう少し
請負制度
のようなもので、多少でも徴税できるような
方法
を、いろいろ考えられたらどうかと思いますが、そういう問題について、
當局
の御
説明
を伺いたいと思います。
栗栖赳夫
16
○
栗栖國務大臣
税務官吏
が專門の
知識
と
技術
が要るということは、
先ほど
も申し上げた次第であります。それが
ため
に職を離れて、今お示しのように
會社
その他にはいるというような事例は、相當あるのであります。そこでさしあたりの問題としては、ただいま
提案
をいたしましたような
趣意
で、
臨時手當
その他を與えますとか、また
でこぼこ調整
の
意味
において
俸給
の
引上げ
をいたしたいと思うのであります。根本の問題といたしましては、これはあるいは裁判官と同じような
地位
にあると思うのであります。
從來
は
政府
といたしましても、中央を重くし、
地方
の出先、窓口を輕んずるというような風があつたかと思うのでありますが、
片山内閣
におきましては、そういう點は十分改めまして、
將來
においては、
税務署
の
特殊性
、
税務官吏
の
特殊的地位
というものを考えて、
俸給
その他をも考えたいと思う次第でございます。そうして足を止めるというような
趣意
と、
福利施設
その他をも考えまして、十分考慮いたしたいと考えておる次第でございます。 それから税の
徴收
についての
請負制度
でございますが、これについては確かにこういうような
制度
をとるということも、一つの
方法
だと考えるのでございます。しかしこれはその筋の
關係
等においても、なかなか許されぬことにただいまの
ところ相なつ
ておりますので、こういうような特別な
手當
を與えて、働いていただく方には相當の
實入り
もできるような
方法
をいたしまして、そうして税の
徴收
についての努力をしてもらう、こういうような
方法
を
とつ
た次第でございます。
川合彰武
17
○
川合委員
その
手當問題
は、全
官財
とは一
應話合い
がついておりますか。
前尾繁三郎
18
○
前尾政府委員
全財については、まだこの
法律
が通
つて
おりませんが、大體の
閣議
の件なり
内容
については、以前から話しておりまして、最近の動きは別といたしまして、また千八百
圓ベース
の問題があるのでありますが、とにかく今囘の
特別待遇
ということについては、十分その行為を感謝して、今囘の法制決定なり、
滯納整理
についてやろうという機運にな
つて
おることは確かであります。
川合彰武
19
○
川合委員
こういうような
手當
を一層積極的にや
つて
、現在すでに
滯納
にな
つて
おる百億圓、また今後今
年度
内だけでも千億に上る
滯納
があるだろうというようなことを申しておる場合におきまして、この
滯納
、未納に對しての
徴税機構
の擴充ということが、質的な
向上
と量的な増加であるということを盛んに言われるのでありますが、今
佐藤委員
からも
質問
のあつたように、
徴税機構
の
擴充強化
と關連して、
請負制度
あるいは
奬勵金制
度というような根本的なことを考えねば、今後におけるところの
實際
の
租税
の
徴收
が困難ではないかというように思われますので、現
段階
における種々な
國際環境
のもとにおいては、できないこともあるでありましようが、根本的にそういうことを、今のうちから檢討なさ
つて
おいていただきたいと考えます。
栗栖赳夫
20
○
栗栖國務大臣
今の御
趣旨
は私も同感でございます。税というものについての
申告制
をとりまして、この線に沿うて、もつと改革すべき點が相當あろうと思います。そういう點も十分取入れて、その筋その他にもいろいろ交渉を續けていきたいと思う次第でございます。
佐藤觀次郎
21
○
佐藤
(觀)
委員
最近
地方
の
状況
をみますと、
税務官吏
の素質が非常に悪くな
つて
おります。大
體平均年齢
が二十二、三歳ということにな
つて
おりますが、
大藏大臣
は、
税務官吏
の
養成機關
なり、あるいはこれから
徴税期
の
段階
にはい
つて
、相當の
人數
が要ると思うのでありますが、そういうことに對して、
税務官吏
の
養成
の
方法
を考えておられるかどうか、お伺いいたしたいと思います。
前尾繁三郎
22
○
前尾政府委員
從來
から
税務官吏
の
養成機關
といたしまして、
税務講習所
というものを設けております。しかし
何分人
が次から次に入れ替るものでありますから、
短期
で、最近までは半年ぐらいの
養成
でや
つて
お
つたの
でありますが、本年からは二年間といたしまして、現在七百名
程度
の
養成
をや
つて
おります。これは
中等學校卒業者
でありまして、また非常に優秀なのがたくさんはい
