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1947-10-15 第1回国会 衆議院 財政及び金融委員会 第29号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十二年十月十五日(水曜日)     午前十時四十五分開議  出席委員    委員長 北村徳太郎君    理事 島田 晋作君 理事 中崎  敏君  理事 早稻田柳右エ門君 理事 葉梨新五郎君    理事 吉川 久衛君       川合 彰武君    川島 金次君       河井 榮藏君    佐藤觀次郎君       田中織之進君    西村 榮一君       松尾 トシ君    八百板 正君       中曽根康弘君    松田 正一君       青木 孝義君    泉山 三六君       江崎 真澄君    島村 一郎君       鈴木 明文君    苫米地英俊君       井出一太郎君    内藤 友明君       石原  登君    相馬 助治君       河口 陽一君  出席政府委員         大藏政務次官  小坂善太郎君  委員外出席者         復興金融金庫理         事長      北代 誠彌君         專門調査員   圓地與四松君         專門調査員   氏家  武君     ――――――――――――― 十月十四日  徳島專賣支局昇格竝びに煙草工場復興請願  (三木武夫君外四名紹介)(第八四七號)  北海道の元御料林拂下に關する請願坂東幸太  郎君紹介)(第八四九號)  企業再建整備法の一部を改正する請願(稻村順  三君紹介)(第八五〇號)  自給製鹽制度存續請願仲内憲治紹介)(  第八五九號)  理髪營業税撤廢請願梶川靜雄紹介)(第  九〇八號) の審査を本委員會に付託された。 十月十一日  企業整備に關する陳情書  (第三八六號)  自給製鹽制度存續に關する陳情書外一件  (第三九三號)  戰死者遺家族に對し非戰災者特別税賦課除外の  陳情書(  第三九七號)  企業再建整備方式に關する陳情書  (第  四〇一號) を本委員會に送付された。     ――――――――――――― 本日の會議に付した事件  政府職員に對する一時手當支給に關する法律  案(内閣提出)(第六五號)     ―――――――――――――
  2. 北村徳太郎

    北村委員長 會議を開きます。  政府職員に對する一時手當支給に關する法律案本案につきましては質疑は全部終了いたしました。これより本案を議題といたしまして討論採決に入りたいと思います。
  3. 苫米地英俊

    苫米地(英)委員 政府當局におかれましても、非常な苦心をせられてこの提案にまで及んだことは十分了承いたしておるところであります。しかしながら今までいろいろ討論し、研究をいたしたところによりますと、まだ何となくあのままでいいというような氣持にまで達しません。それからさらに勞組の方におきましても、今度の臨時給與と將來の給與法案等について絡み合つて、はつきりいたさないところもあるように感ぜられるのであります。さらに地方を見ますと、數箇月も給料がもらえないでおるというようなところも現實にあるのであります。これらの事情に鑑みまして政府原案附帶決議を添えて通過させたらばいかがかと存ずる次第であります。ただいまその附帶決議を朗讀いたしますから、その文言等につきましては御修正の上、討論を廢しまして御決定にならんことを希望いたします。
  4. 北村徳太郎

    北村委員長 今苫米地君のお言葉の中に討論を用いずということがありますが、よろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 北村徳太郎

    北村委員長 御異議ないようでありますからさよういたします。  それでは附帶決議を御提案願います。
  6. 苫米地英俊

    苫米地(英)委員 それでは附帶決議を朗讀いたします。    附帶決議 一、地域別支給率の輕差のはなはだしき點に鑑み、官公職員待遇改善委員會準備委員會等と協議の上、適切な措置を講ずべきこと。 二、國家公務員給與法案の起草に際しては、給與體係整備及び確立を期し地域差については適切な考慮をなすこと。 三、地方財政窮迫化に鑑み、地方財政費の支出を敏速、確實に實行し、地方職員給與支給支障なきよう政府において萬般措置を講ずること。 以上三點であります。
  7. 北村徳太郎

