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中崎委員 ただいまの御答弁によりますと、質的に
預金の
性質がよくなると言われておりますが、それはもちろんこの
貯蓄の
意味をも
つた比較的長期の安定した
預金だという
意味に大体解釈すると同時に、
一つの
組合を通してほかのたくさんの
組合員が
寄つて集まつた零細な金かもしれませんが、そういうものが集ま
つた預金であるから安定だというふうにも解釈されると思います。その初めの
意味において申し上げたいことは、
預金の
増加をするということは、この際においてはいわゆる量の
増加ということをむしろ望むべきではないか。もちろん質の
増加ということも無視できませんが、今日の
インフレの
状態においては、き
ようよりも明日の
貨幣價値が低落しておる。明後日はなおひどいという
状態において、長い
期間貯蓄をするというふうなことは、どうしても
國民全般が
利害関係から打算してそこまで氣が向かない。だからしてむしろ一時的の金であ
つても、これがいわゆる対数の原則によりまして、たくさんの人が集めて
預金していく上においては、たとえこの
期限が短かくとも、長い目で見れば、むしろその
状態において安定しているのではないかというふうに
考えられる点もあるわけであります。そういう
意味においてむしろこの際量的な
増加をはかるという
意味においてその
預金の
期間を短縮する。言い換えれば質的には幾分落ちるかもしれないが、量的な面においてより以上補うという点を
考えておられるかを伺いたいと思います。