つて
おりますので、大いに
將來
を期待していいというように考えております。また今年からやはり
高等財務講習所
というものを東京に設けまして、現在二百名收容いたしております。これは
税務署
なり
大藏省
におりまして五年以上勤めた、要するに
將來
の幹部としての
養成
というような
意味合
からいたしまして、
税務
大學と申しますか、
財務
大學という考え方で、これも相當の成績をあげております。
何分
二年間の
養成機關
でありますが、
將來
は大いに刮目していいというふうに考えております。それから現在一年間期間を限りまして、選拔いたしまして、各地の大
學竝びに專門學校
にお願いいたしまして、聽講生の
制度
を許していただきました。これが現在七、八十名おるじやないかと思います。それから各
財務局
で
短期
の
講習會
というのを、最近は忙しいので、ごく
短期
に暇をみてはやるというような
意味合
からいたしまして、隨時に各直
税竝びに間税
あるいは專賣というように限りまして、また直税については
法人
と
個人
とわけまして、
法人
の
講習
、
個人
の
講習
というような
講習會
を盛んにやらしておるわけであります。
何分
忙しいときにや
つて
おりますので、徹底してやるわけにまいりませんが、われわれといたしましては、極力
講習會
を開きまして、
短期
に
養成
していく、その半面にただいま申しましたような長期的な
將來
の
税務官吏
の
養成
ということにも努めておる次第であります。
宮幡靖
23
○
宮幡委員
少し遲れましたので、あるいは
同僚委員
の
質問
と重複する點がございましたならばお許し願いたいと思いますが、
財務局
及び
税務署
に在勤する
政府職員
に對する
税務特別手當
の
支給
に關する
法律案
、これについて
簡單
にお尋ねをいたしたいと思います。
吉川久衛
24
○
吉川委員長代理
速記の都合がございますので、なるべく大きな聲で發言を願います。
宮幡靖
25
○
宮幡委員
この
法案
のうち第一頁のしまいから三行目にあります「前項の場合においてその
事務
の
執行
に當り
當該職員
の
生命
又は
身體
に著しい
危險
を及ぼす虞がある」この事項でありまするが、これは
具體的
に申せばいかなる場合でございましよう。
今井一男
26
○
今井政府委員
主といたしまして特殊な第三
國人等
に對する
檢査調査
ないし
滯納處分
、こういつた場合が該當するものと考えております。
宮幡靖
27
○
宮幡委員
第三
國人
というお答えでしたが、それは間違いありませんか。そういたしますと、何か
税務
の
調査
、
檢査
、
滯納處分等
にいく場合は、
納税義務者
から重大なる
危險
に襲われておるということを
大藏當局
は豫想してのことでございますな。
今井一男
28
○
今井政府委員
從來
からすでにその
實例
は幾多ございまして、相當の犧牲者もすでに發生いたしております。殘念ながら現在におきましては、そういつたことを頭に考えなければならぬ
事態
に相な
つて
おります。
宮幡靖
29
○
宮幡委員
ただいま
政府委員
から御
説明
のございました
實例
を、この際差支えない
程度
に御開陳を願いたいと思いますが。
今井一男
30
○
今井政府委員
先ほど
も
大臣
がお話になりましたが、本年七月でありましたか、
神奈川
の
間税課長
の
端山
君が
川崎
の
櫻本
一帶の酒の
密造
の
檢擧
にまいりまして、その
歸途川崎税務署
で打合せをいたしまして、その歸りに暴漢に襲われたのであります。病院にはいりまして二日いたして、ついに死亡いたしたのであります。その際におきましても、その
檢擧
に携りました署員で、途上で第三
國人
から拉致されようというような
危險
な場合もあ
つたの
であります。相
當税務署
でも威嚇を受けておるという
事實
があつた次第であります。またそれ以外に各
國人
でも、
密造
の
檢擧
につきまして、間々そういう
事態
が發生いたしておるのであります。
宮幡靖
31
○
宮幡委員
實例
を伺いまして、かような
條項
の必要であることは一應了承できたわけでありまするが、かような
危險
を豫想いたしまして
待遇
を考える。日々五十圓の
加算給與
というようなことは、何かその現われております
實例
及び豫想しまする
危險
ということから思い合せまして、はなはだ足らないことではなかろうかと存じます。これは單に
給與
の問題でなくて、
調査
、
檢査
、
滯納處分
の
事務
を扱います
税務官吏
の身邊に對して、強力な司法警察その他
適當
な
方法
でも
つて
保護を講ずべきだと考えますが、その點についての御用意はいかがでございましよう。
栗栖赳夫
32
○