    北村委員長 まずお諮りいたします。本案そのものについて賛成諸君の御起立を願います。     〔總員起立
  8. 北村徳太郎

    北村委員長 起立總員本案原案を可決いたしました。  次いでただいまの附帶決議案について賛成諸君の御起立を願います。     〔總員起立
  9. 北村徳太郎

    北村委員長 起立總員。よつて本案附帶決議は決定いたしました。  なおお諮りいたしますが、本案委員長報告に關しましては委員長に例によつてお任せを願いたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 北村徳太郎

    北村委員長 御異議がないようでありますからさように決定いたします。     —————————————
  11. 北村徳太郎

    北村委員長 ただいま復興金融金庫から理事者の方がお見えになつておるのでありますが、續いてその方に移りたいと考えます。
  12. 川合彰武

    川合委員 復興金融金庫の方が今お見えになつて、これから懇談をするような取計らいになつたわけでありますが、復興金融金庫活動状況に關しまして、當委員會から大藏省を通じていろいろな資料を要求したのであります。この資料の中には借入先の機密と申しますか一般に發表できないようないろいろな事情があつたのにかかわらず、大藏省竝びに復興金融金庫では快く提出してくれてわれわれ審議上非常な參考資料として審議を進るめことができるわけでありますが、不幸にしてこの委員會以外に發表しないという口約のもとにもらつた資料が、二、三の新聞に掲載されたやに聞いております。これがはたして當委員會委員の方から出たかどうかということの出所はよくわからないのでありますが、いずれにせよこの資料復興金融金庫大藏省當委員會委員以外には配布されていないはずであります。私は當委員會委員から漏れたとは申しませんが、當委員會權威というような見地からして、私ども委員としてはお互いに自省して、かかる條件のもとに配布された資料が外部に漏洩するというようなことに關しては、細心の注意を拂うことを誓いたいと同時に、委員長においてもこの旨をあらためて委員の方方に要請せられんことを希望したいのであります。そうでありませんと今後私ども大藏省あるいはまた關係先に對して、いろいろな資料の要求ということも、おのずからできない羽目に陷ることをおそれる。同時に委員會權威にも關しますので、このことを各委員ともに自省することと、委員長からもこの問題に關して各委員にそのような要請をこの機會にされんことを希望いたします。
  13. 北村徳太郎

    北村委員長 ただいまの川合君の御發言はきわめてごもつともであり、また事柄は重大であると思うのであります。申すまでもなくこれは金融機關の一つの道徳責任としても、債務者の氏名が新聞等に公表せられることは、いろいろ大きな支障をもつものでございまして、從つて大藏當局竝びに復興金融金庫當局からも、本件に關して特に取扱い愼重ならんことの御希望がございました。申すまでもなく私ども委員としてはその點について十分に注意をしたはずでありましたけれども、殘念ながら新聞にこれが出た、これはお話があつたように委員から漏れたと即斷するものでは決してございませんけれども、今後の取扱いにつきましては、私どもまた十分愼重にいたしたいと思います。從つてまた當局調査については、ざつくばらんにお話を聽くことができるようにいたしたいと考えるのであります。ただいまの川合君の御發言委員長もきわめて同感でございまして、今後この方面の處理につきましては、一層愼重を期したいと思つております。  それからなお、ただいまの御發言に多少關連するのでありますが、これはやはり重大な債權債務の内容に關しての、あるいは突つこんだお話を双方でしなければならぬかと思いますから、復興金融金庫調査に關する事項は懇談會形式をとりたい。速記を用いず、ごくざつくばらんなところで十分檢討を遂げた方がよいのじやないか。委員の各位において御異議がなければさようにいたしたいと思いますが、いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 北村徳太郎

    北村委員長 御異議がないようでありますから、それではこれから速記を廢し、復興金融金庫當局大藏省からも見えておりますから、十分懇談會形式でわれわれの任務を進めていきたいと思います。  委員會はこれで散會いたします。    午前十時五十五分散會