栗栖國務大臣
實は
先ほど
もちよつとその點で申し上げたのでございます。
端山
君の
殉職
の直後でございますが、最初の
閣議
できめまして、
檢察當局
、警察
當局
の十分なる保護をきめまして、司法
大臣
からその通達も出してもらい、また
財務局
を通じて、
税務署
にもその通達を出したのであります。なおそのときに、
端山
君の犯人のことにつきまして、再三司法
大臣
にも督促して、犯人及び死亡した經路なども明らかにした次第でございます。今囘追加豫算を盛
つて
税の
徴收
の完璧を期する上におきましては、さらにこの
閣議
の申合せを再確認をしてもらいまして、司法
大臣
から通達その他をも出してもらうようにいたした次第でございます。なおしかし第三
國人
その他については、十分でない點がございますので、連合國の好意ある援助を要請をいたしまして、その點については、所在についてあらかじめ連絡をと
つて
もろうならば、十分
税務官吏
の身の保護、
職務執行
を完全にできるようにしてやろう、こういうことにもな
つて
おる次第でございまして、この點は特に十分注意をいたしまして、ぜひけがあるいは
殉職
があ
つて
はならぬと思いますので、十分
政府
としても注意をいたしまして、過ちのないようにいたしたいと思う次第であります。
宮幡靖
33
○
宮幡委員
ただいま
大藏大臣
の御
説明
によりまして、大要萬全な御手配のように承りまして、非常に滿足を感ずる者でありますが、かような面におきまして、
税務官吏
が不安な心をも
つて
現場に臨むような場合もございましたならば、本年の豫算に計上せられた
税收
入を確保することは困難であります。ただいまの御
説明
に對して、何ら異存もございません。より以上に
税務官吏
の徴税にあたります場合に、確固たる信念と、そしてみずから正しく履み行う、かような面に十分な御指導をいただき、そうしてその
生命
及び
身體
のまわりのことは、ことごとく安心の状態にあるということを、一層強く示していただいた方がよろしいではなかろうかと考えております。これは保護する立場での
法案
でありますが、間税強制の
實態
におきましては、第三
國人
のような、さような違法なことをいたします特別な
階級
の人たちを別に考えますと、現在ではむしろ間税係員の方が、
納税義務者
に對して誤つた攻勢をと
つて
おる傾きの方が多いのであります。これは毆られもしない、あるいは威かされもしない。かように考えますと、最近にも現われておりますが、
會社
やあるいは商店の從業員の
身體
檢査
をも行
つて
みたり、あるいは机の引出しや金庫を捜査してみたり、少くとも新憲法下の精神にもとるようなことをいたしております。これはその
調査
の
事態
とてやむを得ないことであつただろうと、私どもは善意に解釋しておりますが、
納税義務者
は、この聲を傳えまして、やがて不正ではありましようが、
納税義務者
のスクラムをつくりまして、これらの
調査
に對して一つの防壁をつく
つて
、暴力にうつたえる
方法
か、あるいはやわらかくこれを押える
方法
かしりませんが、少くとも税をとる上に遺憾の多い形にな
つて
おります。どうぞ
税務官吏
の身邊を保護せられることにより、以上の御注意を拂われると同時に、
税務官吏
の徴税に對しまする態度の公正、そしてあくまでも信念をも
つて
進む、この態度を要請していただくことに、もう一段の御努力を願いたいと存じます。これは私の希望でありますから、くれぐれもお願いいたしておきます。以上をも
つて
質問
を終ります。
栗栖赳夫
34
○
栗栖國務大臣
今の御希望は、私どもも常々心得ておる次第でございまして、實は一方において身の保護、あるいは特殊の勞務その他に對しての
給與
の改正等をいたしますと同時に、他面におきましては、
税務
行政の粛正刷新ということも心得ておるのでございます。これもすでに書面をも
つて
各
財務局
を通じ、
税務署
の方へも通達をいたしておりますけれども、なおこの點につきましては、身の保護、あるいは
税務官吏
の粛正、行き過ぎを戒めるというような點につきましても、税の取立てができるかどうかということが、このインフレーシヨンの突破ができるかどうかということに重大なる
影響
をも
つて
おりますので、その
趣旨
におきましても、いろいろ督勵をし、この覺書その他をも差出して、十分一方において粛正をすると同時に、一方において保護を受けるというようなことの實があがるようにしようということを申しておるのであります。なお税の完納運動その他につきましては、所在の
連合國側
の人が會合その他にも出て、徹底を期そうというような話合に相な
つて
おる次第でございます。
内藤友明
35
○内藤
委員
食糧管理特別會計法等
の一部を改正する
法律案
について一、二お尋ねしたいと思います。連合軍から放出されましたたくさんの食糧に對しまして、ただいまのところでは連合軍の費用でこれは始末されていると聽いておるのでありますが、究極は日本國がこれを負擔しなければならぬと思うのであります。これと特別會計とはどういう
關係
にありますか、お聽かせ願いたいと思います。
山根東明
36
○山根
政府委員
お答えいたします。お話のように、輸入食糧の代金は對連合軍側におきまする決濟は、實はまだ行われていないわけでありますが、
食糧管理特別會計
としましては、貿易廳特別會計から品物を受けますと同時に、相當の代價を
食糧管理特別會計
の負擔において支拂
つて
おるのであります。今日御承知のように、昨食糧
年度
には百六十萬トン餘、一昨食糧
年度
には百萬トン近い輸入食糧を受けたのでありますが、大體
内地
の生産者價格と同じ
基準
でこれを支拂うという取交わしをいたしておりまして、約百億を若干上まわる金額を、今日まで食管特別會計より貿易廳特別會計に支拂をいたしておるわけでありますが、今後もそうなるだろうと思うのであります。從いまして、輸入食糧の代金も、國内的には食管特別會計に計上いたすような形をと
つて
おるのでございます。
内藤友明
37
○内藤
委員
ただいまのお話によりますと、終戰後から今日までに連合軍から放出されました食糧は、二百六十萬トンというお話でありますが、この二百六十萬トンは、まだ為替レートもきま
つて
おりませんので、的確にいくらということはわからないかもしれませんが、ドルにしておよそどれくらいなものでありますか。もしおわかりにな
つて
おりますれば、お聽かせ願いたいのであります。
山根東明
38
○山根
政府委員
大體私の方で貿易廳の方に拂
つて
おります金額は、
先ほど
申しましたように、百億を若干上まわる額にな
つて
おります。それでありますから、為替レートがどういうふうになりますか、あるいはそれによ
つて
おのずから計算が違うわけでありますが、それがきまりますまでは、かりに百五十圓といたしますとどうなりますか——大體私の方は百億あまりの
經費
を支出しております。
河井榮藏
39
○河井
委員
この
税務職員
の
法律案
は、
税務職員
の士氣にも
影響
いたしますから、速やかに可決し、至急決定されたいと思います。
吉川久衛
40
○
吉川委員長代理
ただいま河井君から動議が出ておりますが、その通り決して御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉川久衛
41
○
吉川委員長代理
御異議ありませんから、
財務局
及び
税務署
に在勤する
政府職員
に對する
税務特別手當
の
支給
に關する
法律案
について討論に移ります。 〔「討論省略」と呼ぶ者あり〕
吉川久衛
42
○
吉川委員長代理
討論省略に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉川久衛
43
○
吉川委員長代理
それでは採決いたします。本案可決に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉川久衛
44
○
吉川委員長代理
御異議ありませんから、本案は可決いたしました。
—————————————
吉川久衛
45
○
吉川委員長代理
なお次に
食糧管理特別會計法等
の一部を改正する
法律案
について討論を省略して採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉川久衛
46
○
吉川委員長代理
それでは採決いたします。本案可決に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉川久衛
47
○
吉川委員長代理
御異議ありませんから、本案は可決いたしました。
—————————————
吉川久衛
48
○
吉川委員長代理
次に
食糧管理特別會計
が
農業災害補償法
により
昭和
二十二
年度
において負擔する
水稻共濟
に係る共濟掛金の負擔金の
財源
に充てる
ため
の一般會計からの繰入金に關する
法律案
について、討論を省略して採決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉川久衛
49
○
吉川委員長代理
それでは採決いたします。本案可決に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉川久衛
50
○
吉川委員長代理
御異議ありませんから、本案は可決いたしました。 本日はこれにて散會いたします 午後零時一分散會